マーケティング トレース。 マーケティングトレース(マーケターにとっての筋トレ)とは何かについて|黒澤 友貴/ブランディングテクノロジー|note

マーケティングトレース/マーケターの筋トレ|黒澤 友貴/ブランディングテクノロジー|note

マーケティング トレース

マーケティングトレースとは、企業のマーケティング戦略をフレームワークに落とし込んで分析し、言語化や図解をしながら思考力を鍛えるトレーニング手法です。 自分自身がテーマ企業のCMO(最高マーケティング責任者)になった想定で、戦略の仮説作りまでを行います。 (「はじめにーーマーケティングを学びたいすべての人へ」より) ちなみにこれは、マーケティング思考力を鍛えるためのトレーニングとして『 』(黒澤友貴 著、フォレスト出版)の著者が考案した造語だそう。 トレースとは「なぞる」という意味ですが、つまり優良企業のマーケティング戦略をトレースする(なぞる、真似する、模倣する)ことで、成果につながるマーケティング戦略・戦術を自分のものにすることを狙いとしているのだそうです。 この場合の「トレースする」とは、自分なりに言語化・フレームワークを活用して図解すること。 マーケティング思考を身につけるためには、日々のトレーニングが必要。 そこで、日常のなかでマーケティング思考を磨くトレーニングにしたいという想いを込めて、「 マーケターの筋トレ」という表現を用いているのだといいます。 いずれにしても、まず最初にマーケティングトレースについての基礎的なことを確認しておきたいところではあります。 そこできょうは第1章「マーケティングトレースーマーケターの筋トレーとは何か?」に焦点を当ててみたいと思います。 Push 1,980円 マーケティング思考とはなにか? そもそもマーケティング思考とはなんなのでしょうか? また、なんのためにマーケティング志向が必要なのでしょうか? 著者はこうした問いに対して、次のように答えています。 マーケティングは組織が価値を提供し その対価として消費者が金銭・時間などのコストを支払う交換行為 (11ページより) つまり、企業と生活者の双方がともにハッピーになる構造をつくることがマーケティングだということ。 マーケティング思考がないと仕事はうまく回らず、「成果が出ない」「儲からない」としたら、それはマーケティング志向の欠如した仕事の結果なのだと著者は主張しています。 しかもマーケティング思考は特定の人にだけ求められるものではなく、仕事をするすべての人に必要なもの。 ロジカルシンキングと同じように、仕事をするうえでの基礎スキルだということです。 (11ページより) 模倣する力を鍛えよう 「優れた人物、優れたものがあったら、恥じることなく大いに見倣って勉強すべき」 「徹底してその人に見倣い、研究し、模倣する。 その過程で個人の能力は相当高まるだろう。 そして、その高まった能力によって個人のオリジナリティというものが生み出されることになると思う」 ドトールコーヒーの創業者、鳥羽博道氏の言葉です(出典『ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記』日経ビジネス人文庫)。 (13ページより) 「トレース」ということばの性格な定義ではないものの、マーケティングトレースにおける「トレース」ということばには、なぞる、真似する、模倣するという意味が込められているのだそうです。 つまりは、 「よい模倣する力」を身につけるためのトレーニングとして位置づけているということ。 そして、なぜ「トレース」がマーケティング思考を鍛えるために必要なのかを説明するために、著者はここで日本の伝統芸能の世界で有名な「守・破・離」という考え方を引き合いに出しています。 また、それは師匠や他の作家の作品を模倣する画家や作曲家、優れた作品を模倣するコピーライターやデザイナーなどにもあてはまること。 どんな分野においても、 よい手本をトレースすることは一流になるための基礎トレーニングとして根づいているということです。 ビジネスの世界ではネガティブに受け取られるかもしれないものの、 模倣することは、すべての学びの基本。 そして、仕事で成果を上げるために必要なことだと著者は断言しています。 だからこそ、マーケティングトレースから優れた事例の模倣を繰り返し行い、戦略の引き出しを増やしていくべきだと。 とはいえ表面的な真似では意味がなく、大切なのは、実践に活かせる知識にすることを目指して模倣すること。 極端な例ですが、「この企業がこの広告媒体に投資しているから、自分もマネしてみよう」というのは、よい模倣ではありません。 企業の成功は、ビジョンや理念、ビジネスモデル、組織文化などが絡み合っています。 この裏側の仕組みや価値観から理解して、根底から模倣する力を磨いていくことを、マーケティングトレースでは推奨しています。 (14~15ページより) たとえば上司から「マーケティング戦略を考えてほしい」「おもしろくて成果が上がりそうな企画を考えてほしい」というような無茶な依頼があったとしても、「以前にトレースした企業のどれといちばんパターンが似ているか」「どこから戦略を持って来られそうか」を考えれば、仮説を導き出せるようになるわけです。 (13ページより) Push 1,980円 こうした基本を軸としながら、以後の章では具体的な事例も紹介されていきます。 そのため、マーケティングトレースをしっかりと理解することができるはず。 マーケティングトレースは、実践すること、継続することで成果を体感できるといいます。 そこまでたどり着くために、本書を活用してみてはいかがでしょうか? あわせて読みたい 会議の3つの種類。 全社員で共有するとコミュニケーションが加速する 『人間心理を徹底的に考え抜いた「強い会社」に変わる仕組み』(松岡保昌 著、日本実業出版社)の著者は、リクルート、ファーストリテイリング、ソフトバンク... 気鋭の行動経済学者が明かす「アマゾンが超便利でも本屋へ行く理由」 世界的なベストセラー『予想どおりに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)で知られるダン・アリエリー... Photo: 印南敦史 Source:.

