アクター ジュ 羅刹 女。 アクタージュ【87話】最新話のネタバレ・内容と感想・考察!

アクタージュ84話最新話のネタバレ、あらすじと感想!85話の考察も!

アクター ジュ 羅刹 女

-教室の風景- 杉並北高校2年3組の教室、一時限目の現国の授業。 普段と変わらぬ日常の風景は、しかし、普段とは異なる熱気を孕んでいた。 「立花さん、この「何だろう、この気持ちは」これをどう解釈しますか?」 指名された女生徒が立ち上がる、授業を円滑に進めるため優等生を指名した筈の教師の思惑は、だが、フラフラと立ち上がる彼女の宙を泳ぐ目線に裏切られた。 「あっ、ああ……。 」 ようやく立ち上がった彼女、だが、手に持った教科書のページが無関係な場所を開いていることが教壇からも見てとれ、授業に全く上の空であったことが誰の目にも明らかだった。 「どうしましたか、立花さん。 あなたらしくない。 」 普段の彼女は、整った容姿の持ち主で(まあ、この年頃は大概そうだけど)、優等生らしいクールさに滲み出る勝気がアクセントになっている。 だが、今の彼女は衆人環視の中で叱責されている場面なのに、それにすら気付かぬ様子で、叱責する教師に縋り付くような視線を向けてくる。 「どうしても…とうしても頭の中から、次々と。 」 「……。 」 「昨日は全然、一睡もできなくて。 目を閉じても次々と湧いてきて・・生まれて初めて金縛りにもあって。 」 (いきなりかよ、やっちまった。 会長、杉北祭で夜凪さんに御執心だったよなあ、迂闊だったわ。 ) 「念のため確認だけど、昨日の夜凪さんの配信かな?ウンウン、先ずは座りなさい。 ……立花さん、いいかな……先ず座れ!話はそれからだ。 」 青ざめた彼女を座らせる。 反応が鈍くて、強い言葉を使って強制的に座らせるしかなかった。 もう、ここまで聞いたら、教師として放置は許されない。 (これノープランで挑んでいたらと思うと、冷や汗がでる。 ) 「分かると思うけど、別に責めている訳じゃない。 むしろ、立花さんの豊かな感受性は羨ましい、僕自身の過ぎ去りし日々を思い出し…懐かしさすら感じる。 でも、そのままじゃ現に日々の生活に差し支えがあるだろう。 だから、気持ちを整理していこう。 理性とはすなわち言語、だから昨日見たものを言語化して整理していこうか。 」 「…はい。 」 「では最初は周辺環境からいこうか。 スマホじゃないよね、何で見たの。 」 「リビングのテレビにキャストで飛ばして。 」 「ご両親は一緒に?」 「両方とも忙しい時期で不在でした。 」 「一人で?」 「はい、弟は今年高校受験で、夕食を食べさせて塾に送り出しました。 その後、リビングで一人で……。 」 [newpage] -職員室の風景- 羅刹女の舞台初日の翌朝、杉並北高校の職員室で行われている毎朝の定期ミーティング、そこで小さな異変が起こっていた。 「少し、宜しいでしょうか。 」 発言の主に注目が集まる、普段、ほとんど発言することのない音楽の講師が発言を求めることに怪訝な目を向ける者もいる。 「ご存知とは思いますが、昨日は夜凪景が主演する舞台の初日でした。 私は、隣の山口先生(美術)と一緒に鑑賞してきました。 夜凪景が当校の在校生ということで、関係者枠でいただいたチケットを利用して当校を代表してですかね。 まあ要するに、この時期に長時間の舞台演劇を観ることができる暇人は私達だけだったのですが。 」 未だ在学生が芸能活動することを快く思っていない幾人かの教師達が眉を顰める。 音楽講師の唐突な発言の意図を計りかねたことも、それに拍車をかけていた。 「これは私と山口先生との一致した見解ですが、(一息おく)警告を発する必要があると感じました。 警告します。 」 (はあ?)発言の意図を理解しかね職員室がざわつく。 「皆さん、夜凪景について話題先行とはいえ、これまでの実績から優れた俳優、某有名グループの一員などより実力があると思っていますよね。 