原因 粘膜に、細菌やカンジダが感染して炎症を起こすために引き起こされます。 包茎の状態である子供にも多い病気です。 包茎であると、空気に触れにくく蒸れやすいため、亀頭包皮炎になりやすいですが、包茎だと必ず包皮炎になってしまうわけではありません。 また、亀頭包皮炎=性感染症というわけではありません。 常在菌といって、皮膚表面にいる細菌やカンジダが増殖してしまうことにより、起こるわけです。 むしろ、典型的な亀頭包皮炎の症状では、性病である可能性は低いと考えられます。 ちなみに、性病で間違われることがあるのが、ヘルペス、梅毒です。 常在菌が増えてしまう理由は、性器を清潔に保つことができていないことが原因にもなりますが、綺麗に洗おうとして洗いすぎることも摩擦によって目に見えない傷となり炎症を起こすので逆効果になります。 また、免疫が低下している時や、皮膚のバリア機能が低下している時も感染しやすくなります。 誘因 誘因として一番多いのが、「洗いすぎ」によるものです。 亀頭や包皮は、毛穴から脂分があるのが正常な状態です。 体の皮膚を洗う用に作られているボディーソープでは、必要な脂分が取れすぎてしまい乾燥して、皮膚表面に小さな傷ができ、炎症を起こしやすくなるのです。 同様に、温泉旅行やお店で遊んだ後にも、起こりやすくなるわけですが、強いボディーソープや消毒液などが原因のこともあります。 性病にかかっていると、ボディーソープや消毒液をつけると痛くなるというのは、都市伝説で、ごく一部の梅毒やヘルペスを除き、多くの場合は、亀頭包皮炎で傷がしみてしまうからです。 ご安心ください。 症状 検査 検査することなく、見た目で判断することもありますが、綿棒で表面を擦り、培養検査をおこないます。 どのような細菌やカンジダがいるのか、判定します。 通常、1~2週間ほどで結果が出ます。 当院では、検査結果はネットで確認することができます。 検査結果を知るために、来院する必要がありません。 保険診療での検査料金 細菌やカンジダの培養検査をおこなった場合、2500円前後になります。 治療 亀頭包皮炎が疑われる場合には、細菌やカンジダなどの病原体を特定するための検査を行います。 また、原因とされる菌がどのような経路で感染しているのかを知るために、日常生活における習慣や性行為についての問診も行うこともあります。 感染経路を知ることで再発予防をするためです。 細菌性亀頭包皮炎 抗生物質の塗り薬を外用します。 ステロイドを混合することもあります。 炎症が強い場合は、抗生物質の飲み薬も内服することもあります。 カンジダ性亀頭包皮炎 抗真菌剤の塗り薬を外用します。 粘膜にも濡れるステロイドを混合することもあります。 細菌とカンジダが混合している可能性がある場合は、状態に合わせて薬を選択します。 注意点 亀頭包皮炎の治療中は、症状が改善されてきたからといって自己判断で薬を中断しないでください。 症状が改善されてきていたとしても、菌が残っていれば再発してしまいます。 医師の指示に従って治療を続けましょう。 カンジダが検出され感染源が性行為による場合、パートナーへの感染している可能性もあります。 また、糖尿病を患っている方は免疫が低下しやすくことから感染しやすくなっています。 再発を繰り返すこともありますが、糖尿病が改善することにより再発しにくくなります。 予防方法 亀頭包皮炎を予防するには、日頃から性器を清潔にすることが大切です。 包皮の内側に垢が溜まりやすいので、ぬるま湯で優しく洗い落とします。 石鹸を付けてゴシゴシ洗うと亀頭包皮炎を悪化させる原因になりますので、注意してください。 保険診療での治療料金 保険適応であれば、自己負担は3割になるため、調剤薬局にて、塗り薬は1000円前後になります。 塗り薬でかぶれることも 抗生物質や抗真菌薬は、刺激でかぶれてしまうケースもあります。 かぶれを抑えるために、弱いステロイドを混合することもあります。 市販薬で治らないことも ネットで調べて抗真菌薬や抗菌薬の塗り薬を試してみて、改善せずに当院泌尿器科へご来院されることもあります。 薬が合っていないこともありますので、患部の状態を確認して必要があれば検査をおこない、適切な治療をおこなっています。 まとめ 頭包皮炎が疑われる症状があれば、保険診療の泌尿器科や皮膚科におかかりになるとよいでしょう。 当院泌尿器科では、亀頭包皮炎の検査や治療を保険適応にておこなっております。 お気軽にご相談ください。
