商い せい で ん 金 と 銀 7。 あきない世傳金と銀 8 瀑布篇の通販/高田郁 ハルキ文庫

田中貴金属工業株式会社|貴金属価格情報

商い せい で ん 金 と 銀 7

Sponsored Link 待ちに待った高田郁さんの新刊「あきない世傳 金と銀 源流篇」、じっくりと一週間ほどかけて読みました。 みをつくしシリーズの時はいつも1日程度で一気に読んでしまって、新刊が出るのを首を長くして待つ、ということを繰り返しておりました。 面白すぎるのでどうしても一気読みしてしまうという方、多かったのではないでしょうか。 今作ももちろん面白くてぐいぐい引き込まれました!今回はその感想です。 ネタバレなので未読の場合はご注意を。 あらすじというよりは、印象に残ったところ、感じたことを主に書いています。 武庫郡津門村の学者の家に生まれた幸と家族の日々から、お話が始まります。 幸は、学者で子どもたちに読み書きを教えている父親の重辰、女に学はいらないという母親の房(でもとても家族想いで好感がもてます)、妹の結との4人家族。 とても知的好奇心の強い子で、周囲からも聡い子どもと言われている幸ですが、その知的な一面を表す特に象徴的なエピソードが、七夕の短冊に『知恵』と書いたこと。 願い事に「知恵がほしい」と書くところ。 下手に説明するより、これだけでじわじわと幸の性格がわかるような気がします。 これから壮大な物語が始まるぞ~と感じたシーンは、川沿いにある櫓を兄と一緒にのぼり、夕日と川のきらきらする様を眺めた時。 兄が、夕日を金色、川の輝きを銀色と言うところ。 幸は、金貨や銀貨を見たことがなくその色を知らなかったのですが、ここで始めて知ったのです。 「あきない世傳 金と銀 源流篇」と書名にもなっているし、今後は商人になって金貨銀貨を扱うのだろうなぁと幸の将来を想像しました。 あと、思ったのが当時の学者は商人を良くは思っていなかったのかな?ということ。 父親の次のような言葉が印象に残っています。 「手の荒れておらぬ者は信用するな」 「自らは何も生み出さず、汗をかくこともせず、誰かの汗の滲んだものを右から左へ動かすだ けで金銀を得るような、そんな腐った生き方をするのが商人だ」 武士は嫌われているというイメージでしたが、商人もそうだったのかもしれませんね。 そう教えられてきた幸ですが、兄と父が亡くなり、生きていくために生まれ故郷を出て大阪天満の五鈴屋で奉公することになります。 この五鈴屋での奉公が、幸の商人(実際はまだ商いには直接関わらないですが)としてのスタートです。 初めは他の女衆とともに奉公するのですが、番頭の治兵衛に目をつけられて、少しずつ商いについて、教えてもらうことになります。 また、四代目徳兵衛の末弟 智蔵も幸の持つ学びたい気持ちに気づき、いろいろ便宜をはかってくれるようになります。 周りの人に助けられつつ、知恵をつけていくのですが、こういうあったかい人達がたくさん出てくるのが、高田郁さんの小説の魅力ですよね。 と思っていたら、今作はなかなかのダメ人間が登場します! それは、五鈴屋の現店主である4代目徳兵衛です。 この徳兵衛の結婚と離婚など大変な事件もあります。 この男は新町廓に通いづめ、周囲にもそれが知られ、店の信頼を損ない暖簾に傷をつけるなど、かなりのダメ人間。 当然ながらそれを良く思わない惣次(徳兵衛の弟で商才がある)と喧嘩をし、家の中の空気は最悪。 短い間ですが徳兵衛の妻となった菊栄さんがとても良い感じだっただけに、五鈴屋の人達の落胆も大きかったのでした。 私もまさかこんなに早く離婚するとは!?と読んでいて驚きでした。 そして、これから五鈴屋の将来はどうなるのか・・・と番頭の治兵衛や徳兵衛らの母親である富久が頭を悩ませます。 治兵衛が「徳兵衛の手綱を握って、商いにも知恵があり、五鈴屋の暖簾を守れるような娘は居てないだろうか・・・」と思いながら、幸の顔をじっと見つめるシーン。 ここで本作は終わっています。 すごく続きが気になるところで終了です! 幸にとって商いをする大きなチャンスでもあるし、でもダメ人間徳兵衛の妻になるのは何かいやだし、次どうなるの!?とドキドキしますね~。 すでに幸ファンになっているので、できれば違う方法で商いできるようにならないかなぁと願っています。 あと、この源流編の時代は江戸時代の享保なんですが、享保(1716-1736)といえば享保の改革などが有名で倹約が奨励された時代です。 少し前の元禄(1688-1704)の頃は元禄文化などが栄えて、物も売れる華やかな時代でした。 そんな元禄バブルが終わった時代が、この物語の時代です。 どことなく、今の日本(バブルがはじけて不景気をずっと抜け出せない)に重なるところがあるかもしれませんね。 そんな厳しい時代の中、「 買うての幸せ 売っての幸せ」を実現させていくであろうこれからの 幸の商道に期待です。 そして何よりはやく続きが読みたいです!近日、サイン会もあるし直接先生に会えるのも嬉しいですね。 今まで2回行きましたが、お人柄が作品に現れているような気がして、より好きになること間違いなしです。

