便は腸の大蠕動でお尻に運ばれる 食物繊維、ヨーグルト、便秘薬。 いろいろやっても効果が実感できない……。 便を大腸からお尻のほう(直腸)まで一気に移動させる腸の動きを「大蠕動(ぜんどう)」といいます。 歯みがき粉のチューブをしぼるように、ダイナミックに収縮して快便へと導く動きですが、実は便秘の人はこの大蠕動が起こっていない可能性があります。 大蠕動を起こすためにまず大切なのは深い睡眠です。 大蠕動は、脳がしっかり寝ていて副交感神経が優位な状態、つまり熟睡中のごく短い時間にだけ起こるからです。 眠りが浅かったり、ストレスを抱えていて交感神経が優位だと、大蠕動は期待できません。 睡眠中に脳をしっかり休ませるためにも、寝る直前は物を食べるのを避けることも大切です。 「腸内ガス」が便秘の犯人だった!? 大蠕動を邪魔するもうひとつの原因は大腸にたまったガスです。 大腸には、口から入る空気以外にも、腸内細菌が食べ物を分解するときに出る水素やメタンガスなどの腸内ガスがあります。 これが腸にたまってしまうとお腹が張って大腸の動きがにぶくなります。 とくにメタンガスは腸の動きをにぶらせます。 さらに、便秘の人は大腸の内容物が腸内細菌と触れている時間が長くなりますから、ますます悪循環。 以下のようにぐるぐると繰り返してしまいます。 【便秘】大蠕動が起きず、食べ物の残りカスが大腸にたまった状態。 たまっているので大腸の動きも悪くなる。 腸内ガスは大腸の曲がりくねったところにたまりやすく、ふだんの姿勢だとなかなか移動してくれません。 そのため、うつぶせ寝でお腹を圧迫し、ゴロゴロすることで腸の向きを変え、ガスの移動を促すのです。 番組では便秘で悩む4人の人に2週間ためしてもらったところ、その成果にみんな驚いていました。 フローリングなどの硬い床がおすすめですが、身体が痛い場合はカーペットの上などでも。 夜寝る前が効果的。 ただし、食後2、3時間はあけましょう。 【1】まずはうつぶせで10分 10分間うつぶせになる。 おへそあたりにクッションをあてると効果的。 雑誌を読んだりテレビを見てもOK。 【2】左右にゴロゴロ5往復 10分たったら寝返りを打つように左右に身体を傾ける。 5往復が目安ですが、できる回数でかまいません。 写真/亀和田良弘(本社写真部) モデル/伊藤望 《注意》骨などへの負担になる場合があるので、少しでも痛みを感じた際は決して無理をしないでください。 また、大腸の働きを妨げている原因が病気である可能性もあります。 便の異常に気がついたら速やかに病院で受診してください。 専門医に聞く「新・腸活」の簡単ワザ 東邦大学医療センター大森病院副院長、総合診療科教授の瓜田純久先生は、便通異常や腸内ガス研究の第一人者として、これまで千人以上の患者を診察。 その瓜田先生に「新・腸活」の簡単ワザを伺いました。 【1】食物繊維のとりすぎは逆効果 実は食物繊維は、便秘の予防にはいいかもしれませんが、便秘ぎみのときは要注意。 食物繊維は便のもとなので腸内にますます蓄積されてしまい、腸内ガスも増えてしまいます。 最近出ないなと思ったら食物繊維の量を控えめに。 【2】便は食べなきゃ出ない! 便秘がちの人はお腹の張りを気にして食事の量を控えてしまいがちですが、便は十分な量の食べ物がないと作られません。 栄養素のバランスを考えてしっかり食べることが大切です。 【3】水分補給はしっかり! 便秘でお腹が苦しいときは、緊急対策として、水分が多く消化に時間のかからないものを食べましょう。 例えば、おかゆなどがおすすめです。 その秘密は納豆菌。 納豆菌を利用すれば身近なあの食材も大変化!? 最新の研究で肥満や加齢とは別の原因が判明しました。 疲れ目の原因解明SP スマホの普及で悩む人が急増中の「眼精疲労」。 目薬などが効きにくい、意外なタイプがあることを発見! このタイプを放置すると将来、斜視になってしまう場合も。 放送は変更になることがあります。