次の

クロスエフェクトを#マーケティングトレース|瀬川知己のノート|note

マーケティング トレース

アニュアルレポートで見る、ドルトムントの経営状況 まずは、ドルトムントの経営状況を把握します。 売上・ブランド価値ともに右肩上がりに成長していることがわかります。 財務数字を見ると順調に成長し続けているように見えるドルトムントですが、2000年代半ばに破綻の危機に瀕していたことは有名な話です。 その際に危機に立ち向かった経験が、今のマーケティング・ブランド戦略の基盤づくりに繋がっていることがトレースすると見えてきます。 では、ドルトムントが、どのように強いブランドを築いてきたのかを具体的に見ていきましょう。 3C分析から基本戦略を読み解く ドルトムントの基本戦略を、顧客(Customer)・競合(Competitor)・自社(Company)の視点で分析していきます。 ポイントを整理すると、下記の2点が全体戦略の特徴としてあることがわかります。 また、ドルトムントはデジタルマーケティング戦略にも早くから力を入れており、スタジアム環境含めてデジタルシフトを推進しています。 「すべてのファンが集う場所」(セールス&マーケティング責任者のカルステン・クラマー)のためにクラブは800万ユーロを投じた 4P分析(マーケティングミックス)を読み解く 4P分析でマーケティング戦略を要約すると下記の通りとなります。 次に、ドルトムントの具体的なマーケティング戦略を4P分析から読み解いていきます。 ここが鍵だと考えています。 中でも興味深いのは、価格設定です。 ホームスタジアムである ジグナル・イドゥナ・パルクには、立ち見席があることが有名です。 この立ち見席の価格は、地域の人が観戦しやすいように価格は抑えられ、残され続けています。 ドルトムント地域は、ドイツ国内で比較しても経済的に裕福な地域ではないようです。 売上・利益だけ見れば料金をさらに高くすることもとるべき戦略になりますが、コアファンである市民ファンを大切にする姿勢が見受けられます。 ドルトムントファンが陣取るホームの南スタンド。 急傾斜の立ち見席を熱烈なサポーターが埋めつくし、相手に威圧感を与える様は「黄色い壁」と称される ドルトムントはスポンサー企業も、グローバルブランドだけではなく、ドルトムント市付近に本社を構えるローカル企業が多くなっています。 グローバルクラブでありながら、ローカルに根付いて、コアファンを大切にすることが、結果的に会員数の増加や売上・利益の増加に繋がっているのだと考えています。 サッカークラブにとって、勝つことは当然大切です。 ただ、ドルトムントは、ブランドアイデンティティをブラさないことにより「勝ち負けを超越した、ブランドへの愛着がある状態づくり」に取り組んでいるのです。 拠点であるローカルコアファンを大切にし、ブランドアイデンティティをブラさずにマーケティング戦略を展開することで、世界的な認知も獲得する。

