ペルソナシート サンプル。 ペルソナとは?意味とマーケティングにおける使い方や作り方 [マーケティング] All About

ペルソナとは?意味とマーケティングにおける使い方や作り方 [マーケティング] All About

ペルソナシート サンプル

何か良い情報 ないかな? 企業リリース情報を見る• 便利ツール• 記事の内容カテゴリから探す• 記事の種別カテゴリから探す• 記事のタイプから探す• サービス情報をDBから検索• セミナー・ プレゼント• Web担に ついて• 記事を投稿してみる (メンバー登録が必要です)• メンバー• Web担編集部では、今回、Web担当者Forumのサイト向けに実際にペルソナを作成してみたので、その様子をレポート形式でお届けする(ペルソナについて詳しくは「」を参照)。 結論からいうと、ペルソナ作りはWeb担当者にとって非常に役立つものであり、編集部のスタッフは、今回のペルソナ作りによって新しい発見と良い刺激を得ることができた。 また、ペルソナ作成はしっかりとした方法論のもとに行う必要があり、経験のある人の助けを借りることは必須だということもわかった。 使えないペルソナで失敗した経験 実はWeb担編集部では、最初にメディアの中心としてのウェブサイトWeb担当者Forumをスタートした2006年7月の時点で、一度ペルソナを作成していた。 「台東区にある玩具などのメーカーに勤める三島啓介さん(32才)」というペルソナだ。 しかし、そのペルソナは編集スタッフの想像をベースにしたものであり、実際の調査データにもとづいて作られたわけではなかった。 また、業務経験などの表面的な特徴は作られていたが、その背後にある考え方などはペルソナに含まれておらず、どちらかというと「仮想的な履歴書」のようなものだった。 三島啓介さんのペルソナは、作ってはみたものの「本当にこの人が読者なのか」という違和感はぬぐえず、次第に使われなくなっていった。 最近になってビジネス誌などでペルソナの特集が組まれたり、ペルソナデザインコンソーシアムが発足したりと、ペルソナを取り巻く環境が進んできたため、今回、改めてペルソナに詳しいプロの助けを借りて、「ちゃんとしたペルソナ作り」にトライしたという経緯だ。 今回、Web担のペルソナ作りを手伝ってもらったのは、のだ。 事務局としての運営に携わるなど、ペルソナに関する積極的な活動をしている。 ワークショップ形式なら低コスト 実際にペルソナを作ろうとした場合、いきなり自分たちだけで作ることはお勧めしない。 一度失敗してプロに頼むことにした経験から断言できるが、ペルソナ作りには独特の落とし穴やノウハウがあり、それを知らずに作っても、最初に編集部が陥ったのと同じ失敗をしてしまうからだ。 ただ、ペルソナ作成を得意とする会社に依頼すると、ペルソナ1つにつき300万円~600万円ほどかかってしまう(大伸社の場合)。 そのため、今回は「ワークショップ形式」で依頼した。 これは、ペルソナ作りの全体の流れや大切なポイントは大伸社に任せるが、ペルソナのもととなる要点を洗い出して実際にペルソナを作り、そのペルソナをもとに企画を考える部分は、大伸社のスタッフにサポートしてもらいながら自社の人間で行うスタイルのものだ。 この方式ならば、150万円~180万円程度の費用で、ペルソナを作りながら、その基本を体験して学べる。 ワークショップで作ったペルソナは、あとからインタビュー数を増やすなどしてブラッシュアップする必要はあるが、社内の人間がペルソナ作りをひととおり体験していればそれも可能だし、異なるペルソナを自分たちで作ることも可能になる。 今回は、1つのペルソナを作るのにかけた期間は約1か月。 大急ぎの動きだった。 では、Web担のペルソナができるまでの流れを紹介しよう。 2月6日 打ち合わせ 最初の打ち合わせでは、大伸社から編集部に事前ヒアリングが行われ、どんなペルソナを何のために作るのかを整理した。 そのうえで、全体のスケジュールに沿って、編集部と大伸社それぞれがどのタイミングで何をしなければいけないかを決めた。 ペルソナを作る目的は、ウェブサイト「Web担当者Forum」の企画やインターフェイスデザインを考える際のターゲットを明確にしたうえで、メディア作りにおいて関係する人たちと共有するためだ。 Web担の運営には、編集部だけでなく、原稿を書いてくれる数多くの筆者陣、システムを開発して記事ページを作るウェブ開発チームのディレクタやデザイナ、外部の編集プロダクションのアートディレクタ、広告営業スタッフなど、さまざまな人が関係しているため、どんな人に向けたメディアなのかをブレなく共有したかったのだ。 Web担が扱うテーマは「企業ホームページの企画・構築・運営」と「オンラインマーケティング」の2本立てであり、本来ならば、少なくとも「サイト運営」「マーケティング」それぞれのセグメント向けにペルソナを作るべきだ。 しかし、今回は時間がなかったこともあり、まずは「企業ホームページの企画・構築・運営」のセグメント用のペルソナに絞ることとした。 また、大伸社では通常のワークショップは3日間かけて行う。 関係者に対してペルソナとは何かを解説してもらったうえで、調査設計、インタビュー、ペルソナ作りを大伸社のスタッフの指導を受けながら自分たちでこなし、さらに作ったペルソナをもとにブレーンストーミングをしてユーザー体験のデザインを企画するのには3日は必要なのだ。 しかし、今回は、人を集めてワークショップ形式で行うのはペルソナ作りとブレーンストーミングの一部分として、1日で済ませることとした。 ワークショップ開催は3月3日に決定。 1か月もないため、いろいろと大急ぎだ。 2月15日 事前課題とインタビュー準備 まずは1段階目の準備だ。 まずは事前課題。 ワークショップに参加する人間全員それぞれが、現時点でWeb担の読者とはどんな人だと思っているかを、シート1枚に書き込む作業だ。 ユーザー像の年齢、性別、役職のほか、「口癖は?」