おちょくる 方言。 名古屋弁

熊本弁一覧表(熊本の方言)

おちょくる 方言

この記事には 複数の問題があります。 やでの議論にご協力ください。 はなどを用いてください。 ( 2018年2月)• が含まれているおそれがあります。 ( 2007年6月) 名古屋弁(なごやべん)とは、の西部()で話されるである。 のなどと同じくの(ギア方言)グループに属する。 狭義には中心部で話される方言を指すが、広義には周辺地域で話される・を含む。 本項では広義の名古屋弁の中で特に尾張弁を中心に扱う。 同じ愛知県であっても東部(旧ないしは旧)で話される方言はであり、名古屋弁とはアクセント・表現ともに異なる点が多い。 名古屋弁は、江戸時代に当時の新興都市である名古屋なり江戸なりで全国から流入した住民の方言が混交して成立したという、と共通した歴史をもつ。 文法の根幹はと同一で、共通語を対象とした一般的な文法用語・分類をそのまま適用可能であるため、本項でも適用する。 アクセントは内輪に分類されるが、文法は関西的要素が多い。 共通語の文法も東京近郊の在来のに比べれば関西的だが、名古屋弁のそれはさらに幾分か関西的である。 例えば「ねこがにゃあとにゃあた(猫がにゃあと鳴いた)」という文では一つ目と二つ目の「にゃあ」は表記は同じでも別の音である。 すなわち先の例は「ねこがにゃあとねぁた」と表記する。 名古屋弁の種類 [ ] 一口に名古屋弁といっても、さまざまな種類が存在する。 上町(うわまち)言葉 [ ] 「なも、えも」「遊ばせ」等、敬語を多用しているのが特徴で、とても上品な印象をあたえる。 もとは名古屋城下周辺の広い範囲で話されていたが、現在では衰退著しく、下記の下町言葉に主役を取って代わられた。 そのため現在、話者は相当な高齢者のみとなっている。 下町言葉 [ ] 「がや、がね」を用いるのが最大の特徴。 上町言葉に比べ雑であるとされる。 その他 [ ] その他、尾張藩の士族層が用いた言葉で「 武家言葉」があるが、現代においては全く使われない。 「のん」の使用など、三河弁の影響が強いとされる。 (例)「そおきょん、良かったのん。 」(そうか、良かったね)「おっかそん、ごらんぜよ。 」(母上様、ご覧ください。 ) 本ページでは、一番よく使用される下町言葉を中心に述べていくこととする。 文法 [ ] 助動詞・補助動詞 [ ] 断定 [ ] 断定の助動詞には、「だ」が広く使用されている。 「である」から「だ」に至る過渡的な形である「でぁ」も、一部の高齢層で生き残っている。 、等の尾張北部では「や」「じゃ」も聞かれる。 否定 [ ] 動詞の否定形には、「~ん」「~せん」「~へん」の3種類を用いる(〔例〕「食べん」「読めえせん」「来おへん」)。 いずれも、動詞の未然形に接続する。 前述の3種の使い分けは、世代・個人によって異なるが、若年層は「~ん」への統一が顕著である。 名古屋弁では「〜ん」は通常の否定を表し、「~せん」「~へん」は強い否定や迷惑感のある否定を表す。 「~せん」は「〜はせぬ(ん)」から変化したものであり、における「〜やしない」に対応するものである。 この表現はでは明治期においてさらにサ行子音の弱化を起こし「〜へん」の形に変化したが、名古屋弁においては近年まで「〜せん」の形が保たれた。 ただし現在では「〜へん」の形も聞かれる。 これら否定形は、地域や話者によって様々な形が聞かれる。 以下の動詞の活用別に記す。 「ん」「せん」「へん」の接続 [ ] 五段活用 「書く」を例とすると、• 書かん• 書けせん• 書かせん• 書きゃせん• 書けへん• 書かへん• 書きゃへん などの形が聞かれる。 「書けせん」「書けへん」は「書くことができない」というような不可能を表す意味ではない。 同様の活用は大阪弁にもみられるが、これらの地域以外の住民は特に注意が必要。 不可能形については詳しくは下の「動詞の不可能形」で詳述する。 また、「書かっせん」のように「っ」が入るのは「書かっせる」(「書く」に対する軽い尊敬語)の否定なので、これも注意が必要。 ラ行・ワ行五段活用 ラ行・ワ行五段活用動詞では、他の五段活用動詞よりもバリエーションが増える。 すなわち、「ある」「思う」を例にすれば、• あれせん• あらせん• ありゃせん• あれへん• あらへん• 思わん• 思えせん• 思わせん• 思やせん(思 うゃせんでは発音できないのでこうなる)• 思えへん• 思わへん の他に、• ああせん• ああへん• 思うせん• ただし、2音節の動詞の場合、「買う」「刈る」「沿う」「剃る」「言う」など、この形をとらないものが相当数ある。 上一段活用 「起きる」を例とすると、• 起きん• 起きいせん• 起きせん• 起きやせん• 起きいへん などである。 下一段活用 「負ける」を例とすると、• 負けん• 負けえせん• 負けせん• 負けやせん• 負けえへん などである。 こおせん• こおへん• きやせん• きーせん などである。 せえせん• しいせん• せやせん• しやせん• せえへん• しいへん• しん(若年層) などである。 活用の変化はしない。 「〜訳がない」「〜ないに決まっているだろう」「決して〜しない」といったニュアンスになる。 具体的には• 金みてぁあらすか(金なんかない!)• ほんなことせすか(そんなことは絶対にしないよ!)• お酒みてぁ飲ますか(お酒など決して飲みはしない)• あんなもん取れすか(あんなもの取れる訳がないだろう!)• ほんなはよ走れすか(そんなに速く走れるかよ!)• つまり「あかん」) となる。 〔アクセント〕 「す」の直前。 過去否定 [ ] 過去の否定には、未然形+「なんだ」、未然形+「んかった」を用いる。 未然形+「なんだ」が伝統的な形であり、未然形+「んかった」は比較的新しい形である。 〔例〕食べなんだ、見んかった 連用形は「行かんで」「見んで」のように「んで」とする。 仮定形は「な」であり、これは「ねば」の変化した形である。 共通語の可能表現「〜られる」の形で終わる動詞は、名古屋弁においては原則「」が正しい形であり、そうしなければ不自然になってしまうので注意。 「書く」「食べる」を例とすると、• 書けん• 書けえせん• 書けえへん• 書けれん、書けれえせん(話者によってはれ足す言葉でこのようになることもある。 食べれん• 食べれえせん• 食べれえへん などである。 大阪弁等にみられる「書かれへん」というような活用は名古屋弁にはないので注意。 「行かない」を例として大阪、京都、名古屋の比較をすると次のようになる。 標準語 大阪弁 京都弁 名古屋弁 行かない 行けへん、行かへん 行かへん 行けせん、行きゃせん、行けへん、行かへん、 行けない 行かれへん 行けへん、行かれへん 行けえせん、行けえへん 敬語 [ ] やあ・す ワ行五段以外の動詞の連用形およびワ行五段動詞の語幹について二人称の尊敬語を作る。 親しさと敬意を包含する。 ワ行以外の五段動詞と接続した際は動詞の活用語尾と融合して拗音化する。 また、完了の助動詞「た」が接続した場合、「す」が用いられることが多く、その場合「書かした」となる。 また、イ音便化し「書かいた」、さらに「書けぁた」となる。 やあ、やあせ 上記「やあす」の命令形 で接続は「やあす」と同じ。 命令というより許可・推奨・後押しのニュアンスである。 標準語には置き換えられない意味合いがあるため、若年層でも頻繁に使用される。 ワ行以外の五段動詞に接続した際は動詞の活用語尾と融合して拗音化する。 拗音化する傾向があるのではなく必ず拗音化する。 対して一段動詞およびワ行五段動詞に接続した際は拗音化しない。 拗音化しない傾向があるのではなく決して拗音化しない。 「する」は「しやあ」、「来る」は「こやあ」となる。 活用はしない。 通用範囲は広く「やあす」の使われない地域でも使われる。 元々は尊敬の助動詞「やあす」の命令形「やあせ」の「せ」が落ちたものであり、今日でも「せ」のついた形で使う地域、話者もおり、「せ」をつけることにより、敬語となる。 〔アクセント〕「や」に置かれる。 拗音化したときはその拗音化した音節。 (さ)っせる 尊敬語を作る。 二人称・三人称どちらにも使われた が、現在は三人称のみに用いる。 「っせる」は五段動詞の未然形に、「さっせる」は五段動詞以外の未然形につく。 「さっせる」は「やっせる」とも言う。 完了の助動詞「た」が接続する場合は、例えば「行く」に対して「行かした」のようになる。 補助動詞がある場合は補助動詞のほうに付く。 三人称の区別に重きを置く場合は、「みえる」を用いて、「走ってみえた」となる。 〔活用〕未然:(さ)っせ、連用:(さ)し(連用形のみ「っ」が入らない 、終止:(さ)っせる、連体:(さ)っせる、仮定:(さ)っせれ、命令:(さ)っせ 〔アクセント〕 「(さ)っせる」がついた全体が起伏型に発音される。 代わりに「いらっせる」 使用域 全域 北部? 人称で使い分ける地域もある (さ)んす ごく軽い敬意を表す。 動詞の未然形に付き、五段動詞には「んす」、一段動詞には「さんす」が付く。 尾張北部の農村部で使われるが、衰退しつつある。 現在の名古屋市中心部では用いない。 ちょう・す 「くれる」の尊敬語。 下さる。 漢字で書けば「寵す」か? 動詞には接続助詞「て」を介して接続する。 〔活用〕未然:-せ、連用:-し、終止:-す、連体:-す、仮定:-せ、命令:-せ。 〔例〕買ってちょうした(買ってくださった)〔アクセント〕 「ちょうす」のついた全体が起伏型に発音される。 ちょう 「〜してちょう」の形で「〜して下さい」の意。 上記「ちょうす」の命令形「ちょうせ」の「せ」の抜けたもの。 活用しない。 さらに縮めて「〜してちょ」とも。 〔アクセント〕 「ちょ」に置かれる。 「〜して」の部分は起伏型の動詞であっても平板化する。 その他 [ ] まい、まいか、めぁ、めぁか 「〜しよう」の後について勧誘表現であることを表す。 その際「う」は脱落する。 一緒に何かをしようと他人を誘うときに使う表現であり、一人で行う行動について決意表明をするような際には使わない。 ワ行五段。 〔アクセント〕全体が平板に発音される。 〜してまう 2 〜してしまう、〜しちゃう。 ワ行五段。 〔アクセント〕「〜して」と「まう」の二つに分けて発音される。 「〜して」の部分は起伏型の動詞ならばそのアクセントが残る。 平板型の動詞ならば「て」にアクセントを置く。 「まう」は平板型。 〜してか・ん 〜してはいけない。 〜してい・らん 〜してもらわなくてよい、〜してほしくない。 〜しとる 〜している。 ラ行五段。 〔アクセント〕 全体が起伏型に発音される。 〜したる 1 〜してある。 ラ行五段。 〔アクセント〕 全体が起伏型に発音される。 〜したる 2 〜してやる。 ラ行五段。 〔アクセント〕 全体が平板型に発音される。 活用は上記「〜してかん」と同じ。 「かん」を省略して「〜な」と言うこともあり、この場合、形式上は「〜しなければならない」という意見の陳述だが、実質上は少し強く促す命令表現として用いることが多い。 〔例〕早よやらな(早くやれよ)〔アクセント〕「な」の直前。 活用は上記「〜してかん」と同じ。 〜だない ではない、じゃない。 〜しやすい。 「〜やすい」と違って主体的行為を表す動詞にしか接続できない。 終助詞 [ ] 名古屋弁には共通語にあるものに加えて様々な終助詞がある。 文法的には複数の終助詞の合成が多いが、ここでは一語として扱う。 疑問・反語をあらわす古典的係助詞である「か」や「や」の合成が多いのが特徴的である。 共通語においては、終助詞の前で断定の助動詞や形容動詞語尾の「だ」が省略され、名詞や形容動詞語幹に直接終助詞が接続されることがある。 例えば、「そんなものさ」、「それは素敵ね」といった具合である。 一方、名古屋弁においては、体言に終助詞が直接接続することはなく、かならず「だ」を伴う。 したがって、下に掲げる終助詞類も、体言に接続する際には「だ」を伴って、「~だがや」「~だがね」「~だわ」のようになる。 がや 感動の終助詞の「が」に、疑問の意を表す終助詞の「や」が結んだものであり、反語的な意味を表す他、自分の意思を強く主張する表現に発展した。 1 驚きを表す。 独り言に近い。 1a 眼前の状況に対する驚きを表す。 〔例〕雪が降っとるがや(雪が降っていることに対する驚きの表現)。 1b 何かをひらめいたり思い出したりしたときに言う。 〔例〕いかんいかん、忘れとったがや。 2 聞き手の行動・能力・知識に対する驚きを表す。 相手に聞かす意図があり、独り言ではない。 2a 聞き手の有能さに感心したときに言う。 〔例〕すごいがや(すごいね、そんなこともできるんだ)。 2b 聞き手の無知・無能に対する驚き。 こんなことも知らない(または分からない、できない、しようとしない)のかという驚きとともに物を言うときに使う。 言外に認識・行動を改めろと命令する含意がある。 〔例〕ほんなもんいかんに決まっとるがや(駄目であることを相手が知らない様子なのに驚くと同時に常識だから覚えておけと命令する含意がある)。 3 強い抗議。 〔例〕おめぁのせいで怒られてまったがや(お前のせいで怒られてしまったじゃないか)。 4 〔誤用〕メディアでは単に名古屋弁であることを示す記号として使われることがある。 〔例〕名古屋だがや。 がね 感動の終助詞の「が」に同じく感動の終助詞の「な」が接続した「がな」が転訛したものである。 京阪では今日でも「がな」の形を保つが、名古屋弁では大正から昭和にかけて発音が「がね」に変化した。 「がや 2 3 」と用法は近いが、響きが柔らかい。 「がや 1 」の意味では使われない。 元は女性語だったが、近年は男性でも使う者がある。 〔例〕今書いとるがね。 が、があ、げ、げえ、がん いずれも「がや」または「がね」の転で、比較的新しい語。 後ろへ行くほど新しい。 「がん」は特に新しく、若者の間で使われる。 伝統的な名古屋弁の「がや」と三河弁あるいは全国的な若者言葉の「じゃん」が合わさったもので、伝統的な名古屋弁ではない。 〔例〕"Q. 先生どこにおる?A. そこにおるがん。 "(Q. 先生はどこにいるの?A. そこにいるじゃないか。 )「げ、げえ」は「がや 1 」の意味に限定して使われる傾向がある。 がんねぇ 標準語の「だよねぇ」とほぼ等しく、相手に同意を求める言い方。 名古屋の若者言葉。 〔例〕「今日って学校休みだがんねぇ?」 かや、けゃあ、けゃあも 「かいもし」の転訛。 「かい」は疑問、「もし」は相手への呼びかけであるため、確認のニュアンスが込められる。 1 疑いを持った驚きを表す。 〔例〕ほんとかや。 2 朗報に接した場合の驚きを表す場合には「きゃあ」に変化する。 〔例〕(孫が大学受験に合格した報せを聞いて)ほうけゃあ。 よかったなも。 ぎゃあ マスメディアでは名古屋弁であることを分かりやすく表現するために「がや 4 」と同様に用いられるが、地元ではふざけて「変な名古屋弁」を使うとき以外には使わない。 元来の名古屋弁では全く用いない表現である。 ただしの一部ではこれとは別に「ぎゃあ」という語がある。 て、てえ 1 強調表現。 共通語の「って」と違い、「っ」は入らない。 また、強調のみで伝聞の意味はない。 1a 自分の意見を強調する。 相手が自分と違う意見を持っているのを承知しながら「君は違う意見かしらんが、俺はこう思う」と主張する感じ。 〔例〕ウィキペディアはほんな風に使うもんだないて。 1b 相手の気づいていない、または忘れている事実を指摘する。 〔例〕プレビューを忘れてかんてえ。 1c 相手がこちらの話を聞き取れず聞き返されたとき、また理解していない様子のとき、言い直しや言い換えに付す。 優しく言うときは上昇調、苛立ちを込めるときは下降調。 2 〔誤用〕メディアでは単に名古屋弁ぽくするために使われることがある。 に 聞き手の知らないであろうことを伝える際に使われる。 知識をひけらかす際に使われることが多いので時に自慢げに響く。 「て」が意見の対立を承知しつつもあえて自分の意見を言うときに使われるのに対し、こちらは聞き手がそのことを知らない前提なので意見の対立など予想していない。 常に疑問文のようなイントネーションを伴う。 〔例〕ウィキペディアはフリーなんだに(ウィキペディアはフリーなんだよ、) わ 共通語の「よ」にあたる。 共通語でも女性語として使用されるが、名古屋弁では性別に関係なく使う。 共通語では常に上がり調子だが、名古屋弁では下がり調子に発音される。 例:「犬が逃げてまったんだわ」(犬が逃げてしまったんだよ) わさ 共通語の「〜よ」にあたるが、こちらは相手の発言に対し呆れ気味に吐き捨てるように言う。 例:(お腹が空いたと訴える相手に対し)朝ご飯食べとらなお腹空くに決まっとるわさ。 (朝ごはん食べてなければお腹空くに決まっているよ。 ) よ 共通語にもある「よ」も使われるが、「がや」「て」「に」「わ」「わさ」と意味が重なるので、意味の範囲が共通語より狭い。 共通語で「よ」一語で表している意味を「よ」「がや」「て」「に」「わ」「わさ」の6つに細分化して表現しているとも言える。 ね 共通語の「ね」と同様である。 と 伝聞を表す。 〔例〕それは違うと(それは違うそうだ) げな 伝聞を表す。 「と」よりも確度が低い、または伝聞の伝聞である場合に使われる。 〔例〕今年は景気が良うなるげな(今年は景気が良くなるそうだ) (か)しゃん、(か)しらん 1 〜だろうか。 〜かなあ。 共通語の「〜かしら」と同じ起源と思われるが、女性語ではない。 〔例〕これでええかしゃん(これでいいだろうか) 2 自信のない部分をぼかす表現。 前の語が動詞・形容詞ならばそのまま「か」が抜けるだけだが、前が名詞・形容動詞ならば「か」の代わりに「だ」を入れなければならない。 〜きゃ 〜か。 疑問の終助詞。 相手に確認をとるときに使われる。 〔例〕ほうだったきゃ。 (そうだったか?) でかん 後述の、接続助詞の「で」(〜だから)と語彙の「かん」(駄目である)の複合。 先述する終助詞の「わ」をともなって「でかんわ」ということが多い。 1 先行する命題に対する不満を表す。 〔例〕また風邪ひいてまったでかん(また風邪をひいてしまったので参った) 2 不満でなく喜びと考えられる命題に続いて表現を強める。 〔例〕嬉しいでかん(とても嬉しい)。 ういろうはうめぁでかんわ(ういろうはとてもおいしい)。 で 接続助詞の「で」が文末で終助詞的に使われる。 「〜だからよろしくね」の後半部分が略されたような意味合いであり、の強調の「で」とは形は同じでも意味が異なるので注意が必要である。 形骸化して意味が薄まっている場合もある。 〔例〕編集しといたでね。 みよ 動詞「見る」の命令形「見よ」の終助詞化したもの。 眼前の状況に相手の注意を向けるために語尾につける。 多く大人から子供、上司から部下のように上から下に向けて人を叱責する際に用いる。 ミにアクセント。 〔例〕壊けてまったみよ(ほら見ろ、壊れてしまったじゃないか) みやあ、みい 上記「みよ」を柔らかくした表現。 こちらは対等な関係で用いられ、用法も叱責に限らない。 〔例〕変ったもんが飾ったるみやあ(見て見て、変ったものが飾ってあるよ) なも、えも 共通語の「ですね」にあたる。 名古屋弁特有の柔らかく丁寧な敬語表現。 平安初期の京都に「なう」という表現があり、これが「のお」と「なあ」に分かれ、さらに「なあ」が名古屋に伝わり、そして「なあ、もし」が「なも」という方言になった。 「がや」と同じく、直前が体言の場合は「だ」が付く。 上町言葉では頻繁に使用されていたが、近年ではあまり聞かれない。 〔例〕よういりゃあたなも(よくいらっしゃいましたねえ)、やっとかめだなも(お久しぶりですね)、おおきにえも(ありがとね) 「か」の省略 [ ] 疑問の終助詞「か」は共通語でも名古屋弁でも一定の条件の下で省略可能だが、省略が可能になる条件が多少異なる。 以下条件別に述べる。 疑問詞を伴う疑問文の文末 共通語でも名古屋弁でも省略可能。 「しらん」の前 話者によっては疑問詞のあるなしに関わらず省略するが、「知らん」という動詞としてよりも、「(か)しらん」という終助詞と捉えたほうがよい。 可能には、共通語と異なった形が用いられる。 五段動詞では、共通語で「読める」「書ける」「歩ける」というのを、それぞれ「読めれる」「書けれる」「歩けれる」という。 一段動詞では、「見られる」「食べられる」を「見れる」「食べれる」という。 一般に「ら抜き言葉」や「れ足す言葉」と呼ばれるものだが、名古屋弁の文法としては、正しい形である。 「さ入れ言葉」もある年代から下ではよく使われる。 「読ませて」「書かせて」「歩かせて」はそれぞれ、「読まさして」「書かさして」「歩かさして」となる。 一段動詞・サ行変格動詞の命令形は、「開けよ」「せよ」のような、共通語では書き言葉となった「〜よ」の形が用いられる。 〔例〕そこへ掛けよ(そこに掛けろ)ただし、一部で「〜い」の形も用いられることがある。 〔例〕ほれみい(ほらみろ)• 五段動詞については東京方言と同様。 また、サ変は「せや(あ)」または「しや(あ)」、カ変は「こや(あ)」になる。 サ変の縮約しない形は「せれば」のはずだが、実際には共通語式の「すれば」が多く、一方カ変は「これば」も聞かれる。 動詞の否定は「〜ない」でなく「〜ん」または「〜せん(へん)」の形をとる。 「こよった(来たものだ)」「こやがった(きやがった)」。 連用形の音便 [ ] 動詞の連用形が「て/た」に接続する場合、名古屋弁でも共通語でも規則的に音便を起こす。 名古屋弁の音便の規則はサ行五段活用動詞を除いては共通語と同じである。 例えば、「買う」に「た」が付いた場合は「買った」となる。 共通語と違うのは、サ行五段活用動詞の場合である。 共通語では「て/た」と接続しても音便を起さないが、名古屋弁ではイ音便を起す。 すなわち、「起す」+「て」は「おこして」でなく「おこ いて」となる。 形容詞 [ ]• 語幹が2音節以上の形容詞で連用形の「く」が落ちる。 嬉しなる、嬉して、など。 これは歴史的には形容詞のウ音便形が短呼されて成立したものである。 江戸時代からすでに短呼される傾向が強かった。 語幹が1音節の場合は短呼されずウ音便化だけした形に留まることが多い。 「〜ければ」が「〜けや」と略されることがある。 アクセントは常に「け」にある。 の「〜きゃ」と音自体は似ているが、アクセントが異なる。 (例:やらなきゃいいじゃないか。 ) 格助詞 [ ]• 「に」よりも「へ」が好まれる傾向がある。 「お先へ」などとも言う。 直後に「思う」「言う」などが来る場合、引用の「と」が省略されることがある。 反面、断定の助動詞「だ」は共通語では「と」の前でしばしば省略されるが、名古屋弁ではあまり省略されない。 すなわち「11時だと言っていた」は「11時だ言っとった」となる。 「〜と言って」の「と」の略された「〜いって」が慣用化して、引用の格助詞のように用いられることがある。 〔例〕どうしよういって悩んどった(どうしようかと悩んでいた) 副助詞 [ ] みたい(みてぁ) など、なんか。 〔例〕俺みたいほんなとこ何度も行っとるに。 (俺なんかそんなところは何度も行っているよ) て 共通語の「って」と同義だが、「っ」が入らない。 〔例〕ウィキペディアて何?(ウィキペディアって何?) 間投助詞 [ ] よ、よう 〜さあ。 多用される。 リズムを整えるだけで特に意味はない。 〔例〕昨日よう、パチンコ行ったらよう、どえらい出てまってよう…… や、やあ これも話者によってはよく使う。 軽い疑問の意味の他、語調を整えるために使われる。 副助詞「て」の後ろには習慣的に付けることが多く、むしろ「てや」という一つの副助詞と捉えたほうがよいかもしれない。 〔例〕ウィキペディアてや何だったかいやあ(ウィキペディアって何だったっけねえ) 形式名詞 [ ] ぎし だけ。 〔例〕あと1つぎしだでね。 (あと1つだけだからね) 接続助詞 [ ] 共通語の「から」「ので」にあたる「で」「もんで」は、共通語の「ので」「もので」が連体形接続なのと異なって終止形接続なので注意。 具体的には断定の助動詞「だ」と形容動詞に接続するときに「だで」「だもんで」となる。 で 順接の接続助詞。 終止形接続。 もっとも広く使われる。 もんで 順接の接続助詞。 終止形接続。 言い訳をするときなど、結論より理由に重点があるときに使われる他、「で」に比べて長いため考える時間を稼ぐために使われることもある。 に 順接の接続助詞。 終止形接続。 聞き手に対する命令・指示・勧誘・アドバイスに理由を付する場合に限って使われる。 けどが 逆接の接続助詞。 終止形接続。 共通語と同じ「けど」が使われることも多い。 単独の「が」は「がや」の略された「が」と紛れるので使用されない。 例:「店に行った けどが、やっとれせなんだわ」(店に行ったけど、やってなかったよ) 〜んで(も) 「〜なくて(も)」の意味。 未然形接続。 若い世代では共通語の「〜なくて も 」と交じり合った新方言「〜んくて も 」を使う者もいる。 例:「無理せ んでええよ」 〜んと 「〜ないで、〜ずに」の意味。 「で」を使うと言い訳というより開き直った感じになる。 接尾辞 [ ] 複数を表す接尾辞「達」は、名古屋弁では たあ、 んたあ、 んたらあなどの形をとる。 また、同じく「ら」は らあのように伸ばす。 発音 [ ] 四つ仮名 [ ] については共通語と同様である。 すなわち、「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」の区別がそれぞれ無い。 