次の

マーケティングミックス(4P)とは?事例から学ぶ活用のポイント

マーケティング トレース

「マーケティングトレース」とは、企業のマーケティング戦略をフレームワークに落とし込んで分析し、言語化や図解をしながら思考力を鍛えるトレーニング手法です。 SNSを情報収集経路の一つにしているマーケターなら、マーケティングトレースという言葉を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。 そのマーケティングトレースを考案し、コミュニティを運営しているのが、ブランディングテクノロジー株式会社 執行役員 経営戦略室 室長の黒澤友貴さんです。 黒澤さんはマーケターとして感じていた課題の解決方法を模索するうちに、マーケティングトレースの実践に至り、今では生活の一部となるくらいルーティン化しています。 マーケティングトレースを継続すると、マーケターの実務にどのような効果があるのでしょうか。 継続的に取り組むコツなども含めて、お話を伺いました。 飯髙さんがベーシック在籍時に一度お会いし、ホットリンクにジョインされた後、定期的にお会いするようになりました。 たくさんお会いしているわけではないので、推薦していただき驚きました。 後ほどお礼の連絡をしておきます。 「 」 でご登場いただいた。 黒澤さんの革新的な活動と言えば、「マーケティングトレース」ですが、黒澤さん自身がこうしたトレーニングを行うようになったのはいつからでしょうか? 2016年くらいからです。 最初は でニュース記事に対してコメントをすることから始め、企業の戦略を要約したり、自分の中で成功要因を言語化して吸収したりしながら無意識にやっていました。 私は自分のことをゼネラリストと考えていて、エンジニアやデザイナー、データサイエンティストの方々と話すと、自分の専門性のなさに焦ることが多かったんです。 「マーケターと名乗っているけれど、マーケターって何なんだろう」と。 そこで、企画力や分析力、仮説力などで差別化を図る必要性を感じて、トレーニングを行うようになりました。 弊社は中小企業向けにデジタルマーケティングの支援などを行っているので、もともと新卒のときからクライアント企業の経営者などと議論する場が結構あったんです。 デジタルマーケティングの中でもネット広告をメインで扱っていましたが、経営者にネット広告の話をしてもあまり盛り上がりません。 また、ネット広告の運用だけで終わってしまうと、提供するサービスの質においてもバリューを出せないということもあり、経営戦略などを学ぶ必要性を感じて勉強するようになりました。 マーケティング部門が機能している企業とそうでないところ、マーケティングの力を活かせている企業とそうでないところの違いは何かというと、CMOと名乗っていなくても、それに似た役割の存在がいるかどうかです。 そのことを複数のクライアントを比較する過程で理解したので、CMOや似た役割の存在がいない企業には、自分がその立ち位置で関わるようにし、存在する企業については、その人をもっと動きやすくさせるにはどうすれば良いかを考えるようになりました。 トレーニング方法を表現するにあたって、例えば「構造化」などの言葉もあり得たと思うのですが、「トレース」という言葉をあえて選んだのはなぜでしょうか? 私自身は「トレース」に含まれる「模倣」という意味合いをポジティブに捉えていて、それを反映させるために使ったとも言えます。 自分のようにオリジナルを作る力が弱い人がビジネスで生き残っていく上では、いい模倣ができるかどうかがとても重要だと思っています。 まずは、頭の中に既存の良質なビジネスモデルをストックし、次第にその量を増やしていくことが大切だと考えているので、そうした意味を込めてトレースという言葉を使っています。 マーケターにとってのトレーニングを最初に考えたとき、戦略思考を鍛えるにはMBAを学ぶくらいしか思いつかなかったんですよね。 そんなときにデザイナーがやっているUIトレースを見て、「マーケティングトレースという言葉を使えば浸透しやすいだろうな」と考えたのも、理由の一つです。 完全に名前勝ちです(笑)。 「マーケティングトレースより『マーケターの筋トレ』のほうがいい」と言ってくれる方も多いですけどね。 「お金を払う」ということは、私が提案した戦略にクライアントが価値を感じてくれたと言えるので、自分にとって大きな成功体験の一つになりました。 それ以降は、クライアントに対する関わり方も変化し、訪問の際は毎回戦略を持っていくようになって、お客様の成果も上がるようになりました。 自分の提案した戦略によってクライアントの売り上げが上がったり、組織の考え方が変革したりするような成功体験が得られれば、プロのマーケターとして自信が持てますし、自身の考え方やアウトプットも変わると思います。 ネット広告の運用担当者として関わるのと、マーケターとしてプライドを持って仕事をするのでは、アウトプットとして出すものも異なってくるのではないでしょうか。 