たけ た 波 が 食らう は 意味。 昔の茨城弁集/茨城方言大辞典/よ

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たけ た 波 が 食らう は 意味

A ベストアンサー そもそも【十分】と【充分】は別のことばです。 国語辞典では「十分」も「充分」も同じこと、を踏まえてのご質問と見うけます。 私は、事務的文書では「十分」に一本化していますが、私的文章では、両者を使い分けています。 情緒的な差という人もいますが、語の本来の意味は異なります。 ・旧かな遣いの時期は区別がし易かったが、新かな遣いになり混同を助長。 ・漢字の学習の底が浅く安易になった、即ち本来の意味に注意を払わない。 原意:古代に枝や縄の結節で数字を示した方法の延長が現在の字形。 九が数の窮まった値として縁起よく、重視されてきた。 【充】:満ちる、満たす、余すところなく、担当する、埋める。 【分】:実は、発音も意味も一意でないのです。 【十分】の発音はshi2fen1 【分】fen1の意味は 部分、分割したもの など。 【十分】の発音はchong1fen4 【分】fen4の意味は 成分、本分、職責 など。 さて、お尋ねのこと「私はじゅうぶん満足した」はどう書くか。 ・単純に量的に満たされたならば【十分】。 ・心または腹が充足感を以って(徐々に内部から)満たされた場合は【充分】。 としたいところです。 【充】については以下の用法で感覚をつかんで下さい。 充電・充填・充足・充実・充溢・充血・充ちる(潮が、悪意に、月が、刑期がetc) ついでに、 「十分ご説明をいただいて、充分満足いたしました」のごとき用法も。 いまや、【十分】【充分】を使い分けるか否かは個人の好みです、読む人の感性に合わなければそれまでのこと、自己満足の域を出ません。 いずれにせよ、公式文書や事務的文書では、好悪を捨てて、国語辞典を標準とするに越したことはありません。 そもそも【十分】と【充分】は別のことばです。 国語辞典では「十分」も「充分」も同じこと、を踏まえてのご質問と見うけます。 私は、事務的文書では「十分」に一本化していますが、私的文章では、両者を使い分けています。 情緒的な差という人もいますが、語の本来の意味は異なります。 ・旧かな遣いの時期は区別がし易かったが、新かな遣いになり混同を助長。 A ベストアンサー 「物書き」のひとりです。 まず、重要なことですが、「関・係・拘」のすべてが常用漢字ではありますが、その音訓表に「かか わる 」がないことです。 常用漢字は、「こうしなくてはいけない」といった性格のもではありませんが、一応、すべての文章を書き表す場合の指針ではあります。 音訓表に無いものの代表的なもの よく使われるもの として「全 すべ て」「画 えが く」「〇〇に依 よ れば/拠 よ れば」などが思いつきます。 本件の「関・係・拘」に関して言えば、「係」に「かか」の読みが認められているのみです。 それも「かかわる」でなく「かかる」です。 「人命に係 かか る問題」「係 かか り結び」など。 前者は、「人命にかかわる問題」のように表記されることもありますが、この場合 常用漢字の基準では 「係わる」でなく「かかわる」です。 結論としては、「それにもかかわらず」などにおける「かかわらず」は仮名書きが無難でしょう。 漢字の場合は「拘わらず」が正しいといえます。 ただし、パソコンでは「関わらず」と変換されることが多いようですネ。 漢字の場合、「関係」という言葉があるように、「関わる」と「係わる」の用法はほとんど区別がつきません。 一般的に言えることは、「関わる」「係わる」は肯定的にも否定的 「関わらない」「係わらない」 にも使いますが、「拘わらず」は、肯定的に用いられる例が少ない、ということです。 ただし、肯定的な「拘わる」が誤りだと言っているのではありません。 念のため。 「物書き」のひとりです。 まず、重要なことですが、「関・係・拘」のすべてが常用漢字ではありますが、その音訓表に「かか わる 」がないことです。 常用漢字は、「こうしなくてはいけない」といった性格のもではありませんが、一応、すべての文章を書き表す場合の指針ではあります。 音訓表に無いものの代表的なもの よく使われるもの として「全 すべ て」「画 えが く」「〇〇に依 よ れば/拠 よ れば」などが思いつきます。 本件の「関・係・拘」に関して言えば、「係」に「かか」の読みが認められてい... …にくい。 goo. php? キーワードを変更して再度検索をしてみてください。 goo. php? goo. php? …にくい。 goo. php? キーワードを変更して再度検索をしてみてください。 goo. php?

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昔の茨城弁集 昭和35年〜45年頃の茨城弁集 /新規に開設しました。 どなたでもお気軽に書き込みください。 黒太文字:標準語。 (広辞苑) 1 よ【世・代】 語源的には「節 ヨ 」と同じで、限られた時間の流れを意味する 1 ある統治者が主権を維持して国を治める期間、または一家の家長が家督を相続して、その家を治める期間。 代 ダイ。 また、その政治。 時には政治的機関・朝廷・天皇の意にも用いる。 個人の一生。 よわい。 いのち。 その各〓をいう。 またその一般的な趨勢や時流をいう。 世の中。 なりわい。 また、世間の評判。 異性との愛情関係。 あまりにも。 まったく の。 一説に花びら。 おのれ。 それ以上であること。 あまり。 のこり。 それ以外。 助詞 1 間投助詞 聞き手に強く印象づける気持を表す。 呼掛けの例は終助詞として扱う 2 終助詞 現代口語では、接続のちがいによって、男女の差が明らかになる。 たとえば、体言に「だ」を介して付けば男ことば、直接付けば女ことば。 終止形に直接付けば男ことば、「わ」を介して付けば女ことば、など。 3 格助詞 奈良時代のみに用いられた。 …から。 …を通して。 …から。 …より。 13 よ。 感動詞。 男の応答の声。 おのれ。 それ以上であること。 あまり。 のこり。 2 端数があることを示す時にいう語。 3 そのほか。 それ以外。 』とある。 ヤ行音に続く『い』は消えることがあり、『嫌だ』を『やだ』と言うのと同じである。 ・ よ:八丈島。 ・ よー:群馬・静岡。 (よ) 湯 長野。 ・ よー 必要 『要』。 標準語では単独で使われることはない。 (よー) 硫黄 長野。 (よー) 【副】 下に否定の語を伴って とても…できない。 現代でも使われるのは、福井・京都・奈良・鳥取・愛媛・高知。 昭和50年頃、岐阜生まれの友人がしばしば使ったが、少しずつ使用地域が狭まっているのかもしれない。 ・ よー 【副】善く・能く 『善う・能う』。 現代語標準語では消えてしまったが、茨城では様々な挨拶言葉で使われた。 標準語に残るのは 『ようこそ』ぐらいであろう。 現代、全国で使われている事例は以下の通り(『ふるさと』による。 ・ よー:群馬・新潟・愛知・福岡。。 ・よー おいでました:いらっしゃいませ:山口。 ・よー おいでめしたのも:いらっしゃいませ:福岡。 ・よー おいでやんした:群馬。 ・よー きてちょーでぁーたなも:いらっしゃいませ:愛知。 ・よー きなはったな:いらっしゃい:愛媛。 ・よー きんしゃったと:いらっしゃいませ:福岡。 ・ よー 【感】はい ・ よー:鹿児島。 ・ 〜よ ・ 〜よー ・ 〜よん 【助】強調の終助詞。 『ゆ』に近い発音をすることがある。 標準語の語尾に付ける終助詞と同じ。 辞書では複雑なニュアンスを表現しているが、ほぼ強調表現と言って良い。 『や』と同じ意味。 茨城弁では多用され、どこか韓国語に似た印象を与える。 女言葉では、やや伸ばし気味に 『〜よー』と発音されるので少し柔らかい印象になる。 時には三つ位長音化する場合も有る。 標準語の歴史では、 『や』『よ』は『え』を経て『い』に変化したが、『や』『え』は廃れ、『よ』『い』が現代に残る。 つまり『そうかや』『そうかよ』から『そうかえ』『そうかい』が生まれたが、現代では、『そうかよ』と『そうかい』が残ったことになる。 茨城方言では、長塚節の小説『土』が明治期の茨城方言の代表的なものとすれば、明治期までは『え』も良く使われ、その後『い』に変化し、現代では『や』『よ』『い』が残ったことになる。 このうち、『よ』が最も多様され、次に『や』『い』の順で使われる。 ・ 〜て:石川。 形容詞に付く。 『〜って』。 ・ 〜ほ:山口。 『行っちょるほ。 そーなほ(そうなのよ)。 ・ 〜ゆー:沖縄。 この場合は、『よ』『や』が主流である。 酒(さげ)は嫌(きれ)ーな方(ほ)でもあんめによ。 この場合は、『よ』『い』が主流である。 この場合は、『よ』が主流であるが『や』も使われた。 『さ』。 反語の『よ』の用例は標準語を含め少なくなって来ている。 むしろ『い』が使われる。 ただし、茨城では『や』は強い反語、『い』は語調と合わせながら軽い反語として今でも使われる。 ・ でもよ:和歌山。 ・ 〜よー:東京武蔵村山。 (作業中) 全国の 『よ』(終助詞)の表現。 標準語訳として『よ』としてあっても、そのルーツは全く異なることが多い。 方言は見かけ上の音韻だけでなくその意味合いも微妙に異なることも多いからである。 例えば『それでよ』を方言的な言葉と感じてしまうとうっかり『それでね』と訳してしまうことに似ている。 さらに、日本語は構成が複雑なので、 『よ』にさらに別の終助詞が付いたり、助動詞との組み合わせ方が地域によって偏りがあったりするから、さらに複雑になってしまう。 )に極めて近いのも事を複雑にさせている。 さらに、関西では断定の終助詞としての 『や』がある。 ・ 〜じぇ:岩手。 『じゃ』が変化したものか。 あるがねぁもんだじぇ:歩かないものだよ。 ・ 〜ちゃ:岩手。 あいべちゃ:行けよ。 こいちゃ:来いよ。 ござもせちゃ:ござれよ。 ・ 〜ばい:〜よ:大分・長崎・福岡・熊本。 ・ 〜ばん:〜よ:佐賀。 ・ 〜ばんた:〜よ:佐賀。 『〜ばんばい、あなた』の意味。 ・ 〜ばんも:福岡。 ・ 〜ぼー:熊本。 ・ 〜ら:山梨・奈良・和歌山。 『持ってこいら』。 詠嘆の終助詞『らむ』。 ・ 〜らー:兵庫・鳥取。 詠嘆の終助詞『らむ』。 ・ 〜よ 【助】〜を 前語と一体になって連母音変形することがある。 ・ 〜よ:青森・八丈島・静岡。 ・ 〜よー:静岡。 ・ 〜よ 【助】 呼びかけの終助詞。 現代標準語ではほとんど使われない。 『あ、な』は古くは相手を指す言葉。 ・ 〜よ 様(よう) 短縮化。 八丈方言共通語。 ・ よあがし:福島。 やや古い標準語。 ・ よあ が り:千葉・神奈川。 ・ よあげ ・ よあげ が だ ・ よあげかだ 夜明け ・ よあげ:千葉。 ・ よあげ が だ:千葉。 ・ よあげしな 【副】夜が明けたらすぐ 古い言い回し。 (よあけよめじょ・よあけんめじょ) 明け方、東の空に見える金星。 鹿児島。 ・ よえ:山形。 かすかな記憶に運動会の前日を 『よいうんどーかい』と言った。 ・ よい ・ よーい 容易 標準語では文語でしか使われない。 ・ 〜よい 【助】 呼びかけの終助詞。 古くは『よや』だったとされる。 『良い間(あわい)』の意味。 『宵』は祭りの前夜を指す。 ・ よいきる 【動】すっかり酔う 『酔い切る』意味。 (よいさよいさ) 【形動】木などを揺らす様、ゆさゆさ 神奈川。 ・ よいだあんめ ・ よーいだあんめ 【複】容易ではない 意味が転じて『大変だろう』の意味で使う事がある。 『宵立ち』。 ・ よいだねー ・ よーいだねー ・ よーいでない ・ よーいでね ・ よーいでねー ・ よーいではねー 【複】簡単じゃない、容易じゃない、困る、困ったことが起きる 標準語では単に『容易ではない』と言うが文語である。 口語では 『よーいじゃない・よーいじゃねー』が使われるが、この場合の 『じゃ』は、昭和30年代は使われず、その後広がっていく。 茨城では、『大変である』の意味が最も強い。 ・ よいじゃねー:長野。 ・ よいじゃーねー:群馬。 ・ よいでない:新潟。 ・ よいならん:容易じゃない:宮崎。 はだげのくさかりは、ひとんではよいだねーがんな。 となりのとーちゃんにたのむがー。 :そう。 畑の草刈は一人では容易じゃないからね。 隣の父ちゃんに頼もうか。 ・ よいだんめ ・ よーいだんめ 【複】容易ではない 意味が転じて『大変だろう』の意味で使う事がある。 ・ よいぢ ・ よいぢばん 当世第一。 日本一。 天下一。 『世一』。 小田原提灯と考えられる。 提灯の代表は 『こんばん提灯』。 ネット公開されている、に掲載された京都の祇園町の握り飯のラベルによれば、京都の祇園名物に『與市兵衛』という握り飯の商品があってその表ラベルには、『京都祇園町 祇園名物 登録商標 與市兵衛』とあり、小田原提灯の図柄を背景に『本家 尓ぎり飯』と書かれていることが判明した。 『与市兵衛』は、『仮名手本忠臣蔵』に出て来る架空の人物である。 このサイトの作者は、表ラベル解説を『京都祇園の一力茶屋(一力亭)の北向かいにある江戸時代からの古い店「與市兵衛」で、今も細々と作られているおにぎりそっくりなお菓子の昔のラベル。 このお菓子は「仮名手本忠臣蔵」に出てくる「与市兵衛」が持っているおにぎりを模して作られた物らしい。 ちなみに「与市兵衛」はまったくの架空の人物なのだが、「仮名手本忠臣蔵」がとても人気のある演目だった為か、彼が亡くなった横山峠には今もお墓があるそうだ。 』とある。 裏ラベル解説は難しい万葉仮名を解読されているがさらに現代語風に無理に訳すと、『花の都の祇園町 音に名高き一力茶屋の街(待ち)(の)ほとり おこがましくも與市兵衛の小田原提灯ぶらさげて おにぎりめしよ(の?)名もおかし 粋も不粋もへだてなく お口に合ふはお請合イ 四方諸国の名物にあまた数ある其中に さても用意の握飯 道明寺お衣にて味もよし 御ひいき様の恵を受け 下戸と上戸のへだて無く召上って 御?判偏(ひとえ)におねがひ申します。 』と読める。 ・ よいっしょ ・ よいっしょー 【慣】よいしょ 促音便。 『宵っ張り』。 ・ ほしばる:夜更かしする:山形。 ・ よいだれ:長野。 ・ よいっ ぱり:福島・東京・静岡。 ・ よいっ ぱ れ:神奈川。 ・ よいほり:宮城。 ・ よいぼれ:長野。 ・ よさっ ぱ り:岩手。 ・ よざるひき:島根・広島。 ・ よーっ ぱ り:神奈川。 ・ よっ ぴ かり:福島。 ・ よびかり:岩手・宮城。 ・ よびっかり:福島。 (よいと) 【副】静かに 長野。 標準語では『重い物を滑車で上げ下ろししたり、綱で引いたりする動作を、大勢で一斉にするときの掛け声。 転じて、そのような労働、主に地固めなどの仕事を日雇いでする人。 』の意味。 (よいとよいと) 【形動】押すな押すなの人出の様、人ごみでごった返す様 神奈川。 (よいなこて) 【副】ようやく 鹿児島。 8月13日。 ・ よいぼん:神奈川。 『まち』は辞書には『ある定まった日に人々が集まり、忌みごもりして夜を明かすこと。 また、その行事。 まつり。 』とあり、清音なら古い標準語。 その場合『待・祭』と当てられる。 『宵祭り』とも『宵待ち』とも考えられる。 通常3日間行なわれ、順番に 『よいまぢ・ほんまぢ・あ が りまぢ(たがはらい)』と呼ばれる。 ・ よいまち:宵宮:祭日の前夜に行う小祭。 :神奈川。 ・ よみや: ヨイミヤの転 祭日の前夜に行う小祭:東京。 『夜宮・宵宮』。 ・ よう がい 用心、準備 『要害』の意味。 ・ ようぎ ・ ようき 天気 『陽気』。 茨城弁とは全く関係が無い。 『陽子!。 伊佐が乗る。 スデランゼは港。 祈るよ。 』という意味。 ・ ようさい 普通の才能(の人)、凡庸なこと(人)、凡才 『庸才』。 当時は日常言葉。 ・ 〜ようだ 【助】婉曲的な断定 標準語と言っても良いが茨城ではしばしば婉曲的な断定の意味で使われた。 げーづ、かー、 すーい、 もーぐ、 きーん、どー、 にーぢ。 (よえ) 上 長野。 ・ よえー 【形】弱い 俗語。 ・ よえ:青森。 ・ よえー:群馬・神奈川。 ・ よ が:青森・秋田・岩手・福島・新潟・富山・岐阜。 (よか) 【形】良い 鹿児島。 ・ よかあんべー:いい塩梅に:鹿児島。 ・ よかかげんに:いい塩梅に:鹿児島。 ・ よかなか:良い仲間:鹿児島。 ・ よかめめ:美貌児:鹿児島。 格助詞 『よ』を調べると、広辞苑に『奈良時代のみに用いられた。 1 動作の行われる地点・経由地を表す。 〜から。 〜を通して。 2 時や動作の起点を表す。 〜から。 3 動作の手段・方法を表す。 』がある。 地方方言には、古語を残すものがしばしば見られるので、この古い格助詞『よ』に反語の『か』がついたものが残ったと考えることも出来る。 吉澤義則は『國語國文の研究』(昭和2年)の 『万葉集に用ひられたる助詞ユリ、ユ、ヨリ、ヨについて』の項で『ゆり・ゆ・より・よ』について論じており、『よ・ゆ』は『より・ゆり』の略されたものとしているから、 『よか』は 『よりか』の短縮形と見られる。。 夏目漱石の小説 『彼岸過迄』に『叔母さん興津鯛(おきつだい)御嫌(おきらい)。 あたし これよか興津鯛の方が美味(おいし)いわ』の一節がある。 また 『道草』にも『 それよか、善光寺(ぜんこうじ)の境内(けいだい)に元祖藤八拳(とうはちけん)指南所という看板が懸っていたには驚ろいたね、長さん』とある。 江戸言葉の可能性があるが、今のところ江戸時代の文献には見出せない。 『国誌』に 『よ』があり『他』の意味で解説されている。 広辞苑には 『余・餘』(そのほか。 それ以外。 )がある。 『よか』は、かつて都心ではあまり聞かなかったが、近年若い人達が 『それよか』などと言う。 茨城では昔は使っていたが、今ではあまり聞かない。 1955に発表された 『国立国語研究所』の 『現代語の助詞・助動詞』には、 『よりは、よりも、よりかも』が掲載されている。 実際は古語の流れで、『〜よりかあるらむ』の意味と考えられる。 ・ 〜よか:群馬・東京三鷹・静岡。 静岡では明治時代の方言書に紹介されているので、かなり古くから方言と意識されていた事が解る。 あるいは、反語的な用法とも考えられる。 ・ 〜やか:沖縄。 ・ 〜よか:秋田・神奈川・群馬・和歌山。 ・ 〜よき:神奈川。 (よー がい) 防備。 『要害』。 ・ よー がい:山梨・静岡。 忌まれる。 『夜を掛けること』の意味。 (よ が さら・よ が さらよっ ぴ て・よ が らよっ ぴ て) 一晩中 神奈川。 『よすがら・よもすがら』が訛ったと見られる。 ・ よ が さら:静岡。 主として男性言葉。 ・ よがす:宮城。 ・ よーがす:埼玉。 ・ よーがすか:いいですか:福島。 ・ よーがーん:静岡。 うどん・赤飯・草餅・おはぎなどを作る。 さらに古くは 『よがっ ぺ し』と言った。 ・ よかっ ぺ ー:福島。 ・ よ が なよっ ぴ て 一晩中 『称呼』には『 よひとよといふ事を関東又四国にて よ が よっ ぴ といと云。 畿内にて よ が よさざらと云。 「大和物語」に よひとよ立わづらひてと有。 』とある。 ・ よ が なよっ ぴ て:佐渡島。 ・ よ が なよ ぷ って:千葉。 元『良くありは無し』か。 ・ よかーない:静岡。 ・ よかねー:東京多摩。 ・ よかねーよー:東京。 』とある。 (よがむ) 【動】歪む 鹿児島。 ・ ちんどんあめや・ほーかいや:神奈川。 ・ よかよかあめや:神奈川。 ・ よ がら 世間の様子、時勢 やや古い標準語。 ・ よ が さら:神奈川。 ・ よ が さらよっ ぴ て:神奈川。 ・ よ が らよっ ぴ て:神奈川。 ・ よのよして:鹿児島。 ・ よのよっしら:鹿児島。 ・ よのよひて:鹿児島。 (よーがらー) 痩せている人 沖縄。 ・ よがらず 【複】悪いこと 大半は否定的な意味だったが良い意味で使う人もいた。 (よからず) 【複】良いだろう 静岡。 元『良かろうずら』『良かろうずらむ』。 『集覧:西』。 ・ よがんす:岩手。 (よかんな) 【複】良いだろうな 静岡。 当時の高齢者言葉。 ただし母の実家の出島村地域では現役言葉として使われていた。 関東圏の古い方言。 『よかんべえ』は江戸落語にも出て来る。 ・ よがんべ:福島。 ・ よがんべー:福島。 ・ よかんべ:宮城・栃木・埼玉・東京多摩・神奈川。 ・ よかんべー:群馬・神奈川・静岡。 ・ よーかんべー:お人好し:神奈川。 ・ 〜よき 【助】〜より ・ 〜よき:神奈川。 『集覧:久』。 『おの』は『悪物・悪い事』に通ずるため『良き』と呼んだのだろう。 ・ いき:長野・石川。 ・ よき:福島・茨城・埼玉・八丈島・富山・山梨・三重・奈良・和歌山・京都・九州・鹿児島。 ・ よく:鹿児島。 ・ よつ:鹿児島。 ・ よ ぎ 寝巻き 『夜着』。 ・ よ ぎ:埼玉・神奈川・八丈島・静岡・鹿児島。 東西の融合語と見られる。 『ようきり』は 『香取』にも掲載。 『集覧:久』。 『集覧:新』。 ・ よーく:神奈川。 (よくい) 【動】避ける 鹿児島。 (よくい) 憩い 鹿児島。 (よくう) 【動】憩う 鹿児島。 ・ よぐおいでなさった ・ よーぐおいでなさった ・ よぐおいでなすった ・ よーぐおいでなすった ・ よぐーおいでなすった ・ よぐきたな ・ よぐきたない ・ よぐきたなや ・ よぐきたなよ 【複】いらっしゃい、良く来てくれましたね 家での迎えの挨拶。 (よく が かわく) 【複】欲深だ 神奈川。 ・ よぐかぐ ・ よくかぐ 【動】欲深く振舞う、欲深い心を起こす 『欲を掻く』。 ・ よくおでんした:岩手。 ・ よぐおざったごど:秋田。 ・ よくござった:宮城。 ・ よくござったことっし:山形。 ・ よぐござったごだ:宮城。 ・ よぐごそ ・ よぐこそ 【複】ようこそ 『ようこそ』の古形と考えられる。 原型は『良くこそ来たれ。 ・ よぐさら ・ よくさら 【副】よくよく、よくも ・ よくさら:山梨。 ・ よぐさんねー 【複】可愛がってもらえない、親しくしてもらえない 『良くされない』。 古い標準語の 『いを ぐし』が訛ったもの。 ・ よ ぐ し:静岡。 ・ よー ぐし:神奈川・静岡。 ・ よぐしたもん 調和が保たれていること、うまく出来きていること 『良くした物』の濁音化。 ・ よぐじづ 翌日 ・ よぐじつ:千葉。 ・ よくせき:東京・神奈川・静岡。 ・ よぐだ ・ よぐっちもんだ ・ よぐだや ・ よぐだよ ・ よぐだわ 【複】遣りすぎたり意に反した事をした相手に向かって言う言葉 ・ よくだわー:福島。 ・ よぐたがり:青森。 ・ よくたがり:宮城・福島。 ・ よくたかり:東北・宮城・福島・新潟。 ・ よくっかき:神奈川・山梨。 ・ よくどしー:千葉・神奈川・愛知・神戸・岡山・愛媛。 ・ よくどーしー:東京多摩・神奈川。 ・ よぐどなぐ 【副】際限なく、何度も 『幾度なく』の意味だろう。 ・ よぐどなし 欲張り 『際限が無い』意味か『幾度無し』か?。 ・ よぐほる 【動】欲張る 古くは『欲ぼる』とも言った。 多いさま。 また、びくびくするさま。 十分に手おちなく。 極度に。 よっぽど。 よくせき。 』とある。 文章の格調の高いさま。 』とある。 』とある。 やがて。 』とある。 茨城方言は、これらをほとんど混同していると思われる一方、古代には識別されていなかった言葉が残った可能性がある。 ・ よぐよぐ:福島・千葉銚子。 = 『いぐいぐ・ゆぐゆぐ』。 ・ よぐよぐ 行く行く(ゆくゆく) 『翌翌』の意味か。 ただし標準語では単独では使われない。 ・ よぐよぐだ 【複】うんざりだ、散々だ、参った 良く使われたことば。 標準語の『よくよく』の意味を拡大した語法。 (よくろう) 【動】酔う 鹿児島。 『酔い食らう』意味か。 ・ よけー:三重:沢山。 (よーけ、よっけ) 【副】沢山 形容詞の連体形を現代に残すもの。 もともとは『良し』の上代の連体形『よけ』だったと見られる。 古語には『余計』は無く後世になって漢字が当てられたと見られる。 ・ よーけ:富山・三重・奈良・島根・徳島・香川・岡山 等である。 ・ よっけ:岡山・香川。 ・ よげさら ・ よげーさら 【副】なおさら ・ よげさら:宮城。 ・ よげーと ・ よげーに 【副】余計に、沢山 ・ よけーと:群馬。 ・ よげなる 【複】良くなる 古語にある『良げなる』=『良い様子になる』を次いでいる可能性もある。 『集覧:久』。 『よこお』の短縮形。 ・ よこ:群馬・東京多摩。 ・ よこお:神奈川。 (よこおー) 柄の長い槌 静岡。 ・ よご が ・ よご が ー ・ よごか ・ よごかー ・ よごちょ ・ よごっちょ 【形動】横側 ・ よこっかわ:群馬。 『集覧:猿』。 『ゆ ご く』がさらに訛ったもの。 ・ よご ぐ ぢ ・ よごくぢ ・ よごっくぢ 口を挟むこと 『横口』の意味。 ・ よこっくち:群馬。 県内では、その他様々な場所を指し、1)囲炉裏の席で主婦の座、2)部屋の名前で、 1 台所にある部屋、居間、 2 土間に張り出した囲炉裏のある部屋、 3 家の裏側にある部屋、納戸 等がある。 (民俗)いずれも元は同じで家々の事情により少しずつ変化したと思われる。 大饗のときの正座 シヨウザ。 亭主座。 』とある。 ・ よこざ:佐渡島。 『かみざ・だんなざ・ていざ・しょうざ・あるじのざ』などとも呼ぶ。 いずれも標準語の表現を置き換えているものである。 関東都市部では残っていないのは、早くから囲炉裏が無くなったと見られる。 ・ こめかいざ:群馬。 ・ こめかいざしき:群馬。 ・ たてざ:囲炉裏の客の座:神奈川。 ・ だんな:神奈川。 ・ ていしゅざしき:群馬。 ・ よこ:宮城。 ・ よござ:青森・岩手・山形・宮城・福島・長野・愛媛・長崎・熊本。 ・ よこざ:宮城・山形・福島・神奈川・静岡。 ・ よごじゃ:青森。 ・ よこさっ ぺ:群馬。 ・ いべんけー:長野。 ・ いんながべんけー:茨城。 ・ うちなかべんけい:栃木。 ・ ところべんけー:青森。 ・ ゆりなたべんけー:佐渡島。 『囲炉裏端弁慶』。 『集覧:久』。 ・ よござっしょ:行商の売り声:福岡。 ・ よござま 横向き、横の方 『横方・横様』。 ・ よござんしょ ・ ようござんしょう 【複】良いでしょう 『丁寧語』。 時代劇でも耳にする言葉。 ・ よーござんす 【複】良うございます 『ござんす』は最上級の丁寧語。 主として女性言葉。 ・ よーごだんす:静岡。 ・ よ ごし:佐渡島。 ・ よごし:鹿児島。 『寄こせよ』が訛ったか。 ・ よごす:山形。 ・ よごずあり 脚を横に出し、上半身をくずしてすわること。 『横座り・横坐り』。 ・ よこずっ ぽ:東京・神奈川・長野。 『横外方』。 ・ よこずっ ぽ う:横から殴ること:埼玉。 ・ よこずっ ぽ うたてにくれる:張り倒す:埼玉。 ・ よこぞっ ぽー:長野。 『ごす』は近世江戸語で『ございます』の意味。 = 『くろ』より強い勧誘の言葉。 『横外方』(よこずっぽう・よこぞっぽう)。 ・ よこずっ ぽ:神奈川。 『横外方』。 広辞苑に『 よこさ【横さ】: サは接尾語。 横方ヨコサマの意 よこ。 よこの方。 よこたに:横に。 ・ よこたっ ぺ:群馬。 ・ よごたで 縦横 『縦横』。 標準語では多く『縦横』と言う。 『よござま』がさらに訛ったもの。 ・ よこったま:横の方:山梨。 ・ よこっかわ:群馬。 ・ よこっくち:群馬。 『横つ処』の意味か。 ・ よごちょ:宮城。 ・ よこっちゃり:神奈川。 ・ よごっちょ:宮城。 ・ よこっちょ:埼玉・群馬・東京・神奈川・長野・山梨。 ・ よごっつぁり ・ よごっつぁーり 脚を横に出し、上半身をくずしてすわること。 『横座り・横坐り』。 ・ よごっとび 勢いよく走ること 広辞苑に『よことび【横跳び・横飛び】:からだを低く構えて勢いよく走りだすこと。 よこっとび。 』とある。 ・ よこっとび:群馬・東京。 ・ よごっとり 横取り ・ よこっとり:横領:神奈川。 ・ よこっ ぱ り:神奈川。 ・ よごっ ぱ だ ・ よごっ ぺ だ ・ よごっ ぺ ら 側面、頬 ・ よこっ ぱ じ:山梨。 ・ よこっ ぴ ん:群馬。 ・ よこっ ぺ た:群馬。 ・ よこっ ぺ ら:神奈川。 ・ よごはいり 割り込むこと 『新方言』には『 ヨコハイリ 「割り込み」;首都圏では神奈川の若い世代が言うが,東京都内,山の手でも使う人が出てきた;東海道沿線では中年以下にまんべんなく使われる;ほかに西日本各地で言う;若い世代では,使用地域がさらに広がり,中国地方から関東地方にかけてと北海道でもよく使われる;横から入り込むのだから,わかりやすい命名で,今後もさらに広がる可能性がある;新語が地方に先に普及し,東京が遅れた例である』とある。 『横入り』は『横割り』(標準語では全く別の意味)の意味であり、標準語に無いのが不思議な言葉である。 ・ よこはいり:栃木・東京・神奈川。 (よこばん) 妻の姦通 静岡。 ・ よこびんちょ:神奈川。 ・ よこびんちょー:山梨。 ・ よこびんとー:神奈川。 ・ よこびつ:福島。 ・ よごびんた 頬を平手で殴ること 濁音化。 『びんた』は古くは 『ぴんた』とも言われ、鬢(びん)や頭の意味もある。 ・ よこっ ぴ んた:群馬。 ツマグロヨコバイ。 (よこまん が ー) 無理 東京多摩。 ・ よ ご み ・ よ ご り 沈殿物、汚れ、川等の流れが滞る場所 = 『い ご み』。 誰でも『濁り』の転と考える。 『居凝り』(いこごり:残って固まる意味)も捨てきれない。 古い標準語に『汚る』がある。 『よごみ』『汚れる場所』の意味かもしれない。 『よごり』はたんなる『汚れ』の意味だろう。 ・ よ ご み:生ゴミ:宮城。 ・ よ ご む 【動】にごる、沈殿する、川等の流れが滞る = 『い ご む』。 古い標準語の『汚る』意味。 ・ よごより ・ よこより 予定外に立ち寄ること、寄り道 『横寄り』の意味。 ・ よごんなる 【動】横になる、寝る ・ よごんなる:宮城。 (よさ) 餌 静岡。 ・ よさ げ ・ よし げ 【形動】良いように見える様 ・ よさ げ:東京。 ・ よーさいけんぼ 良妻賢母 《ちぢーらの母ちゃんは、要塞みたぐかだいのにす ぐ わすれっちまー(健忘)んだっ ぺ が?。 》 (よさざー) 【複】止めよう 静岡。 元『よさずら』か。 ・ よさっしぇー:静岡。 ・ よさっせー:静岡。 ・ ゆーさ:大分。 ・ ゆさいもで:鹿児島。 ・ ゆーさり:新潟・岐阜・鳥取・大分・熊本・ ・ ゆさんで:夕方:沖縄。 ・ よーさ:長野・静岡。 ・ よさ が た:夕方:滋賀。 ・ よーさま:夜間:長野。 ・ よさり:山形・長野・石川・福井・滋賀・京都・大阪・三重・奈良・和歌山・兵庫。 ・ よーさり:神奈川・新潟・山梨・静岡・愛知・和歌山・山口・徳島。 ・ よーさる:新潟。 ・ よーされ:神奈川。 ・ よさる:青森・八丈島。 『集覧:西』。 ・ よし 葦(あし) 標準語。 土浦では 『あし』とは言わない。 『あし』は『悪し』に通じるため 『良し(よし)』と呼んだもの。 調べると関東一帯で『よし』と言うそうである。 しかし本来は 『あし』が正しい。 『あしはら』は『葦原』で『よしはら』は『吉原』。 いずれの『はら』も『わら』と発音されることがある 『俚言』には『 あし: よし、よかず、なにはめ、なにはぐさ、ひむろぐさ、わすれぐさ、さされぐさ、たまへぐさ ともいへり』とある。 (よし) 楊枝 鹿児島。 (よし) 養子 鹿児島。 (よーじ) 歯ブラシ 埼玉。 広辞苑に『楊枝・楊子:(もと楊柳の材を用いたからいう 歯の垢を取り除いて清潔にするのに用いる具。 インド・中国に始まり、わが国でも平安時代から仏家などに用いられ、総 フサ 楊枝、爪 ツマ 楊枝などがある。 』とあり、歯ブラシの無い時代には楊枝が歯ブラシ役を為したと考えられる。 (よし) 【複】止めなさい 静岡。 ・ よしにしゃんし:静岡。 ・ よしなひゃー:静岡。 ・ 〜よし ・ 〜よしか 【助】〜より、〜よりも 『よしか』は古い標準語で【副】(それよりは・むしろ)の意味。 神奈川では『終わる』意味でも使う。 (よしごつ) 夜なべ 鹿児島。 『夜仕事』。 ・ よしっこ ・ よーしっこ 養子 ・ よしっこ:群馬。 ・ よしてー:長野・鹿児島。 (よじゅー) 一晩中 神奈川。 (よしゃー がれ) 【複】よせ 神奈川。 江戸言葉か。 もとは 『よしあがれ・よしやあがれ・よしやがれ』。 ・ よしゃーいんに:止せば良いのに:群馬。 ・ よしゃ が れ:静岡。 ・ よしゃー がれ:静岡。 『潰す(つやす)』は古い標準語で『潰す』意味。 『集覧:久』。 集覧では『敗るること』とある。 『凹む』に近い。 すがる。 木や山に 上ろうとしてすがりつく。 ・ よじる:静岡。 (よす) 様子 鹿児島。 (よす) 【動】とどめる。 やめる。 『止す』。 土浦ではほとんど使わなかった言葉。 古語にも無い。 活用形を考えると『寄せる』意味が訛ったのではないかと思われる。 すなわち実行しようとしている事を、片隅に寄せる意味である。 『止す』とは当て字か。 ・ よーすっ ぷ り ・ よーすぶり 様子、態度 標準語には動詞形の『ようすぶる』はあるが名詞形はない。 ・ よーすっ ぷ り:東京。 典型的な東国語。 ・ よーする 【動】用意する 『用をする』意味。 『寄せ』の意味。 ・ よせ ぐ ろ:田の中の畔・三角畔:群馬。 ・ よせくろ:田の中の畔・三角畔:群馬。 ・ よせ:箒:奈良・和歌山。 『国誌』では 『やうせい』と表記し『様勢』の意味としている。 『よわぜー』と言うことばがあったと記憶しているが文献には無い。 ・ よせ:秋田・山形。 ・ よーせ:宮城・山形・福島。 ・ よーせー:静岡。 ・ よーそい:新潟・長野。 (よせ) 【複】他所へ 鹿児島。 『集覧:真』。 寄り付かせる。 横に寄せる。 『寄せ付ける』。 呼び集める。 限りなく標準語に近いが現代標準語ではない言い回し。 古語に『一ヵ所に集める。 呼び集める。 』意味がある。 『家の中に上げる』意味でも使う。 ・ よせる:取り込む:長野。 ・ よせる:京都・大阪・香川・愛媛。 ・ よそい ぎ よそ行きの服 『ぎ』は濁音・鼻濁音。 きが濁音にならなければりっぱな標準語。 しかしサラリーマンの間では死語と言って良い。 農村部に残った語。 ・ よそいぎ:群馬。 ・ よそいき:群馬・東京多摩・神奈川・静岡。 ・ よそー 【動】(ご飯等)盛る、つける 標準語。 『比ふ・寄ふ』の方が相応しいと思われるが、辞書では『装う』と定義されている。 これはもともと『よそふ』と言い、平安時代には使われている言葉で、『ご飯を綺麗に盛り付ける。 』意味だとされる。 ・ よそー:静岡。 ・ よそさま よその家、他人 やや古い標準語。 『他所(よそ)』+『様』。 ・ よそさま :東京。 ・ よそっつら そっぽを向くこと ・ よそっつら :群馬。 標準語では『いいかげんにして、かえりみない。 なおざりにする。 』の意味。 限りなく標準語に近い。 聞くともなく聞くこと。 『余所耳』。 ・ よそめ よそみ、わき目 『余所目』。 ・ よそもん 余所者 ・ よそのしゅー:静岡。 ・ よそもん:鹿児島。 『集覧:猿』。 『装う』と『盛る』が混じってできたという。 混交語の一つ。 『ご飯をつける』と言うのは標準語として定義されている。 全国的には関東圏に分布する。 『よそう』という地域もある。 ・ つける:岐阜・愛知。 ・ つ ぐ:西日本。 ・ もる:東北圏・関西。 ・ よそる:関東圏・群馬・東京多摩・山梨・静岡。 ・ わける:宮城・福島・関西。 役に立たないもの。 おろかもの。 ふざけたくだらないことば。 標準語。 『与太・与太郎』。 ・ よもだ:軽妙・不真面目:愛媛。 『与太』の流れの言葉と思われる。 ・ 〜よーだ 【助動】〜(する)必要がある、〜(することになる)様子だ 関東圏で広く使われる表現。 一説に、標準語には無い表現とされるが、『様』の定義を詳しく調べると、現代標準語では消えてしまった表現とも考えられる。 ・ 〜よだ ・ 〜よた ・ 〜よーだ ・ 〜よーた 【連体】〜ような 『〜様にてある』『〜様たる』意味と考えられる。 