鼻濁音 [ ] については、用いる地域と用いない地域が入り乱れている。 しかし、若年層ではほぼ用いられていない [ ]。 例えば、「…じゃない」という表現は「…だねぁ」または「…じゃねぁ」となる。 よく便宜的に「にゃあ」と表記されるが、共通語の拗音とは異なる音である。 また、変化するのは母音だけで子音は変化しない。 この連母音変化は愛知県尾張の平野部から岐阜県美濃地方にかけての地域で起こる。 前述のエァを加えると、名古屋市付近一帯は全国一の8母音をもつ地域である。 瀬戸市付近では、以上とは異なった連母音変化が起こる。 瀬戸市と名古屋市の中間に位置するやでは、名古屋式と瀬戸式の発音が混在する。 なお、これらの連母音融合は、いずれも丁寧な発音では元のai、ui、oiに戻るものである。 この項目では伝統的な名古屋弁を描写する観点から記述しているが、実際にはこの母音の変化は若年層の自然な会話からはほぼ失われている。 高齢層においても日常的な語彙に限られ、耳慣れない語は共通語式に発音される。 したがって、メディアにおけるイメージのように「カベライト」を「カベレァト」のように商品名を名古屋弁式に発音することは現実にはほとんど無い。 エビフライは日常的な語彙だが、名古屋弁のステレオタイプとして有名になりすぎたためエビフレァとの発音は避ける傾向にある。 拗音 [ ] の発音は共通語と同様である。 上記の連母音の変化したものが便宜的に拗音のように表記されることがある(例:「」)が、表記上だけのことである。 共通語と共通する語彙にも名古屋弁独自の語彙にも拗音を持つ語はあり、それらは名古屋弁でも拗音で発音される。 音便の変化 [ ]• 形容詞連用形がウ音便短呼形(ク抜き)になる。 形容詞連用形の後に動詞が続くときはウ音便を保つ。 サ行五段動詞がイ音便を起こすことがある。 上記の連母音の変化と複合して起こることもある。 上でもすこし触れたように「…ではない」などの「では」が一部の地域・話者で「だ」と略されることがあるが、これは「…ではない」などの「では」に限られたものであり、他の「では」または「じゃ」が「だ」に転じることはない。 しかし、上記のように「だ」とはならない例でも、「では」および「じゃ」という言い方は別の言い方に変えられることが多い。 しばしばサ行音のハ行音化(サ行子音の弱化)が起こる。 ただし近畿方言ほど明確ではない。 時折マ行音のバ行音化が起こる。 こちらも近畿方言ほどではない。 以下、についての知識があることを前提に詳述する。 名古屋弁と共通語とのアクセントの違いは次の2つに分けられる。 ピッチの上がり目• ピッチの下がり目 「名古屋弁らしさ」の正体は、2よりも1である。 名古屋弁話者は2には自覚的でも1には無自覚なことが多いので、本人は共通語を話しているつもりでもこの特徴によって名古屋弁話者であることが分かる。 俗に「が違う」と言われるが、正確にはイントネーションではない。 共通語の語は、アクセントの核の位置によって、頭高型・中高型・尾高型・平板型の4つに分類されるが、この分類は名古屋弁でも成り立つので、以下の説明にも用いる。 ピッチの上がり目 [ ] 共通語においては、単語の第1音節と第2音節は必ずピッチが異なるという規則があるが、名古屋弁ではこれが当てはまらない。 共通語では、第1音節が高く第2音節が低くなる(頭高型)か、第1音節が低く第2音節が高くなるかのどちらかである。 名古屋弁でも頭高型は第2音節が下がるものの、それ以外(共通語では第1音節が低く第2音節が高くなるもの)では第1音節と第2音節のピッチが同じになり、ピッチの上がり目がアクセント核の直前または第3音節の直前に来る。 型別に述べれば下記のとおりである。 頭高型では共通語と同様に第1音節のみが高く、以降が低く発音される。 3音節の中高型では第2音節のみが高く発音される。 4音節以上の中高型では以下の2種が認められる。 アクセントの核のある音節の前までが低く、核のある音節のみ高く、以降再び低く発音される。 例えば「ウィキメディア財団」は、共通語では「うぃ きめでぃあざいだん」と第2音節から第6音節までが高くなるが、名古屋弁では「うぃきめでぃあ ざいだん」または「うぃきめでぃあ ぜゃあだん」と第6音節のみが高く発音される。 第3音節目より上がって発音される。 上記の例では「うぃき めでぃあざいだん」または「うぃき めでぃあぜゃあだん」。 この種を採用する場合、尾高型、平板型も同様のルールとなる。 尾高型も中高型と同様である。 例えば「男が」は共通語では低高高低だが、名古屋弁では低低高低である。 平板型では第1音節から第2音節までが低く、以降が高く発音される。 例えば「名古屋弁が」は共通語では低高高高高高だが、名古屋弁では低低高高高高である。 ピッチの下がり目 [ ] 共通語でも名古屋弁でも同音異義語を区別するのはピッチの下がり目である。 下がり目の直前の音節を アクセント核と言う。 一般にアクセントと言った場合、これを指す。 共通語においては、動詞・形容詞の一類(言う・上がる・捨てる・赤い・危ない等)は平板に発音され、二類(打つ・動く・落ちる・早い・少ない等)は語尾のひとつ前の音節にアクセント核が置かれる(このようになる語を「起伏型」の語と呼ぶ)。 しかし名古屋弁ではこの区別が一部でなくなり、一類が二類と同じように起伏型になることがある。 また、終止形で平板型の動詞が、活用によっては起伏型になることがある。 アクセントの核の位置は共通語と同じ場合が多いが、下記のような違いがある。 下の例で 太字になっているのはアクセントの核である。 「何」「いくつ」「どれ」などの疑問詞は平板に発音される。 共通語の疑問詞がそろって頭高型なのと良い対照を見せている。 「これ・それ・あれ」などの「こそあ言葉」(ドを除く)は尾高型である。 「何もない」などと言うときの疑問詞は、尾高型である。 位置関係を表す名詞で平板型が嫌われる傾向がある。 北、東、南、西、右、左、手前、こちら、そちら、あちら、間(あいだ)、向かい、上、下。 以上は共通語では平板だが名古屋弁では尾高型である。 但し共通語でも北、東は古くは尾高型であった。 地元の地名は平板型が好まれる傾向がある。 (名古屋、岡崎、刈谷等)• 共通語の形容詞はアクセントの点で一類と二類に分けられるが、名古屋弁ではこの区別がなく、一類は二類と同じようにすべて起伏型となる。 名古屋弁の形容詞のアクセントは多くの活用形で共通語の二類形容詞と同じだが、以下の形では異なる。 「〜かった」という形では「か」にの核が来る。 「〜ければ」という形では「け」に核が来る。 「〜けや」と略された場合もおなじく「け」にアクセントの核が来る。 形容詞の連用形の「く」が落ちた場合のアクセントの核は、最後から2つ目の音節に来る。 ただし、直後に「なる」が来た場合は「なる」と繋がって「な」にアクセント核が置かれることがある。 「よろしく」「ありがとう」など形容詞の連用形を起源とする挨拶言葉は、元の形容詞と同じアクセントで発音される。 すなわち「よ ろしく」「あり がとう」。 動詞が終止形のとき平板型になるものと起伏型になるものに分けられるのは共通語と同様だが、名古屋弁では「植える」「並べる」など3・4音節の一段動詞で共通語で平板型のものが起伏型に移行しつつある。 また、複合動詞(走り込む・申し入れるの類)はほとんどが起伏型である。 ただし、複合動詞のアクセントは共通語でも近年起伏型に移行しつつある。 起伏型の動詞のアクセントは活用による変化を含めて共通語とほぼ同じである。 これは内輪東京式アクセントの特徴である。 平板型の動詞では下記のような違いがある。 内輪東京式アクセントの特徴である。 ただし、以下の例外があり、結局この現象が起こるのは三拍以上の上一・下一段および、五段動詞のうち「消す」など一部の非音便形を使う動詞のみである。 二拍一段動詞(着た、煮て…)では平板型。 イ音便となる場合は最後から3拍前( 咲いた、つ づいた、はた らいた)が主流で、一部地域で原則通り「い」にアクセントを置く。 便・便となる場合は平板型となる(産んだ、売って)。 「て」の後ろに補助動詞がついた場合は、上記に関わらず平板になる。 平板型の動詞の連用形に「に」がついた場合、「に」の直前へアクセントが置かれる。 〔例〕DVD-Rを買 いに行った。 命令形では後ろから2番目の音節に核が置かれる。 すなわち一類と二類の区別が無くなる。 動詞に補助動詞が付いた場合、動詞部分が平板化する。 動詞が平板型であった場合、共通語では「〜て」の形が元々平板である。 名古屋弁では「〜て」の形は平板とは限らないが、補助動詞がつくと平板化する。 結果的には同じになる。 「〜してくれ」という意味の「〜して」は、「〜してくれ」の「くれ」が略されて成立した経緯から常に平板に発音される。 ただし、補助動詞「まう 2」の前では平板化しない。 以上をまとめると下表のとおりである。 見やすくするため補助動詞「まう 2」や平板型で2音節で音便を起こす動詞のような例外は省いてある。 赤字は共通語との相違点。 共通語と異なる場合のある形のみ挙げた。 終止形は共通語と同じだが参考のために挙げた。 (共通語ではない)と同様に、複合動詞の前半部分の動詞の核が保たれることがある。 名詞に複数を表す接尾辞がついた場合、核は後ろから2つ目に来る。 その他使用頻度の高い語で核の位置の違うものを挙げる。 ハイフンの後は共通語での核の位置。 い つも - いつも(「去年」「わざと」も同様。 あり がとう-あ りがとう• 〔宜しく〕:よ ろしく-よ ろしく• 〔全部〕:ぜ んぶ- ぜんぶ• 〔靴〕: くつ - く つ(「粉」「服」「坂」「熊」「次」「場所」「だけ」「こと」も同様。 〔先に〕: さきに - さ きに• 〔毎日〕:まい にち - まいにち• 〔今から〕:い まから - いまから(「いつから」「どこから」等も同様。 〔後ろ〕: うしろ - 平板(「苺」「周り」「廊下」「ところ」「カレー」「2階」「またね」も同様。 〔嘘〕:う そ - うそ• ご めんね - ご めんね• で きない - で きない(「ならない」等も同様。 〔名古屋〕:な ごや- なごや イントネーション [ ] 共通語より強い。 疑問文の最後の音節が伸ばされ、その伸ばされた音節の前半が高く、後半が低く発音されることがある。 な にい(何?)• どこ ええ(どこへ?) 語彙 [ ]• 古語が生き残っている場合も多い。 見出しの後の数字はアクセント。 2とあれば頭から2音節目にアクセントの核がある。 0は平板。 形容詞のアクセントは全て最後から2つ目である。 表中では「 2 」と表記している。 前述の連母音の変化により共通語の語彙と規則的に対応するものは挙げない。 例えば愛知県(えぁちけん)は共通語の愛知県(あいちけん)と規則的に対応するので挙げない。 最左列でもソート可能。 見出し枠をクリックすると50音順にソートされる。 位置 漢字 品詞 意味 あすんどる 【連語】 休んでいる。 使われないまま放置されている。 あふらかす 4 溢らかす 【動五】 溢れさせる。 あぶる 【動】 扇ぐ おみゃ 【名】 お前 あやすい 2 【形】 簡単。 あらけない 2 【形】 乱暴な。 あんき になる 【連語】 安心になる。 安気からか? あんばよう 4 塩梅よう 【副】 上手に。 具合よく。 〔読み方注意〕「あんばよう」と読む。 「い」は入らない。 いごく 2 【動五】 うごく。 いざらかす 4 【動五】 1 「いざる」の使役形。 2 物を持ち上げずに引きずって移動させる。 いざる 0 移去る 【動五】 1 人が立たないまま膝を引きずって移動する。 2 人や物が水平方向に短距離移動する。 いっか 1 幾日 【名】 1 何日。 2 日付が思い出せないときに代わりに使う言葉。 名古屋弁では 2 の意味が主流。 いっつか 3 【副】 とっくに。 いらんこと 余計なこと。 〔例〕いらんことせんでええ。 (余計なことしなくていい)。 うしなえる 0 失える 紛失する。 うでる 2 【動下一】 ゆでる。 ええ 1 良い。 〔例〕ええ加減にせなかんて。 (いい加減にしなきゃ駄目だって。 )、ええ天気だに。 (いい天気だよ。 ) えか 1 相手に忠告した最後に、念押しとして使う。 〔例〕夜道は気い付けなかんよ。 えか!、明日俺はおらんでね。 えか! ええころかげん いい加減。 適当な。 〔例〕あいつはええころかげんな仕事しかやらんでかんわ。 えらい(えれぁ) 2 【形】 1 疲労や病気で体に倦怠感がある。 しんどい。 くたびれる。 つらい。 2 疲労が予想されるほどの重労働である。 3 とても、すごく。 下記の「どえらい」を参照。 主に体調の悪化の表現、自他へのねぎらいとして(例:えらかったねぇ)、(どえらいえらい仕事だったわ。 ) おいでる 【動上一】 おいでになる。 いらっしゃる。 おうじょうこく 5 往生こく 【動五】 苦労する。 大変な目に会う。 おおきに ありがとう。 上町言葉。 最近ではほとんど使われなくなった。 おくれる 3 【動下一】 「くれる」の尊敬語。 敬意の度合いは「下さる」より低い。 おそがい 2 【形】 恐ろしい。 おっさま おっさん 1 1 【名】 お坊さん。 「おじさん」の意の「おっさん」とはアクセントが異なる。 おどける 2 【動下一】 驚く、怖がる おぶう 2 【名】 お茶。 茶葉でなく茶碗に注がれた状態を言う。 おぼわる 3 覚わる 【動五】 身につく、習得する およばれ 2 お呼ばれ 【名】 1 ご招待。 2 ご馳走。 かいもん 3 【名】 1 「」のに使う木切れや段ボール片など。 2 「」のに使う材。 かう 1 支う 【動五】 1 物を動かないようにするために隙間に物を押し込む。 引き戸につっかい棒、駐車車両に輪止め、ガタつく家具の下に木片など。 2 施錠する。 3 と工作物の間に養生材を挟む。 かしわ 【名】 鶏肉。 かずする 1 数する 【動サ変】 数える かやかや 0 強い光を放っている様子。 特に周囲が暗い中光っているものに使われる。 からかす 〜(し)まくる。 「食べからかす」「買いからかす」 かわす 2 【動五】 しっかりと、または強引に「」 かん 0 【連語】 「いかん」の「い」の抜けたもの。 いけない。 駄目である。 「あかん」は関西系 であり、典型的な名古屋弁とは異なる。 それに対して「いかん」は古くから使われている。 かんす 0 【名】 蚊。 「かんすに食われる」 かんこう 0 勘考 【動サ変】 計画する。 考える。 工夫する。 きいない きない 2 黄ない 【形】 黄色い。 きさる 0 着さる 【動五】 1 すっぽりとかぶせることができる。 2 (中身が多すぎたりせず)容器の蓋を閉めることができる。 3 帽子やヘルメットのサイズが合う。 きせる 0 着せる 【動下一】 標準語の「着せる」の意味の他に、蓋を被せる、キャップを締めるの意味がある。 きっとなら 3 【接】 理由を述べる前に「なぜなら」というのと同様の、「きっと」と思う推測を述べる前の前置き。 〔例〕きっとなら持って帰ってまったんだよ。 (これは推測だけど持って帰ってしまったんだよ) きもい 2 【形】 きつい、小さくて窮屈。 「気持ち悪い」の意の共通語のと同音衝突を起こしたため、聞かれなくなった言葉のひとつ。 ぎょうさん 【副】 「ようさん」とも。 「ようけ」と同様の使い方をする。 きんとき 1 【名】 イラガの幼虫。 子どものうちはこれが方言ということ気づかない人が多い。 きんのう 昨日。 くすがる 0 【動五】 刺さる。 くすげる 0 【動下二】 刺す。 予め穴のあいているところや柔らかいものに突き刺すことを言い、固いものに打ち込むことや、刃物で刺すことは言わない。 「肩までひたる」感じのニュアンスがある。 『こずむ』という言い方もある。 くわれる 3 (蚊、ブヨなどに)刺される。 「ケッタ」と同意語である。 原付とは違い、自転車に対しての名称。 こうこ 0 【名】 たくあん。 いらっしゃる、おいでになる。 こすい こっすい 2 【形】 1 悪い意味で金銭に細かい。 守銭奴。 2 ずるい。 こそばいい こそばゆい こそばい 2 【形】 くすぐったい、むずがゆい。 〔読み方注意〕「ごたい"げ"さま」と読む。 サ変動詞の場合とアクセントが異なるのに注意。 ごぶれい します 2-2 ご無礼します 【連語】 失礼します。 時代劇みたいだが、名古屋弁では現役。 アクセントは「ごぶれい 2 します 2」 こわい 2 強い 【形】 (食べ物が)固い。 こわす 2 壊す 【動五】 共通語の「壊す」の意味の他に「小額紙幣や貨幣に両替する」の意味がある。 さっせる 3 【連語】 「する」に対する軽い尊敬語。 「する」に尊敬の助動詞「っせる」がついたもの。 さむけぼろ さむぼろ? 【名】 鳥肌 ざらいた 0 ザラ板 【名】 すのこ。 しゃこう 0 車校 【名】 自動車学校。 新方言。 じん 1 仁 【名】 人。 「あの仁=あの人」「変わった仁=変わり者」のように使う。 人をおちょくったニュアンス。 すぐと 1 【副】 すぐに。 手抜きする。 せらっせる 4 【連語】 「する」に対する尊敬語。 「さっせる」より敬意の度合いが高い。 「する」の異形「せる」に尊敬の助動詞「っせる」のついたものか。 たあけらしい 2 【形】 馬鹿馬鹿しい。 アホらしい。 意味がない。 〔類語〕とろい たいがい 0 大概 【形動】 程々。 いい加減。 ずぼら。 の調査では付近が「アホ」と「タワケ」の境界線と推測された。 たわけた たあけた 2,3 3 【連体詞】 愚かな。 ちみくる 3 【動五】 つねる。 「」とも言う。 ちゃっと 1,0 【副】 すぐに、急いで、即座に。 類語:「はよ」 ちょう 1 【副】 原義は「ちょっと、少し」。 この意味で使われることもあるが、頼み事をするときの呼びかけの言葉として使われることが多い。 流行語の「超」(「超すごい」の類の副詞の「超」)と同音で同じ品詞で文字通りの意味は反対なため、「超」の流行後はあまり聞かれなくなった。 〔例〕ちょう、頼むわ。 (ねえ、お願いできるかな) ちょうすいとる 5 【連語】 いばっている、調子こいている。 皮肉や批判をこめて使われる。 ちんちこちん ちゃんちゃかちゃん 0? 【形動】 「」より更に熱い様。 「ちんちこちん」が主。 ちんちん ちゃんちゃん 0? 【形動】 非常に熱い様。 熱せられた金属が水をはじく音からか。 つくなる 3 【動五】 適当に集めて置いてある。 または適当に積み重ねてある。 整理されてはいないが、かといって散らかってもいない状態にある。 つくねる 3 【動下一】 適当に集めて置いておく。 または適当に積み重ねておく。 整理されてはいないが、かといって散らかってもいない状態にする。 つねくる 3 【動五】 つねる。 ひっかける。 本来は机や家具などの重い物を持ち上げることを意味する(移動させるという意は含まない)が、近年は「机を移動させる」という意味に用いられることが多い。 「どえらい」と違って形容詞としての用法はなく副詞のみ。 「どら」「でれ」と言う人もいる。 〔例〕でら高い(とても高い)。 『でぇりゃぁ』とも言う。 物凄い。 とても。 「どえれぁ」と発音する人もいる。 (例)どえりゃあ雨だなも。 (物凄い雨だなあ。 )類語:めちゃんこ ときんときん ときとき 0 0 とがっている様子。 〜とさいが 〜とせぁが 〜とさいに 0 0 0 【連語】 〜すると、〜したら。 〔例〕ほうすると際がどえらいことになっただわ(そうしたらひどいことになったんだ) 〜としてある 4 【連語】 〜と書いてある ときんときん 【副】 とがっているものに対して使う。 親しみを込める場合や、年少の人に対して言うときは「どべちん」とも言う。 とろい、とろくさい(とろくせぁ) 2 【形】 1 要領が悪い。 2 馬鹿な。 馬鹿馬鹿しい、アホらしい。 ふざけた。 なけな 2 【連語】 なければ。 なけや 2 【連語】 なければ。 「」「」は形容詞「ない」だけの特殊な形だが、この形は生産的で、「良けや」「遠けや」のように全ての形容詞がこの形を取り得る。 なけらな 3 【連語】 なければ。 なぶる 2 【動五】 もてあそぶ。 名古屋弁では純粋に「触る」の意味で用いることが普通。 なまかわ 0 【名】 怠け者。 長い間使っていなかったため使い物にならない様子。 なるい 2 【形】 1 刺激が足りない、物足りない。 2 味が薄い。 3 マンネリである。 なんかごと 0 何か事 【名】 何事か。 通常、事件・事故を暗示する。 にすい 2 【形】 鈍い。 「味がにすい」と味が薄い様子にも使う。 ぬくたい ぬくとい 2 【形】 温かい のっそい のそい 2 【形】 遅い。 〜のよう 0 〜の余 【連語】 〜余り。 後に「なる」が続く場合、助詞「に」を伴わないまま副詞的に用いられる。 〔例1〕(副詞的用法)まあ10日の余なるしらん(もう10日余りになるだろうか) 〔例2〕(名詞的用法)まあ10日の余だ(もう10日余りだ) はぜる 2 【動下一】 破裂する。 はならかす 4 離らかす 【動五】 離す。 はば 1 【名】 除け者。 はやらかす 4 生やらかす 【動五】 生えるに任せる。 はよ 1 1 1 【副】 早く、すぐに、急いで。 ひとなる しとなる 3 3 人成る 【動五】 1 成人する。 大人らしくなる。 2 人間に限らず動植物が身体的に成長する。 ひらう 0 拾う 【動五】 拾う。 ふちっこ 2 【名】 端っこ。 フレッシュ 【名】 コーヒーなどに加えるポーション(小型カップ)入りのクリーム。 ふるぼっさい 2 古ぼっさい 【形】 古ぼけている。 へぼい 2 【形】 意気地なし。 役立たず。 しょぼい。 さえない。 ほう 0 1 【副】 【名】 そう。 アクセントは、副詞は平板、名詞としては頭高。 1 追う。 追いかける。 2 急かす。 3 〔建築・土木〕日程や寸法を計算する。 日程表や図面を「ぼう(1)」様子からか。 4 〔建築・土木〕端から順に施工する。 ほうか 0 【名】 学校のにおける授業と授業の間の休憩時間。 昼休みは「昼放課」。 意味の衝突を避けるためか共通語の「 放課後」も名古屋弁では「 授業後」という表現になる。 ほうか 1 【連語】 そうか。 〔例1〕ほうか、ほうか、ようやりゃたなも そうか、そうか、よくぞおやりになりましたねぇ ほかす ほかる 2 0 【動五】 いらないものをゴミ箱等に捨てる。 焼き鳥の串やアイスキャンディーの芯棒。 壊れそう。 壊れかけ。 〔用法〕完全に壊れている場合は言わない。 2 外観がおんぼろである。 〔用法〕外観に問題があっても機能には問題がない場合に言う。 機能に問題がある場合は「ぼっこい」と言う。 まあ 0 【副】 もう。 まあかん 0 【連語】 食欲・怒りなどが抑え切れない。 もう我慢できない。 もう許しておけない。 もう駄目だ。 まあはい まあへぁ 3 3 【副】 すでに、早くも。 「はい」に同じ。 まぎる 2 曲ぎる 【動五】 (交差点を)曲がる。 〔用法〕交差点でなく道なりに曲がる場合や道以外の棒などについて言うときは共通語と同様に「曲がる」と言う。 まっかしけ 3 まっ赤しけ 【形動】 赤一色である様。 黒に対してまっ黒けというのと同様の強調表現。 まっと 1 【副】 もっと。 まる 1 【動五】 排便する。 まめ 【動五】 元気。 〔例〕まめだったきゃ。 (元気だったか?) まわし 0 【名】 支度。 まんだ 1 【副】 まだ。 未だに。 みえる 2 【動下二】 「いる(居る)」の尊敬語。 補助動詞としても用いる。 ござるより現代的。 めいえき 0 【名】。 あるいは、その周辺の地名(正式なでとにある。 また、中村区には名駅南という地名もある)。 めいよん 1 名四 【名】 新方言。 1 の名古屋・四日市間()。 なお、による正式の読み方は「めいし」。 2 転じて国道23号の名古屋以東を含めることもある。 「メ〜テレ」は、よりの略称として採用された造語であるが、同様の背景から生まれてきたものと考えられる。 めちゃんこ 【形・副】 とても、凄く。 〔例〕めちゃんこ似とる。 〔類語〕どえらい めんぼ 【名】 (ものもらい)。 〔用法注意〕「めんぼ」は「麦粒腫(ものもらい)」という意味だが、「結膜炎」という意味と勘違いしている人もいる。 もうや 【名】 仲良く分けること。 「もうやっこ」は、はんぶんこのこと。 【名】 略。 やぐい 2 【形】 建物や機械・装置の強度が低い。 やっと 1 【副】 1 共通語と同じく、かろうじて、ようやく。 アクセントは共通語と違って頭高。 〔例〕やっと終わった(やっと終わった) 2 長い間。 長時間。 〔例〕えらいやっとかかってまった(ずいぶん長い間かかってしまった)〔例2〕まっとやっと歌いたい(もっと長く歌いたい) やっとかめ 0 八十日目 【形動】 久しぶり。 ややこやしい 2 【形】 〔北部〕ややこしい ようけい ようけ 3 0 【副】 たくさん。 ようこそ ようけ 3? 【副】 歓迎に限らず感謝一般を表す。 よくぞ。 〔例〕ようこそ頑張っておくれた(よくぞ頑張ってくださった)。 ようけ来やぁした(ようこそいらっしゃいました。 よばれる 0 呼ばれる 【連語】 1 共通語と同じく「呼ぶ」の受身表現。 2 宴席などに招待される。 3 ご馳走になる。 〔例〕ステーキをよばれた。 (ステーキをご馳走になった)。 レーコー 【名】 アイスコーヒー。 関西と共通する。 最近ではほとんど使われなくなった。 わや 1 【形動】 めちゃくちゃ(「すごく」の意味ではなく、破壊された様子の意味)。 