チョウチンアンコウ オス。 一妻多夫の生き物、ミツバチとチョウチンアンコウの奇妙な生涯

アンコウは冬の味覚。予想を超えるオスのストーリーが切ない│ネット動物園 〜生き物全般からペットまで〜

チョウチンアンコウ オス

アンコウ目チョウチンアンコウ科に分類される魚類です。 「深海魚」といわれて真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 体長は、メスが40~50cmほど、オスは極端に小さく5cmほどしかありません。 紫がかった灰色や黒色をしていて、体は丸っこく、下顎が出ています。 最大の特徴は、頭部から1本生えている「誘引突起(イリシウム)」と呼ばれる触手のようなものと、その先端にある「発光器」でしょう。 また全身がいぼ状の突起に覆われています。 主な生息地は大西洋の深海部。 そのほかカリブ海の熱帯域や、太平洋、インド洋にも分布していますが、数は多くありません。 具体的な水深は明らかになっていませんが、200~800m域でよく捕獲されるようです。 チョウチンアンコウのオスの体長は、メスの10分の1ほどしかありません。 一見別の種類の魚かと思ってしまうほどですが、これだけの差があるのにはきちんと理由があります。 多くの生物のオス同様、チョウチンアンコウのオスもメスを求めて生きます。 しかし彼らの場合、メスを見つけると交尾をするのではなく、体に噛みつくのです。 そしてそのまま離れず、特殊な酵素を出して徐々に融合していきます。 最終的にオスの体は吸収され、精巣のみが残り、メスはいつでも出産をできる体になります。 ちなみに融合できるオスは1匹のみとは限らず、同時に複数匹のオスがメスの体にくっついていることもあるそうです。 なぜこのような特殊な生殖方法をとるのか、明確なことはわかっていませんが、確かに合理的だと考えられる理由がいくつかあります。 まずチョウチンアンコウが生息している深海は、餌がとても少なく、個体数が多いと同じ種のなかでも餌を取り合うことになってしまうこと。 さらに、広大な海でオスとメスが出会える可能性は低いので、1匹のメスに複数匹のオスが融合したほうが子孫繁栄に効率的だということです。 チョウチンアンコウが光る仕組みと、捕食方法 彼らの最大の特徴である「誘引突起」は、背びれのトゲが進化したものだと考えられています。 体長の半分ほどの長さがあり、しならせて背中側に倒すこともできます。 先端には「発光器」と、そこから分岐した糸状の「疑似餌」がついていて、明かりに誘われて近寄ってきた魚などを大きな口で丸飲みするのです。 ではこの発光器は、どのような仕組みで光っているのでしょうか。 電気などが通っているわけではありません。 実は自然界には、自ら光を生成して放射する「生物発光」という特徴をもったものがいます。 クラゲやイカなどが有名でしょう。 チョウチンアンコウは、生物発光をする細菌を誘引突起の先端に住まわせているのです。 細菌は寄生することで安全な暮らしを手に入れることができ、チョウチンアンコウは光をもらう、まさにwin-winの共生関係だといえます。 チョウチンアンコウを見れる水族館 特徴的でユニークなチョウチンアンコウを、実際に自分の目で見てみたいと思う人も多いことでしょう。 しかし残念ながら、彼らの生態にはまだまだわかっていないことも多く、飼育をすることは非常に難しいといわれています。 世界で初めて生きた個体の飼育観察がされたのは、1967年のこと。 当時の「江の島水族館」で8日間生きました。 2018年現在は、泳いでいる姿を見ることはできる場所はありませんが、標本が展示されている水族館があります。 ・沼津港深海水族館(静岡県) ・あわしまマリンパーク(静岡県) ・海のはくぶつかん東海大学海洋科学博物館(静岡県) その他にもいくつか実績のある施設はありますが、展示物は入れ替わることが多いので、事前に確認してから足を運ぶことをおすすめします。

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チョウチンアンコウ (ちょうちんあんこう)とは【ピクシブ百科事典】