標準語は『なり』活用を採用し、茨城方言では『たり』を採用した典型的な事例である。 ・ おれぁーよだもんにゃー:俺の様な者には:青森。 ・ よーたい 具合、病気の状態 『容態』(ようだい)。 訛と言うより不完全な教育があったことを思わせる。 当時は『ようだい』という発音は方言的な感覚があった。 (よーだい ご つ) 【動】きどる 神奈川。 ・ よだが ・ よたが ・ よたか 夜遊びする人 『夜鷹』。 大層である。 大げさである。 大儀である。 面倒である。 おっくうである。 )が訛ったとされる。 ・ よだきー:大分・宮崎。 (よたくなし) 無能者 神奈川。 (よたけ) 猫の嘔吐物 佐渡島。 ・ よたこー 不良、やや非行に走っている人 『与太公』。 辞書には掲載されていないが俗語。 お使い事(=頼まれ事)の意味で使われていた。 お使いの大半は買い物で、お酒は空いた一升瓶を持って酒屋に行くと、樽から注いでくれたものだった。 『用を足すこと』。 『足す』とは現代語では『果たす・達す』意味。 『用事』『使い』には、単に行為の意味しか無いが、『用足し』には『果たす・完遂する』意味がある。 ・ よーたす:宮城。 『用を足す』。 ・ よだっくぢ ・ よたっくぢ 憎まれ口 『与太口』の意味。 ・ よたっくち:山梨。 『夜がとっぷりと更けた状態』の意味だろう ・ よーだで ・ よーたで 金銭を用意すること 『用立て』。 ・ 〜よーたな 【複】〜ような 元 『〜よーたな』=『〜様たりなる』か。 あるいは 『〜よーたのは』か。 ・ 〜よーたな:静岡。 ・ 〜よーたに 【複】〜ように ・ 〜よーたに:静岡。 ・ よだもん ・ よたもん やくざ者 『与太者』。 ・ よたもの:静岡。 ・ よたもん:埼玉・神奈川・山梨。 (よたらく・よてらく) 体裁 鹿児島。 ・ よだらよだら ・ よたらよたら 【副・形動】よたよた ・ よたらよたら:群馬。 ・ よだり よだれ 一見訛りのように見えるが、辞書掲載語。 文語の『垂る』は4段活用、現代語の『垂れる』下二段活用で、名詞形は古くはイ段を使い、現代ではエ段を使うことが多い。 茨城では、古形が残っている。 『俚言』には『 よだり:涎を訓り。 ヨダレと云ふは俗語也。 』とある。 ・ よだりかげ よだれかけ 『よだれかけ』の古形『よだりかけ』の濁音化。 『喉輪』も意味する。 ・ よどかけ:長野。 ばか者。 落語で無知な悴 セガレ の名とする。 でたらめを言う者。 また、うそ。 でたらめ。 』とある。 =『手箪笥』。 ・ よちい ・ よちゆ 夜露。 ・ よーちい:八丈島。 (よちぇきっ) ねじけ者 鹿児島。 (よちごろ) 強情者、吝嗇家 鹿児島。 『潰す(つやす)』は古い標準語で『潰す』意味。 『集覧:新』。 『凹む』に近い。 『よちよち』。 『俚言』には『 よじよじ:嬰児あゆみならひをよじよじあるきと云。 』『 よぢよぢ:重物を背負て高きの登るなとを云。 』とある。 現代語の『よちよち』は江戸時代には濁音形だったことになると同時に、茨城方言はやみ雲に標準語が濁音化したものではないことが解る。 また、幼児と老人の歩き方の表現を変えているのが面白い。 ・ よぢよぢ:神奈川。 ・ よぢりよぢり:神奈川。 ・ よっとよっと:鹿児島。 辞書には『ケシ科の多年草。 高さ二メートルに達する。 山野に普通で、しばしば鉄道線路など荒地に群生する。 茎は中空、白粉を帯び、折れば黄赤色の乳液を出す。 葉は大きく、深い切れ込みがある。 夏、白色の小花をつける。 有毒植物。 茎・葉の煮汁を塗布剤とし、また、害虫駆除に使用。 占城 チヤンパ 菊。 』とある。 日当たりのよい空き地でしばしば見られる。 茎を折ると茶色の樹液が出て来るのでそれをヨーチン代わりに使われたが、かえってかぶれることがある。 ・ よづい ・ よづゆ 夜露。 不思議な言い回しだが標準語の口語(主に若年層)として使われている。 ビジネス社会では使われない。 辞書には無いが俗語と考えられる。 1955に発表された『国立国語研究所』の『現代語の助詞・助動詞』には、 『よりは、よりも、よりかも』が掲載されている。 ・ 〜よっか:静岡。 ・ よっかかる:群馬。 ・ よつかど 四辻、四叉 『四つ角』。 今では漢語ばかりが巾をきかせて、和語が聞かれないようになった。 ・ よつかど:千葉。 ・ よっきたなん:福島。 ・ よっきょぐ ・ よっぐよっぐ ・ よっくよっく 【副】よくよく = 『よぐよぐ』 ・ よっきょく:群馬。 ・ よっきる 【動】すっかり酔う 『酔い切る』意味。 ・ よっきる:青森・宮城・福島。 よっきった:酔った。 ・ よっきり:酔っ払い:青森・宮城。 ・ よっぐ ・ よっく 【副】良く ・ よっく:長野。 ・ よっくら ・ よっくらよっと 【副】やっと = 『やっくらやっと』。 (よっくら・よっくり) 【副】ゆっくり 静岡。 ・ よっこ 余り ・ よっこ:余計:長野。 ・ よっこほまち:へそくり:群馬。 よちくわどーし:四本の万能鍬を使った麦栽培の畦作り。 ・ よつ ご:神奈川。 よつ ご っ ぽ り:四本の万能鍬で古株や草を取り除くこと。 ・ よつっ ぱ:山梨。 東日本に広く分布。 『よっこいしょ・よっこらしょ』に通ずる言葉。 ・ よっこより:栃木。 (よっころぶ) 【動】横たわる 鹿児島。 ・ よつじ ・ よっちじ ・ よっつじ 交差点、四叉路 『四辻』(よつじ・よつつじ)。 『潰す(つやす)』は古い標準語。 『集覧:那・稲』。 ガマズミは古名を『よそぞみ』と言う。 = 『りっつぉ』。 『結い蔓』の意味。 ・ よったがさる:山形。 ・ よったがる:山形。 ・ よったかる:福島。 『集覧:新』。 ・ よっきり:岩手。 ・ よっだぐれ:岩手。 ・ よったぐれ:岩手・山形。 ・ よったくれ:岩手・福島・熊本。 ・ よったぐれる 【動】酔っ払う 『酔いまくる』意味。 ・ よったぐれる:岩手・山形。 『よたり』の転。 茨城では日常的に使われる言葉。 ・ よったり:青森・宮城・千葉銚子・埼玉・群馬。 長野では『四桶』と言う。 馬に四つの肥桶をつけたからと言う。 神奈川でも 『よつだる』が使われる。 民族語である。 ・ よっちゃくちゃる:神奈川。 ・ よっちゃかばる:群馬。 ・ よっちゃくなって:寄り集まって:東京武蔵村山。 ・ よっちゃくなる:あつまる:東京多摩。 ・ よっちゃばる:山梨。 『潰す(つやす)』は古い標準語。 『潰す(つやす)』は古い標準語。 ・ よちゃめぐ:よろめく:青森。 『結い蔓』の意味。 ・ よっつぐ ・ よっつく 【動】寄り付く ・ よっつぐ:山形。 ・ よっつく:群馬・山梨。 ・ よっとくんない:長野。 半濁音形はやや古い標準語。 『余腹』の意味という。 『もっぱら』『満腹』の意味の場合は茨城弁であるが近世語の可能性もあろう。 ・ よっ ぱ ら:福島・茨城・栃木・新潟。 よっぱらだ:お腹がいっぱいだ・もう勘弁して欲しい:福島。 ・ よっ ぱ ら:満腹:福島・茨城 ・ よっ ぱ らー ・ よっ ぱらう 【動】酔っ払う このような複合動詞は現代語にも数多く残るが、茨城では特に顕著である。 旱魃に強い草だが、さすがに夏に好天が続くと萎れることがある。 その時の姿を酔っ払いに例えたのだろう。 県北では 『のんべ ぐ さ』と呼ばれる。 ・ よっ ぱらさんざ ・ よっ ぱらさんざん 【副】さんざん、充分に、よほど 古い標準語。 『さんざ』は『散々』の古形。 茨城らしい語呂合わせ言葉。 ・ よっ ぱ り 【形動】宵っ張り、夜更かし ・ よっ ぱ り:青森。 ・ よーっ ぱ り:神奈川・山梨。 ・ よったらぼー:長野。 ・ よっ ぱれー:神奈川。 もともとは『夜一夜』(よひとよ)が訛って『よひとい』『よっぴとい』とも言われた。 ・ よっ ぴ がり ・ よっ ぴ かり 夜更かし、夜更かしする人 『夜遅くまで電気をつけて明るくしている』意味。 ・ よっ ぴ かり:福島・新潟。 ・ よびっかり:福島。 ・ よびかり:岩手・宮城・山形・新潟。 ・ よ ぴ かり:宮城・福島。 『集覧:新・真』。 使われなくなった標準語。 もともとは『夜一夜』(よひとよ)が訛って 『よひとい』『よっ ぴとい』とも言われた。 その間には 『よっぴとよ』があったと思われる。 『夜を強いて』の意味合いもあったかもしれない。 『よっ ぴ で』は『常磐沿線』掲載語。 『称呼』には『 よひとよといふ事を関東又四国にて よ が よっ ぴ といと云。 畿内にて よ が よさざらと云。 「大和物語」に よひとよ立わづらひてと有。 』とある。 この場合は、 『夜 がなよっ ぴて』が転じたかあるいは逆にその原型とも考えられる。 ・ よ が さら:神奈川・静岡。 ・ よ が さらよっ ぴ て:神奈川。 ・ よ がなよっ ぴて:標準語。 ・ よ が よさざら:機内。 ・ よ が よっ ぴ とい:関東・四国 ・ よ が らよっ ぴ て:神奈川。 ・ よしてー:長野。 ・ よじゅー:神奈川。 ・ よす がら:標準語。 ・ よっ ぴ で:宮城・福島。 ・ よっ ぴ て:山形・福島・千葉・群馬・東京多摩・神奈川・長野。 ・ よっ ぴ てー:神奈川。 ・ よっ ぴ ーて:神奈川。 ・ よっ ぴ ーと:新潟。 ・ よっ ぴとい:静岡。 ・ よひとい:標準語。 ・ よひとよ:標準語。 ・ よもす がら:標準語。 ・ よるよっ ぴ で:宮城。 (よつひるま) 昼近くの時刻 神奈川。 (よっ ぽ いよっ ぽ い) 【副】とぼとぼ 鹿児島。 清音形は標準語だが今の人たちの大半は『よほど』と言う。 明治期の小説にはしばしば見られる。 当時の土浦の標準語。 広辞苑には『【余っ程】: ヨキ 善 ホドの転。 ほとんど。 ほとんどもう。 「よっぽど言ってやろうと思った」』とある。 ・ よっ ぽ:神奈川・新潟。 ・ よっ ぽ か:神奈川。 ・ よっ ぽど:群馬・神奈川・鹿児島。 ・ よっ ぽ と 【副】余程 清音化。 ・ よづまだ 十字路 『四つ又』。 『称呼』によると四辻は当時『四合』と当てていたことが解る。 『奥州津軽にて 十文字と呼(十字「説文」に云衢也)。 信州にて 四方の辻と云。 越後にて 四つ口といふ。 同長岡にて よつかどと云。 下総にて 四つ岐(また)といふ。 』とある。 ・ よづまだ:千葉。 『ゆどぅみ』とも聞こえる。 『ゆどぅむ』とも聞こえる。 忌まれる。 縁起が悪いと言って忌まれたが今では気にする人がいない。 昔は夜の家の中は暗かったから、切りそこなって怪我をすることを戒めたのだろう。 忌まれる。 標準語では『四目十目』(よめとおめ)と言う。 』とある。 ・ よーつり:埼玉。 『魚釣竿』の意味。 ・ よーでー ・ よーてー 具合、病気の状態 『容態』(ようだい)。 ・ よて:鹿児島。 ・ よーでー:神奈川。 (よでかける) 【動】寄せ掛ける 長野。 『余計な子または余りの子』の意味の『余手子』。 『 よで ご』は北茨城市、 『よてこ』は北茨城市・那珂郡・東茨城郡・竜ヶ崎市、 『よでっこ』は久慈郡・高萩市・常陸太田市・那珂郡の方言。 『称呼』には『南部にて末子を よてこといふ。 武蔵下総にて て ごといふ。 』とある。 ・ よて:青森。 ・ よでこ:青森。 ・ よてこ:東北・関東地方。 (よでーされ) 極道者、手に負えぬ者 東京青梅。 ・ よてっ ぱ ら・よてはら:東京三鷹。 ・ よーでもねー:神奈川。 ・ どど:山形。 ・ よど 夜 『夜度』すなわち夜の時期の意味。 ・ よと ぎ:神奈川。 (よときっ) ねじけ者 鹿児島。 ・ よどし ・ よどーし 【形動】夜通し、徹夜 ・ よどし:千葉。 ・ よどーし:神奈川・静岡。 辞書には『ケシ科の多年草。 高さ二メートルに達する。 山野に普通で、しばしば鉄道線路など荒地に群生する。 茎は中空、白粉を帯び、折れば黄赤色の乳液を出す。 葉は大きく、深い切れ込みがある。 夏、白色の小花をつける。 有毒植物。 茎・葉の煮汁を塗布剤とし、また、害虫駆除に使用。 占城 チヤンパ 菊。 』とある。 日当たりのよい空き地でしばしば見られる。 茎を折ると茶色の樹液が出て来るのでそれをヨーチン代わりに使われたが、かえってかぶれることがある。 ・ ひぶり・ひぼり:夜灯火で川の魚を照らし小型の銛で刺してとる漁法:群馬。 『火燻り』の意味か。 ・ よとぶし:猿島郡、取手市。 ・ よどぶぢ:那珂郡・東茨城郡・西茨城郡・結城郡・岩井市・稲敷郡・北相馬郡。 ・ よど ぷ ぢ:水海道市。 ・ よどーぶぢ:那珂郡:東茨城郡・新治郡・稲敷郡。

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昔の茨城弁集/茨城方言大辞典/よ

たけ た 波 が 食らう は 意味

時計の二本の針が頂点を過ぎる。 体感で何年ぶりの授業は存外に楽しいもので、ここまであっという間に時間が過ぎてしまった。 が、慣れれば少しずつ苦痛が混じってくるのだろうな、と。 そう考えると少しだけ苦笑が漏れてしまう。 授業道具を机にしまい、さて弁当でも食べようかと机の上に乗せる。 実は自作である。 ほら、家族の自炊レベル思ったより低かったからさ……。 「ほら、今なら一人だよー」 「チャンスだって、直ぐいかなきゃまた男子に囲まれちゃうよっ」 ……何やら視界の外からそんな声が聞こえてくる。 休み時間に入る度に似たような会話がちょくちょく聞こえてきていたが、今回こそ声をかけてくるのだろうか。 来るなら来るでスパッと来てくれないだろうか。 結局来ねぇのかよ、と毎度肩透かしを食らうのも結構疲れるのだが。 こちらの一方的な都合とはいえ、一応それなりに気持ちも作らなければならないのだから。 「あのっ、お昼一緒に食べませんかっ」 横からかけられた声に、ちらりと視線を向ける「ひうっ」……見ただけでその反応は解せない。 むしろ立場からすれば此方がひぅっなのだが。 長い前髪、肩より上で切り揃えられたボブカットの女の子は、オドオドしながら何故か弁当箱を此方に差し出してきている。 それは君の弁当だろうに。 「……ん」 「へっ?」 小さく頷いただけでは意図が伝わらなかったのか、気弱そうな彼女は軽く驚いたような反応を返してきた。 多少恐怖症の点で負担はかかるものの、だからといって女子との接点を全て排除していては共学を選んだ意味が無い。 リハビリ的な意味でも、誘いに乗るのはやぶさかではなかった。 「……食べないの?」 弁当箱を差し出した体勢のまま固まってしまった彼女を見て小首を傾げる。 俺の言葉を聞いて反応したのは、彼女ではなく。 「おっ、弁当持参か? 一緒に食おうぜ夏波」 「ちょっと一条! せっかく愛が勇気出したとこなんだから邪魔しないでよ!」 