だめになった様子。 台無し。 〜んたあ 2 【連語】 達。 して記事の信頼性向上にご協力ください。 ( 2018年2月) 名古屋市を中心に、• や、など北へ行くとの要素が入り、断定の助動詞「や」や、「がや」の代わりに「やん」「やが」の使用が見られる。 西へ行ってよりを渡るとに入るが、やは揖斐川の東岸に位置するため、名古屋弁に近い方言が用いられている。 を渡って桑名市街に入るとに分類される()の地域になり、名古屋弁との違いが大きくなる。 南へ行ってでは狭義の名古屋弁の影響がやや弱く、「だらあ」の使用や準体助詞「の」の不使用など、名古屋弁が広まる以前に話されていたに近い言語の名残りがある。 この地域の方言はと呼ばれることもある。 東は境川付近から三河弁の要素が入る。 には名古屋弁と似るもののとの共通する特徴をもつ瀬戸弁がある。 や、などの尾張東部の新興住宅街は県外出身者も多く、名古屋弁の要素を失い、発音や語彙などが標準語の影響を強く受けている一方、古くからの住宅地では名古屋弁の要素が濃く残っている。 周辺の他の方言との比較についてはを参照されたい。 日本語の方言の比較表では煩雑さを避け分かりやすくするために名古屋市中心部の狭義の名古屋弁で代表させたが、広義の名古屋弁の中での比較を示せば下記のとおりである。 名古屋弁の単語は、やなど周辺の方言でも使われていることがあるが、中には名古屋弁とでは使われているのに、その間のやでは使われていない単語や、名古屋弁とでは使われているのに、その間のでは使われていない単語もある。 名古屋弁についての良い印象と悪い印象は半々。 あまり使われなくなっている現状を「残念に思う」は1割であり、「時代の流れでやむを得ない」という意見が多かった。 名古屋弁の世代間差 [ ] この節はなが全く示されていないか、不十分です。 して記事の信頼性向上にご協力ください。 ( 2018年2月) 各個人の育った環境や人付き合い等の違いで一概にはいえない。 しかし、マスメディア等の共通語の影響や核家族化の進行等が進む現在、名古屋弁の様々な要素が年代を下るにしたがって聞かれなくなってきている。 世代ごとによる名古屋弁話者の差異 昭和初期までに生まれた世代 昭和中期から昭和末期の間に生まれた世代 以降に生まれた世代 高い たかい、たけぁ たかい、たけー 高くなる たかなる たかくなる 書かない 書けせん、書きゃせん、書かせん、書かん 書けへん、書かん 書けない 書けーせん、書けん、 よう書かん 書けーへん、書けん、 よう書かん 書けん 〜ではないか 〜(だ)がや〔男性〕、〜(だ)がね〔女性〕 〜(だ)がー 〜(だ)がん、〜じゃん、〜やん 〜てしまう 〜てまう 〜ちゃう 教示 〜(だ)に 〜(だ)よ 〜ではなくて 〜だのうて、〜だなて 〜じゃなくて 食べようよ たべよまい、たべよめぁ たべよまい たべようよ 写した うついた うつした 〜なかった 〜なんだ 〜んかった 来なよ いりゃあ こやあ 非常に どえれぁ、どえらけねぁ、どえらい、どえらけない どえらい でら 沢山 ぎょうさん、ようさん、ようけ ようけ たくさん 名古屋弁を話す著名人 [ ]• …名古屋市出身。 百歳超の双子姉妹として90年代にブームとなった。 インタビューなどで名古屋弁がしばしばみられた。 ・・・オリエンタルスナックカレーのCMは名古屋弁で演じている。 生まれはだが名古屋育ちである。 …出身。 フジテレビ系「」の母親役など、ドラマでは上品な名古屋弁を話す役柄が多いが、本人自身の母語は漁師言葉のである。 …「」()等での名古屋弁喋りが有名だったが、本人は三河出身。 …名古屋市出身。 名古屋弁の落語。 名古屋弁に関する著書。 …名古屋市出身。 小説やエッセイなどで名古屋弁を多用し、「名古屋弁を全国に広める会」の功労賞を受賞したこともある。 …名古屋市長。 名古屋市出身の元衆議院議員で「」、「」などのテレビ番組で名古屋弁丸出しで語る。 …名古屋市出身。 CMやテレビ・ラジオで名古屋弁を使う。 …出身。 制作の「」に出演時、即興ドラマの全編を名古屋弁(本人曰く春日井弁)で通した。 …名古屋市出身。 父親は地元の名士。 バラエティー番組出演時には名古屋弁を披露することもある。 …名古屋市出身。 CMやテレビ・ラジオで名古屋弁を使う。 (元)…名古屋出身。 インタビュー、ライブのなどで名古屋弁を常用する。 …名古屋市育ち。 「」で名古屋弁でまくし立てるコントがある(方言バトル)。 …名古屋市出身。 頻繁にバラエティー等で名古屋弁を使う。 …愛知県出身。 声優という職業柄、普段は専ら共通語で話すが、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で流暢な名古屋弁を披露した。 …外国人タレント。 ・出身だが、2歳の時に家族とともに名古屋市に移住。 基本は共通語だが興奮すると名古屋弁が出る。 またブログやTwitter上でもたまに名古屋弁で綴る。 …名古屋市出身。 共通語で話しているが、ライブなどで時々、名古屋弁が出てしまっている時が、たまにあったという。 自身の曲『』の名古屋弁バージョンを歌った事もある。 …名古屋市出身。 ラジオやテレビではめったに話さないが、ブログ上では名古屋弁を使用することがある。 名古屋弁が作中で扱われる作品一覧 [ ]• - CMで「ハヤシもあるでよ〜」という名古屋弁のフレーズを使用し、流行語になったことがある。 (映画) - 劇中の出演者は三河出身の設定だが、現実には名古屋弁がふんだんに使われている。 なめくじに聞いてみろ ラジオドラマ版• 歌 [ ]• - 楽曲のイントロ部分に名古屋弁の台詞が入っている。 オリエンタルのCMのフレーズを転用した「V3もあるでよ!」で終える。 モエドラおばさんラップ - 燃えよドラゴンズ! のパロディで、サビ以外はすべて名古屋弁の台詞。 愛知はDAGAYA• -U-ka's 名古屋弁 ver. NE - の名古屋弁版。 てっぺんとったるて! - の「」の名古屋弁カバー。 - ナゴヤdivision「Bad Ass Temple」のメンバーの1人天国 獄 あまぐに ひとや のパート中に「ようけおる」「だだくさ」「だもんで」などの歌詞が出てくる。 小説 [ ]• アニメ [ ]• - 内で放映された短編アニメ。 郷土の名産をモチーフにした犬たちが登場する。 愛知県は、エビフライがモチーフの愛知犬として登場し、『〜だがね』など話す。 声優は、愛知県出身のが担当している。 - アルマジモンが名古屋弁を話す。 - 日本語吹き替え版ではドラキュラ伯爵が名古屋弁で話すなど、原語版以上にコミカルさが強調されている。 - ういろうまんが名古屋弁を話す。 テレビドラマ [ ]• (小説・テレビドラマ)• 親の出る幕() - 名古屋・円頓寺を舞台にした 主演のドラマ。 満遍なく名古屋弁が使われている。 - ロボットのバイクルが名古屋弁を話す。 声優のは愛知県出身。 - 16話にて一条薫が名古屋弁を使う。 役者のは三重県出身。 - 28話• - 29~30話 臨獣オーストリッチ拳チョウダ 声優のは愛知県出身。 - 13話 害水目蛮機獣ヒキガネバンキ 声優の内匠靖明は愛知県出身。 漫画 [ ]• (漫画) - 擬人化された「愛知」というキャラが名古屋弁を話している。 - というキャラクターが名古屋弁を使用する。 そのほかのキャラクターも、「〜ちょ」など名古屋弁由来の表現を使う場面がある。 作者のは愛知県名古屋市出身。 - ヤジロベエというキャラクターが上記のニコちゃん大王と同じく名古屋弁を話す。 - 名古屋ネタ満載のドタバタ名古屋コメディ4コマ漫画。 名古屋弁を話す八十亀最中と言う女子高生の少女を主人公に、八十亀が話す露骨な名古屋弁がカワイイと話題にもなっている。 - 作者のみず谷なおきは愛知県在住。 APPLESEED XIII• 夢みるトマト-• のぼさんとカノジョ?• きっと愛してしまうんだ。 - ゲーム [ ]• 脚注 [ ]• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 日本放送協会編、日本放送出版協会刊『全国方言資料 第三巻東海・北陸編』でも同じ表記法を採用している• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 139• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 139-140• 愛知県教育委員会 1989 、51頁。 愛知県教育委員会 1989 、56頁。 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 187• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 185-186• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 187• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 179• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 187• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 239• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 238-239• 札埜和男『大阪弁「ほんまもん」講座』2006年、新潮社、p124• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 145• 飯豊毅一・日野資純・佐藤亮一編『講座方言学 6 中部地方の方言』国書刊行会• 平山輝男編『現代方言大辞典第一巻』• 日本放送協会編『全国方言資料 第三巻東海・北陸編』日本放送出版協会• 小学館辞典編集部編『お国ことばを知る 方言の地図帳』小学館、2002年• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年• 「全日本の発音とアクセント」NHK放送文化研究所編『NHK日本語発音アクセント辞典』日本放送出版協会、1998年4月。 「音韻」『金田一春彦著作集第8巻』玉川大学出版部。 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 117• 『うんちく名古屋』115頁棚園正一• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 313• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年、p. 326• 名古屋市• 名古屋市• 中日新聞 2009年12月3日。 参考文献 [ ]• 愛知県教育委員会『愛知県の方言』1989年• 芥子川律治『名古屋方言の研究』名古屋泰文堂、1971年• 飯豊毅一・日野資純・佐藤亮一編『講座方言学 6 中部地方の方言』国書刊行会、1983年• 大石初太郎・上村幸雄 編『方言と標準語 日本語方言学概説』筑摩書房、1975年• 小学館辞典編集部編『お国ことばを知る 方言の地図帳』小学館、2002年• 日本放送協会編『全国方言資料 第三巻東海・北陸編』日本放送出版協会• 山口幸洋『日本語東京アクセントの成立』港の人、2003年 関連項目 [ ]• - 音韻・アクセントの一部がよく似ている。 - 名古屋市西区のにある神社で、名古屋弁で書かれた『名古屋弁おみくじ』がある。 - 熱田に本部を置く新宗教。 名古屋弁混じりの教祖の説法がそのまま経典になっている。

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おちょくるの名前の由来とは?|名前の由来語源なら《ユライカ》

おちょくる 方言

ちょける:はしゃぐ、ふざける。 おちょくる:馬鹿にする、からかう。 と全然意味が違います。 でも、間違ってしまう理由として思い浮かぶのは、ふざけているのを馬鹿にされたと捉えて「おちょくる」と使ったからでしょう。 でも、意味がわかったからといって使い慣れない言葉は、間違ってしまうことが多いものです。 会話によって少し変化したりしますからね。 というわけで、次は会話の中での おちょくるの使い方を詳しく見ていきましょう! おちょくるの使い方 うん、あの人はよくわからん(笑)いい人はいい人なんだけど。 この会話だけで「おちょくる」という言葉が状況によって変化してることがわかりますよね。 上記の会話例では、• おちょくる=馬鹿にする• おちょくられた=馬鹿にされた• おちょくった=馬鹿にした 上記みたいに前後の言葉や会話の内容で、少し変化するのがポイントですね。 さらに、 おちょくる「お」取って「ちょくる」と言ったりするのも結構多いです。 これも「ちょける」と間違える理由かもです。 さて、これで正しい使い方はわかりましたよね。 でも、間違って使ってしまうこともあると思います。 間違わないためにも、誤用を見ておいたほうがいいってことです。 なので、次は おちょくるの間違った使い方を見ていきましょう!.

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「おちょくる」の意味とは?関西人が教える方言の使い方!! | 情報トレジャー

おちょくる 方言

行 熊本弁 意味(共通語) 備考(語源・用例・類語など) あ あーた,あた あなた(二人称) アータ方はヨウがまだしナハルな(あなた達はよく働らかれますね) アータ,アタ,アンタ,ジン,ワル,ワリャと敬意度が低くなる あ あいたー あっ,しまった/痛い アイター,門な閉マッとる(しまった,門は閉まってる) アーイタ,アイータ,ワイタ(しまった)とも あ あおし柿 渋抜(しぶぬ)きをした渋柿 渋柿を焼酎などで渋抜き(さわす)したもの。 甘柿や果物が多く出回り最近は見かけない。 動詞はアオス あ あおたるる 顔色が悪い(青い) 朝ッパチかる青タレチ どぎゃんシタと(朝っぱらから顔色が悪いぞ どうしたの) あ あかか 赤い/明るい アカカつバはいよ(赤いのを下さい) もうアカカばい(もう明るくなったよ) 「アコなった」は「赤く」や「明るく」に あ あかちゃかべっちゃか 赤んべ,拒否・軽蔑の意 瞼(まぶた)の下を引き下げ赤目を見せる動作。 民謡オテモヤンの囃(はや)しにも「アカチャカ ベッチャカ チャカチャチャ」と あ あからん 開かない/だめだ 「開かない」が一般的だが,八代では微妙なアクセントやイントネーションで「だめだ」。 「か」を強くしたり文末を下げると「開かない」 あ あぎゃんと あんなもの アギャントもコギャントもナカばい(あんなものもこんなものもないよ) ギャン(のような)ト(もの) あ あくしゃうつ 困(こま)る,嫌になる 持て余して大いに困ったり怒っている状態。 ホンナこて アクシャウツこつバッカシたい(本当に嫌になる事ばかりだ) あ あくしゃな 困った/呆れた アクシャは悪性(あくしょう)からの変化(?) アクシャナこっタイ(困ったことだよ) (投稿) あ あくしゃ豆 いんげん豆 柔らかい莢(さや)を食べる。 あんしたぁアゴバッカシたい(あの人は口先だけで実行が伴わないよ) あ あさっぱち 朝早く,朝っぱら 朝腹(あさはら,朝食前の空腹)から早朝を意味し,音変化してアサッパチ。 余りないことを言う場合も あ あしこ あれだけ,あのくらい アシコあんならヨカでっしゅ(あれだけあれば良いでしょう) アガシコ,アギャシコとも。 ソシコ,コシコ,ドシコも あ 足のはら 足の裏 足のハラばアルーテかる上ガンなっせ(足の裏を洗ってから上がりなさい) 足指を頭や手とすれば足の腹? あ あすなさ 明日の朝 あすのあさ(ASUNOASA)が長ったらしいので,連続母音を詰めて(Oが抜け)ASUNASA(あすなさ)に あ あせぐる かき回す そぎゃんアセグランでちゃヨカ(そんなにかき回さなくてもいい) アセル+強意のグル。 アセクルとも あ あせる かき回す,あさる/触る かき回して良いものを探し出すこと。 アセルに強意の「ぐる」を追加してアセグルやアセグリマワスとも あ あたじゃ 急に,慌てて,取り急ぎ アタジャこらすモンだけんオオゴツたい(急に来られるもので大変です) アタージャ,アタジャー,アタデとも あ 頭ん毛んうずく いら立つ,いらいらする 名前ばドギャンシテン思い出せん。 頭ン毛ンウズク(名前をどうしても思い出せない。 いらいらする) あ あっか 明るい/赤い 外はアッカばい(外は明るいぞ) アッカつバはいよ(赤いのを下さい) あ あっがほう あれがほら 福岡で飲みに行った時「あっがほう」と口から出た熊本弁に周りの人達が「ななな、何ですか?」と (投稿) あ あっちゃこし あべこべ,反対に アータはTシャツばアッチャコシ着とるバイ(あなたはTシャツを反対に着ているよ) あ あっちゃん あっちへ アッチサン,アッツァンとも。 コッチャン(こっちへ),ソッチャン(そっちへ),ドッチャン(どっちへ)も あ あって しかし 「~を持ってケー(来い)」と言われ,それが無かった時「あって,なかもん(しかし,有りません)」と (投稿) あ あっている 行なわれつつある(進行形) 会議んアッテイル(会議が行われている)(投稿) 「アットル」が方言で「アッテイル」は共通語と思っていた あ あっとる しつつある(進行形)/済んだ(完了形) 試合はあっトル(試合は今行われている,進行/試合は既に終わっている,完了) あ あてっぽし あてずっぽう 確かな根拠なく単なる勘に頼ること。 ナンデチャ アテッポシじゃイカン(何でも当てずっぽうではダメ) あ あど (足の)かかと アドボザ アライナッセ(かかとは洗いなさい) アドボンサン,アドボズ,アド坊主とも あ あとすざり 後ろに下がる 前を向いたまま後ろに下がること。 アトスザリしなっせ(前を向いたまま後ろに下がりなさい) あ あとぜき (ドア等を開けた)後閉め 「開けた戸は自分で閉める」が「アトゼキ!」の一言で。 アトゼキを共通語と思っている熊本人は多い。 後塞き? あ あば 新品,新しいこと アータンくつぁ アバンごたるナ(あなたの靴は新品のようだね) 産毛のウブと関連は? あ あばかん たくさん,いっぱい イサッカ,イッピャ,オモサン,オオカ,グッサリ,シコタマ,ホーラツカ,ヨンニョ,「たくさん」を意味する熊本弁は多い あ あめがた 飴(あめ)玉 主に米のでんぷんを麦芽で糖化して作った昔ながらの硬い米飴(麦芽糖)だが,キャンディ全体もさす あ あやす 果物や汚れを)落す ンメばアヤシテはいよ(梅を落として下さい) 汚ればアヤシとって(汚れを落としておいて)アユル(落ちる) あ あゆる,あえる (果物や汚れが)落ちる 台風で栗のアエチしもた(台風で栗の実が落ちてしまった) 石鹸バ使わんとアエンばい(石鹸を使わないと落ちないよ) アヤス(落す) あ 荒くたましか 荒々しい,乱暴 動作・人物などが荒々しいこと。 アイツァ アラクタマシカケン スカン(あいつは乱暴だから嫌い) あ あられん みっともない,とんでもない 「あられもない」が語源か(?) あらアラレンコツば考えとる(あいつはとんでもないことを考えている) あ ありばしするごつ ありもしないのに 強調反語のバシ 言いバシするゴツ(言いもしないのに) 寒むバシあるゴツ(寒くもないのに) あ ありよる しつつある(進行形) 映画ンありヨル(映画が上映されつつある) サッキマジ雨ン降りヨッタ(先ほどまで雨が降りつつあった) あ ある,あっ あれ,あいつ アルが欲シカ(あれが欲しい),アルげ行コか(あいつの家に行こうか) アッとも。 コル,ソル,ドルも あ ある する,(具合で)ある どうアリますか,どうアラレますか(どうされましたか,どんな具合ですか) どぎゃんアット(どんな具合なの) あ あるかいた ありません/ありますか いつまっでちゃアルカイタ(いつまでもありません) まあだアルカイタ(まだありますか) 意味に注意! (投稿) あ あるしこ あるだけ全部 アルシコ持ってイキナッセ(あるだけ全部持って行きなさい) (投稿) あ あんじゃもん お兄さん アンジャモンなイサッカばい(お兄さんは元気がいいよ)敬意を込めるとアンジャヒト アネジョ(姉さん) あ あんパン あのパン アンは「あの」。 「あんパンば下さい」は「あん入り」パンか?それとも「あの」パンなのか?(投稿) あ あんまし あまり,それほど 「あまり」の撥音化した「あんまり」が更に音変化。 このような場合,「石が埋まっとる」でなく「石がいかっとる」と使いわける (投稿) い いがわ 井戸,泉 ココんイガワん水ァうまか(ここの井戸の水は美味しい) 井川,飲料水を川に頼っていた名残り。 井川という井戸替わりの用水路的な物が昔あったとも(投稿) い いきなりだご 熊本名物のサツマイモの団子 生のサツマイモ(カライモ)を輪切りにし,イキナリ(そのまま,直に)小麦粉で包んで蒸した団子,最近はサツマイモと小豆あんを挟んだものも。 イキナリとは「直に,そのまま」以外に「突然,すぐ」の意味もあり,すぐできる団子の意味だと紹介しているものもあるが,すぐにはできない い いきなるか (整理整頓に)だらしない,不精 ギャンほっちらかしてイキナルカばい(こんなに散らかして だらしないよ) イキナリダゴに「イキナルカダゴ」説(?)も い いくり スモモ(李) 辞書には庭梅(漢名は郁李)のことと,熊本ではスモモ(李)。 スモモとイクリ(郁李)が同じものとは! い いくる 食が進む/(上部を出して)埋める あーたァまだイクッど? ンニャもうイケン (あなたはもっと食が進むでしょう?いや もう食べられません) こけソン石ばイケチはいよ(ここにその石の上部を出して埋めて下さい) い いげ とげ(刺),いが,小骨 栗んイゲンぬかってイタカッたい(栗のとげが刺さって痛いんだよ) 魚の小骨も い いごく 動く ソコかるイゴキなすなよ ソケじっとシトキナッセ(そこから動かないでね そこにじっとしていて下さい) い いさぎゅー 非常に,とても イサギュー元気んヨカな(とても元気がいいですね) イサギー,ムゴーとも (投稿) い いさっか 大変多い(県北)/元気がいい(県南) 同じ言葉でも県南と県北では違った意味で使われている,両方の意味を使い分けている地域も。 八代市では喧嘩っ早い人を指す(投稿) い いじい 非常に,とても こらイジイうまかナア(これはとても美味しいねえ) イジイこらっさんナ(いつまでも来ないな) (投稿) い いたらんこつ 余計なこと,つまらないこと 「至らぬ事」即ち「目的に至らぬ余計な事」。 「肥後のイッチョ残し」とも い いっちょん 一つも,少しも,全く イッチョン分からん(一つも分からない) イッチョン好かん(好きなところは一つもない) イッチョ(一つ)モが変化 い いっぴゃこっぴゃ たくさん イッピャ(たくさん)にコッピャを語呂がよいように追加した言い回し。 イッパイコッパイ,イッペコッペとも い いっぺんたくりん 一度にまとめて イッペンタクリンに言うケン分からんタイ(一度にまとめて言うので分からないよ) イッショクタンとも い いとしか 気が強い イトシカおなごバイ(気が強い女性だよ) 共通語「いとしい」は「かわいい」,「可愛い」と「気が強い」関連は? い いなう かつぐ,になう イナウは天秤(てんびん)棒を用いて運ぶもので,カタグル(カタゲル)は肩に乗せて運ぶ場合に使うとも い いぬる 行く,帰る そろそろ イヌロカ(そろそろ帰ろうか) 「居なくなる」からか? 飲んだ時,よく口にした友が懐かしい い いばしか 威勢(いせい)がいい,凄(すご)い 荒っぽい,いかついイメージ。 イバシーやイバチー,イバチカとも。 名詞形はイバッサ (投稿) い いひゅうもん 変り者,変人 肥後の異風者(いひゅうもん),モッコスと比べると少々プラスイメージか (投稿) い いみる (量が)増える 雨ンフッテ 川ン水ン イミットル(雨が降って川の水が増えている) イミラカス(増やす) い いも サトイモ(里芋) イモと言ったら全国的にはサツマイモのようだが,熊本では里芋を指す。 サツマイモはカライモ い いもがら (大きいだけで)見かけ倒し イモガラボクト(芋茎木刀)とかイモガラゲンキ(芋茎元気)などと い いもっじょ 妹さん(敬意?) イモッジョは嫁に行きナハッタな(妹さんは結婚されましたか)オトッジョ,アネジョもだが,アニジョとは言わぬ い いやしか (食べ物に関して)意地汚い イヤシカこつぁ シナはんナ(意地汚いことはしてはいけません) 共通語と違って主に食事に関して い いらく 乾(かわ)く センタクもんノ イライとったラ なおしトッテ(洗濯物が乾いていたら片付けて置いて) 「のどがイラク」とは言わぬ。 イロク,ヒアガルとも い いんね いや(否),違う イヤ,インヤ,インニャ,ウンネ,ウンニャ,ンニャ,ンネなども い いんのくそ ものもらい,麦粒腫 まぶたの一部が赤くはれる病気。 