「ITの知識は?」「仕事に向かうためのやる気の源は?」「職場で周囲からの要望や希望は?」など、想像しながら、用意された約20項目に回答していくのだ。 この事前課題は、全員分の回答をまとめて2月15日に大伸社に送った。 同時にデプスインタビューの募集も進めた。 大伸社から募集要項のサンプルと、募集時に応募者に対して聞く質問項目が届き、Web担の読者に対してメールやウェブで告知してインタビューに協力してくれる人を募った。 短い募集期間だったが幸い多くの応募があった。 ちなみに、Web担で以前に行ったアンケート調査の結果を、個人情報を削除した状態で大伸社と共有して参考データとしたが、初期のセグメント分けやインタビュー募集時のアンケート項目作成などのベースとして役に立ったようだ。 本来は1セグメントあたり7~10人程度にインタビューするのだが、ワークショップ形式のため3人だけとした。 だれにインタビューするかについては、募集時のアンケート回答データを大伸社に分析して候補を提案してもらったうえで決め、アポをとった。 今回は企業サイトの運営を担当する、比較的業務経験が長くない人を選んだ。 2月20日 インタビュー 時間の節約のため、1人あたり2時間程度のインタビューを3件、この日に一気に実施した。 本来ならば、インタビュー対象者のオフィスに行き、どんな環境で働いているのかを確認しながら、いつもの状態でリラックスしてインタビューを受けてもらうのだが、今回は都合がつかず、3人のうち2人は編集部の会議室に足を運んでもらうこととなった。 そのため、2人の対象者には、オフィスの景色を写真にとってもってきてもらった。 写真1 インタビュー時にオフィスの写真をもってきてもらうのも有効。 インタビュー項目は、実際にWeb担当者Forumを使っているときだけでなく、サイトの利用前後の、会社内外での活動までヒアリングできるように設計されている。 何をどのように聞くかに関しては大伸社が事前課題やアンケートの結果などをもとに準備し、実際のインタビューも、基本的に大伸社の人が質問して進めてくれた。 インタビューで聞く内容は、会社のこと、仕事のこと、社内環境のこと、ウェブ関連の業務や仕事に関する情報収集の方法など。 また、実際にPCでWeb担のサイトを操作してもらいながら、どんな風にサイトを使っているのか、よく見るコーナーはどこか、気に入らない部分はどこか、などを聞いた。 編集者としては、インタビュー全般にわたって「それはなぜか」を探りながら進めていたのが印象的だった。 編集部が普段行っている取材やインタビューとはかなり違うものだと感じられた。 編集者はついつい答を引き出そうとするのだが、ペルソナのためのインタビューでは、それはいけないとのこと。 難しくて、後半からはもっぱら横で聞いているだけとなってしまった。 写真2 実際にサイトを操作しながらインタビューに答えてもらう。 ユーザビリティテストでもそうなのだが、本当のユーザーが目の前でサイトを操作しながら「ここがこう使いづらい」と指摘するのは、非常にためになるものだ。 2月26日~ インタビュー結果のチェック インタビューから約1週間後、テキストに起こした状態でインタビューの内容が送られてくる。 次は、この内容に目を通し、大事だと思うポイントにマーキングしていく作業だ。 2時間のインタビューが3本あるため、A4の紙に小さな文字で詰め込まれたテープ起こしが合計100ページ以上。 結構な分量だ。 すべて読み込んでマーカーでチェックするのに半日以上はかかってしまった。 この作業をワークショップに参加する人間全員が、ワークショップの前日までに済ませておく。 3月3日 ワークショップ当日 ワークショップは編集部のオフィスの会議室で11:00~19:00と丸1日をかけて行われた。 仕事の都合で途中で抜けたり途中から参加したりという人もいたが、編集部、広告営業、ウェブ開発チームなど合計10人強が参加した。 まずは午前中にペルソナに関するレクチャーが行われた。 編集部やウェブ開発チームのスタッフはペルソナに関してある程度の知識はあったが、広告営業のスタッフにとっては初めての概念。 疑問点に関しては随時、解決しながら進められた。 写真3 ワークショップではまずペルソナ作りの説明を聞く。 ここで事前課題として参加者が想像していたユーザー像を一覧にして見せられ、いかに関係者の頭の中にあるユーザー像がバラバラだったかを再認識させられた。 あまりにも統一性がなく、恥ずかしいを通り過ぎて笑ってしまうほどだったのだが、そういうものらしい。 1時間ほどのレクチャーの後、ペルソナ作成が始まった。 このワークショップで行うのは、事前に実施されたインタビューの結果から、対象者の行動や気持ち、ニーズ、希望などを抽出し、それを整理したうえで共通する項目を見つけ(クラスタ化)、そこから大きなニーズや目標、欲求などを類推したうえで、ペルソナの形へと肉付けしていく作業だ。 ワークショップ 1 ファクトイド抽出 まず、いくつかのチームに分かれて、ファクトイドの書き出しが行われた。 3人分のインタビュー結果に対して事前にマーキングしておいた「ここが大切」だと思われる部分を、大きめの付箋に1枚1項目ずつ書き出していくのだ。 これは個人作業となる。 写真4 まずは黙々と大量の付箋を作っていく。 ここでは、主にインタビュー対象者の気持ちや行動パターンなどを抽出していく。 たとえば、次のような感じだ。 「担当者はこれぐらい知っておかなきゃと思ってWeb担を読む」• 「いろんな人が記事を書いているのがおもしろいと思う」• 「人に聞かれたときに知らないと言いたくない」• 「筆者が自分と同年代だと気になる」• 「セミナーとかはぜひ行きたい」• 「他のWeb担当者がどういう風にしているのか知りたい」 付箋は対象者ごとに違う色のものを使う。 まずは項目を漏らさず抽出するために、ひたすら書き出していくと、2時間分のインタビュー内容から付箋100枚分ほどのファクトイドが抽出される。 