次の

あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇

商い せい で ん 金 と 銀 7

思いは通じ、江戸っ子たちの支持を集めて、五鈴屋は順調に商いを育てていくが…。 【「TRC MARC」の商品解説】 遠目には無地、近づけば小さな紋様が浮かび上がる「小紋染め」。 思いは通じ、江戸っ子たちの支持を集めて、五鈴屋は順調に商いを育てていく。 だが「禍福は糾える縄の如し」、思いがけない禍が江戸の街を、そして幸たちを襲う。 足掛け三年の「女名前」の猶予期限が迫る中、五鈴屋の主従は、この難局をどう乗り越えるのか。 投稿者: たあまる - 明るい場面で希望にあふれた終わり方だった前巻に続き、 順調なすべり出し。 しかし、世の中はいいことばかりは続かない。 疫病の流行によってあきないが振るわなくなるのは、 2020年の今に、タイムリー。 風評で売れなくなったそば屋に、力造とお才の夫婦がとる行動は、 実直で意志の強いこの二人らしいさわやかさだ。 あきないの道には才能を発揮し、手堅く進む幸だが、 人の心はむずかしい。 しかもそれが実の妹ならなおさら。 前巻と違って、この巻の終わりは衝撃。 いったいどうなるのか、半年も待てないぞ。 紙の本 幾多の困難を乗り越えてきた幸に、今度は妹・結が台風の目として迫る。 投稿者: ナミ - 幾多の困難を乗り越えてきた幸に、今度は妹・結が台風の目として迫る。 小紋染めの成功で基礎を確実にした五鈴屋江戸店。 前半は至って凡々とした流れだが、「衰退の兆しは、最盛の中に在る」の戒めにたがわず、邪まな好色漢「音羽屋」が暗雲のように登場してくる。 八代目候補の手代・賢輔に心を寄せる結の揺れ動くうぶな心に巧みに忍び寄る「音羽屋」の汚れた手。 魔手に搦めとられた台風の目「結」は果たしてどのような行動に出るのか。 まさにミステリー小説のような結末で、次回「9巻目」が待ち遠しい。 源流・早瀬・奔流・貫流・転流・本流・碧流と続き、そろそろ終わりが近づいたのではと懸念していたが、ここにきて「瀑布篇」という急転直下の展開。 まだまだ続きそうでちょっと安心。 にしても子供のよううぶな「結」の行く末が何とも心配になる。 打倒、「音羽屋」・・・・・・・。 投稿者: イシカミハサミ - 来なくてよかった結回。 うすうす気付いてはいたけれど、 フィーチャーされたら正式に嫌うしかない。 現代のまなざしから見ても言動がおこさま。 ましてや時代は江戸。 もとはといえば五鈴屋から見て結はいち奉公人の妹。 20を越えて年増、25で大年増の時代に、 27で独り身で、という完全なお荷物を 五鈴屋の面々が厄介扱いしないことがもう違和感。 現代劇で「もう16なんだからお婿さん探さないとね」というストーリーに 感情移入できますか?というお話。 散々甘やかされての今回のオチ。 しんどい。 今回1冊読めたのはすべて梅松さんのおかげです。 商いを確かなものにするために必要なのは、身近なものをよく観察し、小さな機会を逃さない「蟻の眼」。 そして、大きな時代の流れを読み解き、商いに繋げる「鶚の目」。 ものの考え方も、着物に対する好みも大坂とはまるで異なる江戸で、果たして幸たちは「買うての幸い、売っての幸せ」を実現できるのか。 待望のシリーズ第七弾! 次はどんな難題が降りかかり、どんな風に切り抜けていくのか、毎回胸躍らせて愉しんでいる。 今回も、いままでにない企みに奔走し、「買うてのさいわい、売っての幸せ」を守り通して活路を見出す、幸と五鈴屋の面々の姿に胸打たれる。 ラストでは、思いがけない人との思いがけないつながりも明らかになり、思わず涙を誘われた。 さて次はどんなものを見せてくれるのか、愉しみなシリーズである。 期限付きの七代目の幸は、賢輔を八代目にと考えるが、、、 今日の東京を予言したかのような、麻疹騒ぎ。 商売がうまくいって喜んでいる時に、お上から上納金の要請。 幸の機転と店のものたちの頑張りで五十鈴屋は難題を乗り越えていく。 一方、思いもよらない形での惣次との再会や、思い通りにならない賢輔との仲に思い悩む結など、今後の展開に気になるところも。 安心して店を任せられる八代目も見つかり、賢輔を九代目にするという形で物語は落ち着くかに見えたが 両替商に見初められ後添いにと望まれた結が、何かとんでもないことをしてしまったところで次巻! いつものことながら待ちきれない.