別名「お姫さん」と上品に言うと治らず,「犬の糞」と言うと早く治るとの迷信も い いんま 今に,そのうち 「そぎゃん悪ごつばしよると,インマ罰かぶるばい」(そのように悪いことをしていると,そのうちに罰が当たるよ う うう 大きい,大,多い ウウアジ(大味),ウウザケノミ(大酒飲み),ウウバカモン(大馬鹿者),ウウバンギャ(大ざっぱ) う ううばんぎゃ 大ざっぱ,ルーズ アン人(しと)ハ ウウバンギャー バイタ(あの人はおおざっぱな人だよ) 大番外 う うしつる 捨てる,失くす (自分の意思で)捨てることをウシツル,(知らずに,思わず)失うことをウシタルと う うしわくど ガマガエル,食用ガエル 牛のように大きな蛙を意味する。 ワクドは大きな蛙,小さな蛙をビキやワッコと う うすとろか 気恥かしい,きまり悪い ウストローして 外ニャ出られんバイ(気恥かしくて外出できないよ) ウストレ,ウスヌッカとも う うすぬっか 気恥かしい,きまり悪い 男がアマカツばコウチ来っとはウスヌッカツたい(男が甘いものを買って来るのは気恥かしいんだよ) う うち 私,女性の第一人称 主に若い女性,男性は使わない。 ウチドミャ,ウチドミ,ウチドン,ウチタチャ等々と複数形は多い う うち 強意の接頭語 ウチ壊す,ウチ割る,ウッ覚むる,ウッぺする,ウッぽがす,次に続く動詞の音によって「ウチ」や「ウッ」に う うちあう 関わる,相手にする アギャンとにゃウチアイなすな(ああいうのには関わらないよ)ウッチャウとも。 「ウツ+動詞」は多い,動詞を強調する接頭語。 ウッツリカッツリ,オッツカッツとも う うっぱさまる (詰まって)挟(はさ)まる 強意の「ウッ」+「挟まる」。 引き出しのイゴカン何かウッパサマットル(引き出しが動かない何か挟まっている) (投稿) う うっぱずす 外す 接頭語「ウッ」+動詞「外す」で,「外す」という動作に「すっきり,完全に」などの意味が追加される う うっぺする すりむく,表面を削り取る 体の表面をすりむくこと 手ばウッペスッテしもた(手をすりむいてしまった) う うっぽぐ 穴をあける 壁や板などを一気に突き破るときに使う,ツッポグとも 強意の接頭語「ウツ」+動詞「ほぐ」 ウッポガスも う うっぽしゃぐ 徹底してつぶす ウッ+ポグ+シャグ と思うが,ホグ(穴をあける)の意味が消え,シャグ(つぶす)意味を更に強調? う うべる 薄(うす)める 熱いお湯に水を加えて温度を下げる場合に使う。 隙間などを「埋める」場合はウメル,ウムル(?) ウブルとも う うまかつ 美味しいもの ウマカツば食ヲごたる(美味しいものを食いたい) 馬肉カツではない ンマカ(美味しい) う うむす 蒸(む)す,ふかす イキナリダゴば ウムシテはいよ(いきなり団子を蒸して下さい) う うむる 埋(う)める/薄める 水を足して温度を下げる場合はウベルもウムルも使うが,土に埋める場合はウムルか(?) ウブルとも う うわんだん 上手,上位 上の段(うえのだん)の音変化。 まあだウワンダンのオラシタ(もっと上の方がいらっしゃった) う うわんちょ 上手,上位 上手(うわて)から音変化(?)。 ああたよりウワンチョばい(あなたより上手だよ) う うんとんすんとん うんともすんとも ウントンスントン返事んナカバイ(うんともすんとも返事がないよ) う うんにゃ いや,いいえ 「ワカンなはったカ?」「ウンニャいっちょん解リマッセン」(「解られましたか?」「いや全く解りません」) ンニャとも う うんぶくるる 溺(おぼ)れる/太る ウンブクレンごつシナッセ(溺れないようにしなさい) ンブクルル,ウンブクレルとも。 「玉名出身の奥様が〈1. ふくれる。 ふとる。 溺れる。 〉の意味で使う,「〈溺れる〉というのは,溺死体が〈ぱんぱんに膨れる〉様から派生した意味で,もともとは〈ふくれる〉という意味だろう」との投稿も え え 家,うち 古語「イヘ(家)」の音変化。 わらエ(藁家)。 更に誰がエ(誰の家)の「がエ」が縮まり「ゲ」に。 だるゲな(誰の家か)オルゲ(私の家)彦一ゲ(彦一の家) え えいとんち じゃんけんぽん じゃんけんぽんの時の掛け声,「えい!頓知」か? (投稿) え えーくそ 投げやりな気持ち 自分の思うようにならず,投げやりになった時に発する言葉 え えーくりゃー 酔(よ)っぱらい エークリャーはモドンナッセ(酔っぱらいはお帰り下さい) エークライ,エクライとも,動詞はエークラウ え えーころかげん 適当,いい加減 エーコロカゲンな話シャアせんでハイヨ(いい加減な話はしないで下さい) え えーささ しばらく,長い間 かなり,相当な時間という意味 エーササ会ウトランたい(長い間会ってないよ) エーサッサとも え えーしこ 適当な量/かなりの量 エーシコ持ってけ(適当な量を持って行け) エーシコかかろう(かなり必要だろう) ヨカシコとも え えーもさいさい どうにでもなれ エーモは「えーい もう」,サイサイは「~せよ,~しなさい」。 自らの決断を促す自問の掛け声 え えしゃくのよか 愛想がいい 愛嬌があって人当たりが良い。 アンしたエシャクのヨカばい(あの人は愛想がいいよ) え えしれんこつ つまらない事,分からない事 エシレンコツア しなすな(つまらないことはしないよ)(投稿) 得知れん(得体の知れない)から? え えずか,えじい 怖い,気味が悪い あんシはエズカ(エジイ)ばい(あの人は怖いよ 他にエスカ(県北)やオジー(阿蘇)を使う地域も え えだ 腕(うで) エダん痛ウしてオコナエン(腕が痛くて仕方ない) 枝みたいな手足から,関西では足をエダというらしい(投稿) え えぼし 鶏(にわとり)のトサカ 普通の意味の外,鶏のトサカ(鶏冠)のことを県北ではエボシ,県南ではカブトと言う え えらしこ たくさん,ひどく エラシコおごられた(ひどく怒られた) エライシコとも,エライシコがエラシコに。 優れてる意味の場合,語尾がエラカやエロウ等に え えんえん おんぶ(幼児語) エンエンしてモロチよかね(おんぶしてモラッテ良いな) カイカイとも え えんかうち 姻族だけでなく親戚一般 縁家(婚姻関係がある家,共通語)内。 アタゲとは縁家内バイ(あなたの家とは親戚だよ)(投稿) お おいずる 行く,来る,居るの敬語 どけオイズルか(どちらへ いらっしゃいますか) オイデナハルも お おいも 俺(おれ)も,私も 食堂で「連れと同じもの」との意味で「おいも(俺も)」と言ったつもりが「芋はありません」と。 球磨弁(?) (投稿) お おおくる ふざける (大戯る…か)主たちゃダイギャドコレにゃオオケトレ!(お前たちはふざけるのも大概にしなさい!) (投稿) お おこぜ 毛虫 アタが背中にゃ オコゼんホウドルばい(あなたの背中には毛虫が這い歩いているよ) ヒゲムシとも お おこなえん 仕方ない,困る 「行なう」の否定「行なえん」から。 今日ハ寒ウシテ オコナエン(今日は寒くて仕方ない) (投稿) お おこる (エンジンが)かかる 寒カけんエンジンの起コランばい(寒いからエンジンがかからないよ) お おごる 怒(おこ)る,しかる たいぎゃオゴラレタばい(こっぴどく叱られたよ 「ご馳走になった」ではない) お おじゅっつぁん お寺のご住職さん 「お住職さん」が縮まったもの,住職の奥さまのことはボウモンサン(坊守さん) お おじる 下りる,降りる ソギャントコにゃ居ランデ 早うオジッテきなっせ(そんな所には居ないで早く降りてきなさい) お おすか 遅い ヨウべはオスカッたっだろう(ゆうべは遅かったのでしょう 「お酢買った」ではない) お おずむ 目を覚ます ソウド(騒動)すっと コドンのオズムばい(騒ぐと子供が目を覚ますよ) オゾムとも お おぜー,おじー 恐(おそ)ろしい,怖い 主に阿蘇地方。 オジーは大分や宮崎弁にも。 既に死語? 捕獲する行為を指すことも,目白オトシは違法 お おとす 捕る,手に入れる 「落とす」の古語に「手に入れる」「自分のものにする」意味があるとのこと。 今では違法の「めじろオトシ」 お おとっじょ 弟さん(敬意) おとつ(弟),おとっじょ(弟さん) オトッジョはドケおらすと(弟さんはどこに居られるの) イモッジョ(妹さん) お おとろしか 恐ろしい 地震なオトロシカ(地震は恐ろしい) オトロシカが一般的だが,県北ではエスカ,阿蘇ではオゼーやオジー お おとんことんせん 静かだ,物音一つしない コトンは付け足し。 オヒメサンのデケタごたる(ものもらいができたようだ) インノクソとも お おむか 重い こらオムカ,ヒトッじゃ抱えキランばい(これは重い,一人では抱え切れないよ) オモカとも お おもさん 思う存分,たくさん オモサン 食べちハイヨ(思う存分食べて下さい) 「思うしこ」「思う様」から(?)「重さん」じゃないよ お おゆる 生える/植える 草ンいっぴゃオエとる(草がいっぱい生えている) 松ばオエたバイ(松を植えたよ) お おらす 居られる 一般的には敬意が低いようだが,敬意を高くみる地域も 「先生がオラシタ」は使えない地域が多い お おる 私(男)/居る オルがオルばってんダルモこん(私が居るけど誰も来ない) 居るの敬語「オンナハル」の短縮形疑問文「オンナッカ?」が「女か?」と笑い話にも(投稿) オンナサルカは「女猿か」 お おるげんと 私の家の オル(私)+ゲ(の家)+ント(の物)ですが,外国語みたい (投稿) 「あなたの家の」はアタゲントやワルゲント お おろ 少し,完全でない オロ痛うなった(少し痛みが減った),オロ甘か(余り甘くない) 「少しは」という意味を付加する半否定かつ半肯定の接頭語 お おろよか 良くない,新しくはない こらオロヨカばい(これはあまり良くないよ}「オロ」は少量の良さを付加。 少し良い。 音便化でオロイカとも お おわる 生える/植える こらオワットットな,オワシタツな(これは生えてきたのですか,植えたのですか) オユル,オワスとも お おんか 重い ひとっじゃオンカけんカセシテはいよ(一人じゃ思いので手伝って下さい) オムカ,オブカとも お おんじゃく チョークのような石 石を焼いて布に包み体を温めるものとは別に,固い地面や壁へ落書きができる軟らかくて白っぽい石 お おんなさる いらっしゃる,居られる 社長さんなオンナサルですカ(社長さんは居られますか) 「居る」の敬語,「女猿」ではないよ お おんなし 同じ オンナシバイ(同じだよ,「女芝居」ではない)「同じ」からの変化,オンナシタイ,オンナシカ,オンナジカ,オナシカも お おんなはる いらっしゃる,居られる オイデナハル,オイデル,オイヅル,オンナサルも「居る」の敬語。 否定形はオンナハラン,オンナサラン ~か ~い(助詞) 形容詞の語尾は「カ」。 ウストロカ(恥ずかしい),暑カ(暑い),ヒョウナカ(妙だ) か かいか 痒(かゆ)い 蚊にササレチたいがカイカ(蚊に刺されてとても痒い) カユカとも か かいかい おんぶ(幼児語) カラウ(背負う)の幼児語。 カイカイしまっしゅカ(おんぶしましようか) エンエンとも か かいせん 陣取り 今日はカイセンばシュイ(今日は陣取りをしよう(陣取りをしよう) 開戦? (投稿) か ~かいた ~ですか(敬意ある疑問) 疑問の終助詞。 よかカイタ(いいですか) ナハリマスカ,ナハルカ,カイタ,カナ,カイ,カの順に敬意度が低下 か ~がいた ~でしょうが 良カロガイタ(良いでしょうが) 念押しの終助詞。 ガイタ,ガイ,ガの順に敬意度が無くなる か かかじる かきむしる,引っ掻く そぎゃんカカジッとしゃが血ンずるバイ(そんなにかきむしったら血が出るよ) カッカジル,カカジッタクルとも か かかる さわる,扱う ウックァユルけん カカランでハイヨ(壊れるからさわらないで下さい) セセルとも か かがる (草などを)むしり取る ソコン草ば カガッといてハイヨ(そこの草をむしり取っておいて下さい) か かくさん 母さん,奥さん オルげん カクサンな 怖カバイ(うちの母さんは怖いよ) カカサンがカクサンに? か かげぶら 日陰,陰,陰になった部分 暑ーしてタマランばい カゲブラがヨカばい(暑くてたまらないよ,日陰が良いよ) カゲビラとも か かご むかご 山芋の葉の付け根にできる珠芽(しゅが,養分を蓄えた塊),数珠のように針金に通して焼いて食べたものだ か かごむ かがむ,しゃがむ ミツカランごて カゴンどきナッセ(見つからないように しゃがんでおきなさい) か がさくれ 手のカサカサ 手の肌がヒビでカサカサになっていること。 カサカサをガサガサというから 動詞はガサクレル か かさっぱち かさぶた,吹き出物 傷の治りかける時にできる固い皮のこと,皮膚にできる小さなできものを指すことも か かざむ (においを)かぐ ネマットランどか カザンデみなはり(腐ってないだろうか においを嗅いでみて) カズムとも か がじがじ 生煮え,固い 半煮えで少し固いさま。 コン芋はガジガジしとる(この芋は生煮えで中が少し固い) か かじめる 後片付けする,終わる もうソンくりゃでカジメなはらんカ(もうその辺で片付けて終りにしませんか) か がじめる 独り占めする,かき集める 何でんかんでん ガジメチしまわす(何でも独り占めにしてしまわれる) ガジムルとも か がじゅまる 縮(ちぢ)まる,縮こまる ガジュマランカ(密接して集まろう) 絡(から)まるの意味も,沖縄の熱帯樹「ガジュマル」の語源?(投稿) か がじゅむ 縮む 寒ウシテ指ンガジュンドル(寒くて指が縮んでる) ガジュマル(縮まる,縮こまる)も か かずむ (においを)かぐ 腐ットランか カズンでミナッセ(腐ってないか においをかいでみなさい) カザムとも か かずゆる 数(かぞ)える カンネル,カズヌル,カンヌルなどとも,「~える」が「~ユル」と変るのも多い か かする 削り取る,かき集める 残り全部をかき集めること。 鍋ン底まじカスッてシモタ(鍋の底まで残りは全部食べてしまった) か かせ(加勢) 手伝い,援助 カセしてハイヨ(手伝ってください) カセド(手伝い人) カセドはオオカほうがヨカ(手伝いは多い方がいい) か かたぐる 肩にのせる,担ぐ そらオモカけん カタゲなっせ(それは重いから肩にのせなさい) カタゲルとも か かたし(堅) 椿(つばき)の木,椿の実 椿の実のことをカタシの実と言うが,カタシの実そのものをカタシとも。 堅いからカタシ(?) カチャシとも か かたっぽごし 左右不揃(ふぞろ)い 履物や手袋などが左右で違っているさま。 靴下ばカタッポゴシひゃあとる(靴下を左右違うのをはいている) か かたむる 担(かつ)ぐ,担ぎ上げる コルばカタメちケ(これを担いで来なさい) カタメル,カタグルとも か かたる (仲間に)加わる オドンタチ カタンナッセ(私たちの仲間になりなさい)「語る」とは別。 他動詞はカテルやカツル,否定はカテン か かちゃりごし 交互に,片方ずつ 交代交代,かわるがわる。 カチャリゴシ使いマッシュ(交互に使いましょう) カタリゴシ,カチャッポゴシも か かつ,がつ もの ウマカツ(美味しいもの,馬肉のカツレツじゃないよ),アタガツ(あなたの物)オルガツ(私の物) (投稿) か がつ だけ,分/もの その分だけ,それに値するだけ。 ソルば1000円ガツはいよ(それを1000円分だけ下さい) か かつがつ 次々と,片っ端から,少しずつ カツガツしていかんとシミャアならんバイ(片っ端からやっていかないと終わらないよ) カーツガツとも か がっしょく(合食) 食い合わせ テンプラとスイカはガッショクてバイ(テンプラとスイカは食い合わせとのことです) 迷信が多い? か かったるか きちんとている,丁寧だ アータはカッタルカ(あなたはきちんとしている) 副詞はカッタル。 「かったるい」ではない。 か がっちゃんこ 衝突 ガッチャンは衝突の時の擬音。 合釣(?)(投稿) か かってくる 借りてくる 「自転車ばカッテキタ」と言った場合,「買って来た」と間違えそうだが「買って来た」は「コウチキタ」 か がっぱり がっかり,気を落とす 試験ニ落チテ ガッパリしとらす(試験に落ちたのでがっかりして居られる) ガッパシとも か かつる,かてる 加える,仲間に入れる オドンたちもカテチはいよ(私たちも仲間に加えて下さい) ヨカばいカツルばいた(いいよ加えますよ) か かつるる 飢(う)える 昔はカツレとるモンが多かったそうだが,飽食時代の今では死語か。 カツレルとも か かて ご飯のおかず/おまけ 糧(かて,食べもの)から転じたのか? ご飯にカテル(加える)もの即ち副食の意味? シャアとも か がね かに(蟹) こんガネはウマカね(この蟹は美味しいね) ガネミソ(カニ味噌)とも か かばしか 良い,香ばしい カバシカ話もナカばい(良い話もないよ),カバシカ匂イ(香ばしい匂い) か がばっと ごっそり,全部/急に ガバット持ってハッテカシた(ごっそり持っていかれた) ガバット起き上がラシタ(急に起き上がられた) か かぶと 鶏(にわとり)のトサカ 鶏のトサカ(鶏冠)のことを県北ではエボシ,県南ではカブトと言う か かぼか 群飛する小さな羽虫 カボカンとびヨル(羽虫が飛んでいる) カボカん飛んどると雨。 ユスリカ。 カブカとも か がほんなか 体が消耗して元気がない ガホとは気力? 風邪ヒイち ガホンナカばいた(風邪を引いて元気がでないよ) ガホンニャーとも か かまげ 叺(かます),稲わら製の袋 稲わらで編んだ頑丈なふくろで,米など穀物を入れるのに使用した。 か かまする 食らわす,なぐる 強く殴る。 一発カマセル(一発食らわす),屁ばカマスル(屁を食らわす) か がまだす 精出す,励む,働く アータがたハ よう ガマダシなはるナ(貴方たちは実によく働かれますね) がマダス人をガマダシモン か がめ 亀(かめ) 亀だけでなく,スッポンも言う。 八代妙見祭りに登場する想像上の動物「亀蛇(きだ)」の愛称がガメ か かゆか 痒(かゆ)い 背中んカユカけんカイテはいよ(背中が痒いので掻いて下さい) カイカとも か からう 背負う/責任を負う リュックばカローチ来なっせ(リュックを背負って来なさい) 共通語と思っている熊本人は多い か がらかぶ かさご(フサカサゴ科の魚) ぎょろりとした大きな目や口,背ビレの鋭いトゲなど見た目は厳つい姿だが,味は最高かと か からすまがり 足 ふくらはぎ)がつること 泳ぎよったらカラスマガリのしてウンブクレヨートしたばい(泳いでいたら足がつって溺れようとしたよ) か からむすび 本結び,真結び ホドケンごつ カラ結ビにシトキなっせ(解けないように本結びにしときなさい) か かる から あーたハ どこカル 来ナハッたつナ(あなたは どこから来られたのですか) か がる 怒る,しかる ワルコツばっかしシヨット ガラルルばい(いたずらばっかりしていると怒られるよ) か がんがん 空き缶(大きいもの) 一斗(18リットル)缶など大きな空き缶を指す。 たたくとガンガンと大きな音がするから?小さい缶をカンカン か かんなし 無鉄砲,勘が悪い 人の気持ちや場の雰囲気を無視した言動,またはそういう人。 あっどみゃカンナシばい(あの人たちは無鉄砲だよ) か かんぬる 数える ソルば カンネちハイヨ(それを数えてください) カズヌル,カズユル,カズネル,カズエルとも か かんね 葛(くず),葛根 葛根から,葛をカンネカズラとも。 秋の七草で,花は美しいが太いツルを伸ばして繁茂する害草 か かんばしゅうなか 良くない,悪い チカごら体ン調子のカンバシュウなかゴタル(近頃は体の調子が良くないようです) か がんぶり 水がたっぷり 水がたくさん溜まっているさま。 ツケモンノ水ン ガンブリ上ガットル(漬物の水がたっぷり上がっている) か かんぽしゃぐ 噛(か)み砕(くだ)く のど飴はカンポシャガンでナメときなはり(のど飴は噛み砕かずになめておきなさい) カンピシャグとも か かんぽす 空(から),空っぽ オルガ頭は カンポスタイ(私の頭は空っぽだよ,頭が悪い) か かんもんぐら (高床式の)物置 二階には櫃(ひつ)が収納される物置で、高床式で地上部分には農作業用の器具や収穫物、漬物等を収納。 桿物倉?(投稿) か かんや,がんや 肌寒さ,冷たさ 急に冷え込んだ時などに「カンヤンヨカ」と言う。 9月の藤崎宮例大祭頃の肌寒さを「随兵ガンヤ」とも き きさにゃ 汚い(主に性格?) あやつぁキサニャけん(あいつは汚いから)のように主に性格が悪い場合に使うことが多い。 県北 (投稿) き ぎすとん びくとも コン石ゃギストンせん(この石はびくともしない) エンジンなギストンせん(エンジンは掛かろうともしない) き きぜん 気位,自尊心 アンした キゼンのタッカけん 話ニッカばい(あの人は気位が高いので話し難いよ) き きたにゃー 来たね/汚い ようキタニャーのキタニャーは「来たね」の意味だが,「汚い」と勘違いされた(投稿) 「暗い」も「クリャア」 き きつか 苦しい,つらい 三千段の石段バ登ろうてニャたいぎゃキツカばい(三千段の石段を登るのはとてもつらいよ) き きっちゃする 苦しがる,疲れる 喫茶ではない。 アンシハたいぎゃキッチャシトラス(あの人はとても疲れておられる) き きな 黄色 きなこ(黄粉)や(卵の)きなみの「きな」。 キナイロとも。 形容詞はキナカ,キンナカ,キーンナカ,キーロカとも き ぎな ~そうだ,~とのこと 伝聞を意味する言葉で「あん人の言ったギナ」など,「ぎなぎなばなしはうそばなし」とも(投稿) 球磨弁? ゲナに近い? き きなっせ 来なさい/着なさい 「来ル」+「ナッセ」 こけキナッセ(ここに来なさい) コルばキナッセ(これを着なさい) き きのせく 心配だ,気が気でない キガセクやキンセクとも。 気が焦(あせ)る,気が急く。 気のセータばい(焦ったよ) (投稿) き きのんばん 一昨日の晩 キノ(昨日)ンバンとは昨夜でなく「昨日の前(オトトイ)の晩」のこと!昨夜はヨウベ(ゆうべ) き きびる 結ぶ,しばる チャンと キビッとかんとハズルルばい(ちゃんと結んでおかないと外れるよ) クビルとも き ぎめ バッタ,イナゴ 昆虫は他にも女郎蜘蛛をキンコブ(金色の蜘蛛の意)とかシマコブと,トンボはヘンボと き きもいりどん 世話役,仲人 肝イリ(肩入れする,世話をする)をする人。 民謡おてもやんの歌詞に「村役鳶(とび)役肝(きも)入りどん」 き きゃあ 軽い決断,強意の接頭語 キャア巡ろう,キャア飲ム,キャア逃グル等々,後に続く動詞の語意・動作・決断を強調または促進する き きゃあた 貸した/書いた/描いた カシタ,カイタがキャアタに音変化。 カイカけんキャアタらアコなった(痒いので掻いたら赤くなった)も き きやす 消す 「(電気とか火を)消しなさい」は「キヤサンカ」「キヤセ」「キヤシナッセ」「キヤシナハリ」などと き ぎゃん このように,~のように ギャンすっとタイ(このようにするのです) コ,ソ,ア,ドがついてコギャン,ソギャン,アギャン,ドギャンも き きょそつく きょろきょろして落ち着かない 何ばキョソツイとっとナ(何をきょろきょろしてるのか) キョソキョソスルとも き ぎりぎり (頭の)つむじ キリキリ舞いからギリギリに。 ギリギスとかギルギスとも。 元々は共通語 き ~きる ~することができる(助動詞) 動詞の後に付いてそれが可能であることを付加。 食べキル,行きキル,来キル き きんきらきん ピカピカ,照り輝き キンキラとはぴかぴか光る絹織物。 剪定すっとクァイとなるばい(剪定すればすっきりするぞ) 語源は開と快からか? く ~くさい 強調の接尾語 あやつがクサイ,そっじゃムネコン(アンあいつが,それじゃ当てにはならないね) く くさる 綴(と)じる ソラ大事な書類ダケン紐(ひも)にクサッとってハイヨ(それは大事な書類だから紐に綴じておいて下さい) く ぐじゃっぺ あばた(疱瘡の痕など) 民謡「オテモヤン」の歌詞「ご亭ドンが グジャッペだるケン まーだサカズキャせんだった・・・」 く ぐぜる ぐずぐずいう,ごねる もうネムカツばい グゼリよる(もう眠いんだろう ぐずぐず言ってる) 口説(?) く くだはる 下さる わたしぃクダハリますか(私に下さいますか) クダハリ,クダハランカ,クダハリマッセ,クダハリマッセンカ く くちなわ 蛇(へび) 「口の下が縄?」それとも「朽ちた縄?」それとも? マムシはヒラクチと く ぐっさり,ぐっさる どっさり,たくさん ソギャン グッサラ イランバイ(そんなに沢山は要らないよ) グッサラとも物を深く突刺す音から く くびる 結ぶ,しばる ほどけんゴツちゃんとクビッときナッセ(ほどけないようにきちんと結んでおきなさい) キビルとも く くぶる 薪(まき)をつぎ足す,焚く 火ん消えよるゴタル もちっとクベチはいよ(火が消えそうだ,もう少し薪をつぎ足して下さい) クベルとも く くぼ 臼(うす) 餅などを臼で搗(つ)く時の一度に搗く量,助数詞。 1万円ばクヤシテくだはり(1万円をくずして細かくして下さい) く ぐらしか かわいそう,悲しい アギャンなっと グラシカなー(あんなになると かわいそうだ) グウラシカとも 語源は「業らしい」 く くらすみ (物陰の)暗がり クラスミにゃ 何カ隠レトルごたる(暗がりには何か隠れているようだ) 暗隅か く ぐらりする がっかりする ホークスん負ケチ グラリシタばい(ホークスが負けてがっかりしたよ) グラッスルとも く くらわする 殴(なぐ)る クラスル,ウッタクル,ドヤス,ウチクラワスルとも クラワスルが音変化してコロス(殴る)に く くる 行く/(辞書などを)ひく 辞書ば繰リ そっちゃん来ルケン(辞書を引きにそっちの方に行くから) 話し相手の所に行く場合に使う。 オルゲ(私の家),ヌシゲ(あなたの家)など。 「オルゲント(私の家の物)」とは,まるでドイツ語? け げーら 蛙(かえる) 「ゲーラ」鳴き声からか。 