複数のスタッフがそれぞれの視点で項目を抽出していくため、重複を除いても最終的には1対象者あたり200個程度の項目が抽出される。 今回は3人に対してインタビューしたため、500~600枚程度の付箋が使われた。 時間にしてたっぷり90分はかかった、地味な作業だ。 ワークショップ 2 クラスタ化と構造化 次に、書き出した付箋の項目を、内容によってまとめて、共通点を見いだしていく「クラスタ化(グループ化)」の作業だ。 ここからはチーム作業で、壁に貼ったイーゼルパッド(巨大な白い付箋のようなもの)やホワイトボードを使って進めていく。 まず、インタビュー対象者ごとに、近い内容のものをまとめていく。 まだ明確にはグループの枠は設けずに、内容ベースで整理していく感じだ。 各対象者に関して複数のスタッフがファクトイドの抽出をしているため、同じ内容の付箋がいくつも存在することになるが、まったく同じ内容ならばこの時点で重複している分の付箋は捨てていく。 ひととおり整理されたら、「情報収集関連」「仕事に対する姿勢」「仕事の評価」のように、クラスタ(グループ)のラベルを付けておく( 写真5)。 写真7 さらに構造化を進め、対象者の内面を浮かび上がらせていく。 この段階では、複数の対象者で共通して出てきた項目を優先し、1人の対象者からしか出てきていない項目は横に逃がしておくことで、ユーザー層に共通する項目を浮き上がらせる。 ペルソナ作りの1つの肝だといえる( 写真7)。 クラスタ化がひととおり終わったら、分析を加えながら構造化を進めていく。 関連するクラスタを線でつないだり、あるクラスタが他のクラスタに影響を与えている部分を矢印で表したりしていく。 また、表層的な要素やクラスタ化では見えなかった「ゆずれない価値観」「ポジティブな意識」「隠れた矛盾」といった内面的なものを見つけ出し、この時点で改めてクラスタ名の付箋と同じ色の付箋でラベル化しておく。 こうして、最初に書き出したファクトイドの付箋から、その背後にある意識や願望、感情などを「クラスタ」として浮かび上がらせ、考えの流れやクラスタ間の関係を表していくのだ( 写真8)。 写真8 クラスタだけを抜き出して関係や影響を整理した状態。 当初は書き出したファクトイドの付箋に対して比較的単純な作業をしていたのだが、徐々に比重がクラスタに移り、考える作業に変わっていったのがわかるだろうか。 ワークショップ 3 ペルソナ作成 ファクトイドのクラスタが構造化されたら、いよいよペルソナの作成だ。 ただし、まだこの時点ではペルソナの具体的な記述を作って文章化するのは難しいため、まずはペルソナのスケルトン(骨組み)から作っていくのだ。 まず、ペルソナによって何を解決していきたいのかを再度確認しながら、どのクラスタをペルソナに含めていくかの優先順位を決める。 ここまではインタビュー対象者の分析を中心に作業を進めてきたが、ここからは、ペルソナを作ることを主眼にして考えていく。 この時点で、作業内容は明らかに、事象の背景にある要因を「考え」「類推する」ことに変わっている。 どのクラスタをペルソナに採用するかを決めたら、それぞれのクラスタの内容や、クラスタ間の関連や因果関係を整理したうえで、さらに「大きな目標」と「具体的な目標」を類推する。 「大きな目標」とは、高いレベルのゴールのことで、「自分がどうありたいのか」という大きな願望や欲求を表す「be」のニーズだ。 「具体的な目標」とは、より明確で特定された欲求のことで、「何がしたいのか」「何が欲しいのか」を表す「do」「have」のニーズだ。 骨組みができたら、いよいよペルソナの肉付けだ。 ここまでの作業でペルソナの人物像やストーリーはほとんどできあがっているはずなので、骨組みを際だたせる表現で肉付けしていく。 インタビューやアンケートの結果に立ち戻ったりしながら、具体的な記述を作っていくのだ。 ただし、あくまでも事実や、事実にもとづいた類推を外れてはいけない。 また、過度な強調や装飾も避けて、1枚のシートにまとめるのだ。 人物の写真はインタビュー対象者の写真を使わせてもらうこともできるが、特定のイメージが固まるのを避けるために、有名人や身近な人の名前や写真は使わないようにする( 図5)。 平田 祐介 年齢32歳 セリフ(ペルソナの言葉で) Web担当者はこれぐらいのレベルは知ってなきゃいけないと すごく思ったんですよ• 住まい:東京都• 勤務先:東京都渋谷区• 職種:企画営業部• 勤務時間:10:00~19:00• 社会人歴:9年• 典型的な日常の活動: ウェブのコンテンツ企画と実務の割り振り。 社内の取りまとめ役。 ゴール(大きな目標): 社内外から一目置かれる存在になり、いずれはメディアから執筆依頼がくるような専門家でありたい。 ニーズ(具体的な目標): ウェブのジェネラリストとして、社内のウェブに関する事業をとりまとめ、ウェブに関して答えられないことがないようにしたい。 特にウェブの業務に強い思い入れはなかったのですが、もともと物作りなどが好きだったため、社内の新部署創設に合わせて4年前に転属してWeb担当者となりました。 昔は情報収集に熱心だったし、仕事も大好きですが、情報収集については、普段から凄く積極的というわけではありません。 家では仕事をしない習慣ですし、ウェブの深い知識はまだ深くないので、まだ自信はそれほどありません。 ただし責任感は強いので、Webのことは社内で一番詳しくありたいし、質問をされれば的確親切に答えたいと強く思っています。 社内では、社内の専門家や社外の専門家と協力して仕事をしており、ジェネラリストとして、スペシャリストをまとめる立場で仕事をしています。 もともと内向的でコミュニケーションスキルが凄く高いわけではない分、同僚や仲間との情報共有を心掛けています。 横並び意識が強く、隣が気になるため、「自分だけが知らないことがあるのはイヤ」という感覚があるようです。 そうしたWebのマスト知識の仕入れ先として、「Web担当者Forum」の人気記事やおもしろそうな記事をピックアップして読んでいます。 