次の

あきない世傳金と銀 シリーズ : 高田郁

商い せい で ん 金 と 銀 7

あきない世傳金と銀シリーズ (2020年02月08日現在)• 瀑布篇 『みをつくし料理帖』シリーズが一大ベストセラーとなった高田郁が放つ、大坂商人をテーマにした物語です。 武庫川の河口域にある津門村で、学者であった父重辰の庇護のもと育った 幸でしたが、いわゆる享保の大飢饉で兄 雅由を亡くし、続いて父をも疫病で亡くしてしまいます。 そのために九歳で大坂天満の呉服商「五鈴屋」へ女衆として奉公に出ることになるのでした。 五鈴屋には、まわりからは「阿呆ボン」と呼ばれるほどの遊び人である四代目 徳兵衛の長男、商才はあるのですが他人への思いやりを持たない二男の 惣次、戯作が好きな坊っちゃんである三男の 智蔵という兄弟がおりました。 そして彼らの祖母の 富久がいて商売に目を光らせるなか、番頭の 治兵衛が店の実質的な切り盛りをしていました。 死んだ兄からの「知恵は生きる力になる」という言葉を抱いていた幸は、元来の知識欲に火がつき、貪欲に商いについて学んでいきます。 そのことに気が付いたのは番頭の治兵衛であり、三男の智蔵でした。 ここから、幸の大坂商人としての人生が始まり、生き抜いていく姿が描かれるのです。 『 』は料理の世界を舞台にした、一人の娘の成長譚でしたが、今回は大坂商人の世界、それも呉服商を舞台にしての一人の少女の成長譚です。 九歳という年齢で女衆として大坂の商店に奉公し、幸の才能を見抜いた治兵衛らの手助けもあり、商売の基礎からを勉強していく幸です。 その後思いもかけない出来事が重なり、五鈴屋のご寮さんとなります。 第七巻の時点で江戸へと進出していますが、今後の新たな展開が待たれます。 それはまた、幸自身の更なる成長する姿を追いかけることにななるのでしょう。 大坂商人というアクの強い世界で成長していく娘の姿は、かつて見ていた『細うで繁盛記』というドラマを思いだしていました。 新珠三千代という往年の美人女優を主人公とし、冨士眞奈美が憎まれ役を演じたこのドラマはかなりの人気をはくしました。 同時に思いだしていたのが、『細うで繁盛記』の原作『銭の花』を書いた花登筺の別な作品である『どてらい男』というテレビドラマです。 「株式会社山善」という実在の商社がモデルであり、花登筺の同名小説を原作としたドラマです。 西郷輝彦が主演をしており、大阪立売堀の機械工具問屋を舞台にした物語でした。 おすすめの小説 おすすめの人情小説作家 女性らしいの優しい視点で描き出される市井の人々の暮らしに、ときには笑い、ときには涙を誘われながら是非一読してもらいたい作家です。 一番の代表作としては個人的に「 」がお勧めです。 全体として派手さはありませんが、四季の移ろいの描写も美しく、人間が丁寧な語り口で描かれています。 特に「 」などが好きな作品です。 呉服太物店美濃屋の跡継ぎの信太郎と引手茶屋千歳屋の内儀おぬいの二人を中心とした人間模様を描く人情物語の「 」などがあります。 とんずら屋や女錠前職人そして中二階女形といった、主人公の設定が独特です。 「 」など、小気味よく、読み易い文章で、表立った人情噺とは言えないかもしれません。 時代小説と言えば、市井もの、武家ものを問わずこの人を外すわけにはいきません。 ごく初期の作品を除き、その語り口には常に引き込まれます。 特定の一冊と挙げることも難しいほどに、素晴らし作品がそろっています。

次の