次の便は腸の大蠕動でお尻に運ばれる 食物繊維、ヨーグルト、便秘薬。 いろいろやっても効果が実感できない……。 便を大腸からお尻のほう(直腸)まで一気に移動させる腸の動きを「大蠕動(ぜんどう)」といいます。 歯みがき粉のチューブをしぼるように、ダイナミックに収縮して快便へと導く動きですが、実は便秘の人はこの大蠕動が起こっていない可能性があります。 大蠕動を起こすためにまず大切なのは深い睡眠です。 大蠕動は、脳がしっかり寝ていて副交感神経が優位な状態、つまり熟睡中のごく短い時間にだけ起こるからです。 眠りが浅かったり、ストレスを抱えていて交感神経が優位だと、大蠕動は期待できません。 睡眠中に脳をしっかり休ませるためにも、寝る直前は物を食べるのを避けることも大切です。 「腸内ガス」が便秘の犯人だった!? 大蠕動を邪魔するもうひとつの原因は大腸にたまったガスです。 大腸には、口から入る空気以外にも、腸内細菌が食べ物を分解するときに出る水素やメタンガスなどの腸内ガスがあります。 これが腸にたまってしまうとお腹が張って大腸の動きがにぶくなります。 とくにメタンガスは腸の動きをにぶらせます。 さらに、便秘の人は大腸の内容物が腸内細菌と触れている時間が長くなりますから、ますます悪循環。 以下のようにぐるぐると繰り返してしまいます。 【便秘】大蠕動が起きず、食べ物の残りカスが大腸にたまった状態。 たまっているので大腸の動きも悪くなる。 腸内ガスは大腸の曲がりくねったところにたまりやすく、ふだんの姿勢だとなかなか移動してくれません。 そのため、うつぶせ寝でお腹を圧迫し、ゴロゴロすることで腸の向きを変え、ガスの移動を促すのです。 番組では便秘で悩む4人の人に2週間ためしてもらったところ、その成果にみんな驚いていました。 フローリングなどの硬い床がおすすめですが、身体が痛い場合はカーペットの上などでも。 夜寝る前が効果的。 ただし、食後2、3時間はあけましょう。 【1】まずはうつぶせで10分 10分間うつぶせになる。 おへそあたりにクッションをあてると効果的。 雑誌を読んだりテレビを見てもOK。 【2】左右にゴロゴロ5往復 10分たったら寝返りを打つように左右に身体を傾ける。 5往復が目安ですが、できる回数でかまいません。 写真/亀和田良弘(本社写真部) モデル/伊藤望 《注意》骨などへの負担になる場合があるので、少しでも痛みを感じた際は決して無理をしないでください。 また、大腸の働きを妨げている原因が病気である可能性もあります。 便の異常に気がついたら速やかに病院で受診してください。 専門医に聞く「新・腸活」の簡単ワザ 東邦大学医療センター大森病院副院長、総合診療科教授の瓜田純久先生は、便通異常や腸内ガス研究の第一人者として、これまで千人以上の患者を診察。 その瓜田先生に「新・腸活」の簡単ワザを伺いました。 【1】食物繊維のとりすぎは逆効果 実は食物繊維は、便秘の予防にはいいかもしれませんが、便秘ぎみのときは要注意。 食物繊維は便のもとなので腸内にますます蓄積されてしまい、腸内ガスも増えてしまいます。 最近出ないなと思ったら食物繊維の量を控えめに。 【2】便は食べなきゃ出ない! 便秘がちの人はお腹の張りを気にして食事の量を控えてしまいがちですが、便は十分な量の食べ物がないと作られません。 栄養素のバランスを考えてしっかり食べることが大切です。 【3】水分補給はしっかり! 便秘でお腹が苦しいときは、緊急対策として、水分が多く消化に時間のかからないものを食べましょう。 例えば、おかゆなどがおすすめです。 その秘密は納豆菌。 納豆菌を利用すれば身近なあの食材も大変化!? 最新の研究で肥満や加齢とは別の原因が判明しました。 疲れ目の原因解明SP スマホの普及で悩む人が急増中の「眼精疲労」。 目薬などが効きにくい、意外なタイプがあることを発見! このタイプを放置すると将来、斜視になってしまう場合も。 放送は変更になることがあります。