平田さんの場合、「Web担」を見るのはだいたい2,3日に1度で、毎日は見ていないけど週1回以上はかならず眼を通すという感じです。 仲間内での情報共有の延長の感覚で、Web担当者Forumの記事を読んでいる側面もあります。 そのため、同年代の執筆ライターなどは、とてもその人となりが気になります。 Web担当者Forumでの情報収集は、コミュニティの仲間に聞くことの延長といったところでしょう。 とにかくウェブに関して聞かれたことは知らないと言いたくないため、高度な質問をされて困った場合などは、ウェブで検索し、回答を見付け、要望に応えるように日々努力しています。 また、上司とは、リテラシー差が大きいため、説得ソースとして「Web担当者Forum」を利用することも少なくありません。 では実際に、どんなところが「Web担当者Forum」の良いところと思っているかというと、文章表現がわかりやすく、情報量も更新頻度も適切なところです。 「ここにくれば新しい情報がある」という印象を強くもっていますし、記事がしっかりと有益な点もメリットと感じています。 ただし、デザインがごちゃごちゃしていて詰まりすぎ感があるため、タグなどは見るだけで使っていません。 トップページや各記事は「長い」という印象をもっており、トップページを上から下まで全部見るような使い方はしていません。 その割にWeb担当者Forumは記事を探しにくいため、見たい記事に出逢ったときに、情報の鮮度が低かった、ということもあるようです。 ワークショップ 4 ペルソナの評価とワークセッション ペルソナができたら、みんなでを評価する。 そのペルソナを読み上げてみて、実在の人物のように感じられるか、魅力的な記述になっているか、重要な方向性と高いレベルのゴールを表しているか、ウェブサイトの企画やデザインを決定する助けになるか、読みやすくポイントがわかる記述になっているかなどをチェックするのだ。 もちろんペルソナは作るだけでは意味がない。 ペルソナは、それをベースに何かを生み出すためのものなので、ペルソナに問題がなければ、その内容をふまえたうえで、企画やアイデアを話し合おう。 ウェブサイトの「利用前」「利用中」「利用後」それぞれの段階で、ペルソナの人に「どんな気持ちになってもらうか」「どんな機能を使ってもらうか」や、その行動をどのようにサポートするかなどの視点を組み合わせてブレーンストーミングする。 出てきたアイデアを、効果の多寡と実現可能性のバランスで取捨選択したうえで、再度ペルソナに立ち戻って効果を検証することも大切だ。 Web担向けのペルソナとしては、「平田 祐介さん(32才)」という人物像ができあがったのだが、平田さんのために編集部が考えた企画としては、年齢の近い筆者のことが気になるという平田さんのために筆者情報を拡充して年齢を出したり、平田さんが他のWeb担当者と意見交換できるコミュニティ的な機能やイベントを実施したり、更新状況がわかったり役に立つ記事を見つけやすくするためにインターフェイスを改善したりするなどの意見が出た。 ワークショップに参加した編集部のスタッフからは、「最初はわざわざ時間を使って作ることに半信半疑だったが、やってみたら、短時間にもかかわらず納得のいくペルソナが完成したと感じた」「今後ペルソナを使った効果を実感し、実証していきたい」「最初に考えていたユーザー像よりも、かなり具体的になった」などの意見が聞かれた。 もちろん、ペルソナを活用するには、さらに企画を練って実行していく必要があるし、他のセグメントのペルソナも作っていく必要がある。 しかし、今回のワークショップから編集部が得たものは大きく、ペルソナの力を実感させられた。 ペルソナ作りには独自のノウハウがあり、適切な方法論にもとづいて本当のペルソナを作るには、プロの助けを借りるのが近道なのだと納得したペルソナ作り体験だった。 この記事が役に立ったらシェア! 安田 英久(やすだ・ひでひさ) 株式会社インプレス Web担当者Forum 編集統括(初代編集長) プログラミングやサーバー、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在Webサイト 「Web担当者Forum」編集長。 ビジネスにおけるWebサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開してい る。 趣味は素人プログラミングと上方落語と南インドカレー。 Twitter:• Facebook: 編集部の安田です。 この記事のに「記事広告とは思うが」とありますが、この記事は広告ではありなく、純粋な編集記事ですよ。 Web担では、クライアントさんからお金をもらって掲載している広告で記事風のものは、タイトルに[PR]と付けるなどして、そうだとわかるようにしています(一部そうでない記事があったので、さっき修正しましたが)。 ちなみに情報開示をしておくと、ご協力いただいた大伸社さんからは、別途、通常の広告枠への広告出稿をいただいています(サイドバーをご覧いただければわかるように)。 「サイト全体のターゲットを単独のペルソナに絞れる訳でもない」という点に関しては、そのとおり。 複数セグメントのユーザーを対象とするサイトの場合は、セグメントごとにペルソナを作らなければいけません。 Web担もこのペルソナで完結するわけではないのは、本文の図5キャプションに示したとおりです。 昨今のペルソナへの期待や実際のウェブサイト運営の現場でのユーザー視点の重要さの実感を受けて、編集部としてちゃんと自分たちが経験してみないと自信をもって記事で語れないことから行った動きがこの記事につながっているのであり、広告企画や「流行りだから」といった記事ではないことを明言します。 このはてブコメントをされた山下さんは競合媒体(直接競合ではありませんが)に 強くかかわっている方のようですので、あえてこういった形で反論を。