チョウチンアンコウ オス

アンコウ目チョウチンアンコウ科に分類される魚類です。 「深海魚」といわれて真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 体長は、メスが40~50cmほど、オスは極端に小さく5cmほどしかありません。 紫がかった灰色や黒色をしていて、体は丸っこく、下顎が出ています。 最大の特徴は、頭部から1本生えている「誘引突起(イリシウム)」と呼ばれる触手のようなものと、その先端にある「発光器」でしょう。 また全身がいぼ状の突起に覆われています。 主な生息地は大西洋の深海部。 そのほかカリブ海の熱帯域や、太平洋、インド洋にも分布していますが、数は多くありません。 具体的な水深は明らかになっていませんが、200~800m域でよく捕獲されるようです。 チョウチンアンコウのオスの体長は、メスの10分の1ほどしかありません。 一見別の種類の魚かと思ってしまうほどですが、これだけの差があるのにはきちんと理由があります。 多くの生物のオス同様、チョウチンアンコウのオスもメスを求めて生きます。 しかし彼らの場合、メスを見つけると交尾をするのではなく、体に噛みつくのです。 そしてそのまま離れず、特殊な酵素を出して徐々に融合していきます。 最終的にオスの体は吸収され、精巣のみが残り、メスはいつでも出産をできる体になります。 ちなみに融合できるオスは1匹のみとは限らず、同時に複数匹のオスがメスの体にくっついていることもあるそうです。 なぜこのような特殊な生殖方法をとるのか、明確なことはわかっていませんが、確かに合理的だと考えられる理由がいくつかあります。 まずチョウチンアンコウが生息している深海は、餌がとても少なく、個体数が多いと同じ種のなかでも餌を取り合うことになってしまうこと。 さらに、広大な海でオスとメスが出会える可能性は低いので、1匹のメスに複数匹のオスが融合したほうが子孫繁栄に効率的だということです。 チョウチンアンコウが光る仕組みと、捕食方法 彼らの最大の特徴である「誘引突起」は、背びれのトゲが進化したものだと考えられています。 体長の半分ほどの長さがあり、しならせて背中側に倒すこともできます。 先端には「発光器」と、そこから分岐した糸状の「疑似餌」がついていて、明かりに誘われて近寄ってきた魚などを大きな口で丸飲みするのです。 ではこの発光器は、どのような仕組みで光っているのでしょうか。 電気などが通っているわけではありません。 実は自然界には、自ら光を生成して放射する「生物発光」という特徴をもったものがいます。 クラゲやイカなどが有名でしょう。 チョウチンアンコウは、生物発光をする細菌を誘引突起の先端に住まわせているのです。 細菌は寄生することで安全な暮らしを手に入れることができ、チョウチンアンコウは光をもらう、まさにwin-winの共生関係だといえます。 チョウチンアンコウを見れる水族館 特徴的でユニークなチョウチンアンコウを、実際に自分の目で見てみたいと思う人も多いことでしょう。 しかし残念ながら、彼らの生態にはまだまだわかっていないことも多く、飼育をすることは非常に難しいといわれています。 世界で初めて生きた個体の飼育観察がされたのは、1967年のこと。 当時の「江の島水族館」で8日間生きました。 2018年現在は、泳いでいる姿を見ることはできる場所はありませんが、標本が展示されている水族館があります。 ・沼津港深海水族館(静岡県) ・あわしまマリンパーク(静岡県) ・海のはくぶつかん東海大学海洋科学博物館(静岡県) その他にもいくつか実績のある施設はありますが、展示物は入れ替わることが多いので、事前に確認してから足を運ぶことをおすすめします。

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一妻多夫の生き物、ミツバチとチョウチンアンコウの奇妙な生涯

チョウチンアンコウ オス

チョウチンアンコウの容姿 まず最初に、チョウチンアンコウと言われてみなさんが想像する魚の姿はおそらく、茶色っぽいグデっとした体と、下顎がしゃくれたちょっとこわーい顔、そしてピカピカと光る提灯(ちょうちん)が頭についているものではないでしょうか? 皆さんが想像した魚はチョウチンアンコウで間違いありません。 しかし、その魚は全てチョウチンアンコウのメスであり、オスは別の姿をしています。 メスの全長は40~50cm程度に対し、オスは極端に小さく、わずか5cmほどしかありません。 姿も細長く、見た目からは同じ魚とは思えないくらいです。 しかし、その明確な姿の記録はまだなく、どのようにして泳ぐのか、どのような生態なのかは未だに不明のようです。 チョウチンアンコウが生息しているのは水深200-800mの深海で、水揚げされることがほとんどなく、まだまだ解明されていない謎の多い魚です。 出典:Pixabay この3つの要素で提灯はできています。 使い方 アンコウの仲間の多くは誘引突起(イリシウム)を持っています。 イリシウムは背びれの1番先頭のトゲが変形したものです。 イシリウムの先端に存在する擬餌状体(エスカ)には10本の糸状の組織が存在し、この部分を水中で漂わせることで、小魚や、小さい生物に見立てています。 彼らはこのイシリウムを巧みに操り、釣り竿かのごとくエスカを動かして、エサとなる生き物をおびき寄せ、エスカに誘われてフラーっと魚が自分の前を通ると、大きな口で丸飲みにして捕食します。 また、特にチョウチンアンコウの仲間は、更にこのエスカの先端に発光器を有し、その部分を光らせることができます。 真っ暗な深海で、ピカピカしたものがヒラヒラと動いていたら、目的がなくとも近づいて行ってしまう気持ちはなんとなく理解できますね。 発光の方法 チョウチンアンコウがどのようにしてエスカを発光させているのか。 チョウチンアンコウが光る物質を分泌している?あるいはソーラーパネルのように太陽光を貯蓄して光らせている? いいえ、違います。 実は光っているのは、チョウチンアンコウ自身ではなく、発光器に共生させている発光バクテリアたちなのです。 エスカの膨らみの中心はバクテリアの培養室になっており、発光バクテリアを共生させています。 培養室の上部は半透明になっており、あたかも提灯自体が光っているように見えるのです。 また、培養室には細い開口部があり、ここから発光バクテリアを噴出させることもできます。 光ファイバー同様の器官 チョウチンアンコウ類のエスカは他のものと違い、エスカから出ている糸状の組織は光ファイバーと同じような構造をしています。 糸状の組織は中心が透明になっており、培養室の発光バクテリアの光を先端の発光器まで届けているのです。 独自に進化を遂げた器官が、人間が何年も掛けて作り出した技術と同様の構造をしているなんて、驚きですね!.

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