はっきり言います、それ根本的なところで間違っています。 」 (……?) 「ありていに言って彼女は『化け物』です。 アイドル歌手の物差しで計ることはできません。 彼女が化け物であろうと、宇宙人であろうと、学校運営上はどうでも良い事ですが、問題は、間もなく『羅刹女』の舞台がネット配信されシネコンでも放映されることです。 テレビでも大々的に取り上げられ、まして普段から生で見ることができる同級生が出演している訳ですから、本校の生徒たちは、他校生よりも、配信当日に見る確率がずっと高いと思います。 警告したいのは、その後の彼らです。 取り扱いを間違ったら集団パニックすら懸念されます。 」 「なんですか、それ。 」 「単なる事実です。 」それまで黙っていた美術教師が口を挟む。 「この中に、彼女の舞台を直に見た人はいますか。 」 沈黙が返ってくるなか、ゆっくりと教頭が手を挙げた。 「素晴らしい舞台だった『銀貨鉄道の夜』は、たった4脚の椅子しかない舞台に、確かに見た銀河鉄道の車内を。 だが集団パニックは……あれを超えるのか、信じられない。 」 「ああ教頭先生は御覧になっていましたね、私達と同様に。 今になって気づきました、それで夜凪の芸能活動を…。 まあ、聞いてください。 開幕と同時に舞台後方から役者が登場して、客席の通路を通って舞台に上がる、演劇でよくある演出でした、夜凪はただ歩いただけです。 なにもせず歩いただけ。 なのに、私達は恐怖のどん底に叩き落されました。 私達だけじゃない、周囲の誰もが、羅刹女を恐れて息をひそめ目を背けたのです。 」 「そこまで……。 」 「勿論、それだけでは演劇は成立しませんが、リッキーが出てきて一大活劇が始まり、無意識のうちに、どんでん返しがあって、最後は…風が吹いて来ました、比喩ではなく言葉通りの意味です。 二人とも吹くはずのない風を感じました確かに。 」 別の教師が割って入る。 「大袈裟じゃないのか、それ。 いくら感動したからって。 」 さらに、また別の教師が割って入る。 「あのう、部活の時、生徒たちから聞いた話なんですけど、いいですか。 学園祭で放映した例の映画の撮影の時。 余計な人が集まりすぎて、夜凪さん、ホラーの演技をして人払いしたそうなんです。 「訳が分からない恐怖に襲われて、思わず逃げ出した」って言っていました、人づてでなく直に見たと。 その時は聞き流していたのですが、今の話を聞いて思い出して腑に落ちました。 確かに危険だと思います。 」 「どうすれば良いんだ。 禁止なんて無理だろう。 」 「今の時代、禁止は不可能です。 かえって興味を掻き立てて、状況を悪化させるだけでしょう。 生徒から話を振られたら普通に対応すればいいですが、可能な限り一切触れないのがベターだと思います。 」 「出たとこ勝負でケアしていくしかないか、当日。 生徒指導するように話を聞いてあげて。 」 「はい、現実的にそれしか。 私達からお願いしたいのは、とにかく配信初日に見てください。 見ないままでは生徒と話しを合わせることすらできません。 心を通わせるのが必要不可欠です。 」 「宜しいですか、養護教員の立場から。 」 またも、意外な発言者に、周囲の注目が集まる。 「安全面について具体的な話を。 心身ともに未発達な、特に女生徒は、精神的ショックを原因として迷走神経性反射失神する可能性があります。 俗にいうヒステリー発作の一種で、アイドルグループのコンサートで女の子が失神するアレです。 通常の場合は数分で意識が回復するので特に心配はいりません。 ただ、教室で生徒が話す場面では『起立』している場面が多いですよね。 時間をかけてケアする場合は、二次被害を防ぐため必ず座らせて下さい。 それから気絶した場合にとらせる回復体位について、配信当日までにはパンフレットを用意します。 」 「私は数学だから、その手の話は苦手だ。 ただ、とりあえず小テストでもするかと考えている。 