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ペルソナ設計シート(求める人物像の明確化)ダウンロード

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企業版ペルソナを設定する BtoBのペルソナ設定で必要となるファーモグラフィクス ペルソナを設定する際、個人ではなく企業や組織を対象とするBtoB事業の場合、決裁や決定のプロセスまでに関与する人や情報、権限がBtoCの場合よりも多岐に渡ります。 個人の情報の前に組織の情報を整理する そこで、BtoB事業の場合は、個人のペルソナを設定・作成する前に組織の情報を設定します。 この組織の情報を整理する、いわゆる企業版ペルソナのことをファーモグラフィクスと呼びます。 BtoC事業においてカスタマージャーニーを作成する場合は、まずこのファーモグラフィクスを作成して企業が置かれている状況を把握。 その後に担当者や決裁権を持つ人のペルソナ設定を行うという流れになります。 設定する組織としては、ターゲットとする企業、すでに事業を運営している場合は売上上位の成功パターンである企業などを抽出して言語化していきます。 ファーモグラフィクスフォーマット例 ファーモグラフィクスについて、フォーマット例を掲載させていただきます(上図参照)。 観察、仮説を立てて出力していき、どんどんブラッシュアップしてきます。 ファーモグラフィクス構成要素例 ・企業規模、従業員数 ・本社所在地、拠点数 ・業種、業務内容 ・売上規模 ・業界の特徴、業界の動き ・組織のミッション、ビジョン ・抱えている課題 ・購買に関する主なメンバー なお、ファーモグラフィクスとして抽出する項目は画一的に決まったものではなく、目的に応じて編集します。 どんな項目から始めれば良いか分からないという場合は、ひとまずこちらの例を一度使用してみください。 テンプレート 今回ピックアップさせていただいたファーモグラフィクスについて、パワーポイントで作成したテンプレートを掲載せていただきます。 ペルソナ設定の際にご活用いただければ幸いです。 テンプレート: ファーモグラフィクスが書けたらペルソナシートへ ファーモグラフィクスが書けたら、右下の項目にある購買に関わる主なメンバーに関してのペルソナシート作成へと移っていきます。 おわりに 以上、 企業版ペルソナ設定シートのフォーマット例についてでした。 BtoB事業においてペルソナ設定を行いたい場合は、ぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか。 それでは、本日もここまでお読みいただきありがとうございました。

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マーケティングの基礎!正しいペルソナの作り方【テンプレート付】

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UXデザインにおけるペルソナの基礎 まずは簡単に、ペルソナの基礎をおさらいしておきましょう。 ペルソナとは ペルソナとは、あなたの製品・サービスのターゲットユーザーを具体的な人物像として描写したものです。 UXデザインにおける企画やデザイン、開発から運用に至るまで様々な場面で、 「自分たちは、誰のどのような課題を解決するために、この製品・サービスをつくっているのか」を思い出させてくれるツールです。 根底にあるのは、デザインにおいて、「全員を満遍なく喜ばせようとするデザインは破綻する(結局は誰にも喜ばれないデザインになる)」という経験則です。 ペルソナは、その反省をふまえて、 「具体的な1人のユーザーのためにデザインする」という思想にもとづいています。 通常のペルソナは、何らかのユーザーリサーチにもとづいて作成されます。 ユーザーリサーチから導き出された「複数のユーザーに共通する本質的な課題や価値観」を1人の人物像として描写することにより、 1人のペルソナの望みを叶えることで、その背後にいる多くのユーザーの望みが叶えられることになるのです。 ペルソナのサンプル ペルソナは1枚のシート形式で作成されます。 1枚にまとめることで、プロジェクトの中でチームが意識すべき、ターゲットユーザーについての重要な情報を参照、俯瞰しやすくなり、 製品・サービスによって解決すべき課題にフォーカスすることができるようになります。 出典: また、製品・サービスによって解決すべき課題は1つとは限りません。 相反する考え方を持つユーザーがいるケースも多々あります。 その場合は、固有の本質的な課題や価値観ごとに複数のペルソナを作成しますが、 どのペルソナを優先すべきかを明確にしておくことが、ペルソナの活用において非常に重要となります。 なぜ、ペルソナを作るのか ペルソナの用途に応じて、必要となるユーザー理解のレベル感が変わります。 ペルソナは、「ユーザーにとって何がベストか」をチームで議論する際のよりどころになってくれるでしょう。 ユーザーに対する共通の理解を持つためのポイントは、 「ユーザー像の可視化」です。 チームの個々のメンバーが持っている認識やイメージを書き出してみるだけでも、多くの気づきがあるでしょう。 ユーザー像の可視化によって、ペルソナはチーム内のコミュニケーションツールに 実務においてはまりやすいポイントについては、下記を参照してください。 参考: デザインにおける意思決定のため(レベル2) 皆さんは、自分たちが議論を重ねて考えたデザインが、上司の鶴の一声でひっくり返った、という苦い経験をしたことはありませんか? デザインの良し悪しをどう決めるのか。 ペルソナを作成することで、自分や上司がそれを良いと思うか否かではなく、 「そこに描かれた人物がうれしいと思うか」という明確な判断基準ができます。 意思決定の軸を持てるようになるため、判断のブレがなくなり、スピードや決定に対する納得度も上がるでしょう。 