次の発症する原因 性行為・自慰行為 激しい性行為や自慰行為を行うとペニスの表面に傷ができ、そこから菌に感染して亀頭包皮炎を発症することがあります。 カンジダの場合はカンジダ膣炎の女性から感染することもあります。 性行為の後に長い時間洗わずにそのままにしていると感染してしまう可能性が高くなります。 ただ、カンジダはどこにでもいるような菌で、皮膚や腸、口の中などどこにでもいます。 このため、性行為が原因ではないことも多いです。 包茎 亀頭包皮炎は包茎の男性によくみられます。 包茎の状態のペニスは湿っているため、カビの仲間であるカンジダなどが増えやすい環境だからです。 また、おしっこが包皮と亀頭の間に入ってそのままにされて炎症がおこることもあります。 常に包茎の状態でほとんど洗うことがない子どもに多いタイプです。 不潔な状態 ペニスが不潔だと細菌にとっては住みやすい環境です。 細菌はたまった老廃物・付着した尿などを栄養して増えます。 また、ペニスの表面に傷ができている場合には、汚れた手で触るなどして細菌に感染してしまうこともあります。 洗いすぎ ペニスを石鹸で洗うと普通の細菌は殺せますが、カビの仲間であるカンジダには効果がありません。 このため、細菌が死んだ分だけカンジダが増えてしまいます。 また、ペニスの包皮は普通の皮膚より薄いため、ゴシゴシ洗うと簡単に傷ができて菌に感染しやすくなります。 糖尿病・免疫不全 亀頭包皮炎は糖尿病やや免疫不全などが原因となることもあります。 このような場合の亀頭包皮炎は治りにくいです。
次の効能・効果• 悪性リンパ腫• 肉芽腫症• 円形脱毛症• 菌状息肉症• 毛孔性紅色粃糠疹• ケロイド• 紅斑症• 紅皮症• 固定蕁麻疹• サルコイドーシス• 湿疹・皮膚炎群• 掌蹠膿疱症• 進行性指掌角皮症• 蕁麻疹様苔癬• ストロフルス• ダリエ遠心性環状紅斑• 中毒疹• 天疱瘡群• 肥厚性瘢痕• ビダール苔癬• 虫さされ• 痒疹群• 類天疱瘡• 慢性円板状エリテマトーデス• 扁平紅色苔癬• 特発性色素性紫斑• マヨッキー紫斑• シャンバーグ病• ヘイリーヘイリー病• 遠心性丘疹性紅斑• 環状肉芽腫• 紫斑性色素性苔癬様皮膚炎• 多形滲出性紅斑• ジューリング疱疹状皮膚炎• 皮膚アミロイドージス 外用ステロイド/very strong この薬をファーストチョイスする理由(2016年3月更新)• ・EGFRチロシンキナーゼ阻害薬による皮膚障害に対して頻繁に処方している。 (40歳代病院勤務医、呼吸器内科)• ・リンデロンは知名度高いから。 (40歳代病院勤務医、泌尿器科)• ・ワセリンベースで使い心地が良い。 (60歳代開業医、小児科)• ・亀頭包皮炎で頻用。 (30歳代病院勤務医、泌尿器科)• ・苔癬化した湿疹など皮膚が厚くなっている皮疹によく使う。 (40歳代病院勤務医、精神科)• ・どの患者さんに処方しても、効果を実感してもらえるし、副作用も経験していないので。 (50歳代開業医、一般内科)• ・これしか使ったことがないが、すこしべたつく。 (50歳代病院勤務医、消化器内科) 効果・効能 (添付文書全文) 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症、紅皮症、薬疹・中毒疹、虫さされ、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑、遠心性丘疹性紅斑)、慢性円板状エリテマトーデス、扁平紅色苔癬、毛孔性紅色粃糠疹、特発性色素性紫斑(マヨッキー紫斑、シャンバーグ病、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎)、肥厚性瘢痕・ケロイド、肉芽腫症(サルコイドーシス、環状肉芽腫)、悪性リンパ腫(菌状息肉症を含む)、皮膚アミロイドージス、天疱瘡群(ヘイリーヘイリー病を含む)、類天疱瘡(ジューリング疱疹状皮膚炎を含む)、円形脱毛症。 (効能又は効果に関連する注意) 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用)、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること。 副作用 (添付文書全文) 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 1. 重大な副作用 11. 1.1. 眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障(頻度不明):眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障、白内障を起こすことがある。 