」 「それも良いと思います。 芸術的な話とは最も遠い所に意識を集中させることで調子を整えるのはアリでしょう。 私達もとにかく歌わせるとか、描かせるとかするつもりです。 私達が最も懸念するのは。 」 「現国の僕でしょうねえ。 」 「はい。 国語の授業といっても芸術に触れ考えることになるので。 」 [newpage] -教室の風景、再び- 「なあ、立花さん、当然分かっていると思うけど、これは夜凪さんが立花さんを攻撃してきたものじゃない。 六畳御息所みたいに生霊を飛ばしてきた訳じゃないから。 別に心当たりないだろう。 」 「えぇ(笑)。 」 「色々困ったみたいだけど、それは、あくまで君の心の中で起きた問題。 まあ夜凪さんの演技は凄まじかった。 君の心の中に直に手を突っ込んでグルグルかき混ぜる位に。 」 「はい。 」 「皆もいいかな。 勿論、夜凪さんが努力していないとは思わないし、教師として、家庭環境とか彼女なりに大変な苦労してきたのを知っている。 だから彼女の成功は心から嬉しい。 でもな、彼女がいる世界、俳優の世界は何より才能がものを言う、全てと言い切っても間違いないのかもしれない程に。 皆も昨日のを見て理解……感じたと思う。 俳優としての彼女と私たちは棲んでいる世界から違ってしまっている。 彼女の演技力は、あのリッキーと正面からぶつかり合って少しも見劣りしない。 それどころか画面のこちら側の私たちの心に直に触れてくる、異能に近いものがあるとすら感じた。 でも、こちらの世界の私たちは、一歩一歩の努力を積み上げて人生を切り開いていくしかない、いいかな。 」 「はい、分かっています。 」 「それから、彼女は高校生としての生活も疎かにしていない、彼女の成績は皆が想像するより、ずっと良い。 それに役者になった後の方が、高校生としての普通の生活を大切にしているように思える。 本校の生徒が芸能活動をすることについては、問題視する意見があり、職員室でも相当な議論があった。 それらについても、俳優としての実績を積みながら、高校生としての生活を大切にすることで、答えを出している。 」 学園祭の停学騒動を思い出したのだろう、教室が少しざわついた。 「学園祭の映画は、学校運営上やむなく問題としたけど、本質的には善悪と関係ない。 ケジメとして停学処分に付するしかなかったし、彼らもそれを受け入れたけど、学校側も内申点等で不利益な扱いはしない。 だから、皆も、彼女の高校生活を尊重して、暖かく見守ってほしい。 」 (立花さんも、深くうなずいている。 ) 「立花さんにとっては、本当は、手を付けないまま心の中で昇華した方が素晴らしイメージが残ったかもしれない。 言葉にしたことで、豊かな色彩は褪せてしまったかもしれないけど、でも、手をこまねいている訳にはいかなかった。 」 「本当に、どうもありがとうございました。 」 彼女が起立して一礼する。 (さて、授業に繋げなければ。 ) 「じゃあ、ここで問題です。 最後に孫悟空が芭蕉扇を止めて羅刹女が号泣していたけど、立花さん、あれを、どう解釈しますか。 」 「……放出、排出…ウーン、しっくりこない、そう発散、『発散』だと思います。 羅刹女の怒りの大元は『悲しみ』で、羅刹女が火焔山の炎を消すことを受け入れた時、彼女の怒りは鎮まっていたけど、彼女の『悲しみ』は未だ消えていなかった。 孫悟空はそれを分かっていたから…それが分かる様に三蔵法師の感化を受けていたから、羅刹女を止めて、彼女の『悲しみ』あの号泣の形で表に出させて、皆で共感することで発散させたのだと思います。 そして……。 」 「そして?」 「風が吹いてきました。 確かに感じたんです。 」 「うん、吹いてきたよね風、もう、どれだけ出鱈目なんだか。 ……勿論、この問題には答えはありません。 普段の国語の授業は『正解』があるけど、芸術に触れて感じることは、個人にとって、自ら感じたことが絶対正しい。 ネット上でも様々な解釈がされています。 