ペルソナを意思決定ツールとして使うためのポイントは、 「ユーザー像の正しい理解」です。 確度の高い意思決定には、リサーチデータなどの根拠にもとづくユーザーの正しい理解が必要になります。 「ユーザー像の可視化」だけでは、正しい理解をしたことにはならないので注意しましょう。 ユーザー像の正しい理解によって、ペルソナはデザインの意思決定ツールに 実務においてはまりやすいポイントについては、下記を参照してください。 参考: 企画におけるアイデア発想のため(レベル3) 皆さんは、新しいコンテンツや機能を考えようと思っても、ありきたりなアイデアや他社の二番煎じのようなアイデアしか出てこなくて困った、という経験をしたことはありませんか? ペルソナはアイデア発想にも有効です。 「そこに描かれた人物にとって最高の体験とは何か」という発想の具体的な切り口ができ、目的も明確になるからです。 また、ペルソナを作成する前提として実施するユーザーリサーチは、個々のメンバーのアイデアの引き出しを充実させてくれるでしょう。 アイデア発想力を高めるためのポイントは、 「ユーザーへの共感」です。 ドキュメントや統計によるユーザー理解だけでなく、リアルなユーザーに会って話をするという体験をチームで共有することが重要になります。 発想力に自信のないチームほど、その効果をはっきりと実感することができるはずです。 ユーザーへの共感によって、ペルソナはチームのアイデア発想ツールに 実務においてはまりやすいポイントについては、下記を参照してください。 参考: なぜ、ペルソナ作成前にユーザーリサーチを行うことが重要なのか(UXデザインの質を高める2つの力とは) ペルソナは、何らかのユーザーリサーチにもとづいて作られますが、そもそもユーザーリサーチを行うことで、どのような良いことがあるのかを見ておきましょう。 ユーザーの理解をもとにした直感力が手に入る UXデザインでは、デザインの力でユーザーに意図する行動を(ユーザーの意向に沿う形で)起こしてもらわなければなりません。 そのためには、前提として、ユーザーの行動、思考にどのようなパターンがあるのか、そこに影響を与えているものは何なのかを知る必要があります。 ユーザーリサーチによってユーザーを正しく理解することで、 「このユーザーならどちらを好むか」という直感的な視点を持つことができるようになり、ユーザーの行動を精度高くデザインすることができるようになります。 よく「ユーザー視点」と言われるものは、このような「ユーザーの行動や思考を本人になりきって推測する直感力」のことを指すと考えて差し支えありません。 このユーザーの理解をもとにした直感力は、すべてのタイプのUXデザインにおいて、必須の力だと言えるのではないでしょうか。 ユーザーへの共感をもとにした発想力が手に入る UXデザインでは、ユーザーの課題を解決するために、ときに、これまでにないような新しい体験を発想し、デザインしていかなければなりません。 この場合、ユーザーについてのロジカルな理解はもちろんのこと、発想の土台としてエモーショナルな共感が重要になります。 一般的に、アイデアの発想力には個人差がありますが、チームとしての発想力はかなりの部分で底上げが可能です。 事実、ユーザーに直に会って話をしたことがあるグループと、そうでないグループでは、アイデアの質、量ともに大きな差が出ることがわかっています。 ユーザーリサーチによって メンバーがユーザーに共感できる状況をつくり出すことによって、チームの発想力は格段に向上するのです。 直感力や発想力はどうすれば得られるのか ユーザーの理解をもとにした直感力、ユーザーへの共感をもとにした発想力、これらはいずれも私たちの感性から生み出される力です。 これらの力の絶対量に個人差があることは確かですが、一方で、誰でも向上させることができるということも確かです。 これらの直感力、発想力を身につけるには、世界最高のデザインファームとも言われる IDEO社が「ユーザーの靴を履いて歩く」と表現しているように、ユーザーの体験をなるべくリアルな形で共有するのが一番の近道です。 理想を言えば、ユーザーと長期間、生活をともにしたいところですが、一般のプロジェクトでは難しいと思われるので、私は以下をおすすめしています。 1日でも良いので現場に行くこと• 1人でも良いのでユーザーに会うこと ユーザーリサーチの手法としては、行動観察やインタビューが選択肢になってくると思いますが、あまりそうした手法にとらわれる必要はありません。 とにかく、ユーザーの体験をなるべくリアルに共有させてもらうためにはどうすれば良いか、という視点でユーザーに会うことを重視しましょう。 ペルソナの作り方(前半〜ユーザーモデリング) ペルソナには様々な作り方がありますが、ここでは一例として、私たちが実践している標準的な方法をご紹介します。 定性調査をベースに「複数のユーザーに共通する本質的な課題や価値観」のパターンを見つけるところから始めるやり方で、一見、遠回りのように見えるかもしれませんが、ユーザーのことを深く理解することができ、非常に精度の高いペルソナが作れるのでおすすめです。 なお、ペルソナを作るという行為は、「ユーザーモデリング(ユーザーリサーチを通して得られたユーザーのデータや情報を整理、解釈、統合して、後に続くアイデア出しやデザインの過程で体系的に活用できる形に変換すること)」の一形態と考えられますが、いわゆるドキュメントとしてのペルソナを作成する工程は、ユーザーモデリング全体の1〜2割に過ぎないということを、下記で感じていただければと思います。 STEP1. リサーチを通して体験を集める 製品・サービスを企画あるいはデザインするフェーズにおいて、私たちが特に知りたいのは「その領域において、生活者は何を求めているのか」というニーズです。 しかし、一般の生活者に「何がほしいか」や「何に困っているか」というニーズを直接的に尋ねても、求める答えは返ってきません。 