ゲーラコ(ゲーラの子即ち蛙の子だからオタマジャクシ) (投稿) け げさっか 下品な,下劣だ そぎゃんゲサッカ話ぁ シナスナ(そんな下品な話はするな) 「下作」から? け げず カラタチ(ミカン科) 太くて鋭いとげがあり,昔は侵入防止の為に生垣に使われた。 柑橘類の台木に使用。 ゲエズ,ゲスとも け けそけそ そわそわ,キョロキョロ 落ち着かない様子,ケソケソスルとかケソツクなどの動詞も キョソキョソとも け けたくそわりー 胸糞が悪い,不愉快だ 朝かる茶碗の割れちケタクソワリー(朝から4茶碗が割れて不愉快だ) ケッタンクソワリーとも け けたぐる 蹴(け)る,蹴り上げる タグル(タクル)は前の動詞を強調する接尾語。 ケタクルやケッタクルとも け ~げな ~そうだ,~とのこと 昔々のこつゲナ(昔々のことだそうだ) 伝聞,外部情報からの推量を表わす ゲニャとも け けまつるる つまずく ソギャンあわつっと ケマツルルばい(そんなに慌てるとつまずくよ) ケマツレルとも け けん から(助詞) 走ってこらしたケンきっちゃシトラス(走って来られたので苦しそうにしておられる) け けんどか ひどい,無愛想 ケンドカ物言い(無愛想な物言い),ケンドカ人(ひどい行為をする人) 共通語のツッケンドンに近い こ こうしゃか 賢(かしこ)い コマンカ子ばってん コウシャカばい(小さい子だけど賢いね) 巧者か(?) こ こうた 買った 「買って来る」は熊本弁では「コウチ来る」,「借りて来る」が「カッテ来る」,カッテキテは「借りて来て」 こ こうだいか 高価な,希少な,貴重な 貴重,希少,高価を総合した意も。 そぎゃんコウダイカつバ(そんなに貴重で希少で高価なものを) 高大か(?) こ こうとか 地味,パッとしない 年令に対し地味なさま。 そんキモンナ あーたにゃコウトカばい(その着物はあなたには地味だよ) こ こーとーか 上品,賢い アスコン娘はコートーカ,よかカクサンにナラスばい(あそこの娘は賢く上品だ,良いお母さんになられるよ) こ こかす 落す ちゃんと握っとらんとコカスばい(ちゃんと握っておかないと落すよ) 語感を強めたツッコカスやツコカスも こ こぎゃん このように,こんな コギャンとはヨカ(こんなものは要らない) ギャンとも。 「ソ・ア・ド」が付いてソギャン,アギャン,ドギャン等も こ こくさん ここへ,ここに 普通「ここ」だが,助詞「サン」に続く時「コクサン」に。 ソクサン,ドクサンも。 ココサン,ソコサン,ドコサンも こ こくる 転ぶ,落ちる/接尾語 接頭語を付けて「サデコクル」とか「ツッコクル」とも。 単語でないが文にすると面白いもの:トットット(とっているの)など (投稿) こ ごご 身体 ゴゴんカナワンごつナッタばい(身体が思い通りにならなくなったよ) こ こさぐ 削る,削り取る,引っかく 五木の子守唄に「煮えちゃおれども喉コサグ(煮えてはいてもノドを引っかく)」 接頭語「コ」+削 こ こしゃくれ 小生意気(早熟の意味も) 「こましゃくれ」からか? アンしたコマンカ時かるコシャクレとらした(あの人は小さい時から小生意気だった) こ こすか ずるい,けち コスカ人はけちん坊。 ずるい人のことをコスタクリン。 あらコスタクリンばい(あいつはずるい奴だ) ズルカとも こ こずく 咳(せき)をする コズキかたんヒドカばい病院ニ行きナッセ(咳の仕方がひどいよ病院に行きなさい) 名詞はコズキ(咳) こ こすたー ブレーキ 語源のコースターブレーキはペダル式ブレーキを言うが。 コスターんウックァエとったい(ブレーキが壊れてるよ) こ こすたくりん けち,けちん坊,ずるい アイツぁ コスタクリンだけん(あいつはけちん坊だから) コスタクレとも,形容詞はコスカ こ ごすと 突然,急に ゴスト起キ(ゴストキ,急に起きること) ポスト,ヒョクット,ゴーストなども こ ごすとき 起き抜け 今朝ゴストキ釣り行カシタばい(今朝起き抜けに釣りに行かれたよ) 「ゴスト起キ」がゴストキに(投稿) こ こぜらしか 小生意気(早熟) アンした コマカ時かる コゼラシカったつ(あの人は小さい時から生意気だった) こ こそぐりの木 百日紅(さるすべり) コソグルとは「くすぐる」,すべすべした木肌から触(さわ)ると擽(くすぐ)っているように見えるから(?) こ こそばいか くすぐったい,こそばゆい 「恥ずかしい」という意味も。 コソバユカ,コチョバイカとも。 動詞はコソグル,コチョグル こ ごたる ~のようだ/~したい 暑カゴタル,寒カゴタル(暑いようだ,寒いようだ) 帰ロゴタル,食ヲゴタル(帰りたい,食べたい) こ ごちゃ 背中/身体 ゴチャんカイカ(背中がかゆい) (投稿) 「五体」を「ゴチャ」と読み「身体」を意味する地域も こ こつ こと(事) いらんコツァしなはらんデチャよかバイタ(余計なことはしないでいいよ) こ ごつ ~ように,~しそうに よかゴツしナッセ(良いようにしなさい) 指ン切るるゴツ冷タカ(指が切れるように冷たい) こ こっちゃん こちらへ コッチサンがコッチャンに。 アッチャン(あちらへ),ソッチャン(そちらへ),ドッチャン(どちらへ)。 コッツァンとも こ ごっちん飯 芯がある(生煮え)ご飯 こん飯(めし)ゃゴッチン飯たい(この飯は芯があるご飯だよ) 単に「ゴッチン」とも こ ごっつぉ ご馳走(ちそう) ぎゃんゴッツォはハジメチ食うたばい(こんなご馳走は初めて食ったよ) こ ごっつんご 鉢(はち)合わせ アワテチ逃げらしたつバッテン門でゴッツンゴ(慌てて逃げられたのですが門で鉢合わせ) こ こってうし 牡(お)牛,強健な牛 特に大きな牡牛。 コッテウシゃ 気ン荒かケン 危なかバイ(牡牛は気が荒いので危ないぞ) こ こっぱ餅 サツマイモ入り餅 コッパ(サツマイモを輪切りにして干したもの)をもち米に混ぜてついた餅。 天草名物。 こ こづむ 積む,積み上げる 空箱バ いっぴゃコヅンどる(空箱をたくさん積み上げている)(投稿) 「小積む」か? こ ごてどん ご亭主,お婿さん ゴテードンガ グジャッペダルケン(婿殿が天然痘のあとが残っているので,民謡おてもやんの歌詞) ご亭殿 こ ことわる 謝る/許可を得る シカツ コトワリモ キラントカイ(ろくに謝りもできないのか) 共通語に無い謝るの意味も。 名詞は断り こ こなす いじめる/できる 子ドンば コナスもんじゃナカ(子供をいじめるものではない)/食いコナサン(食べきれない) こ ごぬる 死ぬ/文句を言う くたばる/長々と文句や不平を言い続ける。 ゴネ徳(長々と文句言ってゴネて得する)とも こ こねる (手足を)ひねる ケマツレチ足首ばコネチしもち,ソウナ痛かっタイ(転んで足をひねってしまって,とても痛いのよ) こ ごねる 死ぬ/文句を言う あんましゴネてバッカシおると 良かゴネカタはセンばい(あまりに文句言ってると良い死に方はしないよ) こ こぶ くも(蜘蛛)/昆布 kumoがkobuのように,uとo,bとmの音変化は多い。 朝鮮語ではkom,関連は? 黄白の横縞入りをシマコブと こ こぶる かじる,しゃぶる 「齧(かぶ)る」の音変化。 するめナット コブッときナハリ(するめでもかじっておきなさい) こ こまか 小さい 単なる「小さい」以外に,「縦に小さい,背が低い」の意味があるのが特徴,コマンカ,コマンチョカとも こ こやらしか 可愛らしい,愛らしい 「小愛らしか」から? 小さなものや子どもに対して使う。 カワイカ,ムゾラシカ,モゾラシカとも こ こゆか,こゆい 濃(こ)い コユカは方言でコユイは共通語と思ってる熊本人は多い。 コユカコーヒーば飲もゴタル(濃いコーヒを飲みたい) こ こる これ コルガ良カ(これが良い) アル(あれ),ソル(それ),ドル(どれ) 「コルハ」は音変化してコラ こ こるまめ 干し納豆 糸引き納豆に塩と米粉や片栗粉をまぶし天日乾燥させたもの。 コロコロ転ぶからコルマメ(?) こ こるもん 沢庵(たくあん)漬け こんコルモンな コリコリしてウマカ(この沢庵はコリコリしていて美味い) こ ごろっと 一切合切,すっかり 共通語では大きな岩などの動きを表す擬態語だが「ごっそり」の意味にも こ こわか 固(かた)い 共通語の「強(こわ)い」から。 「怖か」とは別。 コン餅ゃコヲなっとる(この餅は固くなってしまってる) こ こわる 凝る,筋肉が痛くなる 久しぶり走ったケン足んコワッとるばい(久しぶりに走ったので足の筋肉が痛くなってるよ) こ こんくりゃ このくらい コンクリャあっとヨカな(このくらいあると良いの) ソンクリャ,アンクリャ,ドンクリャなども こ こんちょか 小さい コマカ,コマンカ,コマンチョカ,コンチョカと変化していったのか 動詞はコマムル,コマメル さかしか 賢い/元気(県北) サカシカ子供バイ(賢い子供だよ/元気な子供だよ) 賢い(県南)/元気(県北)か(?) さ さかたくり 反対に,逆さまに シャツば サカタクリ きとっド(シャツを反対に着ているんでしょう) サカタクリン(真っ逆さま)も さ さしより とりあえず,さしあたり サシヨリ こるば着トキなっせ(とりあえず これを着ておきなさい) さ さす(咲す) (花が)咲く シガンバナんサシトル(ヒガンバナが咲いている) サシトルをサイトルとかシャアトルとも さ ざぜまめ 座禅豆,大豆の甘辛煮 僧侶が座禅の前に小用を減らす為に食べたという座禅(ざぜん)豆が音変化してザゼマメ さ さっかる さっき,先刻より サッキカルがサッカルに。 サッカルかる待ットットバイタ(先ほどから待っているんですよ) サッカルカルとも さ さっさつ さっさと,はやく サッサツせんか(さっさとしないか) サッサは時間経過? エーサッサ(長い間),ドガッササ(どの位の時間) さ さづる,さでる かき集める アルしこサデちキなっせ(あるだけ全部かき集めてきなさい) サデ集ムル,サデ寄スルとも さ さでくりかやす 引っ掻きまわす そぎゃんサデクリカヤサンでちゃヨカタイ(そんなに」引っ掻き回さなくても良いでしょう) さ さでこくる こける,落ちる 「コクル」に強意の接頭語「サデ」を付加したもの。 他にもツッコクルや更に強意のサデクリコクルも さ さでよする かき集める(強調) 強意の接頭語サデ:サデコクル,サデマワス,サデクリカヤル,サデアツムル等々 さ さばけん (仕事が)はかどらない イッチョンサバケン オソナルバイ(全く仕事がはかどらない遅くなるよ) 肯定はサバクル(はかどる) さ さぶくるる 錆(さ)びる サブクレチシモトルバイ(錆びてしまっているよ) 名詞はサブクレ さ ざまーにゃー 見っともない,見掛け倒し 太カバッカシデ ザマーニャーナ(大きいだけで見掛け倒しだね)。 ワッカシ(若い人),エラカシ(偉い人),アンシ(あの人) し しいとる (ずーっと)好き,好いている 好キタイ,好キバイにない微妙なニュアンスが,過去から未来まで続く長期の進行を付加(?) し しいら 空,はずれ 殻ばかりで実が入ってない籾(もみ),転じて中身が空の状態を言う。 シイラ豆,シイラくじ,シイラ餅など し じぇんじぇん お金 ジェンジェンの欲シュシテたまらん(お金が欲しくてたまらない) 銭(ぜに)の音変化 し しかつ 大して,ほとんど,ろくに シカツ仕事(シゴツ)もセンデ(大して仕事もしないで) 副詞 シキャーツとも 「確(しか)と」から? し しかぶる 尿を漏らす,失敗する し損なう,尿に限らず失敗全般。 ションベンばシカブらした(小便を漏らされた) 大はタルカブル (投稿) し しかるる (車に)轢(ひ)かれる ソギャンモダユット車にシカルルばい(そんなに急ぐと車に轢かれるよ) 「尻にしかるる」なども し しきしき きっちりと あの人は何でんシキシキさすなあ(あの方はなんでもきっちりされるなあ) (投稿) 式式からか? し じきたくり 直に,直接 ヨゴルルケン ジキタクリ触ランデはいよ(汚れるので直に触らないで下さい) し しきりばしするごつ 出来もしないのに 食イキリバシ スルゴツ(食べられないのに),知ッテバシ オルゴツ(知らないくせに) し しきる 出来る 運転なシキルナ(運転は出来るの) そぎゃんコツぁシキラン(そんなことは出来ない) し しこ だけ,ほど よかシコ持ってケ(良いだけ持って行け) 量,程度を表す。 コレシコ(これだけ),シコタマ(たくさん,懸命)のシコ し じご 尻(県南)/内臓(県北) 県南と県北では異なる意味,語源は? 肛門のことをジゴンス,肛門から遡れば内臓に繋がるので一緒か し しこる 茂る,育つ(県北)/威張る 本来の意味は「勢いを増す」,植物が「繁茂する」ところから転じて「威張る」にも。 ヤサヤーようシコットル(野菜は良く育っている)/シコッてサロクな(威張って歩くな) し じごろ 地元民,田舎者 ジゴロじゃナカラン分からんバイ(地元の者じゃなければ分からないぞ) し じじ 魚(幼児語) ダダ(馬),マンマンサン(仏壇),テテ(手),ブブ(湯)など,幼児語は同じ語の繰り返しが多い し した 人は 「人は(しとは)」が縮まって(shitoha の oh が抜けて)「した」に。 あんシタ良かナ(あの人は良いね) し じだ 地面,土地 ジダに ジキタクリ すわっと キタナカたい(地面に直に座ると 汚いよ) し しちゃくぁちゃ 滅茶苦茶 乱れた様子。 シチャカチャ,シチャクチャ,シチャンクァチャン,ヒチャクァチャとも し しと 人 アンシトタチャ ヨカシュ(あの人はお金持ちたち) 「ひ」を「し」と発音することは多い し しとぎ餅,ひとぎ餅 棟上式に投げる餅 新築の家の棟上げ式の行事「もち投げ」に使う,その「もち投げ」をシトギ。 元々は神様に供える餅がシトギ し しとる ~し終っている/しつつある 雨ン降ットル(雨が既に降り終わってる/雨が現在降りつつある) 完了と進行の両方が し しなす なさる,する,してしまう 悪かこつぁシナスナ(悪いことはなさるな) イッダン悪うシナスばい(かえって悪くしてしまうよ) し しの 米や麦の収穫 シノんカセにイクバイ(収穫の手伝いに行くよ) ムギシノ(麦の収穫期),アキジノ(秋の収穫期) 収納? し じぶん 貴方,君 自分ナ何ば シヨルと(君は何をしてるの) 一人称が二人称として使われるようになった経緯? ジンとも し しまう 食べる,(食事を)済ます 元々ただ「終わる」の意味だが,「食事を終わる」の意味に。 「未だシモウトラン」などと し しまこぶ 女郎蜘蛛(ぐも),黄金蜘蛛 棒の上で二匹のシマコブを戦わせる蜘蛛合戦も。 キンコブ(金色の蜘蛛の意)とも し しみゃー おしまい,終わり コッデ話ゃーオシミャー(これで話はおしまい)は,お婆さんの昔話の最後のセリフ (投稿) し しもた しまった/終わった 間違ったり失敗した時に発する言葉,「シモター」と伸ばせば強意に,ゆっくりだと「終わった」の意味 し しゃ,しゃあ おかず コラ 飯のシャアにヨカナ(これはご飯のおかずによいね) 菜(さい)の変化か? カテとも し しゃあづち 金槌,とんかち 釘バ打つけんシャアヅチばトッテハイヨ(釘を打つので金槌をとって下さい) 石鎚(しゃくづち)からか? し じゃいよ,じゃ,じゃーじ そうだよね ジャ~イヨ,ジャッジャ~~(そうよね~,そうそう) 相手の話に深く賛同する時には重複使用も。 コン道ばマッスグ行くとシャガよか(この道をまっすぐ行くと良い) し しゃぐ つぶす,押しつぶす シャグル,ビッシャグ,ヒッシャグル,ウッポシャグ,ツンシャグ,ツンポシャグなども し じゃこて ~しなければ 行カジャコテ(行かねば) ~しなければならない 自分の意思や義務,他人への勧誘 し じゃごんべえ 田舎もの(蔑称?) オッドンナ ジャゴンベエタイ(私たちは田舎者だよ) ジャゴベエとも (投稿) し ~しゃする ~そうにする,~がる 恥ズカッシャスル(恥ずかしそうにしてる) 寒シャシトル(寒そうにしている) 嬉ッシャしとル(嬉しがってる) し しゃまぎる 出しゃばる,邪魔する おせっかいの意味も。 いっでんシャマギッテ言わす(いつも出しゃばっておっしゃる) シャメギルとも し じゃまくる 邪魔する,妨害する ジャマクッテばかしオランデあーたもカタンナッセ(邪魔ばかりしないで貴方も加わりなさい) (投稿) し しゃるもっでん どうしても,絶対 シャルモッデン行かんとイカントな(どうしても行かなければならないのね) シャルモジとも し しゃん さん,ちゃん/美人 敬称でサンとチャンの中間位。 姉シャン,ネーシャン,アンシャン,オッカシャン,誰々シャンなどと し しゃんむり どうしても,絶対 シャニムニの変化。 シャンムリ行かんとイカントな(どうしても行かねばならないの) シャルモッデンとも し しゅい しよう(誘いの言葉) 誘いかけの言葉。 野球ばシュイ(野球をしよう)。 命令形はシェ。 勉強ばシェナン(勉強をしなければならぬ) し じゅちゃじゅちゃ 水気が多い,ぬかるむ 道路がぬかるんだり服などが濡れている状態をいう。 ジュタジュタとも し じゅっくり びっしょり,ひどく濡れる 汗ジュックリ ナッタバイ(汗をびっしょりかいたよ) ジックリとも。 ジュタジュタ(水に濡れている状態)も し じゅったんぼ 泥水溜り,ぬかるみ ジュチャジュチャで田んぼみたいになった水溜り,ジッタンボとも。 道路のジュッタンボ,最近は見かけませんね し じゅつにゃー どうしようもない,つらい 体んダルーして ジュツニャー(体がだるくてつらい) ジュツナカ,ズツナカとも (投稿) し じゅるか 水気が多い,ぬかるむ コン飯ぁジュルカごたる(このご飯は水気が多いようだ) ジュルカ田んぼがジュッタンボ? し しょい 醤油(しょうゆ) そこんショイばトッテはいよ(そこの醤油をとってください) 醤油の実はショイノミとかションション し しょうけ 竹製のざる ソコン芋ば ショウケに入レチおいてハイヨ(そこの芋をざるに入れておいてください) し しょうこつなし 嫌々,仕方なし,適当に ショウコツナシにシヨット間違うバイ(仕方ないと思って適当にすると間違うよ)「する事なし」からか し しょて 以前,昔,最初 ソギャンとは ショテンこつタイ(そういうことは昔のことです) 将棋や囲碁の初手(最初の手)から し しょのむ ねたむ,やっかむ,そねむ 人ば ショノミなすな(他人をねたむな) (投稿) ショナム,ソネムとも。 名詞はショノミ,ショナミ し しよる ~しつつある 座リヨル(坐りつつある),食イヨロか(食べ始めておこうか) 動作や変化の進行中を表わす助動詞 し しょんなか 仕方ない,どうしようもない 居ったちゃ ションナカけん キョアー戻ろか(居ても仕方ないので帰ろうか) ションニャーとも し しわがるる 干からびる,水分がなくなる 「声がしわがるる」以外に,「草や手などがシワガルル」等も。 シワガヨルからか? 名詞はシワガレ し じん 貴方,君/人 ジンなナンばシヨッと(貴方は何をしているの) 「仁」から? ジュンとも し しんかり 心底,精一杯,心から シンカリ歌わすケン本なこつ良カ(心の底から歌われるので本当に良い) 「心から」の変化か? シンカルとも し しんど 苦労,難儀 シンドば カケマスな(ご苦労をかけますね) 「心労」から? 形容詞はシンドカ,動詞はシンドスル し じんべん 奇跡,よくもまあ 予想外の滅多にない良い結果に使用。 ジンベン試験に通ったコッタイ(よくもまあ試験に合格したことよ) す す 穴,空洞 スンヒャアッタ大根(スカスカの大根),ジゴ(尻)ンス(尻の穴),ハナ(鼻)ンス(鼻の穴),ミミ(耳)ンス(耳の穴) す すいか 酸っぱい こらスイカ(これは酸っぱい) スユカとも。 スユシナン(「スユシテならん」の短縮形,酸っぱくてならない) す すいとる 好き スイトットネ スカントネ(好きなの 好きじゃないの) 「吸い取る」でなく「好いトル」。 シートルとも す ずいびょうがんや 随兵寒合 9月中旬に行われる藤崎宮例大祭の随兵(武者行列)の頃になると急に涼しくなること (投稿) す すーすーす (風が)スウスウしている すーすーすったい,あとぜきばしなっせ(スースーと風が入るから,開けた出入口は自分で閉めて下さい) す すかす (身を)かわす/あやす 「隙間を作る,おだてる」等の他に「身をかわして相手の攻撃を避ける」や「子供をあやす」という意味も す ずくし(熟柿) 熟(じゅく)した柿,熟柿 良く熟して柔らかくなった柿。 ジュクシがズクシに変化(?) ズクッショとも。 す すざる さがる,後戻りする 車ン来るケン ウシロサン スザンナッセ(車が通るから後ろのほうへ下がりなさい) 後スザルとも す すすどか ずるい 元の「すばしこい」意味が「ずるい」に。 スードカとも。 大分では「すばしっこい」ことをスージーとかサジーと す すたむる 水気を切る(絞り出す) 急須のお茶などを最後の一滴までそそぐ時などに使う。 スタマル(ひとりでポタポタと落ちる) す すたる (水滴が)落ちる 水ンスタリヨルバイ(水滴が落ちてるよ) スタムル(水滴を切る)も す すっけんぎょ 片足跳び,けんけん 片足で跳ぶ子供の遊びで,「すっけんぎょう」や「すっけんけん」とも (投稿) 修験行? す すったくろ ずる賢いなまけ者 反対に働き者を「がまだしもん」,しっかりしている人を「かったるじん」 す すってん 語呂合わせで意味なし 愛の恋の スッテンの ドギャンでちゃヨカコツ(愛とか恋とかスッテンとか どうでも良いこと) す すとしゃが そうすると 行ッテみなっせ ストシャガ分かる(行ってみて下さい そうすると分かる) スットシャガ,ソストシャガとも す すっぺんこっぺん つべこべ スッペンコッペン言いなすな(つべこべ言わないで) あれこれいろいろ す すびく 寒さが身にしみる,痛む 冬,すごく寒くて芯から冷えた時に「あ~足がすびきよる!」 古語の「けいれんを起こす」意味から す すぼる くすぶる,焦げる タキモンのスボレヨルばいた(焚き木がくすぶってるよ) スボラカス(焦がしてしまう) 名詞形はスボレ す すむ 水に潜る 3分なスムルばい(3分は水の中に潜っていることができるよ) 「住(棲)む」からか? す すゆか 酸っぱい もうスユなっとる(もう酸っぱくなっている) こらスユしてならん(これは酸っぱくて仕方ない) スイカとも す すれーっと こっそりと/うとうと スレーット居らんごつナットル(いつの間にか居なくなっている) スレーットしとっタ(うとうとしていた) す ずんだれ だらしない人 しまりのない人物をさす。 ズンダレトルバイ(締まりがないぞ)。 動詞はズンダルル す すんまっせん すみません,申し訳ない 「スンマッセーン!」は元々お詫びの言葉ではあるが,呼びかけの挨拶言葉にも使われる せ ぜーたん どぶ,下水 生活排水が流れる溝,下水が普及してゼータンも死語か ゼータンボ,ゼータンボリとも せ せからしか 忙しい/うるさい 特に騒音や忙しさに対して。 名詞形が「セカラッサ」,強調して「セカラッサー」とも (投稿) せ せかる 閉まる 窓んセカッとらんバイ(窓が閉まってないよ),門なセカッとったバイ(門は閉まっていたよ) せ せく 閉める/痛い アトゼキば シナッセ(ドアや障子など,後閉めをしなさい) 腹んセク(腹・胃が痛い) せ せく 急ぐ/混雑する そぎゃんセカセンデはいよ(そんなに急がせないで下さい) 今日はセートッど(今日は混雑しているだろう) せ せせり ぶよ,ぶゆ 数ミリほどの小さな昆虫で人や動物に食い付いて血を吸うこともある せ せせる 触(さわ)る,いじる 汚ルルけんセセランデはいよ(汚れるから触らないで下さい) セセグル,セセクリマワスとも せ せなん しなければならない(義務) 県北はセニャン,県央がセナン,県南はセンバン,天草はセンバツマランと県内でもいろいろ せ せばか 狭い 入口んセバカばってん通ルッドか(入口が狭いが通れるだろうか) セマカからの音変化? せ せびらかす からかう,じらす そぎゃんセビラカシなすな(そんなに からかわないで) 赤ん坊や子供に対して せ せら 木(木材)のささくれ セラんヌカッタ(木のささくれが刺さった) 八代地区(投稿) ササクレも使い方次第では方言? せ 世話なし 安心,心配いらない コシコしとくとセワナシたい(これだけしておけば安心だよ) せ ぜんぜんかずら ていかかずら キョウチクトウ科の常緑木質つる性植物,繁殖力尾旺盛,白い花をつける (投稿) そ ぞうくる ふざける,からかう 真面目に話とっとに ゾウクッてハッテた(真面目に話していたのにふざけて行ってしまった) そ そうたくる (一緒に)寄せ集める ソケあっとばソウタクッテ持ってキナッセ(そこにあるのをかき集めて持って来なさい) (宇城地区,投稿) そ そうにゃ とても,非常に 双無し(?) こらソーニャよかバイタ(これはとても良いです) ソウナ,ソウニ,イサギュー,ムゴーとも そ そうよ 全部,みんな あるもこるもソウヨ持ってはってけ(あれもこれも全部持っていってしまえ) 総容から? ソウヨトメとも そ そうれ 葬式,葬礼 葬礼(そうれい)からの変化。 今日がヨトギで明日がソウレたい(今日が通夜で明日が葬式だよ) そ ぞーたん 冗談,デタラメ ゾータンのゴツ(冗談のように,冗談だろう,冗談じゃないの) 動詞はゾウクル(からかう) (投稿) そ そーらっと そっと,静かに ソーラット捕マエント逃グルバイ(そっと捕まえないと逃げるよ) ソロットとも 「そろりと」から? そ そぎゃん そんなに ソギャン言うタッチャ もうオスカたい(そんなに言うても もう遅いよ) コギャン,アギャン,ドギャン そ そくさん そこへ ソクサンなおして(そこに移動して) ソッチャン,ソコサン,ソケも アスコサン,ココサン,ドコサンなども そ そしこ,それしこ それだけ ソシコあっとヨカロ(それだけあれば良いでしょう) ソガシコとも コレシコ,アレシコ,ドレシコも そ そすとしゃが そうすると 押シテみなっせ ソストシャガ良かろ(押してみて下さい そうすると良いでしょう) ストシャガ,スットシャガとも そ そずる,そぜる 傷む,壊れる 畳がソズルと言うが食べ物がソズルとは言わない。 