本校の生徒は、夜凪さんのお蔭で、あの素晴らしい舞台をより身近に鑑賞することができて、とても素晴らしいことだと思いました。 さあ、授業に戻るよ、もう時間無いけどね。 」 [newpage] あとがき Sinが何故これほどモブ視点が好きなのか自問自答したのですが、「アクタージュの世界を広げたいから」が答えとなりました。 アクタージュの世界で一コマでも登場した人物、登場すらしない人物にも人格があり、それらを表現したい。 そんな気持ちで創作しました。 少しでも楽しんでいただけたら幸いです。 ご縁がありましたら、またお会いしましょう。

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アニメ化秒読みの【アクタージュ】がめちゃくちゃ熱い。アニメ化される理由を解説!-コミックサロン〜無料で漫画が読み放題!?〜

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アクタージュ【第87話】最新話のネタバレ・あらすじ 陸の孫悟空と夜凪の羅刹女が殺陣を繰り広げた舞台の序盤。 孫悟空の変化の術により羅刹女は芭蕉扇を奪われてしまいます。 うずくまる羅刹女を尻目に去っていく孫悟空。 そして物語は変化の中盤へ差し掛かります。 まもなく観客は王賀美の存在感に慣れ始める、という不穏な言葉。 それをあらわすかのように、うずくまる羅刹女の鋭い視線に笑いながらも陸は冷や汗を浮かべるのでした。 舞台裏で牛魔王の衣装に着替えながら陸は白石たちと会話します。 ギリギリの芝居でハラハラしたという白石の言葉に陸は笑います。 「こっちはとっくに全力だってのにな、あいつの芝居は研ぎ澄まされる一方だ」 羅刹女は一人、舞台でセリフをつぶやきます。 孫悟空が憎い、と。 「目玉をえぐりだし殺してやる」 その狂気に満ちた瞳に観客は再び恐怖を感じるのでした。 それを見ながら陸は言います。 夜凪は稽古の比ではない、と。 稽古通り演じても通用しないと花子も同意します。 次の場面は 牛魔王が羅刹女を口説き落とすという要の芝居が必要になります。 ここで羅刹女に飲まれるわけにはいかないという花子のセリフに陸はうなずきます。 弱さを演じることが重要だというのは理解しているという陸。 「だが俺にはプライドがある。 」 「俺が俺であること、俺にはこれ以上の武器はねぇんだよ」 さらに言葉を掛けようとする花子を振り払い、陸は舞台へ戻ってしまうのでした。 陸の牛魔王は演じ分けできておらず、あえて粗暴にすら感じられました。 花子はそれを見て思います。 (その傲慢さすらも王賀美陸のまま、やはりこのままでは・・・) 羅刹女を抱き寄せる牛魔王。 無表情だった羅刹女が残酷に微笑みます。 牛魔王の胸に手を添えながらも恐怖の感情を振りまく羅刹女。 観客たちは正面を向いている陸よりも、羅刹女の背中にばかり目がいってしまうのです。 それはアラヤが予測した通りの出来事でした。 白石も言います。 「初めからここは彼にとって不利な局面だったんです。 それは本人も承知していたはず」 しかしそれでもなお陸は自分の信念を守るために弱さではなく、色気でたぶらかすような芝居を選んだのだと花子は分析します。 (ここまで追いやれば彼も変わってくれると期待したが) 花子は小さく悪態をつくのでした。 羅刹女の存在感が増していることにより陸がかすんでしまう。 それは誰もが初めて見る光景でした。 「まさか勝手に自滅してくれるとは」 千世子チームの共演者たちが口々に言うのでした。 アラヤは千世子に向って言います。 「あんた今の王賀美みたいに、こうやってみんなに飽きられていくのが怖かったんだね」 千世子は何も言いません。 しかし心の中で考えていました。 (変化を受け入れなけらばあなたすらもこうやって忘れられていくんだね) 夜凪チームの共演者たちも焦りを隠せません。 