今の時代、生活者は特に困っていない、あるいは困っていることに気づいていないからです。 そこで、私たちは、 ニーズを直接的に集めるのではなく、それを生活者の『体験』から抽出するという方法を取ります。 行動観察をするのであれば日々の『習慣』を、インタビューができるのであれば過去の印象に残った『エピソード』を集めると良いでしょう。 これらの『体験』の背景や感情を読み解くことによって、生活者本人であってもなかなか言語化できないニーズを抽出することが可能になるのです。 参考:• アウトプット:習慣やエピソードとして語られた『体験』 STEP2. 体験から背景・感情を読み解く 生活者の体験を集めたら、次はそれを解釈します。 どうして、そのような行動や思考にいたったのかという『背景・理由』や、そこにどういう期待や不安、満足や不満があったのかという『感情』を一つひとつ読み解きます。 生活者本人から語られた言葉だけでなく、そのときの環境や状況にも手がかりがあるはずですので、行動観察やインタビューを行うときは、そうした周辺情報もしっかりと収集しておくと良いでしょう。 この工程はあくまでも「解釈」なので、分析者の主観が入ります。 それで構いません。 それぞれのメンバーが自身の主観を信じて解釈していくことで、「一つの体験をより多面的に捉えることができる」という点に意味があるからです。 また、人の体験の解釈には、人間の行動特性(例:人間工学)や心理特性(例:認知心理学)に対する知見が役立つことが多いため、余裕があれば、学んでおくことをおすすめします。 アウトプット:体験の『背景・理由』や『感情』 STEP3. ニーズを抽出・発想する 生活者の体験とそこから見えてきた背景・感情をもとに、生活者の『ニーズ』を抽出します。 「つまり、この体験にはどういう期待や要望があったのだろう?」という問いに対する答えを「〜したい」というセリフ形式で表現しましょう。 語尾を統一したセリフ形式にすることには、1)生活者の言葉(視点)で考えることができる、2)情報をニーズに変換することができる、というメリットがあります。 アウトプット:生活者の『ニーズ』 STEP4. 価値観を導出する 出てきたニーズを小さなグループにしていきます。 重複するグループがあったり、仲間はずれのニーズがいたりしても構いません。 経験上、グループは後で必ず見直すことになるので、この時点ではあまり悩まず、あくまでも感覚的に進めていくのがコツです。 次に、グループに表札をつけていきます。 これもやはり「〜したい」というセリフ形式にします。 表札に合わないニーズは、他のグループに移しても構いませんし、グループ自体を作り直しても構いません。 ひと通りの作業を終えたら、今度はいま作った表札に対して、同様にグルーピングと表札づけを行います。 決まりはありませんが、最上位の表札が10枚前後になるまで、この作業を繰り返します。 この工程が意味するところは何でしょうか?一般的に、グルーピングは上位概念を探し出す行為です。 つまり、この工程によって、 生活者がその領域に対して持っている『価値観』のパターンを洗い出しているのです。 アウトプット:生活者の『価値観』とその必要条件としてのニーズ STEP5. 解くべき問いを見つけ出す STEP4で導出された価値観はあくまでも現状がベースになっていますが、STEP5では、未来に向けた価値観やニーズを発想していきます。 価値観の前提になっている常識は何か、もしその常識がくつがえされたとしたらどのような価値観が生まれ得るのかを、チームで考えましょう。 これらは、STEP6で作るキャストやワークショップのインプットとして活用します。 下記の記事で、実際の『解くべき問い』の例をご覧いただけます。 参考:• アウトプット:製品・サービスによって『解くべき問い』 ペルソナの作り方(後半〜キャスト&ペルソナ) ここからいよいよペルソナの作成に入ります。 前章までの準備で、チームのユーザーに対する理解度や共感度はかなり高まっていると思います。 ここからは、それをアウトプットしつつ、磨き込んでいく工程です。 STEP6. キャストを作成して機会領域をさぐる ここまでに出てきた生活者の価値観ごとに、小さなペルソナ=『キャスト』を作ります。 私たちが作るキャストは、ベースとなる価値観を端的に表すキーフレーズ(セリフ)と、その価値観にひもづくニーズを中心に記載したシンプルなものです。 ペルソナよりもフォーカスが絞られている分、取り扱いやすいという特長があります。 そして、 一人ひとりのキャストは、生活者から見たソリューションの方向性を表しています。 やってみると、アイデアの幅や深さを出しやすいキャストもあれば、平凡なアイデアしか出てこないキャストもあることに気づくでしょう。 私たちが、特定のケースを除き、キャスト単体での評価をあまりしない理由がここにあります。 すなわち、 価値観やニーズは、最終的にはアイデアとの組み合わせによって優先すべきかどうかが決まるのです。 その後、アイデアを絞り込みます。 ここで言うアイデアとは「キャストとして表現された価値をどのように実現するのか」を表すものなので、 アイデアを絞り込むことで、ねらうべきキャスト=『機会領域』を絞り込んでいることになります。 絞り込まれたアイデアは、何度か磨き込みをかけた後にストーリーボード(弊社がよく使うのは4コマ漫画)化し、市場の反応を見るために定量調査にかけておきましょう。 リニューアルや問題改善型のUXデザインの場合 既存の製品・サービスがある場合は、既存のユーザーがどのキャストに共感するのかを定量調査で検証します。 製品・サービスのヘビーユーザーまたはアクティブユーザーの反応を見れば 「(いま)相性の良い価値」がわかり、ターゲットセグメントの反応を見れば 「(今後)優先すべき価値」がわかります。 これらを軸にキャストをプロットすることで、今後ねらっていくべきキャスト=『機会領域』が見えてくるでしょう。 