質的でなく,形態や機能が悪くなること 「損ずる」から? ソデルとも そ そっちゃん そっちへ,そちらへ ソッチサン,ソクサン,ソッチサンとも アッチャン(あっちへ),コッチャン(こっちへ),ドッチャン(どっちへ) そ そねる 反り返る ソヌルとも。 程度が大きい場合,ソネカヤル,ソネクリカヤル,ソネバル,ソネクリカエス,ソネクリカヤスなども そ ぞびく 引きずる 床に垂れ下がったまま引きずること。 ゾロビクごたるスカートをハイトラス(床に付きそうなスカートをはいてる) そ そらごつ 嘘(うそ),つくり事 ソラ(空)+ゴツ(事) そらソラゴツたい(それはウソだよ) そ そりくりかえる (大きく}反り返る 「(板などが)反り返る」の他に「ふんぞり返る」などの意味も。 ソネクリカエルとも そ そる それ,そいつ ダルが ソルば イックァヤシたつナ? ソラ あっタイ(誰がそれを壊したの? それはあいつだよ) そ そろっと そっと,静かに,ゆっくり ここは病院バイ ソロット歩キナッセ(ここは病院だよ 静かに歩きなさい) ソーラットとも そ ぞろびく 引きずる 床に垂れ下がったまま引きずること。 ゾロビクごたるスカートばハイトラス(床に付きそうなスカートをはいてる) そ そんくりゃ そのくらい ソンは「その」の音便化。ソンウチ(そのうち),ソンナラ(それでは)も コンクリャ,アンクリャ,ドンクリャ だーん 誰も 「誰」が「ダ」,更には「誰も」が「ダモ」,「ダーン」と変化。 ダーン居らん(誰もいない) ダーン来ん(誰も来ない) た ~たい,~たいた,~た よ,だよ(念押し,断定) 「よかタイ,そぎゃんタイ,違うタイ」と言っても,魚の「鯛」じゃない。 独り言にも使う,目上には使わない。 「タイタ」なら目上にも。 「タ」は男言葉 た たいぎゃ,たいが とても/ほどほど,大体 タイギャきつかバイ(大変きついよ)/タイギャでヨカばい(ほどほどのところでいいよ) タイガとも,大概(?) た たいぎゃどこっで ほどほどに タイギャドコッデ終わらんな(ほどほどにして終わりませんか) タイギャドケ,タイギャトコレとも (投稿) た たいせつ 大変,おおごと,お断り 入試前に病気どんサスンならタイセツ(入試前に病気でもさせるなら大変) タイセーツとも (投稿)我が身「大切」から た たいぴーえん 熊本名物の春雨スープ 漢字で「太平燕」と書くので,本当の中華料理と思っていたのですが,熊本だけの中華メニュー た たいわんぜり クレソン なーんがクレソンな?武者つけちかる。 こら昔かる台湾ぜって言いよったたい(何がクレソンだよ。 格好つけてからに。 これは昔から台湾芹って言ってたよ。 )(投稿) た たいわんなぎ ホテイアオイ(水草) 南米原産の帰化植物で,茎が浮き袋のようになって水に浮かぶ水生植物。 ウォーターヒヤシンスとも た たかか,たっか (価格,高度,気温が)高い 1万円テナ そらタッカばい(1万円と言うことですか それは高いよ) (投稿) タカカー,タカサーと伸ばすと強意 た たかんぽ 竹の筒 竹の筒を水筒や弁当箱にした。 タカンは「竹の」「タケン」の,ポは「筒(とう)」の音変化?竹ぼうきをタカボウキとも た たきもん 薪(まき,たきぎ) クドに タキモンば クベちハイヨ(かまどに薪を燃やしてください) 焚き物からの音変化 た たぎる 熱くなる(固体にも) 共通語では液体だけだが,熊本弁では固体や気体についても使う 石んタギットル(石が熱くなっている) た たきわる 事業に失敗する,破産する 炊き割る。 空っぽの釜を空焚きして釜を割った(壊した)というのが由来,貧乏して炊く米も無くなったこと た たくる 強意の助動詞 動詞の後について,強調・連続等の意味を付加。 打(う)ッタクル(何度も続けて打つ),蹴(け)ッタクル た たぐろち とても慌(あわ)てて タグロチハッテカシタ(とても慌てて出て行かれた) バタグロチからか? 宇城地区 (投稿) た だご とても,大変/団子 ダゴキチー(とってもきつい)の「ダゴ」は「団子」でなく「ウダルゴツ」からではとの情報を戴いた た だしかぶる 自腹を切る 会計係が帳尻を合わせる為,自腹を切って埋め合わせをすること。 「出す」+「被(かぶ)る」? た だだ 馬(幼児語) 語源は歩くときの音から,それとも馬に命令するときの口調から(?) ダダヒンとも た たちわけ なたまめ(刀豆) 大きさが30cm程になる,若いサヤの味噌漬けはコリコリして美味い。 タチワキ,タチワギとも た ~たっちゃ ~ても,~でも(助詞) 何ちゅうタッチャ(何と言っても) 言うタッチャ(言ったとしても) ダッチャとも 誰ダッチャ良か(誰でも良い) た たつる (風呂を)沸かす/生やす 普通の「立てる」以外に,風呂を「沸(わ)かす」とか髭(ひげ)を「生やす」などの意味にも た たとむ 畳(たた)む 「たたむ」の音変化。 洗濯モンばタトンどってハイヨ(洗濯物をたたんでおいてください) た だのう,だの なまけもの 八代地域,語源は「惰農(だのう):なまけものの農夫」からとの説も (投稿) た たばっがい 休憩,一服 「タバコでも」というのが語源?かと芦北の方から,田浦ではタバンマンやタバクマンとも (投稿) た たぼー とって置く,貯蔵する なごータボーとくとシャガ ねまってシマウばい(長くとって置くと腐ってしまうよ) (投稿) タブー,タボムとも た たまがる 驚(おどろ)く,ビックリする 強意の接頭語・接尾語を付けて「ヒッタマガル」「ウッタマガル」「ウッタマゲタ」「タマガリコナサン」とも た だら 糞尿(ふんにょう)肥料 人をののしる言葉にも。 他に山菜の「タラの芽」を「ダラン芽」,タラの木を「ダラの木」と濁る た だらんごつ 話にならぬ,ばかげている ナアンバ言うとっとかダランゴツ(何を言ってるの話にならない) た だる,だっ 誰(だれ) ダルもコン(誰も来ない),ダッちゅうハなか(誰という訳じゃない) ダッでんカッでん(誰でも彼でも) ダとも た たるかぶる 下痢(げり)する,下す ソギャン食うと タルカブルばい(そんなに食べると下痢するよ) タリカブルとも 小のほうは「シカブル」 た だるけん,だけん だから 熊本の民謡「おてもやん」の歌詞に「グジャッペダルケン(あばた顔だから)」。 「ダケン」の古語で今は使わない た たわす 倒す,倒産させる うっタワシてシモタ(強意の「ウツ」,つい倒してしまった),タワルル(倒れる) た たんぎゃく カエル,トノサマガエル 大きなカエルをワクド,タンガク(ガマの古語タニグクからか),小さなものをビキタン,ワッコ,ワッコサンとも た だんだん ありがとう,これはこれは 段々,「段々有難う」の省略形で「幾重にも礼を言う」意味。 最近は死語。 重畳(ちょうじょう)とも た たんなか 田んぼ,田 アタゲん タンナカは ヨウしこっとるナー(お宅の田んぼは良く育っていますね) (投稿) た たんぬる 尋(たず)ねる 分カランときゃ タンヌッたい(分からない時は尋ねなさい) タズヌル,タンネルとも た たんべん たびごと,その都度 ~するタンベンに~(~するたびに~) タンベン,タンビニとかタンビタンビとも ち ち,ぢ て,で(接続助詞) 「忘れてきた」の「て」は「忘れチきた」,「飲んでしまった」は「飲ウヂしもうた」と音変化 ち ちーん (久しく)無い 何かが長い間無いさま。 チーン食わん(久しく食ってない) チーン見ん(長い間見てない) チンとも ち ちーんする 座る/落ちる そけチーンシときなっせ(そこに座っていなさい) 危なかチーンスルばい(危ない落ちるよ) ち ちかまる 近づく,近寄る 試験の近マッタばい(試験が近付いたよ) 民謡「オテモヤン」の歌詞にも「追々彼岸も近まれば」と ち ちきり はかり(秤),さおばかり 分銅の吊り合う位置で重さを量る道具。 チキリぁ キチンとハカンなっせ(はかりは正確に量りなさい) ち ちこらしか 親密である,近い 人間関係がチカカ(近い)間柄を言う チコシトルとも ち ちった,ちーった 少しは 「チットハ」が「チッタ」に変化。 チッタ上タイ(少しは上だよ) チーッタ酸イカばい(ちょっと酸っぱいよ) ち ちなむ 一緒に行く,連れ立つ ほんならチナンデ行こカ(それなら一緒に行こうか) ツンナウ,チョナムとも ち ちのじ 一緒に チノジ行キまっしゅ(一緒に行きましょう) 「手を繋いで」や「因んで」からの変化か,「チノヂ」か (投稿) ち ちびんちょか 小さい チビンチャ,チビンチャカ,チンチョカ,チンチャカも。 チビット(少し) ち ぢゃあた 出した モウ会費はヂャアトル,まだヂャアトラン(もう会費は出してしまってる,まだ出してない) ち ちゃん に,へ,の方向に あっチャン行きナッセ(あちらへ行きなさい) 方向や場所を示す助詞「サン」の音変化。 コッチャン,ソッチャン,ドッチャンも ち ちゃんくぁら ポンコツ,おんぼろ 「壊れた」とか「品質が悪い」。 タイギャうまかチュウ話タイ(とても美味しいという話だよ) ち ちゅうしとる 宙に浮いてる ソン椅子ア 脚ンチュウシトルケン危ナカバイ(その椅子は脚が宙に浮いているから危ないよ) ち ちゅうの (木をたたき切る)斧(おの) チョウナ(材木を削る斧)を指すとも。 手斧(テオノまたはチョウノ)から「チュウノ」に音変化(?) ち ちゅんちゅん すずめ(雀,幼児語) そけチュンチュンさんが来トンナハルばい(そこにスズメさんが来ておられるよ) 動物にも「さん」付け敬語を ち ちょうちんざくら 八重桜 花が提灯(ちょうちん)の様に垂れ下がっているところからついた名前(?) ち ちょーじょー 感謝の言葉 重畳(ちょうじょう)は「重ね重ね」の意味,「重畳ありがとうございます」の「ありがとうございます」を省略したもの ち ちょちょくる からかう インば チョチョクリよっと カマルルばい(犬をからかっていると噛まれるよ) チョクラカスとも ち ちょちょけ 蝶(ちょう) チョチョケんイッピャおる(蝶がいっぱいいる) 「蝶々来い」の「チョウチョ(蝶々)ケ」から? チュチュケとも ち ちょっとがけ 簡単に,短時間で ソギャン面倒かつな チョットガケにゃデケン(そんなに面倒なのか 短時間ではできない) ち ちょっとこい コジュケイ(キジ科の鳥) 中国原産のウズラに似た鳥で,鳴き声が「チョットコイ」と聞こえることからの名前 ち ちょる ~している 動作の結果が現在も続いていることを表す 今でちゃソギャン思うチョル(今もそう思っています) (阿蘇地区) ち ちょろっと ちょっと,少し ドケ行ッタツだろかチョロットおらんごつナッタ(どこに行ったのだろうか ちょっとの間に居なくなった) ち ちょんかけ ちょんかけ独楽(こま) ひもを利用して,空中で回して様々な技を披露する熊本の独楽(こま) ち ちんちく(沈竹) ホテイ(布袋)竹 昔は釣竿に用いられた,語源は重くて水に沈む竹ということから。 チンチクダケとも ち ちんちろまい てんてこ舞い 忙しくて飛び回ってる様子。 忙シュウしてチンチロマイたい(忙しくて てんてこ舞いだよ) チンチロミャアとも つ つ 物,(~の)もの ソラおるがツ,あたがツぁコル(それは私の物,あなたのはこれ) 赤カツ(赤いもの),太カツ(大きいもの)等も つ つ,つう かさぶた/カニの甲羅 ツんハガレち イタカ(かさぶたが剥がれて痛いよ)「ち(血)」の後に出来るので「つ」との説も つ つーっと 直接,寄り道せずに 「直通で」とか「真っ直ぐ」の意。 ツーットはってかシタ(寄り道しないでそのまま行ってしまわれた) つ つーむし 甲(かぶと)虫,黄金虫,玉虫 「ツウ」すなわち「かさぶた」みたいに堅いもので覆われた虫の意味か(阿蘇にはツームシ山が) つ つうらんこつ つまらないこと,余計なこと またツウランコツばシテ(また余計な事をして) ツウサランコツ,ツウシレンコツとも つ つかませもん 食わせもの 外見は良いのだが中身が良くない物や人物,偽もの・いかさまもの・悪い品をツカマセルから つ つぐ (ご飯を)よそう ご飯ばツイデはいよ(ご飯をよそって下さい) ツグを共通語と思っている人は多い つ つくじる つっつく,突きまわす 目ば ツクジッテ アーコなっとる(目を突っついたので赤くなっている) ツックジルとも つ つくっしょ ツクツクボウシ せみの一種。 鳴き声からの名称。 他にも鳴き声からヅクッショ,ツクンショ等いろいろ,共通語のツクツクボーシも つ つくれん つまらない,始末に困る なんとんツクレンコツたい(何ともばかげたことですよ) ツクレン(繕いができない) つ つけあげ 天ぷら,さつま揚げ こんツケアゲはウマカ!どっかるコウチきたト(この天ぷらはうまい!どこから買ってきたの) ツキアゲとも つ つこかす 落す,倒す ツコカサンごつシテはいよ(落さないようにして下さい) コカス,ツッコカス,チャイカス,ヒッチャイカスとも つ つこくる 転ぶ,落ちる,倒れる ソギャンこつバ しよっと ツコクルばい(そんな事していると転ぶよ),ツコカス,ツッコクル,ツッコケルなども つ つっかぐ (思わず)欠いでしまう 鉛筆ばツッカイヂしもうたバイ(鉛筆をつい折ってしまったよ) ツンカグとも つ つっくぁんぐる 抜け落ちる 金槌の柄(え)んツックァンゲタ(金槌の柄が抜けた) 下駄んツックァンゲタ(下駄が抜けた) ツッカングルとも つ つっくざす 壊(こわ)す 新品テカラン もうツックザシとる(新品なのに もう壊してる) ツンクザスとも つ つっこけまんこけ 転げ落ちながら 蹴つまづきながら。 ツッコケ(思わず転げ落ちる)が主,マンコケは語呂で取っ付けた(?) つ つっぴしゃぐ 押しつぶす フばツッピシャグと臭カばい(カメムシを押しつぶすと臭いよ) ツピシャグ,ツンピシャグとも つ つっぽぐ 穴をあける 「突きほがす」からか。 ツッポグルやツッポガスも。 ツッコグ(折ってしまう),ツッポシャグ(つぶしてしまう) つ つと 脹脛(ふくらはぎ) 脛(すね)の後ろの膨れた部分 ツトん痛ウシテたまらんバイタ(ふくらはぎが痛くて仕方ないよ) つ づにのる うぬぼれる,付け上がる ケンカの時など「わりゃヅニノルナよ(お前はうぬぼれるなよ) ヅは頭,ズニノルとも つ つば くちびる/唾液 長い間泳いでいると「ツバん青ナットル(唇が青くなってる)」とか「ツバん色バ失うトル」などとも つ つまぐれ 鳳仙花(ホウセンカ) 花びらをすりつぶして爪を染める。 ツマグロとも。 爪紅,爪黒? 県南では「トビシャゴ」と言う つ つまゆる 切り揃える 散髪や庭木の剪定などで切り揃える時に使う。 頭ばツマエチ来なっせ(髪を切り揃えて来なさい) つ つめる 閉じる,鍵をしめる 玄関なツメタナ(玄関は閉じたか),ツメダス(閉め出す),他に共通語の「詰める」意味にも。 ツムルとも つ つらもたず 恥かしがり屋 ツラ持タズだけん人前ジャ話しキラッサン(恥ずかしがり屋だから人前では話せられない) ツラナシとも つ つるくりゃわからん 何だかさっぱり分からない アータが言ウこつぁツルクリャワカランばい(貴方が言うことは何が何だかさっぱり分りません) つ 鶴の葉 ユズリハ ユズリハ科の常緑高木。 ウラジロとともに縁起物とされ正月のお飾りに用いられる。 譲葉 つ 出(づ)る 出る アスナサは早よズルけん,早よ寝ナッセ(明日の朝は早く出るので早く寝なさい) ヅルとも つ つん 強意の接頭語 ツンオル(折る),ツンカグ(欠ぐ),ツンキル(切る),ツンクズス(壊す),ツンコクル(転ぶ),ツンピシャグ(つぶす) つ つん折る (思わず)折ってしまう 棒など細いものを折る時に使う。 トッパサキば ツン折ッテはいよ(先端の方を折って下さい) ツンモルとも つ つん切るる (思わず)切れてしまう 接頭語「ツン」:ツンキル(切る),ツンクザス(壊す),ツンポグ(ほがす),ツンマガル(曲がる) つ つんなう 一緒に行く,伴う ホンナラ ツンナオカ(それなら一緒に行こうか) ツンノウとも 「連れ合う」からか (投稿) つ つんぶらう (ごみなどを 払い落とす 花粉のヒッ付イトル 外サン行ってツンブロウて来ナッセ(花粉が付いてる 外に行って払い落として来なさい) つ つんぽしゃぐ 押しつぶす ゴミィ出サナンケン空き缶ばツンポシャイではいよ(ゴミに出さねばならないので空き缶を押し潰してください) て て と(助詞)/のに(助詞) 先生や何テ言わしタな(先生は何とおっしゃったの) もう眠たかテ(もう眠たいのに) て できーん 出来ない,いけない 女性言葉,直にだったら「いけないお人」と言った甘え,陰で眉をひそめて言われたのなら軽蔑気味の陰口 て でくる 出来る アータがデクルしこでヨカばい(貴方が出来る範囲でいいよ) 倫理的・道徳的可能の意味も て でけもん 吹き出物 デケモンのデキち痛カばい(吹き出物が出来て痛いよ) 「出来たもの」の音変化,デキモンとも て でけん 出来ない,いけない デクルの否定形。 「困る,駄目」の意も。 来はデケンど(来られはしないだろう) 痒ゆしてデケン(痒くて駄目だ) て てだし 自腹を切ること 共通語と同じ意味の外に「自分で費用を負担する」意味も ダシカブルとも て てち と(助詞) 飯ば食びゅテチ思いよった(飯を食べようと思っていた) 「デチ」と濁ることも て でちゃ でも,ても(助詞) 茶デチャ飲モカ(茶でも飲もうか) ソギャンおめかんデチャ聞コユル(そんなに叫ばなくても聞こえる) テチャとも て でっしゅ でしょう 推量を表す丁寧語。 ソッデ良カデッシュカ(それで良いでしょうか) ソギャンデッシュガ・・・(そうでしょうが・・・) て でべそ 目立ちたがり屋,外出好き 家に居るより外出するのが好きな人。 アヤツァ デベソダケン(あいつは目立ちたがり屋だから) (投稿) て てぼ 竹製の手かご,びく 底が深い竹かご,魚釣りの時などに使う入れ物(ビク)や魚獲り用の罠。 うなぎテボ(ウナギ捕りの罠)。 手甫? て てれっと ぼんやり,だらしない様子 テレットしとるケン間違うトたい(ぼんやりしているから間違うんだよ) テレーットとも て てろ とか(助詞) 何テロ言いヨッタバッテン思い出さん(何とか言っていたけれど思い出せない) て てろん とか(助詞) 酒テロン焼酎テロンいっぴゃあったバイタ(酒とか焼酎とかいっぱいあったよ) テロノの音変化 て てん ても(助詞) テモの音変化。 ~しテンよか(~しても良い) あっテンよか(あっても良い) タッチャとも て でん でも(助詞) デモの音変化。 いつデンよか(いつでも良い) 何デンかんデン(何でもかんでも) て でんなか 長持ちしない 「こんロウソクはデンナカね。 」等で「思ったより早く減ってしまう」ような意味も(宇土市の方より) と と 物,~のもの ソラ子供んト あたガつぁコル(それは子供の物 あなたの物はこれ) 直前の音によって「もの」を意味する語が「と」や「つ」に と と の,なの(疑問・断定の助詞) アタはパソコン同好会に入ったト?(貴方はパソコン同好会に入ったの?) とっとっト(とっているの) と ど でしょう,だろう 推測・質問等を表す助詞。. 今日は居ンナハルド(今日はいらっしゃるでしょう) モウ来っド(もう来るだろう) と どうか うわぁ,どうだろうか 感心した時,驚いた時,あきれた時などに出る「うわぁ,どうだろうか」と言った感動詞 (投稿) と どうし すごい/なぜ こらドウシ(これはすごい!立派な時もひどい時も) ドウシ来んと(何で来ないの) 「なぜ」の場合ドシとも と どうでん どうでも,どうしても ドウデンこうでん(どうでもこうでも,どうしても) ドウデン良か(どうでも良い) と どうなりこうなり どうにかこうにか ドウナリコウナリでくるこたデケタごたる(どうやらこうやら出来ることは出来たようだ) と とうまいぶくろ 麻(あさ)でできた袋,麻袋 唐米袋(?),トウキビ(唐黍)と同じく中国伝来の意味か(?) と どうろこうろ どうにかこうにか,ほどほどに ドウロコウロでけたごたる(どうにかこうにか出来たようだ) ドロコロすっと(どうかすると)とも と とーし いつも,ずっと トーシ遊ソンドル(いつも遊んでる) イツカルシジュウも同じ意味 (通し?) と とーとーと (鶏を呼ぶ)呼び声 トートートートート(庭に放し飼いにしているニワトリを呼び寄せる呼び声) 今では放し飼いもなく死語か と とーべ 稲束,稲を積み重ねたもの トベとも,稲わらを円く積み重ねたものも。 元々は稲を積んだ上に笠のように載せたものを指した と どがしこ どれだけ,いくつ ドガシコでんヨカばい(どれだけでも良いよ) ドギャシコ,ドシコとも アガシコ,ソガシコ,コガシコも と どがっさっさ どのくらい(時間) ドガッサッサ待たすっとか(どのくらい待たせるのか) エーサッサ(かなりの時間)も サッサは時間の経過? ドガササとも と どぎゃん どんなに,どんな 地域によってはドガンやドゲン。 ドギャンシテン(何としても),ドギャンデン(どうでも),ドギャンモコギャンモ(どうにもこうにも) と とく ~しておく SITEOKUの連続母音EOのEが消えSITOKU きゃートク(書いておく),とっトク(とって置く) と どくさん どこに,どこへ ドコ(場所)+さん(助詞)がドクさんに変化。 ドクサン行きヨット(どこへ行っているの) ドッチサン,ドッチャンとも と どけ どこへ ドケ行キナハリマスカ(どこへ行かれますか) 「ドコヘ dokoe 」が「doke」とo抜きの音変化 コケ,ソケ,アスケ と どけだっか どぎつい,けばけばしい 甘味が強過ぎたり,色が派手過ぎる。 見るからに下作で品が悪い様。 ドゲダッカとも。 毒気が高い(?)から と どご,どごべす びり,最下位 スタートはドゴベスだったバッテン ゴールじゃ一番(スタートはびりだったがゴールでは一番) ドゴジリとも と とごやかす からかう コドンバ トゴヤカシナスナ(子供をからかわないで) チョクラカス,チョチョクルとも と とごゆる ふざける,おどける トゴエちバッカシおっと デケン(ふざけてばかりいると だめ) トゴエルとも。 天草ではホタユル と どこんかしこん 到る所,どこもかしこも ドコンカシコン痛してナラン(いたる所痛くて仕方ない) ドコンココンとも と どしこ どれだけ,いくつ,いくら ドシコてな,ソシコたい(どれだけ,それだけだよ) 球磨では「沢山」という意味も。 アシコ(あれだけ)やコシコ(これだけ) 「ドレシコ,ドガシコ,ドギャシコ」とも と としゃが ~すると,~ならば ソッカル入って奥サン行くとシャガすぐタイ(そこから入って奥の方へ行くとすぐだよ) トシャガナ(ニャ)とも と とぜんなか 寂しい,退屈だ 一人じゃ トゼンナカケン遊びにキナッセ(一人ではさびしいので遊びにお出で) トゼンニャアとも と とちらかす はぐらかす トチラカサンデはいよ(はぐらかさないで下さい) トチルル(まごつく,へまをする) と とつけむにゃ とんでもない,どうしようもない ワッどみゃトツケムニャーこつシタな(君たちはとんでもないことをしたね) トツケニャー,トツケムナカなども 取ッ付ケ無(ニャー)か? と どっちゃん どちらに,どっちへ ドッチャン行きナハルか(どちらに行かれますか) ドッツァンとも。 アッチャン,コッチャン,ソッチャンも と どっでん どれでも 「ドルが良カな(どれが良いの)」「ドッデン良かバイタ(どれでも良いですよ)」 と とっと ~しているの アットット(会っているの),イットット(行っているの),ウットット(売っているの)・・・。 動作の進行や完了を と とっとっと 取っているの トットルトから変化。 こら オルが取ットットばい(これは私が取っているのだよ) 既に過去から現在,未来も? と とっぱさき 先端,端 物の一番先の部分。 竿ントッパサキ(竿の先端),話んトッパサキばっかし聞イチ(話の端ばかり聞いて) と とっぺん てっぺん,頂上,先端 山んトッペン(山の頂上)。 トッペサキ,トッパサキなどとも。 トッペンとテッペンどっちが方言か迷うことも と とな ~のか(疑問を表す助詞) 「ドクサン行くトナ(どこに行くの)」が「ドクサン行くト」や「ドクサン行くナ」(どこに行くのか)より柔らかい と とばしゅる 水しぶき,とばしり トバシュルの ヒッカカルばい 水しぶきがかかるよ) 飛んできた汁,シュルは汁 (投稿) と とびしゃご 鳳仙花(ホウセンカ) 数十年前の女子はこの花びらをすりつぶして爪を染めて遊んだ。 県南では「ツマグロ」と言う と とぶ 走る(阿蘇地区) 阿蘇では「跳ぶ,飛ぶ」の意味の他に。 ハヨ トバンカ(早く走れ) 阿蘇以外では「跳ぶ,飛ぶ」だけ と どべ びり,最下位 遅(オス)カネ まーたドベコスタイ(遅いね,またビリだよ) ドゴ,ドゴッペス,ドベコス,ドンベとも と どま くらいは,だけは お礼ドマ言うトカントいかんタイ(お礼くらいは言っておかねばいけないよ) ドミャとも と どまぐるる 戸惑う,混乱する/間違う わけが分からぬ状態に陥(おちい)る/人の道を間違う。 ドマグレルとも。 