次のSocial Problem あなたの周りで起きている問題• Your Problems あなたのお悩み• Healthy Food 健康的な食生活• Hot Topics 人気の話題• Organic Recipe 今日食べたいオーガニックレシピ• Organic Shop オーガニック・ベジタリアン店• 毎日、排便はあるものの、大腸内におかしな異物感を感じるなんてことはありませんか? 実は、どれほど健康な方でも大腸の中に便がこびりついていしまうこともあります。 それが少しずつ増えていくと、大腸内部に異物感を感じるようになります。 この記事では、そんな腸に長期間溜まってしまっている「宿便」を体外に排出する方法についてご紹介します。 大腸内に生じる「宿便」とは? 「宿便」は次のように説明される現象です。 単に「便秘」によって消化管内に内容物が停留していることを意味するのではなく,通常の排便では排泄できない消化管内の貯留物を想定したものである。 引用: つまり、普段の排便時には出てこない古い便、 滞留便であると考えられています。 大腸は上の画像のようにヒダ状になっているめ、その溝の部分に便が溜まってしまうことがあります。 イメージしてみてください。 真夏の時期の生ゴミを放置しておくと嫌な腐敗臭が発生します。 その状態が大腸内ではずっと生じているのが「宿便」がある状況です。 真夏と同じような温度条件下で生ゴミよりもたちが悪い便が蓄積し続けている状態を想像するだけで恐ろしくなりますね。 続いては、この「宿便」についてさらに詳しく説明する前に、 悩んでいらっしゃる方が多い「便秘」についてまずは解説していくことにします。 実は、 「宿便」の改善にはまず、 「便秘」を解消することが不可欠だからです。 腸内にこびりついている「宿便」は、「便秘」を解消してからでないと剥がれ落ちにくい傾向があるのです。 「宿便」とともに悩む方が多い腸内の不調、 「便秘」の定義とは? 「便秘」とは一般に、「食物のカスが腸内に長く滞留しているため水分が吸収されて固くなり、排便をしにくくなる状態」だと説明されています。 「便秘」のタイプは、大きく分けると2つある 「便秘」には大きくわけて次の2種類があります。 例えば、腸閉塞や腸の腫瘍や炎症などが原因となります。 「機能性(きのうせい)便秘」とは?: 一般的に「便秘」という場合はこちらを指し、胃や腸などの消化器官の機能低下が主な原因です。 「弛緩性便秘」 「弛緩性便秘」は大腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱くなることで生じます。 筋肉力の衰えも一因となるため、年配の方や出産回数の多い女性に多く見られます。 そして、症状の改善には食物繊維の多い食事や適度な運動が良いとされています。 「痙攣性便秘」 「痙攣性便秘」は副交感神経の緊張などの原因により、腸が過度にこわばってしまい、 便が移動しづらくなっている状態の「便秘」です。 ことらの場合は、改善のために食物繊維を制限する必要があります。 「直腸性便秘」 「直腸性便秘」は腸内刺激をしているにも関わらず、排便を我慢をすることによって便意を感じにくくなることによります。 「食事性便秘」 「食事性便秘」は、偏った食生活に伴う食物繊維の不足により、腸壁に繊維物という刺激がなくなって 排便を促すことができない状態です。 野菜嫌いで、お肉やお魚だけをメインで食べている方は要注意です。 「便秘」の主な原因は4つある 「便秘」は上で解説したように5種類あり、種類によって その原因はさまざまでしたが、それらをまとめると次のようになります。 しかしそれは通常の「便秘」へのアプローチ方法。 もし原因がはっきりとしていない場合には却って症状が悪化することもあるため、 病院で診察を受けて、具体的な原因を明らかにすることも大切です。 「便秘」の原因がよくわからないのに、食物繊維たっぷりの食事をして便意をもよおすことがなかった現象を 経験された方もきっといらっしゃることでしょう。 人によっては水分不足で「便秘」が起きているも関わらず、多量の食物繊維をとってしまい症状が 悪化してしまうということもあります。 また、水分や食物繊維をしっかり摂っているのになぜか「便秘」が起きているというケースもあります。 そういった方は食事の際に食べ物を噛み過ぎていることや運動不足が原因である可能性もあります。 その人にとって何が原因で便が蓄積しているのか異なります。 「便秘」には様々な種類があるのです。 続いては、本題である「宿便」を体外には排出するための具体的な方法」をご紹介していきます。 「宿便」の症状を改善するための3つのポイント 大腸にこびりついている「宿便」を排出するための有効のポイントには次の3つがあります。 