「そーだそーだー」 「はぁ? はん、物は言い様だな。 下心丸見え」 「し、下心とかそんなんじゃないよぉ」 可愛らしい弁当箱を片手に持ちながら歩いてきた男子と、呆気に取られたようなままの彼女の背中を追うように現れた女子二人。 軽口の応酬でようやく再起動を果たした件の彼女は、その小さな口から小さな声で言い返していた。 多分その声じゃ聴こえてないと思う。 実際他の三人はワイワイ言いながら机をくっつける作業に勤しんでいた。 俺の隣に一条が、その前に女子が三人。 机の配置的に無駄にスペースを取るフォーメーションが完成する。 「ってか、お前弁当でかくね?」 「そう?」 「女子みてぇなデかさじゃんか。 俺からしてみれば、一条の弁当こそ小さすぎると思うのだが。 俺の弁当とて非常識に大きい訳でもない。 普通の二段重ねの武骨な弁当箱である。 少し底が深い分量は入るが、それでも俺の感覚で言えばこれでも小さく感じる。 ……とはいえ、この身体には結構限界の量でもあるんだけども。 それでも多少無理して食わなければ、消費カロリーに追い付かないのだ。 風呂敷をほどき、弁当を開く。 「おっ、うまそうだな。 父親?」 「……ううん。 自分」 「まじか。 男子力たけぇ」 心にチクリとした痛みを感じ、しかし表には出さずに内に留める。 わざわざ飯が不味くなるようなことを言うつもりもない。 俯きそうになった顔を意識して上げると、前に座る三人がまじまじと俺の弁当を見つめているのが目に入った。 どこか妙なことでもあるのか、と自分で弁当を確認するが、そういうわけでもなさそうだ。 閉じたままくっつきそうになる口を開く。 「どうか、した?」 「男子の手作り弁当……」 「写真とろーっと」 「ほわぁ……」 三者三様……というわけでもないか。 少なくとも二人は同じような反応である。 真ん中の一人だけやたらとマイペースなのが気になる。 許可取りなさいよ。 いいけども。 「なぁなぁ、おかず交換しようぜ。 卵焼きトレード」 「卵焼き同士で?」 「よその味って気になるじゃんか」 「まぁ……いいけど」 一番マイペースというか、ぶれないのは一条なのかもしれない。 言われるがままに卵焼きトレードを成立させ、せっかくだからそのまま口にする。 む、一条家の卵焼きは甘口か。 ちなみに俺の卵焼きはだし巻きである。 憎 にっく き爺がだし巻きじゃねぇと文句つけてくるからな! 卵焼きの味違うくらいで素振りの数増やしやがって。 そのくせ酒飲む時は甘くないと嫌だとかガキかと。 爺のくせにガキかと。 「そういえば、名前」 「んー? あ、ブログ乗せていーい?」 「いいけど……」 「やりぃ。 神崎 かんざき 由井 ゆい だよ、よろしくー」 う、うん。 独特なペースにつんのめるような感覚を覚えながら名前を覚える。 艶やかな黒髪のショートカットはところどころ跳ね、気だるげな口調と大きな垂れ目が全体的にダウナーな雰囲気を醸し出している。 しかし、少し厚めの唇と泣き黒子がそこはかとなく色っぽい。 ……男をダメにしそうな子だな。 気を付けよう……いや、何を? 「しつれーなこと考えてるでしょー。 これでも由井ちゃんは才女なのだよ」 「へぇ」 「つめたーい」 限り無く素に近い返事が出た。 が、神崎はにへぇと笑ってコンビニのパンを口にする。 掴み所のない人間だ。 「アタシは 太刀川 たちかわ 皐月 さつき。 剣道部だよ! よろしくね」 此方は髪を横で纏めあげた、つり目で二重瞼の元気な娘だった。 差し出された手を見て、少し躊躇ってからその手を握る。 服の下で鳥肌が立つのがわかったが、それも直ぐに収まった。 ……良い手だな。 テーピング越しなので細かい感触はわからないが、長年の努力が手に現れている。 「水瀬さんも剣道やるの?」 「夏波でいい。 ……剣道、とは違う。 俺がやってるのは、剣術」 「へぇ? どこの流派?」 ……流派、流派かぁ。 手を離し、顎に手を当てる。 答えることは出来る。 出来るが、斎藤流は時代と共に受け継がれてきた、所謂古流剣術ではない。 当然新撰組の斎藤さんとも何の関係も無い。 つまるところ、斎藤流とは爺が源流。 つまり爺の我流の剣である。 古今東西、世代を超えて世界を越えて、果ては剣というカテゴリーすらはみ出して。 爺が使えると思った技術を組み合わせて練り上げた、それが斎藤流なのだ。 人切りなんて望むべくもない世間で、生物を切り殺す為に磨かれた技術。 極めれば龍すら殺めてみせると大笑いしながら俺に言っていた爺の目は、しかし全く笑っていなかった。 しかし、この世界に爺はいない。 どうやら気に触ったらしいな。 嬉しくないことに女の機敏には鋭い俺だ。 腰の木刀に手が伸びる。 彼女は笑顔を見せた。 間違っても好意的なものではない。 少なくとも、俺にとっては。 「あんまり無茶なことしたら危ないよ。 男の子なんだし」 クスクス笑いながら言う太刀川。 どうやら、彼女は俺の言葉を軽く受け取ったらしい。 子供が棒切れを振り回して遊ぶのを諌めるような口調だ。 ……仕方がないか。 我流で剣術やってますとか、俺が聞いても似たような感想を抱いただろう。 木刀から手を離す。 代わりに箸を手にとって、唐揚げを口に運ぶ。 「あ、あの! 間宮 まみや 愛 あい です……」 「どうして自信を無くしていくのか」 最初が一番大きく、最後には聞き取るのも苦しいくらいに細々と消えていった言葉に、妙に流麗な仕草で口元を拭いていた一条が突っ込んだ。 名前は辛うじて聞き取れたので問題はない。 ないが、会話の度にこれだとするならば、是非とも改善して欲しいところだ。 「柔道着着てたらホント別人なのにねぇ」 「由井ちゃんは双子説を提訴するー」 「あぅ」 「柔道着……?」 「あぁ」 軽やかに唐揚げを拐っていった一条が会話を引き継ぐ。 「間宮は柔道部なんだよ。 なんでも先輩方を入部初日に全員ぶん投げたとか」 「ぜ、全員じゃないよ。 流石に主将には負けたよぉ」 「うちの柔道部の主将ってメダル期待されてる化けもんだろ? それにまで勝ってたら流石に引くわ」 「うぅ……あの引き手を切れてたら……」 「悔しがる場面じゃねぇし。 引くって言ってんだろうが……あれ、シュウマイがいっこ消えてる!?」 若干リスみたいになっているであろう状態で、小さく縮こまっている間宮を眺める。 どこからどうみてもか弱い女の子にしか見えないのだが……やはりこの世界の女は見た目で判断してはいけないようだ。 そう考えると、もしかしてクラスの女子連中に俺は力で負けている……? 由々しき事態、なのか? それよりもシュウマイが思ったよりもデカイ。 一口で食うんじゃなかった。 その後、弁当を平らげて変わらぬ面子で過ごしていると、 「夏波。 お昼は食べた?」 「氷華姉」 朝ぶりとなる氷華姉が教室に降臨する。 氷華姉が現れた瞬間に、昼休みにも関わらず教室が静けさに包まれたのだから降臨でもあながち間違ってないだろう。 「校内を軽く案内するから、ついてらっしゃい」 言いながら手を差し出されたので、それを掴んで立ち上がる。 皆に軽く手を振ると、全員笑いながら手を振り返してくれた。 つられて顔が緩むのを感じながら、俺は氷華姉に手を引かれながら教室を後にするのだった。

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