人の道を間違った者をドマグレ と とも 堤防,土手 あすこんトモにゃヒガンバナのイッピャさしとった(あそこの土手にはヒガンバナがいっぱい咲いてた) と とや か(助詞) 疑問の助詞。 今日は行かんでちゃエエトヤ(今日は行かなくても良いのか) と どやん どう,どんな ドヤンでんヨカ(どうでもいい) ドヤンでちゃナルばい(どうにでもなるよ) ドギャン,ドガン,ドゲンとも と ~とる ~し終っている/しつつある 桜は散っトル(既に桜は散っている) 猫バ飼うトル(現在猫を飼っている) 完了と進行の両方が と どる どれ ドルがヨカな?ドッでちゃヨカばいた(どれが良いですか?どれでもいいですよ) お金の単位のドルじゃないよ と とるまめ そら豆 「県北でナツマメ,県南ではトルマメ」 同一県内だが南北で異なる方言が他にも と どろ 土 共通語では水混じりの軟らかい土のことだが,乾いた土も含んだが今では微妙 と とろか のろい,鈍い よく言えばゆったりとしてる,悪く言えば間が抜けているさまを言う と とろくすん 白のインゲン豆 十六寸と書いて「とろくすん」,この豆を10個並べると6寸(約18cm)程あることからの名称とのこと と どろまくりん 泥(どろ)だらけ 「泥まくれに」や「泥まみれに」などからの音変化か? なしてドロマクリンになったト(なぜ泥まみれになったの) と どん 殿 殿の発音「DONO」の最後の「O」が抜けてドン,モノもモンに,「喉の痛か(NODONOITAKA)」も「喉ン痛カ」に と どん びり,最下位 ズン,ドゴ,ドゴジリ,ドゴッペス,ドベ,ドベコス,ドンベ,ドベ,ドンケツ,ドンコス,ドンケツ,ドンゴジリ等も と ~どん でも(助詞) 西瓜(すいか)ドン食をか(西瓜でも食おうか) 「西瓜丼」と聞こえそう,スイカの丼ぶりなんて? と どんくぁっちょ どんこ カワアナゴ科の淡水魚,ハゼに似た形で頭部は扁平。 ドンカッチョ,ドンカチとも と どんぐれ 塊(かたまり) サトン(砂糖の)ドングレ(かたまり) 他に土や粉など本来なら顆粒状の物が塊りになった状態をいう と どんこん どうにもこうにも ギャンなっと ドンコンならんバイ(こうなると どうにもこうにもならないよ) ドギャンモコギャンモとも と とんしゃえ 法華経写経の法会 熊本では本妙寺の頓写会。 毎年加藤清正の命日(7月23日)に行われる大法要,浴衣姿と露店で賑わう夏祭り と どんどや どんど焼き,どんど 小正月の行事,正月飾りを焼く火祭り行事,最近では小正月前後の休日に行われる な ね,の、は(助詞) 食うナ,飲まんナ,母ちゃんナ。 感動,確認,禁止等,時と場合に応じて様々な意味を付加する助詞 な なあん なあに,いや,いいよ 「何してるの?」という感じ。 ナアン良かバイ おれ払ワセなっせ(何してるの良いよ,今日は私に払わせなさい) な ないない 仕舞い込むこと(幼児語) 見えないところに隠したり仕舞い込んだりすること。 箱ん中にナイナイしなっせ(箱の中に仕舞いなさい) な なおす 片づける/修理する/治す 自転車ば ナオシときナッセ(どちらの意味かに注意!) 「ナワス」は片付ける な なか 無い 理髪店で「どこか痒(かゆ)いところは?」「ナカ!」「中のほうですね」「・・・?」 (投稿) な なかなかなか (徹底して見つけるが)無い なかなか(副詞)+なか(形容詞)。 「なか」の連続で面白い な 投ぐる 投げる あるがナグット勝つ(あれが投げれば勝つ) 共通語なら「殴る」と思いそうだが,「投げる」の意味も な なし,なして なぜ,どうして ああたはナシおごっとっとナ?(あなたはなぜ怒っているの?) 「なにしに」が,ナシイ,ナシ,ナシテに な なずる 撫(な)でる ナゼルとも。 やさしく撫でることを幼児語で「ナゼナゼ」,「頭ばナゼナゼしてあげるね」等と使用 な なたがま なた刃の鎌(かま) 厚くて幅も広い刃を持つ木を切る鎌。 草刈り用の鎌は刃が薄く軽いのでカルカマ(軽鎌)と な なっせ ~してご覧なさい,なさい 尊敬語ナスの命令形。 キナッセ(着てご覧なさい,来てご覧),行キナッセ,言ウテミナッセ。 否定はナスナ な なったけ なるべく,できるだけ ナッタケ 良かつバ はいよ(なるべく良いのを下さい) ナッダケとも な なったごつ 成ったように ドギャンデチャよかナッタゴツたい(どうにでも良い 成ったようにだよ) que sera, sera? な ~なっと ~でも ケーキナット食オカ(ケーキでも食おうか) ケーキに納豆?「なっと(助詞)」を「納豆」と聞き違えそう な なっと 醤油の実(しょうゆのみ) 大豆に麦麹(むぎこうじ)を混ぜて漬(つ)け込んだもの。 醤油のもろみ。 共通語で言う「納豆」はネバナット な なば とても/茸(きのこ) ナバキチー(とてもきつい) ナバンゴツも。 「とても」の意味は最近の若者言葉。 漢字で「菜葉(?)」 な なはり ~なさい(敬意の助動詞) 自分より下位の者に対して用いるが「ナハリマッセ」とすると敬意度がかなり上がる な なはる ~なさる(敬意の助動詞) 食べよんナハル(食べておられる) 家に居んナハル(家に居られる) 自分より上位の者に対して使用 な なばんごつ とっても,大変 ナバンゴツきちー(大変きつい) マウゴツ,マゴ,ダゴを調べる中発見。 ナバのようにとは? 若者言葉 な なましか 生である,枯れていない コン木はナマシカけん燃エン(この木は生だから燃えない) 未熟の意味も。 古語「生し」からか な なめる 深く味わう 天草では焼き魚や煮魚は「食う」だが刺身は「ナメル」。 魚の本場で刺身の味にうるさい天草だからこそ な ならん (意志はあっても)出来ない 歩きゃあナラン(歩けない),いごきゃあナラン(動くことが出来ない),食やナラン(食えない) な なわす 片づける,移す そるがシモウタラ こらナワシときナッセ(それが終わったら これは片づけておいて下さい) ナオスとも な なわる 引っ越す,移る どけナワンなはったつナ(何処へ引っ越されたのですか) 場所が変わる な なん 人 アンナン(あの人),ドンナン(どの人),コンナン(この人) シトとかジンとも (投稿) な ~なん ~しなければならない 義務を表す助動詞,動詞の未然形に接続。 今日は行カナン(今日は行かなければならない) な なんか 長い/何か 後一ヶ月もアットてな 待チナンカなあ(一ヶ月もあるんだって 待ち長いね) な なんかかる 寄りかかる こけナンカカットキなっせ(ここに寄りかかっておきなさい) 投げかかるからか?ネンカカル,ナンカクルとも な なんかくる 掛(か)ける,立てかける 風邪ひくバイ,何なっと ナンカケときナッセ(風邪ひくよ,何か掛けておきなさい) 「何か来る」ではない な なんかなんかつぁなかな 何か長いのはないの ナンカ(何か)ナンカツァ(長いものは)ナカナ(ないの) 似た音が続くので面白い,トットットやスースースも な なんぎゃる 投げやる,放りやる 「投げやる」の音変化。 ソラ こっちゃんナンギャッテはいよ(それはこっちへ投げやって下さい) な なんごつ 何事 ナンゴツナ(何事ですか) ナニゴトが音便化してナンゴツに。 ナントン(何とも),オオゴツ(大事)4 な なんこむ 投げ込む,投げ入れる 闇鍋タイ 食わるっトハなんでんかんでんナンコムばい(闇鍋だよ 食べられるものは何でも投げ込むぞ) な なんころぶ 寝転(ねころ)ぶ,横になる キツカろ ナンコロビなっせ(疲れたでしょう 横になりなさい) ネンコロブとも な なんさま 何はともあれ,とにかく ナンサマ宜しゅうタノンます(とにかく 宜しく頼みます) ナンサン,ナンサンカンサンなども な なんさんかんさん 何はともあれ,とにかく カンサンは付けたし。 ナンサンカンサン宜しゅうタノンばい(何はともあれ 宜しく頼むよ)ナンサマカンサマとも な なんしか 具合が悪い,言い難い ヒョクット行くとナンシカばい(突然訪問すると具合が悪いよ)(投稿) ナンシカ話バッテン(言い難い話だけども) な なんちゅう 何たる,何という ナンチュウこつか(何たることか) ナンチュウ顔ばシトット(何というひどい顔をしているの) な なんてっでん 何とでも ナンテッデン言うちゴネチばっかしオラス(何とでも言って文句ばかりおっしゃる) な なんてろ なんとか ナンテロ言わしたつバッテン思い出せんタイ(何とか言われたのですが思い出せないよ) な なんでんかんでん 何もかも ナンデンカンデン よかバイ(何もかも良いよ) ナンデチャカンデチャ,ナンモカンモとも な なんとんつくれん 何にもならない,つまらない ナントンツクレンこつバ言わす(何にもならないことを仰る) ナントンシレン(得体が知れない)も な なんなっと せめて何か,何か ナンナットなかろか(せめて何かないだろうか) 「何なりと」の「何でも」でなく,「少しでも」「最低」の意味が な なんなら それじゃあ ヨウジャ済ンダケン ナンナラ戻ロウカ(用事は住みましたのでそれじゃ帰りましょうか) に にいの 荷縄,車の荷物を縛る縄 大きな荷物を車に固定する太くて丈夫な縄のこと,ニノとも。 荷縄? に にえくりかやる 沸騰(ふっとう)する ヤカンなニエクリカヤッとるバイ(ヤカンは沸騰しているよ) (投稿) に におう (においを)かぐ 共通語の匂いを「感じる」以外に「嗅(か)ぐ」意味が。 名前は竹だが,笹(ささ)の仲間。 苦真竹? に にくじ 意地悪/わざと 故意の意地悪。 あらニクジしよっとダロ(あれはわざと意地悪しているのでしょう) 憎事? に にじっつくる こすり付ける,なでつける 汚れた手ばニジッツケンデはいよ,キタニャアバイ(汚れた手をこすり付けないで下さい,汚いよ) に にじる こすり付ける,なすり付ける 汚れが付いた手・足・指を物にこすり付けること。 ニジクルとも,より強意にニジッタクルやニジッツクル に にっけだま 肉桂(にっけい)入り飴玉 肉桂(にっけい,にっき)がニッケと音変化,「肉桂入りの飴玉」を短くしてニッケダマ に にめー 臭(くさ)い臭(にお)い 「におい」 が訛って「にめー」に。 フのニメーのすんね? くしゃーたい!(カメムシの臭いがする? 臭い) (投稿) に にゃあ ない(無い)/~ね キタニャア(汚い),トツケミニャア(とんでもない) ヨウキタニャア(よく来たね,「汚い」ではない) に にやわん 似合わない そらアータにゃニヤワン,こるがニオトルばいた(それは貴方には似合わない,これが似合っているよ) に ~にゃん ~ねばならない(義務) 勉強セニャンバイ(勉強しなければならないよ) 「勉強セナンバイ」のようにナンとも に にんにんさん お人形さん(幼児語) ニンニンサンば コウチやるばい(お人形さんを買ってあげるよ) に にんめ 臭(にお)い フのニンメのすんね? クシャーたい!」と言ったら、「カメムシの臭いがする? 臭い!」 (投稿) ぬ ぬかる(貫かる) 突き刺さる,刺さる イゲんヌカッて イタか(とげが刺さって痛い) 雨で地面がドロドロになることやそれに入り込むことも「ヌカル」 ぬ ぬしげ 君の家 NUSIGAIEの母音が続くAIEが省略されてEになってNUSIGEに。 アタゲ,ジンゲ,ワルゲとも (投稿) ぬ ぬしゃー お前は 「主(ぬし)は」がヌシャーに変化,同輩や目下に対して男性が使う。 ニシャー(宇城地区)とも ぬ ぬすくる 知らんぷりする 罪を他人に塗りつけることからの変転? ヌシャア何ばヌスケとっとナ(君は何で知らんふりしているのか) ぬ ぬすけ まぬけ 屈辱的な語。 八代出身で県外在住の方より。 ヌスケル(知らぬ顔をする),ヌスタレ(のらくら者)と関連は? ぬ ぬすど 泥棒(どろぼう) ぬすど猫(野良猫),ぬすど食い(つまみ食い,特にこっそりつまみ食いすること) (投稿) ぬ ぬっか 暑い,暖かい 暑いだけでなく,心地よい暖かさも。 今日はヌッカなー(今日は暖かいね) ヌッカは県南,県北ではアツカ(またはアチー) ぬ ぬったくる 塗りつける,塗りたくる 「塗る」+強意の「たくる」。 ところ構わず徹底して塗り付ける。 厚塗りする。 化粧にも使う。 ネタクルとも ぬ ぬる 寝る,眠る 熱ンあっとナラはよヌットよか(熱があるのなら早く寝るといい) 否定形はネン,ネラン ぬ ぬれーっと のほほんと,ぬらりと のほほんとして厚かましいさま。 オゴッたっちゃヌレーットしとる(叱っても のほほんとして反省もしない) ね ねけ 辺り,そば そこんネケにゃナカかな(そこら辺りには無いの) (投稿) ニキ,ネキ,ニキャ,ネキャとも ね ねこぼく わら縄製の敷物 穀物などを天日干しに使用した厚めの稲わら製の敷物。 わら縄で織りあげた厚手の筵(むしろ)。 ネコブクとも ね ねじったくる こすり付ける 「ネジル」+強意の「たくる」。 汚れた手ばネジッたくらんで(汚れた手をこすり付けないで) ニジッタクルとも ね ねずむ つねる,つまんでひねる 指先で皮膚を強くつかんでひねること。 ネズムけん痛カたい(つねるので痛いよ) ね ねたくる 塗りたくる,塗りつける ところ構わず塗り付ける意。 ネジクル,ネッタクル,ヌタクル,ヌッタクル,ヌタクリチラカス,ヌタクリツケルとも ね ねちゃっと べちゃっと,べちゃべちゃ 水気が多く舌触りが悪いさま。 コン飯ゃネチャットしとるバイ(この飯はべちゃっとしているよ) ね ねばなっと(納豆) 納豆,糸引き納豆 ネバネバと粘り気のある糸を引くことからの名前。 以前は天草では食べなかったとのこと。 ナットウは「醤油の実」 ね ねぶか 眠い ネブしてナラン(眠くて仕方がない) 動詞「ネブル」は「眠る」の外に「独楽が一点に静止して回る」意味にも ね ねぶれる (使い込んで)刃が鈍くなる コン小刀はネブレチしもうたゴタル イッチョン切れん(この小刀は鈍くなってしまったようだ全く切れない) ね ねまる 腐(くさ)る/話がもつれる(芦北)/物事がうまくいかない(県北) こらネマットルばい(これは腐っているよ) 腐敗前の「酸っぱい臭いがする程度」を指すことも。 芦北では「話がもつれる」意味も。 「腐る」から「だめになる」「うまくいかない」と意味が変化したのか ね ねらむ 睨(にら)む 「ニラム」の音変化した古語。 アッチカルこっちばネランドルばい(あちらからこちらを睨んでいるよ) ね ねんかかる 寄りかかる 「寝る架かる」からか,「寝る」を「ネン」と発音した「ネン倒ス」「ネン転ブ」なども。 ナンカカルとも ね ねんたわるる 倒れる/病気で寝込む あんデンシンバシラは,いんまネンタワルルばい あの電柱は,今に倒れてしまうよ) (投稿) ね ねんねんと だんだん,次第に,自然に なんさま水ヤツがネンネントいみって来てカル,このジュッタンボも膝坊主までキャーぬかって,ドギャンモコギャンモ歩かれんゴツなったっですタイ (投稿) ね ねんぶち 竹の地下茎(根っ子) 竹の根で作った棒や鞭も含めて言う。 支持棒代わりにネンブチを持ってた先生が懐かしい。 新しカツばノウナラカシタばい(新品をなくしたよ) の のうなる 無くなる,亡くなる 「なくなる」が音変化? 紛失・費消ともに使用。 ノシナル,ノウシナル,ヌシナル,ヌウシナルとも の のーうっ出す すごく,最高潮に 「今日の暑さはノーウッ出スごたる」暑さにしか使わない「脳が出てしまうほど」の意味? の のさらん 手に入らない,もらえない 遅レチシモタモンデ 何モノサランダッタバイ(遅れてしまったので何にももらえなかった) の のさる 手に入る,授かる たまたま運よく授かるというイメージ。 ヨカモンのノサッタばい(良いものが手に入ったよ) 否定形がノサラン の のさん,ぬさん 嫌だ,耐えられない 困り果てる,うるさい,どうしようもない。 暑してノサンな-(暑くて嫌ですね) ノスコッジャナカとも (投稿) の のしなる 無くなる 池ン水んノシナッテしもうたバイ(池の水が無くなってしまったよ) (投稿) ノウナル,ノウシナルとも の のすこっじゃなか どうしようもない ノ(ヌ)サンナー,ノ(ヌ)スコッジャニャー,ノサンなど否定形では使うが肯定形の「ノス」の使用は少ない(投稿) の のどこ 苗代(なわしろ) 稲の種をまいて苗を育てる田んぼ。 ノトコ,ノウドコとも。 苗床(なえどこ)からの音変化 の のみかた 飲み会,酒宴 飲み方。 今夜はノミカタだけんメシャよかバイ(今夜は飲み会だから夕食は要らないよ) は 気,気持ち,波長 アータとはハが合うバッテンがアッとはハの合わん(あなたとは気が合うがアン人とは合わない)(投稿) は ば なら(助動詞,接続語) 速よ歩かんバ間に合わんバイ(速く歩かないなら間に合わないよ) 食わんバ(食わないなら) は ば を(助詞) 元々の「ヲバ」の「ヲ」が抜け「バ」に 何んバしよっと。 本バ読んどット(何をしているの。 本を読んでるの) は ばい だよ,~と思う(強調) いやバイ(嫌だよ) 「知っているのか」という気持ちが。 バイ,バイタ,デスバイの順に敬意度が上がる は ばいぎゃる こぼれ散らばる 用心せんとバイギャルばい(用心しないとこぼれ散らばるよ) (宇城地区の方からの投稿) は ばいた ですよ,~と思います バイアータの変化。 強意,念押しの終助詞。 バイより敬意がある。 よかバイタ(良いですよ) 帰ンナはったバイタ(帰られましたよ) は はいよ 下さい,頂戴 こるばハイヨ(これを下さい) 送ってハイヨ(送って下さい) 返事ではない。 「拝領」が語源 は はうごつ とても,非常に 這う如く(腹ばいになるように)の音変化(?) ハウゴツきつかバイ(とてもきついよ) ハウゴテとも は はえ ハヤ(川魚) ハエ釣リ 行コカ(ハヤ釣りに行こうか) 腹が赤いのをアカタバエとも 蠅(ハエ)はハイとかヒャーと は ばか いのこづち(ヒユ科の多年草) 果実が動物の体や衣服に付いて遠くに運ばれる。 イノコヅチに限らずオナモミ等くっ付きやすい果実の総称 は はがいか 悔しい,じれったい ホンナコツ ハガユシテならんバイ(本当に悔しくて仕方ないよ) 「憎らしい,腹が立つ」意味も は ばかう 奪い合う,競って取り合う 安カちゅーて バコチ買いヨラス(安いといって 奪い合って買っておられる) バコウテがバコチに は はかんいく はかどる,仕事が順調に進む 今日は ハカンイクなー(今日は仕事が順調に進みますね) ハカ(量)。 ハカイクとも。 否定形はハカンイカン は はぎし 歯茎(はぐき) ハギシン痛とうしてオコナエンと(歯茎が痛くて仕方ないの) 歯岸? は ばさらっか いい加減な,荒っぽい アンなんナ本にバサラッカな(あの人は本当にいい加減ですね)バサラシカとも 梵語のバサラ(金剛)から は ばし でも(強意の助詞) 雨ン降りバシしたろか(雨が降りでもしたのか) ありバシするごつ(ありもしないのに) は 走る ひび割れる(ひびが走る) 「走る」という普通の意味の外に「ひびが入る,破裂する,はじけてして飛び散る」などの意味が は はた よそ,他(ほか),外部 ハタかる何ノかんノ言うコツァなか(外部からあれこれ言うことはない) は はだかぜん むき出しのお金 裸ゼンで悪かバッテン トットイテはいよ(むき出しのお金で悪いけど取っておいて下さい) は はたがる (両足を左右に)開く 両足を左右に開く。 ハダカルの変化。 まちーっとハタガリなっせ(もう少し足を開きなさい) は ばたぐらう 暴れる,もがく 手足をバタバタして狂うように暴れることから。 釣ッタ魚んバタグライヨル(釣った魚が暴れてる) バタクラウとも は ばちかぶる 罰があたる,責任を負う そぎゃんコツばっかしシヨット いんまバチカブルばい(そのようなことばかりしてると今に罰があたるよ) は ばちくりかやす ひっくり返す バチクリカヤサンごつシナッセ(ひっくり返さないようにしなさい) バチカヤス,バチグリカヤスとも は はちくる 来てしまう,やって来る 「ハチ」は強調及び「思わず」とか「一気に」等の意味を付加する接頭語。 ハチケ,ハチコライ,ハチキトルとも は はちわる 割る,割ってしまう 「割る」に接頭語「ハチ」が付いた。 頭ばハチワル(頭を大怪我する) ウチワルとも。 ハチキルルなども は ばっ!,ば! わっ!(驚いた時の感動詞) 自分では多用しているとは思っていなかったのだが,県外人から指摘されたことが は はつかしか 恥ずかしい ハツカシカばい コギャンともワカラッサン(恥ずかしいよ こんなのも分かられないとは) は はっかみじゃーて むきになって,意気込んで 「歯をむき出して」のイメージ(?) そぎゃんハッカミジャーテおごらんデチャ(そんなにむきになって怒らなくても) ハッカミダシテの音変化 は ばったり 鳥を獲る罠(わな) バッタリば仕掛ケタらバッタリこんゴツなった(罠を仕掛けたら急に来なくなった) 悪戯で草むらの草を結んで作った仕掛も は ばっちょがさ 逆に反り返った傘/番匠笠 竹皮製の番匠(ばんじょう)笠からの変化か。 子供の頃,わざとバッチョガサにして遊んだことも は はってきなはる 行ってしまわれる 買うちハッテキナハル(買ってお行きなさい) 「ハッテク」は「這って(腹這って)行く」と聞こえそうですね は はってく 行く,行ってしまう,亡くなる アッチさん ハッテカシタ(あちらへ行ってしまわれた) (投稿) 「行ってしまう」ことから「亡くなる」意味も は ばってん だけど,しかし 古語の接続語「ばとて」の変化。 東北の「バッテやバテ」と同じ。 英語のbut then からという説(?)も は はつる 終わる/たたく シゴツのハツル(仕事が終わる) ビンタばハツル(ほほをたたく) は ばな ですよ,よ(強調の助動詞) コルガなばバナ(これがキノコですよ) 今日は飲もバナ(今日は飲もうよ) 普通は同輩に対して使う は はねくりやる 投げ捨てる,放りやる そっちゃんハネクリヤットキなっせ(そちらのほうへ放りやっておいて) ハネヤル,ハネクリカヤスも は はぶてぐち 文句,憎まれ口,減らず口 四十数年関東暮らし。 大切な故郷の言葉は残したい。 今日ふと出てきました。 「ハブテグチばタタク」よからぬ事とか文句を言う意味かな?と思います (投稿) は はまる 精出す,本腰を入れる 共通語の意味の外に,真剣に頑張る意味が。 こんだハマッテやるバイ(今度は精出してやるぞ) は はみ (牛馬の)えさ 馬んハミゃヤンなはったナ(馬のエサはやられましたか) 「食(は)む」からか,馬を飼う家も少なく死語(?) は はむ 這(は)う,引っ付く 食べたらカジメンとハイのハムばい(食べた後は片付けないとハエが這うぞ) 完了形はホウドル は はよおそ 早過ぎ,非常に早いこと ハヤオソかる何バしよっと(そんなに早くから何をしてるの) 「早遅」は「早い」,「遅かれ早かれ」は「遅い」意味 は はらかく 怒る,腹を立てる 元は「悔しがる」意味。 ジンナなんばハラカキよっと(貴方は何を怒っているの) ハルカク,ハリカクとも は ばる 原 地名の西原,託麻原,高遊原は「にしバル」,「たくまバル」,「たかゆうバル」と,言い易いからか は はるる 晴れる/腫れる 「晴れる」の外に「映える」の意味も。 アンシタ何ば着タッチャようハルル(あの人は何を着てもよく引き立つ) は はわく 掃(は)く はよハワカンね(早く掃きなさいよ) 共通語と思っている人も多い(掃くを「はわく」と読んでしまう) は ばんこ 木製の台,腰掛け,縁台 木製の大きな腰掛け台,ポルトガル語bancoが語源(英語のbench)からの外来語とのこと は ばんばん 幽霊(ゆうれい),お化け 暗(くろ)ナルとバンバンさんノ出らすバイ(暗くなると幽霊さんが出られるよ) 幼児語 は ぱんぱん メンコ(面子) 絵入り厚紙の玩具,地面にたたきつけて風の力で他人のものを裏返して取り合う遊び。 カッパ,ベタとも(投稿) ひ ひおる たわむ,曲る,考えを変える ソウニャふとか魚だったケン 竿ンたいぎゃヒオッタばい(大きい魚だったので竿がとてもたわんだよ) ひ ひがんばな ヒゴタイ/曼珠沙華 阿蘇ではヒゴタイ(キク科ヒゴタイ属の別名ルリタマアザミ)。 曼珠沙華には1000以上の別名(方言)が ひ びき,びきたん 蛙(かえる) アマガエルなど小さな蛙をビキやビキタン,ヒキガエルなど大きな蛙をワクドと ひ ひこいち(彦一) 男性の名前 八代地方に伝わる民話「彦一とんち話」の主人公などの名前だが「肥後一」からという説も(投稿) ひ ひごける やせる,やせ細る ヤセヒゴケルとも。 アンした ヤセヒゴケち シマワした(あの人は痩せてしまわれました) ひ ひして 一日中,終日 「日一日」のヒヒトヒがヒヒテ,ヒシテと音変化。 ヒシテじゅうとも。 一日おきをヒシテゴシ,ヒシテオキとも。 ひ ひだるか 腹がすく,ひもじい ヒダルカけん ナンカはいよ(お腹がすいたので 何か下さい)ヒダリー,ヒモシカ,ヒモジカとも ひ ひち 七,質/強意の接頭語 シとヒが入れ替わって,数字の「七」を「ヒチ」,「質屋」を「ヒチヤ」と。 ヒチクドカ,ヒチメンドクシャなども ひ ひちくどか しつこい,すごくくどい オンナシこつバッカシいうな ヒチクドカばい(同じことばかり言うな しつこいよ) ひ ひちゃかちゃ 滅茶苦茶(めちゃくちゃ) おるがこつばヒチャカチャ言いよるごたる(私のことを滅茶苦茶に非難しているらしい)(投稿) シチャカチャとも ひ ひっ~ 動作を強調する接頭語 ナ行・マ行で始まる動詞にはヒン,その外の音で始まる動詞にはヒッ。 ヒンマグル,ヒッキャブル,ヒッタマガル等 ひ 引っかかりまんかかり 何度も引っ掛かりながら 「まんかかり」は語呂,「万掛かり(?)」 