マーケターが鍛えるべき思考の一つとして、「一気通貫思考」はマーケティングトレースでもキーワードにしています。 あとは、インプットの効率が圧倒的に上がりました。 社内の人やクライアントから「面白い企画をつくってほしい」「戦略を体系化してほしい」といった要望を受けることがあるのですが、日々のトレーニングのおかげで、情報を集め、まとめていくスピードが上がったと感じています。 情報を言語化したり、構造化したりする力が上がり、インプット・アウトプットする力に自信を持てるようになりました。 先ほどご紹介した『模倣の経営学』でも、「いい戦略は同業界から持ってくるのではなく、遠い業界から真似る」と説明されています。 自分がすごいと感じた戦略で、そのまま横展開できるものがないかを考えるだけでも、十分仕事に活かせると思います。 また最近は、弊社の社員や他社の方から、業界分析や競合分析を行い、自社のビジネスの優位性を考えるトレーニングとしてマーケティングトレースを使っている話も時々聞きます。 スタートアップのマーケティング戦略やビジネスモデルの作り方、新しいカテゴリーをいかに作るかといった点で非常に面白いと感じました。 今までのお菓子はパティシエなどをプロモーションにうまく使っていましたが、BAKEは特定のパティシエに依存しなくても、再現性のある形でビジネスを展開しています。 「BAKE CHEESE TART」以外にも、アップルパイの「RINGO」やシュークリームの「クロッカンシュー ザクザク」など、1ブランド1商品を徹底していて、ブランドを展開した分だけ市場を取っていけるようなビジネスモデルになっているのが素晴らしいです。 「BAKE CHEESE TART」の場合は、「駅ナカの焼きたてチーズタルト」というポジションを確立しています。 チーズタルトというカテゴリーは今までもありましたが、駅ナカに店舗を設け、焼きたてという価値を届けるために工房一体型にして、1個200円と気軽に買える価格設定です。 BAKEは自社を「お菓子のスタートアップ」とたとえていますが、その根底には「グロース(成長)させることを前提に菓子店を作る」という意味合いが経営思想としてあると思います。 そうした思想があるからこそ、チャネルの選び方なども成長することから逆算して作れていると感じます。 代表的ブランドの「BAKE CHEESE TART」は、2014年2月に新宿に第1号店、同年11月に自由が丘の旗艦店をオープン。 その人気ぶりがメディアの注目を集めた。 noteの場合は、最低でも週1はアウトプットを出すようにしています。 そのため、基本的には、アウトプットの数から逆算してインプットの時間を取り、それをルーティンに落とし込んで、いつやるのかを決めてしまうんです。 時間を確保したり、学習の質を上げたりするうえで、ルーティン設計は結構意識しています。 黒澤さん自身はルーティン化があまり苦ではなかったと。 そうですね、「朝の7時から9時半の間」みたいな形で、時間をどう使うのか決めています。 ルーティン設計とそれを継続する力は自分自身の強みだと思っていて、30歳になったときに にも書きました。 もともと戦略を考えたり、アイデアを出したり、企画したりといったことがそれほど得意ではなかったので、それらを鍛えるには普通の人と同じインプットをしていてはいけないと感じていたんです。 インプットとアウトプットの量が変わってくれば、質は自ずと付いてくると思うので、社会人1~2年目くらいから「とにかく決めたことをやる」と意識していました。 自分の中で、この時間で何記事読んでアウトプットを出して、というルーティンを作っています。 「note」でのアウトプットまで考えると、文章を作成する時間が必要なので、結構かかります。 基本的には時間を区切って作業しますが、30分のときもあれば、2時間かけるときもあります。 マーケティングトレースには、インプットとアウトプットの質を変えるためのトレーニングという要素が根底にあるので、30分以内でどこまで分析して、自分の中で仮説を出せるか決めます。 土日なら2時間かけて、面白そうな企業をひたすら分析する感じです。 新卒でマーケティング職に配属されたり、部署移動でマーケティングに関わるようになったりした方は、まず自分の気になる企業や仕事につながりそうな企業を10社ピックアップして、毎日トレースするだけで違うと思います。 そうした方々がマーケティングトレースに継続的に取り組むためのコツはありますか? まずは仕事に組み込んで、例えば「日報の中にマーケティングトレースの項目が入っている」といったことができると、会社の皆でやるので、続けられそうかなと思います。 マーケティングトレースという言葉こそ作っていますが、要は企業分析であり、競合分析もしくは自社分析にあたります。 仕事の一部にマーケティングトレースを組み込むことができれば、土日にわざわざ作業したり、朝早く起きてやったりする必要がないので、継続しやすいのではないでしょうか。 そうですね。 それなりに経験を積んでいるマーケターが部下にマーケティングトレースをやってもらって、チーム内でトレースした内容を共有しあえるといいかもしれません。 