腸を動かすためにはよく歩くことが欠かせません。 腹筋などの筋力の衰えから、便を押し出す力が弱まっている可能性もあります。 そのためには歩くという有酸素運動が大切なのです。 その回数についていろいろな考え方がありますが、この「50回」という数字は、 様々な健康合宿に参加してきた私の個人的主見解です。 咀嚼の回数は消化管に運動を高める上で間接的に作用していると考えられており、 食べ物をよく噛むことで腸に間接的な影響を与えてくれます。 可能であれば、野菜は無農薬無化学肥料で栽培されたものを、加工食品も古来からの製法で作られたものがよいでしょう。 宿便の症状改善に効果的なおすすめの食材は「梅干し(天然天日塩で作られたもの、 天日干しで仕上げる古来の製法で作られたもの)」と「大根」です。 「梅干し」と「大根」を使った私のおすすめ料理は次のように作ります。 1)大根は前日の夜から水につけ、火を通しておきましょう。 2)翌日、鍋でコトコトと煮た大根を煮汁と一緒に器に盛り、梅干しを加えて食べましょう。 この大根と梅干しに加え、 3年熟成の味噌を加えてもかまいません。 また、さらに 食物繊維が豊富なキャベツ、人参、大根の蒸し野菜も食べることもおすすめです。 上記のポイント3つは以前、私がが半断食合宿で実体験したときに「宿便」がドロドロとで出てきた時のやり方です。 詳しくは記事最後の「おまけ:半断食合宿によって大量の宿便が出てきた話」を御覧ください。 「宿便」症状の改善に役立つ、 二つの物質をご紹介 食材以外にも排便を促すものはあります。 例えば、 ・ オリゴ糖 ・ 水酸化マグネシウム溶液 などです。 期間を区切って行う「オリゴ糖断食」や「水酸化マグネシウム溶液断食」などの方法が有効なのですが、 それが習慣化してしまうと、肛門の締まりが悪くな流などの不具合が生じる可能性もあります。 そのため、注意が必要です。 どうしてお腸が動かない時は 均整師さんを頼るという方法も 内臓や筋肉など体のことをよくご存知の方であれば、経験豊富な「均整師」と呼ばれる専門家に 「宿便はがし」と呼ばれる施術をしてもらってもよいでしょう。 私自身も、「宿便が」原因で腎臓や子宮、肝臓も弱っていた際に腸にこびりついた宿便を剥がしてもらった経験があります。 しかし、こちらの処置は、熟練した均整師に行ってもらう必要があることに注してください。 おまけ:半断食合宿によって 大量の「宿便」が出てきた私の体験談 私が何度か参加したことのある「半断食合宿」。 それは毎日、急坂を登るなど14キロメートル以上歩き、指示された食事を1食だけ18時ごろに摂るというものでした。 食事のルールも厳しく決められており、一度に口に入れることができる食べ物の量は親指の第一関節程度。 それを最低100回は噛み続けるという苦行のような体験でした。 食事全体の量は少ないにもかかわらず、1食にかかる時間はゆうに2時間。 これを3日間継続します。 最初は本当にこんなことで宿便が出るのかと半信半疑だったのですが、 最終日にこの記事でもご紹介した大根を煮たものに梅干しと味噌を加えたもの、蒸したお野菜を食べること30分。 ついに便意をもよおし、トイレへ駆け込むと見たこともない色の便がとめどなく出たのです。 再度食事を進めていくと、また便意を催し 、これを繰り返すこと8回。 本当にすっきりとしたことを思い出します。 そして便を止める時は葛粉で固めた人参ゼリーを食べました。 科学的根拠では言い表せることができない身体の神秘を感じた体験でした。 この「半断食合宿」はマクロビオティックをベースに考案されており、マクロビ実践者の方にはきっと納得のいくものだと思います。 マクロビオティックの実践には深い知識と正しい理解とが必要なため、 「半断食合宿」は確かな専門家の指示のもので、実践しないといけません。 オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market 「宿便」や「便秘」の予防にも! 腸内環境を整えてくれるお役立ちアイテム.
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