ヒッカカリマンカカリ読みよらす(何度も引っ掛かりながら読んでおられる) ひ ひっかんがす 引き抜く ソン杭ばヒッカンガシてハイヨ(その杭を引き抜いて下さい) ヒックァングァス,ヒンヌクとも ひ ひっきゃぶる 引き破る,引き裂く 障子ば張り替ゆるケン,ヒッキャブってヨカバイ(障子を張り替えるので,引き破っていいよ) 強意の接頭語ヒッ ひ ひっこぐ (根から)引き抜く ソコン草ば全部ヒッコイどってハイヨ(そこの草を全部根から引き抜いでおいて下さい) (投稿) ひ びっしゃぐ 潰(つぶ)す,ぺしゃんこにする 強調の接頭語「びっ」+動詞「シャグ(つぶす)」。 ビッチャグ,ヒッシャグとも ひ ひったまがる 驚く,たまげる ヒッ(強意の接頭語) 震度7ん地震にゃヒッタマガッタばい(震度7の地震にはとても驚いたよ) ウッタマガルとも ひ ひっちゃかましか 面倒くさい ヒッチャカマシカ話ャ ヨカバイ(面倒くさい話はお断りだよ) ヒチ(強勢)+ヤカマシカ(面倒くさい) ひ ひっちゃこし 逆,あべこべ 物事が反対,裏返しになっていること。 考え方んヒッチャコシたい(考え方が逆だよ) ひ ひっと出(づ)る 思わず出てしまう 腹ばヒット出シテ寝とっト風邪ひくバイ(お腹を出してしまって寝てると風邪ひくよ) ヒット出ル,ヒット出スも ひ 引っ張りこっぱり (地縁血縁の)しがらみ 引っ張りコッパリのアルモンだけんションなかバイ(地縁血縁のしがらみがあるので仕方ないよ) ひ ひとたくり 一度に,いっぺんに いっぺんにということは,十把一絡げと言う意味も付加されるようだ。 ヒトマクリ,イッドキ等も ひ ひとまくり いっぺんに,一気に 安したけんヒトマクリ売れちシモタ(安くしたので いっぺんに売れてしまった) ヒトタクリとも ひ ひともじ 小ネギ,分葱(わけぎ) ネギを「き」と一字で言ったから。 ヒトモジのグルグル(ネギを小さく折って酢味噌をかけたもの,熊本の郷土料理) ひ 日のいちんち 一日中(昼間中) 日ノイチンチ遊(あす)どったテナ(一日中遊んでいたとのことですね) 日の一日(一日と言っても昼間中) ひ 暇暮らし 時間の無駄遣い 今日は暇暮ラシさせましたナ(今日は時間を無駄遣いさせてしまい申し訳ない気持ちです) ひ ひゃあ 灰/ハエ(蠅) 蠅(はえ)をハイと,そのハイがヒャアと変化し,よって灰も蠅もヒャアに。 ハエは川魚のハヤのこと ひ ひゃあいし 凝灰岩 火山灰が集積・凝結してできた岩石(熊本では阿蘇凝灰岩)で,熊本に多い「石造めがね橋」の石材にも ひ ひゃある 入る ヒャアん ヒャアッテきたバイ(ハエが入ってきたぞ) きゃあヒャアッタ(つい入ってしまった) ひ ひゃあんごたる 簡単だ,取るに足りない ヒャア(灰?,蠅?)。 ソギャアンこつぁ ヒャンごたっタイ(そんなことは簡単だよ) ひ ひやがり 昼食 そろそろヒヤガリィしまっしゅカ(そろそろお昼にしましょうか) ヒアガリとも 「昼上がり」の音変化? ひ ひゅう 尻 ヒュウタブラんハルルごつウタレタ(尻べたの腫れるほどブタレタ) ヒュウタブラ:尻べた (投稿) ひ ひゅーじもん 無精者(ぶしょうもの) フユウジ,フューモン,ヒューズラとも。 不用人がなまったのか(?) ひ ひゅーひゅーどんが 肩車 おとうさん、ヒューヒュードンガしてー(お父さん、肩車してー) (投稿) ひ ひゆとり 日雇(やと)い,アルバイト ヒユトリでちゃセナン(日雇いのアルバイトでもしなければならない) 日銭稼ぎ,日雇い人夫。 ヒュウトリとも ひ ひょうぐる おどける,ふざける ぬしゃヒョウゲモンだったモンナ(あなたはおどけ者だったね)おどける人がヒョウゲモン ひ ひょうげもん おどけ者 ヒョウナ(変な)のヒョウが動詞化したものがヒョウグル。 ヒョウグル者がヒョウゲ者と変化? ヒョウキンタンとも ひ ひょうなか 変な,おかしい 変な,変にゃ,変ないの「変」を「ヒョウ」「ヒュウ」「ヘン」と言うことも。 ヒョンナ,ヒョウナと変化。 ヒョウナカとも ひ ひょくっと ひょっこり,突然 ヒョクット帰ってコラシタケン ウッタマガッタ(突然帰って来られたので驚いた) ポストとも ひ ひらくち マムシ(蝮) ヒラクチの「ヒラ」はヒルと同じで刺されてヒリヒリすること。 「クチ」はヘビの方言「クチナワ」を指す ひ ぴらっと ひらりと,ひょっこり ソケたい正義ン味方んピラット登場(その時だよ正義の味方がひらりと登場) 「ひらりと」の音変化 ひ ひん~ 動作を強調する接頭語 動作に「強引,うっかり」等の意味を付加。 ナ行・マ行で始まる動詞にだけ,他はヒツ。 ヒンナユル,ヒン曲グル等 ひ ひんこっちょ ジョウビタキ(小鳥) 窓ントケ来トッとが ヒンコッチョたい(窓の所に来ているのがジョウビタキだよ) ヒンコツとも。 セキレイ説も ひ びんた ほほ/頭,ひたい 球磨では頭「ビンタん良かばい」等と。 (投稿)八代以北では「頬(ほほ)」。 元々「鬢(びん,耳際の髪)」から ひ ひん飲む 思わず飲んでしまう ヒンノオダ,ヒンノジシモタとも。 他にヒン握ル(思わず握ってしまう),ヒンネブル(なめてしまう)も ふ ふ 運 あーたはフの(フン)良カばい(あなたは運がいいよ),フの(フン)悪ルカ(運が悪い) フウとも,符か? ふ ふ カメムシ(悪臭の昆虫) フのニンメのすんね?くしゃーたい!」と言ったら、「カメムシの臭いがする?臭い!」 (投稿) ふ ぷー 食う 天草下島南部では,食うことをプー,食えをペー,食わないをパンと言う(秋山正次著「肥後の方言」より) ふ ふうぞばな レンゲソウ,げんげ フウゾバナば摘ンで遊ウどる(レンゲソウを摘んで遊んでる) 単にフウゾとも ふ ふうとばれ お多福カゼ お多福カゼは「ほほ」が腫れるから「ホホバレ」から「フウトバレ」に音変化? ホホを「フウ」とも ふ ぶしまい 仕事が終わらない ブシマイのゴタルな カセしゅうか(仕事が終らないようだ手伝いましょうか) 「不仕舞イ」 ブシミャアとも ふ ぶすくるる すねる,ふくれる 何か知ランばってん ブスクレトラス(何故か知りませんが機嫌を悪くしてすねておられる) ブスクレルとも ふ ふせ (衣服の)継ぎ当て,繕い キモンの破れたけんフセシテはいよ(着物が破れたので継ぎ当てして下さい) (投稿) ふ ふつ よもぎ(キク科の草) 新芽を餅に混ぜてついたのがフツモチ(よもぎ餅,草餅)。 ヤイト草とも言い,お灸の原料 ふ ぶっぶ 自動車(幼児語) 警笛の音から。 ブッブが来るケンあぶなかバイ(自動車が来るので危ないよ) (投稿) ふ ぶて 万事休す,処置なし 無手(むて)からの音変化。 雨ん降ルならブテばい(雨が降るなら万事休すだよ) ふ ふてーめ ひどい目 フテーメにオウタてたテナー(ひどい目にあったそうだね) フテー(フテエ:太い,大きい,大変な) ふ ふとか (背が)高い,大きい/太い 「太い,横に大きい」以外に「縦に大きい,背が高い」,「ふてえ」には「大変,ひどい」の意味も ふ ふとなる 背が高くなる,成長する フトナッタね(成長したね,「肥えたね」ではない) 「背が高くなる」から「成長する」に。 フトルも ふ ぶぶ 水や湯の幼児語 関西では湯や茶だが,熊本では水も。 ここんブブはウマカばい(ここのお水は美味しいよ) ブッブは自動車 ふ ふゆうじ 怠(なま)け者,無精者 「フユウヅの盆働き(諺)」(「怠け者は人が休む盆になって慌てて働かねばならぬ」の意味) 不用人(?) ふ ふゆか おっくうな,不精な アンした フユカ(あの人は不精だよ) 仕事を面倒がること 「フユカ人」のことをフユウジ ふ ぶりやる 投げやる コッチサン ブリヤッテはいよ(こっちへ放り投げて下さい) 「振りやる」からか? ナンギャルとも ふ ふる (屁を)放(ひ)る,体外に出す 屁を放出することで,「ひ(放)る」からの音変化,屁だけに使う(?) ヘル,ヘヘルとも ふ ふんたくる 踏み荒らす 花壇バ踏ンタクッテしもうたバイ(花壇を踏み荒らしてしまったよ) 踏み潰す,踏みにじる ふ ふんぽぐ 踏み抜く,踏み破る 踏んで床や底に穴をあけること。 フンポガスやフンポグルとも。 「踏みつぶす」はフンシャグやフンポシャグ ふ ふんぽしゃぐ 踏み潰す ソン空き缶ば フンポシャイでハイヨ(その空き缶を踏み潰してください) フンシャグとも へ べーろ 舌 恥(ハツ)カシかっタツばい ベーロば出サシタ(恥ずかしかったのだ 舌を出された) へ へき 背中 ヘキの痛(いと)シュウテでけん(背中が痛くてしょうがない) 壁(?) 県南,県北ではゴチャ へ へぐろ かまどや煙突のスス 竈の黒墨 へっついのくろすみ から(?) なべ底ンヘグロ(なべ底のスス) 最近は竈(かまど)もなく死語 へ べべ 汚いこと/着物(幼児語) そらベベカけん カカンナスナ(それは汚いから触らないで) オベベ(着物),ベベカ(汚い)とも へ べべか 汚い ベベカ手ジャ カカンナスナ(汚い手では触らないで) ベベタカ,ベッベとも へ へへる (屁を)放(ひ)る 身体の外に出す。 屁ばヘヘッタロ,臭カバイ(屁を放ったでしょう,臭いよ) ヘル,フルとも へ べんたさん 京人形/木製人形 おかっぱで振り袖姿の京人形を言ったり,こけしに似た丸木の人形を指す場合も (投稿) へ へんぱく 口ごたえ,弁解 (目上の人に)屁理屈をこねて反論すること,口ヘンパクとも。 口ヘンパクばっかしシテ(口答えばかりして) へ へんぼ (昆虫の)トンボ ヘンボんイッピャ飛びよる(トンボがたくさん飛んでいる) 天草では「ヘンプウ」「ヘンプ」「ヘンビュー」とも ほ ほ,ほう ほら(感動詞,感嘆詞) 注意を引くための呼びかけの言葉で頻繁に使用。 ホウ あっタイ(ほら あれだよ) そるがホ 昨日たいホウ ほ ほうどる 這(は)っている,くっ付いてる ハム(這う)の進行形・完了形。 虫んホウドルばい(虫が這っているよ,「くっ付き動き回ってる」イメージ) ほ ぼうぶら 南瓜(かぼちゃ) ボウフラ(蚊の幼虫)ではない,細長いかぼちゃのこと。 ポルトガル語(abobora)? ほ ほうべた ほほ ホウベタん腫れとるバイふうとばれダロカ(ほほが腫れているよオタフク風邪だろうか) ホーゲタとも ほ ぼうもんさん 坊守(ぼうもり)さん お寺の住職の奥さまのこと,「坊守さん」が音変化。 ご住職のことはオジュッツアン ほ ほうらつか 沢山ある/途方もない ソギャンた ホウラツカたい(そんなのは沢山あるよ) ホウラツカコツばっかし(途方もないことばかり) ほ ほーいっぴゃ 思う存分,たくさん ホーイッピャ食いナッセ(思う存分食べなさい) ホーイッピャとは腹一杯 ホイッピャ,ホウイッパイとも ほ ほーがくもにゃー 途方もない,とんでもない ホウガクモニャーこつば言ワス(とんでもないことを言われる) トツケミニャアとも 「方角も無い?」 ほ ほがす (穴を)あける 「ほがす」で「穴をあける」の意味もあるが「穴をほがす」とも。 接頭語が付きウッポガス,ツッポグ,ウッポグとも ほ ほけ 湯気(ゆげ) ホケん立チヨルまだヌッカばい(湯気が立っている まだ温かいよ) ホケンゴタル(馬耳東風,のほほんとしてる) ほ ほげる 穴があく 壁ンホゲトル(壁に穴があいている) ホガス,ホグ,ホグル,強意のウッを付けてウッポグルなどとも ほ ほこる 勢い良く茂る 夏草ンホコットルばい(夏草が生い茂っているよ) 県北ではシコルとも ほ ほこれ ほころび 縫い目がほどけた所 ズボンの裾ン ホコレ(ズボンの裾のほころび) 動詞はホコレル,ホコルル ほ ぽすと いきなり,急に ポスト 止マット 危ナカバイ(急に止まると危ないよ) (投稿) ポースト,ボスト,ヒョクットとも ほ ぼすとこ 鈍(にぶ)く(丸く)なったもの 鉛筆ン ボストコダケン 研ギラントイカン(鉛筆の芯が丸くなったので削らないといけない) ほ ほっで それで アスナサは早カばい。 ホッデ早ヨ寝ランと。 (明日の朝は早いよ。 それで今日は早く寝ないと。 ) ほ ほっぱらかす 構(かま)わない,放っとく 接頭語「ホッ」が付いて,意味を強調する。 ホッチラカス(散らかす)なども ほ ほときさん 仏様,仏壇 「さん」を付けない時は「ほとけ」と言い「ほとき」とは言わない,単に発音のしやすさからか? ほ ほとびらかす ふやかす,浸して柔かくする そるばホトビラカシテはいよ(それを水に浸してふやかして下さい) ホトビルとも ほ ほめく 蒸し暑い 今夜はほんにホメク 明日は雨じゃろ(今夜はとっても蒸し暑い 明日は雨だろう) ほ ほや 電球,ランプのガラス枠 ホヤン切レタケン換エンバ(電球が切れたので換えなければ) 香炉の蓋,ランプの筒「火屋(ほや)」から ほ ほろせ ジンマシンのブツブツ 体いっぴゃホロセンできちカユシテならん(体いっぱいジンマシンのブツブツができてかゆくて仕方ない) ほ ほんき,ほんぽ 物をかけた勝負 ビー玉遊びなどで,本当に賭けること。 練習で賭けないのをウソンキ,ウソンポ。 本気,本舗,嘘の気,嘘の舗?(投稿) ほ ほんな 本当の そりゃホンナこつバイタ(それは本当のことですよ) ホンナコツ,ホンナモンなど ほ ほんなら それなら,それじゃあ ホンナラかえろか(それなら帰ろうか) ソンナラ,ンナラとも ほ 煩悩(ぼんのう) 愛情,優しさ 共通語と違って良い意味。 アータに煩悩ンあるけん言ワスとタイ(貴方への優しさからおっしゃるんだよ) ま,まあ もう,も マチット(も少し),マイッチョ(もう一つ),マア一杯ドギャンかいた(もう一杯いかがですか) ま まうごつ,まご とても(の最上級? 舞い上がるほどから(?) マウゴツ(マゴ)忙シカ(とっても忙しい) マウゴツの短縮形がマゴ。 「ダゴ」とも ま なじ まで(助詞) マデの変化。 ちょっとソコマジ(ちょっとそこまで) 5時マジ帰るバイ(5時まで帰るよ) ま まぜくりかやす 混ぜてしまう,邪魔する マズル(混ぜる)に強意の接尾語を付けたのだが,「邪魔する,混乱させる」意味にも ま まちっと もう少し ソラたかかマチットまけちハイヨ(それは高いもう少し負けて下さい) マチーットとも ま まちなんか 待ち遠しい ナンもセンで待ットトも待チナンカね(何もしないで待っているのも待ち遠しいね) 待チナガカとも ま まっしゅ ~ましょう(勧誘) ソンナラ今カル行きマッシュ(それなら今から行きましょう) 勧誘の助動詞 ま まっすんか 真っ直ぐ,真っ直ぐな マッスンカ棒(まっすぐな棒) コン道ゃマッスンカ(この道はまっすぐだ) ま まっせ ~下さい(敬意の助動詞) お出でマッセ(お出で下さい) 「お出でナハリマッセ」とナハリを付ければ更に敬意が増す,クダハリマッセも ま まっせん ~ません(気持ちを込めて) 知りマッセン,済んマッセン,ありマッセン,行きマッセン。 ~マッセンカ(~しませんか)の用法も多い ま まっぽし ずばり,間違いない,図星 物事が的中すること。 マッポシ あてちミナッセ(ずばり 当ててみて下さい) 真星(?) ま まつぼり へそくり お金に限らず,商品や産物などをこっそりと。 今では死語か。 動詞はマツボル ま まばいか まぶしい テントサンノババイカ(太陽さんがまぶしい) 目映イカ,眩イカ(?) マバユカ,マブシカとも ま まんまんさん 仏様,神様,お月様 幼児語。 人物・性格がすばらしい人のことを「マンマンサンのゴタル」と。 マンマンチャンとも み みがん,みかん 肌寒さ(秋口の冷気) ミガンのヨウナリましたナア(肌寒くなってきましたね)挨拶言葉。 「過ごしやすい季節になった」との意見も。 ミナヅリ赤かつ着とる(偶然に皆が揃って赤いものを着ている) 県北(投稿) み みなとめ 皆揃って,皆と共に すでに皆が揃っている,ミナヅリと微妙な違いが。 ミナトメもう来とる(既に皆来てしまっている) 県北(投稿) み 見ゆる 見える ソッカル花火の見ユンナ(そこから花火が見えるますか) ミユールばい(見えるよ) み みょうなか 妙な,変な そらミョウナカ話しばい(それは変な話だね) ヒョウナカとも み 見ろごつもなか 見たくもない 毎日カップラーメンばっかし,もう見ロゴツモナカ(毎日カップラーメンばかり,もう見たくもない) む むかる 反抗する,立ち向かう ムカウの音変化。 アアタにムカッテクルモンなオラン(あなたに反抗してくる者は居ない) む むげー ひどい,残酷,かわいそう ムゲー目にオウタばい(ひどい目にあったよ) ムゴカ,ムゴタラシカ,ムゲーコツ,ムゾーナゲとも む むごう とても,すごく 白鵬はムゴウ強か大鵬ン記録バ超すばい(白鵬はとても強い,大鵬の記録を超すよ) む むこづら 額(ひたい),おでこ 広辞苑には「向こう面(むこうづら)」は「さし向いになっている人の顔の正面。 相手方。 敵方」とある む 虫クレ 虫に喰われたもの 果物や野菜などで虫に喰われたもの。 虫クレはコケ入れちハイヨ(虫食いはここに入れて下さい) ムシクリャとも む 虫のせく 腹が痛む 他に,好きな遊びや趣味等を我慢しているのを思い出して居た堪れなくなることも言う。 ムシンセクとも む むしゃんよか かっこいい,見栄えがいい 心身ともにかっこいいこと。 「武者振りが良い」から 武者=武士。 ムシャノヨカとも。 反対はムシャンワルカ む むぞか かわいそう/かわいい ムゾラシカと語源が近い? ムゾカは無残からの音変化だそうだが「可愛い」の意味も。 八代では「みじょか」(美女か?)で,かわいいと言うよりは美人という意味(投稿) む むぞがる 可愛がる 蝶よ花よとムゾガッてバッカシたい(蝶よ花よと可愛がってばかりですよ) む むぞなげな かわいそう/可愛い 「かわいそう」と「可愛い」の両方の意味が,愛憎は紙一重。 昔からありましたよ(投稿) む むなつきがんぎ 急な階段 胸突きは急な坂,雁木とは雁が編隊飛行しているように木や石を積んだことから階段 む むねこん 当てにならない,無理だ そっじゃ ムネコンばい(それでは当てにならないよ) 「納得できない」の意味も む むる ~める,~する 形容詞に付いてその状態にする動詞を作る。 短ムル(短める),細ムル(細める),ヤワムル(柔らかくする) め め,めー だめ(幼児語) ソギャンすっと メ!(そんなことしちゃ だめ!),メーする(だめよ)。 「駄目 だめ 」の「目」からか? め めいっぴゃ 精一杯(せいいっぱい) はかりの「目盛り一杯まで」の「めいっぱい」が音変化し「メイッピャ」。 ギリギリまで努力する気持ち め めご 竹かご 目籠(めかご)からの音変化。 今では竹カゴも珍しく死語に近いか? め めじゃくし しゃもじ,飯杓子 ご飯をよそおうのに使う道具。 飯杓子(めしじゃくし)からの音変化。 メシギャとも め めっけん 額(ひたい) 眉間(みけん,眉と眉の間)からの音変化か,メケンとも め めっちょ,めんちょ メス ソンめじろ(目白)ハ メッチョたい(そのメジロは雌だよ) メジロのメスはさえずらないのでメッチョカスとも も もがう 逆らう,反抗する あらぁモゴウチばっかし(あいつは逆らってばかり) 南関方言(福田精一編著)には「からかって面白がる」と も もがう 急ぐ あた、てれーっとして…さっさつモガワンかい!遅刻するばな!(あんた、ボーッとして…さっさと急ぎなさい!遅刻するよ!(投稿) も もぎゃーどん 反抗する人 いつも逆らってばかりの人。 「モガウ(逆らう)殿」からの音変化。 モギャーモン(者)とも。 (投稿) も もぐる 不正を押し通す/潜水する 間違ってると解っていても自分の意見や行動をごり押しする。 文句をいう。 名詞はモグリ(ごまかし,不法,不正) も もだゆる 急ぐ,あわてる そぎゃん モダエチ どぎゃんシナハッタツな(そんなに急いでどうされたのですか) モダエルとも も もっこす 頑固もの,偏屈もの,石頭 「アン人ぁ モッコスだけん・・・」など,元々マイナスイメージとして使っていたが,良い意味での反骨魂にも も もつる 長持ちする/人気がある モツルは共通語の「持つ」,モツルルは「縺(もつ)れる」混同しないように。 否定はモテン も もねならん 役に立たない 「物にならん」の音変化。 あら モネナランばい(あれは役に立たないよ) も もねろ ものやら,だろうか 不確かな気持ちを付加する。 入試に合格するモネロ(入試に合格するものやら) も ものいい 挨拶 隣かるモノイイにコラシタばい(隣から挨拶に来られたよ) 単に「物を言う」ことを意味する場合も も ももたぶら ふともも,大腿 腿(もも)の特に膨らんだところをいう,お尻の膨らんだところを「尻たぶら」とも も もよち 共同で 「物を共有したり,仕事などを一緒にする」というモヤウから。 そらモヨチしなっせ(それは共同でしなさい) も もん もの(者,物) 発音「MONO」の最後の「O」が抜けてモンに,「花の色(HANANOIRO)」は「HANAN IRO ハナンイロ 」等々 や か(疑問を表す助詞) ヌシャ行かんとヤ(お前は行かないのか) 同じく疑問を表す助詞の「ト」や「ナ」より乱暴で同等・目下に使用 や やーま そうだ 相手の話の中で共鳴することがあると,すかさず「ヤーマ!そげんたい」と。 但し,若い人には?水俣弁? や やおいかん 難しい,簡単ではない どうもこうもならない状況。 こらヤオイカンばい(これは難しい,容易ではないよ)(投稿) 柔オウ行カン? や やかましか うるさい/偉い/煩わしい ヤカマシモンにナラシタ(お偉方になられた) ヤカマシカッタな(面倒かけました,お邪魔しました) や やすがう 見下す,軽く見る 「安買う」から(?) ドギャン相手でちゃヤスゴウとっと負クルばい(どんな相手でも軽く見ていると負けるよ) や やぜらしか うっとうしい,むさぐるしい ヤゼラシカけん アッチ行きナッセ(むさぐるしいのであちらへ行きなさい) ヤゼグルシカとも や やっごいば 火葬場 ま~,タバコばやんなさんなぁ~ 煙とぉてヤッゴイバのごとあんどぉ(タバコを吸いなさるな 煙くて火葬場のようですよ)(球磨弁,投稿) や やと 灸(きゅう) 「やいと(灸)」の音変化。 ヤトばスユルばい(お灸をすえるよ) や やね くもの巣/やに(脂) 頭にコブのヤネんヒッツイトルばい(頭に蜘蛛の巣が引っ付いてるよ)/松ヤネ(松やに),目ヤネ(目やに) や やぶらか,やわか やわらかい コン肉ぁ ヤブロシテ うまかバイ(この肉は柔らかくて美味しい) ヤオシテうまか。 ヤワカが一般的か,ヤワラシカとも や 破れ口 悪口,毒舌 アヤツァいつでん破レ口ばタタキよっとタイ(あいつはいつでも悪口を言っているんだ) や やぼくら 薮(やぶ) 薮は草木が生い茂って「暗い」からか。 ヤボ,ヤボクロとも。 そんな薄暗いところを飛ぶ小さな虫を「ヤボカ」 や やるばなし あたりかまわず 共通語の遣りっ放し(何かして後始末をしない)とは違い「自制心をなくした行動」を指す。 「言うと」とは別 ゆ ゆたーっと ゆったりと,のんびり ユターット温泉デチャ行きマッシュ(のんびり温泉にでも行きましょう) ユルーットとも ゆ ゆだれ よだれ ウマカツば見ット ゆだれン出ちタマラン(美味しいのを見ると よだれが出て堪えられない) よ ようじゃな 見苦しい,滅茶苦茶 アータガ部屋はヨウジャナこつ 片付ケなはり(あなたの部屋は乱雑で見苦しい片付けなさい) (投稿) よ ようだいな 見苦しい,散々なさま 熊本地震で家も道路もヨウダイナこったい(熊本地震で家も道路も滅茶苦茶で見られたものではないよ) よ ようよ やっと ヨウヤク(漸く)の音変化(?) ヨウヨようなったゴタル(やっと良くなったようだ) ヨウヨンコシとも よ ようよんこつ やっとのことで ヨウヨンコツして宿題ノ終わったバイ(やっとのことで宿題が終わったよ) ヨウヨンコテ,ヨウヨウンコシとも よ ようらっと そっと,静かに,ゆっくり ワカランごつ後ろかるヨウラット近付かんと(気付かれないように後ろからそっと近付かないと) (県北?) よ よーと きちんと,完全には ヨート聞イチけ(きちんと聞いて来い) ヨート覚えトラン(完全には覚えていない) ユートとも よ よか 良い/充分だ,要らない 「そらヨカばい」は「それで(が)良い」のか,それとも「要らない」かに注意! よ よかごつ いいように,好きなように ヨカゴツしてヨカな(いいようにしていいの) アアタがヨカゴツしナッセ(貴方が好きなようにしなさい) よ よかし お金持ち 「良か衆」 五木の子守唄の歌詞にも「あん人たちゃ良か衆 良か衆良か帯 良か着物」 よ よかしこ 丁度よい量/好きなだけ ヨカシコ持ってイキナッセ(好きなだけ持っていきなさい) エエシコ(かなりの量)とも よ よがむ ゆがむ,曲がる 「ゆがんでる」が「ユガンデオル」,更に音変化し「ヨガンドル」「ヨゴウドル」「ヨゴドル」と。 ヒョガムとも よ よかんした 床の下 ヨカンシタに子猫ンひゃーってシモタ(床の下に子猫が入ってしまった) 「予感した」ではない よ よけ 休み,休憩 ヨコイとも,ヨコイが音変化してヨケ。 今日はヨケだけんヨコトット(今日は休日だから休んでいるの) よ よこう 休憩する,休む そろそろヨコイまっしゅ(そろそろ休憩しましょう) 「憩う」の音変化? 名詞形はヨコイやヨケ よ よころ 余計,余分,無駄,余り ヨコロモン(余計なもの,無駄なもの,「もの」は物や者) ヨコロニが縮まりヨコレに よ よさる,よさり 夜,夕刻 「宵(よい)が去る」からか サルは昔「来る,近付く」の意味も,即ち元々は「夜が来る,夜になる頃」の意味 よ よな (コマの)ひも 独楽 (こま)を回す為の紐(ひも)。 独楽のヨナは自分でナウ(よる)のが当たり前だった よ よのよふて 一晩中,夜通し 水俣弁? 「夜の夜ふけ」(?)からでしょうか。

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