マーケターの筋トレと言うと、一人でひたすらトレースをしたり、ストイックな方が行ったりするイメージがあるので、二人一組で同じ企業をトレースする「ペアマーケティングトレース」もおすすめしています。 20~30分くらいで時間を設定して、ペアの方と一緒にアウトプットを出して議論すれば、一人でやるよりも継続しやすいと思います。 自分とは違った視点による気付きも得られるでしょう。 編集部が事前に送付した質問項目に沿って、まとめられている。 コミュニティのある・なしでは自分の仕事の広がり方が全く異なると思っているので、自分が良質なコミュニティに所属するための環境をどう作るかという点は意識していて、その環境を作るためにアウトプットを出しているとも言えます。 以前から私はSNSを学習のツールとしてしか捉えていないので、「自分の意見がどう捉えられるか」「どうすれば情報が拡散するか」といったことはあまり考えていません。 いいアウトプットを出せば、次の自分のいいインプットにつながると考えています。 だから、SNSをセルフブランディングのためだけに使うツールとして考える風潮は、自分の中ではあまりしっくりきていません。 SNSを学習ツールとして捉えられれば、皆さんもっとナチュラルに活用できると思っています。 私もフォロワーが増えてから、見られていることを意識するようになりましたが、それが逆にいい刺激になっていると認識しています。 人に見られるからこそ、アウトプットの質が上がりますし、インプットの質も変わってきます。 それがいい循環になっていると思うので、マーケティングトレースは、SNSで発信するところまでがトレーニングになるような設計にしています。 Twitterやnoteを活用したり、マーケティングトレースのようなコミュニティに所属したりして、個人ではなくコミュニティで学習することが、もっと当たり前になればいいなとは思っています。 私が社会人2~3年目のときに大きな影響を受けた『コミュニティ・オブ・プラクティス』(エティエンヌ・ウェンガー、リチャード・マクダーモット、ウィリアム・M・スナイダー著、野村恭彦監修、野中郁次郎解説、櫻井祐子訳、翔泳社発行)という本に、個人も組織もビジネスの実践に活きる学習をするためには「コミュニティの力」が必要だと書かれています。 そのコミュニティをどのように作ればいいのかがわからなかったのですが、SNSの力によって、コミュニティにアクセスできるようになりました。 私と同じ経験をどうすれば皆さんもできるようになるかは模索中ですが、やっといいコミュニティが作り始められてきたなと感じています。 現代はSNSの時代だから、横のつながりで情報が拡散されていきます。 多分、Twitterやnoteがなかったら、自分が言い始めたマーケティングトレースが広がることは絶対になかったと思います。 一つは、地方のコミュニティを作り、これからマーケティングを積極的に学びたい方や、なぜかマーケティング部に配属されてしまったような方が、学ぶ場を設けたいと考えています。 東京と比べて地方にはまだ情報格差があると思っていて、学びたくても環境が整っていなくてモヤモヤしている方が少なくない気がしています。 「マーケティングを学びたいけれど学び方がわからない」「Twitterで意識的に情報を拾っているけれど、深くは学べていない」と感じている層に、マーケティングトレースを広く届けたいです。 もう一つは、アウトプットを出す量や質を高めていって、いいトレースを簡単にできるようにしたいと思っています。 Twitterで「 マーケティングトレース」のハッシュタグで検索すると、さまざまなビジネスモデルのマーケティング領域が可視化されていて、自分のやりたいことにうまく紐づければ、戦略を考えられるようにしたいです。 ほかの人がやったトレースを見て、自分でも理解するために一度トレースしてみる、といった循環も生まれるといいですね。 私だけでなく、運営するコミュニティが生み出すアウトプットの質をどんどん上げていければ、日本全体のマーケティングリテラシーも上がるのではないかと考えています。 Interview Points• トレースの積み重ねが、いいアイデアやマーケティング戦略の源泉となる• トレースした戦略の中から、横展開できるものがないかを考えると、実務に紐づけやすい• トレーニングをいきなりルーティン化するのが難しい場合は、まずは仕事の中に取り入れてみるのがおすすめ• SNSを活用してコミュニティで学ぶことで、インプットやアウトプットの質は変わる Profile 黒澤友貴(くろさわ・ともき) 新卒でブランディングテクノロジー株式会社(当時:株式会社フリーセル)に入社。 入社後6年ほどは、中小・中堅企業向けに、SEMやアクセス解析を中心にデジタルマーケティング領域のコンサルタントに従事。 現在は、経営戦略の策定や人材育成を担当。 2018年より、マーケター向けの筋トレコミュニティ「マーケティングトレース」を運営。

次の