大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、緑内障、後嚢白内障等があらわれることがある〔8. 2参照〕。 2. その他の副作用 1). 過敏症:(頻度不明)紅斑。 2). 皮膚:(0. 3). 皮膚感染症:(頻度不明)皮膚細菌感染症(伝染性膿痂疹、毛嚢炎・せつ等)、皮膚真菌症(皮膚カンジダ症、皮膚白癬等)、皮膚ウイルス感染症[このような症状があらわれた場合には、適切な抗菌剤、抗真菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、本剤の使用を中止すること(密封法(ODT)の場合に起こりやすい)]。 4). その他の皮膚症状:(0. 5). 下垂体・副腎皮質系:(頻度不明)下垂体・副腎皮質系機能抑制[大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により発現した事象。 投与中止により急性副腎皮質機能不全に陥る危険性があるため、投与を中止する際は患者の状態を観察しながら徐々に減量すること]。 使用上の注意 (添付文書全文) (禁忌) 2. 1. 細菌皮膚感染症・真菌皮膚感染症・スピロヘータ皮膚感染症・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある]。 2. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。 3. 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある]。 4. 潰瘍<ベーチェット病は除く>、第2度深在性以上の熱傷・第2度深在性以上の凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある]。 (重要な基本的注意) 8. 1. 皮膚萎縮、ステロイド潮紅等の局所的副作用が発現しやすいので、特に顔面、頸、陰部、間擦部位の皮疹への使用には、適応症、症状の程度を十分考慮すること。 2. 大量又は長期にわたる広範囲の使用[特に密封法(ODT)]により、副腎皮質ホルモン剤を全身投与した場合と同様な症状があらわれることがあるので、特別な場合を除き長期大量使用や密封法(ODT)を極力避けること〔9. 5妊婦、9. 7小児等、9. 8高齢者の項、11. 1.1参照〕。 3. 本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は、使用を中止すること。 4. 症状改善後は、速やかに他のより緩和な局所療法に転換すること。 (特定の背景を有する患者に関する注意) (妊婦) 妊婦又は妊娠している可能性のある女性に対しては使用しないことが望ましい。 また、大量又は長期にわたる広範囲の使用を避けること。 動物試験(マウス、ウサギ:連日皮下投与)で催奇形作用が報告されている〔8. 2参照〕。 (小児等) 長期・大量使用又は密封法(ODT)は避けること(発育障害を来すおそれがある)。 また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意すること〔8. 2参照〕。 (高齢者) 大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意すること(一般に副作用があらわれやすい)〔8. 2参照〕。 (適用上の注意) 14. 1. 薬剤交付時の注意 患者に対し次の点に注意するよう指導すること。 1.1. 使用時:化粧下、ひげそり後等に使用することのないよう注意すること。 1.2. 使用部位:眼科用として使用しないこと。 (その他の注意) 15. 1. 臨床使用に基づく情報 〈乾癬の治療〉乾癬患者に長期・大量使用した場合、治療中あるいは治療中止後に乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬等がみられたとの報告がある。 (取扱い上の注意) 20. 2. 低温あるいは高温条件下で外観が変化(粒状あるいは分離)することがある。 3. 遮光して保存すること。 (保管上の注意) 室温保存。 処方薬事典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。
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