追い詰められた陸に起死回生の一手はあるのでしょうか。 最新話の掲載されている週刊少年ジャンプを今すぐ無料で読む アクタージュ【第87話】のネタバレをご紹介しましたが、やはり絵と一緒に読んだ方が断然!面白いですよ。 週刊少年ジャンプ連載中の最新話は無料で読む事ができませんが、U-NEXTを使えば最新刊はいますぐ無料で読む事ができます。 アクタージュの最新巻を読みたいと思ったら、ぜひ試してみて下さい! お試し無料期間が2週間ありますし、登録直後に600円分のポイントがもらえるので、最新巻を無料で読む事ができます。 また、違約金もかからず、解約自体も簡単ですのでご安心下さい。 アクタージュ【第87話】最新話の感想 夜凪の羅刹女の存在感が強すぎるせいで窮地に陥ってしまった陸。 牛魔王に抱き寄せられながらも、残酷な瞳のままの羅刹女が恐ろしかったです。 演じ分けが苦手だと陸は自覚しているふしがありましたし、何か策があるような話をしていましたよね。 皆がここまでだと思っている状況をぜひひっくり返してほしいものです。 まとめ 以上、アクタージュ【第87話】のネタバレ・感想をご紹介しました。 次号も見逃せませんね。 次回のアクタージュ【第88話】は2019年11月2日発売の週刊少年ジャンプ2019年49号に掲載予定です。

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漫画「アクタージュ」11巻を実質無料で読む方法!夜凪は最後まで羅刹女を演じきれるのか!

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だがの盛り上がりは今後も続くと予想できる。 なぜだろうか。 また『』も連載が終了したのだ。 さらにはお色気枠の『ゆらぎ荘』の連載も終了した。 『ゆらぎ荘』は連載開始当初よりじつは設定されていたの設定を活かし、の周りに女性が集う設定すらも内で理由づけがなされるなど、お色気枠事に深く複雑な物語を紡ぎ、幕を閉じたのだ。 こうしての長期連載作品が次々とを迎えている。 しかし、読者であればそのようには思わないだろう。 まず言うに及ばない漫画『』が健在なのが大きい。 これはちゃんとを読まずとも分どである。 そして『』『』『』『』と話題作が多いが故であるが、特に注目したいのが『』だ。 とはいえ、そこまで女優の頂点が明示されているわけでもないが、 結局のところが俳優たちと切磋琢磨するあたりはなかなか的だ。 またとしては非常に深いものとなっている。 よって全体的には的でない設定とと言えるが、物語の随所には的なわかりやすさがしっかりとあるのだ。 の夜凪景(よなぎけい)は憑依的になりきる演技法を駆使する。 しかしなりきるにはその対象と共鳴するかのごとく、その対象を理解しなければならない。 このような背景の上で、の名作『』の舞台を演じるでは、 死期が迫った舞台演出家・巌裕次郎(ゆうじろう)の経験や心情を喰らい取り込み、巖が率いている劇団天球を舞台を通して代わりに夜凪が伝え導く物語となっている。 なぜならば夜凪は、のに「ほんとうの幸」へと同じく伝え導こうとする死者であるカンパネルラを演じるがためだ。 その舞台演出家・山野上花子はその因縁を使って、羅刹女を演じるための夜凪の怒りとして利用した。 とても少年漫画とは思えない題材であるが、もちろん単なる倫理に背く内容ではなく見事に物語の収拾をつけている。 役者業を舞台としている漫画なので主要が実写映画化された時、その面白さは二重となる。 故にを想像するだけでも非常に面白い。 その具体例は別の機会に譲るが、役者業という現実的な舞台設定であるがゆえに、『』以来のを秘める作品であるといってよいだろう。 その点、『』をも超えうる、作品内容はもちろん上のを有していると言えるのだ。

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