アウトプット:絞り込まれたキャストが表す『機会領域』 STEP7. キャストを統合する ここからキャストの統合に入ります。 STEP6で絞り込まれたキャストについて、 各キャストが表す価値観を持つ人/持たない人を分け隔てる条件、すなわち分岐点は何かを考えます。 分岐点は、「経験=過去に何度も行ったことがある」という具合に、項目と値で表現されます。 ユーザーリサーチを遡れば答えはおおよそ見えてきますが、他にもキレの良い分岐点がないかを発想、検討しておきましょう。 次に、キャストの内容および分岐点を見ながら、優先度の高いキャストを軸に、同一人物にしても違和感のないキャストをグルーピングしていきます。 当然、同時に成立し得ない分岐点を持つキャスト(例:キャストA「住まい:一戸建てのキャスト」、キャストB「住まい:賃貸アパート」)は、別のグループになるでしょう。 ここでできたグループの一つひとつが、『ペルソナの骨格』を形成することになります。 アウトプット:統合されたキャストが表す『ペルソナの骨格』 STEP8. ペルソナとしてシートに書き起こす UXデザインにおけるペルソナに最低限必要な要素は、1)ゴール、2)ニーズ、3)コンテキストの3つです。 これらの情報はSTEP7までの過程で、すでに手元に揃っているはずです。 1 )ゴール=何をしようとしているのか、何のための体験なのか キャストとして表現した価値観や、ニーズの中でも上位のものがこれに相当します。 (例:良い会社に就職する) 2 )ニーズ=目的までの一連の体験において、満足や成功に強く関わってくるもの 目的にひもづく中位〜下位のニーズがこれに相当します。 (例:東京のデザイン業界事情を知りたい) 3 )コンテキスト=目的やニーズを生み出す状況や行動、思考に影響を与えるもの キャストを統合するときに考えた分岐点がこれに相当します。 (例:職業:地方美大生(就活中)、経済状況:親元を離れて仕送りをもらっている) これらの情報を整理できたら、ペルソナに名前、基本属性(年齢、性別、職業など)、写真を付けます。 基本属性は、ターゲットの中でも代表的だと思われる属性を与えましょう。 なお、ペルソナとマーケティングにおけるターゲットセグメントの違いが気になる方は、ぜひ下記をご参照ください。 参考: すべてのペルソナを作成したら、改めて優先順位をつけます。 キャストを作成したときに定量調査を行っていれば、それを根拠にすると良いでしょう。 アウトプット:1枚のシートとして表現された複数人の『ペルソナ』 STEP9. ペルソナを活用する 良いペルソナは、 チームとして解くべき問いを定義し、企画やデザインといった次の活動の起点になります。 製品・サービスのコンセプト検討、ビジネスモデルの検討、コンテンツ設計、デザインなど様々な場面において、議論の土台や、意思決定を支援してくれるツールとして活用していきましょう。 また、サービスの改善に終わりがないように、ユーザーを理解するという活動にも終わりがありません。 ペルソナを作った後も、 「ユーザーに会って話をする」という活動を継続し、発見点をチームやペルソナにフィードバックすることを習慣化することで、チームのユーザー視点を磨き上げましょう。 ペルソナの導入にあたってのFAQ 最後に、ペルソナ導入にあたってよくあるご質問にお答えします。 結局、ペルソナって必須なの? ペルソナを作ることそのものは必須ではありません。 しかし、「ユーザーを理解し、理解したことをチームで共有すること」は必須だと言えます。 製品・サービスを企画、デザイン、改善していくうえで、ユーザーについてどこまで理解しなければならないのか、それに対してチーム全体としてどの程度理解できているのかを見極めたうえで、適切な手法を選択していただければと思います。 ペルソナを作るのって、すごく時間がかかるんじゃない? 本記事でご紹介した方法だと、ユーザーリサーチを含めて1〜2ヶ月ほど必要になります。 これが長いか、短いかは皆さんの判断に委ねますが、今後、何年も続けていく製品・サービスの土台をつくる期間であることや、意思決定のスピードが上がること、判断ミスにより手戻りが減ることなどを考えれば、また見方も変わってくるのではないでしょうか。 もっと早くペルソナを作れる方法はないの? あります。 ペルソナの用途をいったん「ユーザーに対する共通の理解を持つこと」に絞り、ワークショップ形式で「簡易ペルソナ」を作ることがあります。 この方法であれば、最短1日でペルソナを持つことができます。 また、製品・サービスの開発サイクルにあわせてコンパクトなユーザーリサーチを繰り返し、ペルソナを少しずつブラッシュアップしていく方法もあります。 ユーザーに対する理解を、どのようなスピード感で深めたいかによって、適切な手法を選択してください。 結局のところ、ペルソナよりもビジネスの要件が優先されるのでは? 例えば、Webサイトのトップページに掲載する広告について議論になることがあります。 ビジネス視点では、「より目立ってクリックされる位置に広告を置いてほしい」となりますし、ユーザー視点では「このサイトの目的に関係のない情報は出さないでほしい」となり、意見が真正面から対立します。 UXデザインは、ビジネスの成果とユーザーの満足が循環する仕組みをつくる活動です。 どちらか一方に偏るとうまく循環してくれません。 「ユーザーの満足が担保された中で、最大限ビジネスの成果を生み出す」という考え方のもと、効果検証をしながら、うまくバランスを取っていく必要があるでしょう。 まとめ:最高のサービスをつくりあげるために 最高の製品・サービスをつくりあげるのに必要なのは、その領域においてユーザーを誰よりもよく知るチームです。 そのためのツールとしてペルソナは、作成に要した時間やお金に対して、余りある価値を提供してくれるでしょう。

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