海洋 プラスチック 問題。 海洋汚染とは?原因や環境への影響、現状について解説!

海洋プラスチック問題とは?改善のためにできること

海洋 プラスチック 問題

人は便利なものを生み出してきました。 例えばプラスティックです。 プラスティックはジュースの容器やスーパーマーケットで食べ物を梱包する際に用いられるなど、さまざまな場所で活躍しています。 プラスティックは非常に便利な製品。 でも、現在では厄介な存在になっています。 安価で大量に作ることができるコストパフォーマンスが高いプラスティックは、世界中で使われだしたのです。 その結果、大量のプラスティックゴミが海に流れ続けている異常事態が発生しています。 海の汚染。 海の環境を汚し、海の生物たちへ悪影響を与え続けています。 「自分には関係ないこと」 果たしてそのように言い切れますか?この世界は繋がっています。 海は繋がっています。 海が汚れ、海洋生物に害を与えるということは、海に囲まれている日本はただごとではない事態に直面します。 「鉛筆入れ」を作るのは最も簡単。 ペットボトルを4分の1に切り、水槽の水と一緒にメダカの稚魚を移動させることにも使えます。 スーパーマーケットの食材にはプラスティックが使われていることが多いです。 長持ちをして安く作ることができるため、企業側にとってはこの上ない「皿」になります。 このプラスティックを加工してお風呂で浮かせると「船」も作れます。 ハサミとカッターとセロハンテープがあれば大抵のことはできます。 プラスティックは凄い発明品なのです。 でも、一部の人はゴミ箱に捨てずに、そこらへんに捨ててしまう人がいます。 道に捨てられたゴミは側溝を通じて川に行く。 そして川を下り海に流れてしまう。 これはマズイ。 非常にマズイ。 また、プラスティックは完全に土にかわることはないのですが、土化するまでに500年の月日が必要だと言われています。 ちなみに、牛乳などに使用される紙パックは3か月ほどになります。 つまり、プラスティック製品を製造すればするほど、プラスティックのゴミが増え続けることになるということ。 土にかわる速度とプラスティックを供給する速度のバランスが崩れているためです。 プラスティックゴミは世界で大問題になっています。 日本のプラスティックゴミは突出して多く、自国内で捨てる場所がないため外国にゴミを輸出しているほど。 ちなみに、分別をせずに日本から外国に送ることが繰り返されているため、外国は日本からの輸入ゴミにおいて違法なものが発覚すると送り返す処置をおこなうとしています。 それほど世界ではゴミを少なくすることが喫緊の課題です。 このままいくと、2050年には海のプラスティックゴミが魚の量を上回ると予測されているほどです。 自分が魚の場合 「おぉ!このゴミに食べカスがついてるじゃん!人間の食い物は本当にうめーな!最高だぜー!」 物好きでなければ、こんなことにはならないはず。 そのゴミまみれの中で育つ魚を食べる人間。 ゴミにはさまざまな有毒なものが含まれている恐れもあります。 海を綺麗に維持するということは、人の食も安全になるということに直結します。 2019年3月のこと。 フィリピンの海岸にクジラが打ち上げられました。 クジラは苦しんで苦しんで苦しんで死んでいったに違いありません。 なぜか?その理由は、クジラの胃の中から40kgものビニール袋が出てきたから。 世界中で海の生物がプラスティック・袋を飲み込んでいる報告があがっています。 ウミガメも同様。 ウミガメはクラゲを食べているのですが、ゆらゆら浮かぶビニール袋をクラゲと間違えて食べてしまうのでしょう。 ビニール袋やプラスティックは消化されることがありません。 お腹の中で溜まり続け、魚を食べることができずに苦しみながら死んでいく…。 悲しい現実が実際に起きています。 マイバッグを持参する• 可能な限りレジ袋はもらわない(2020年からレジ袋有料化)• 飲み物は水筒(マイボトル)を持ち歩く• マイ箸を持ち歩く• スーパーなどの小分けポリ袋を減らす• 詰め替え用ボトルなどを選ぶ• 海・川・山のレジャーではごみを持ち帰る• 河川敷や海岸の清掃活動に参加する• ごみのポイ捨て、不法投棄はしない• ゴミの分別をする 微生物がプラスチックを無害にする 人が出すゴミは、人の手で無くすことができます。 一人一人の気持ちが大切であり、海を綺麗にするということは、自分たちの食生活を安全にすることに繋がることを忘れてはいけません。 そんな中、企業側・研究チームも海洋ゴミを減らそうとさまざまな取り組みをしていることをご存じですか? 例えば「微生物」。 スプーン、ストロー、レジ袋など、 一見普通のプラスチック製品に見える製品があるのですが、 原料は石油ではありません。 なんと、トウモロコシなどの植物からできているプラスチックです。 この素材でできたコップを土の中に入れた実験があります。 すると、少しずつなくなっていく様子が分かります。 この素材は、「 生分解性プラスチック」と呼ばれてるのですが今、大注目をされています。 土や海の中にいる微生物によって分解され、数か月後にはすべて無害な水と二酸化炭素に代わる。 石油ではなく、環境に優しい植物由来の原料です。 ただし、従来のプラスチックより製造コストが高くなるデメリットが存在するため、普及の幅が広まればコストが落ちていくでしょう。 釣りの製品にも安全な疑似餌がある 釣りをしていると厄介なことに気が付くはず。 ルアーの存在です。 いわゆる疑似餌ですが、偽物の餌を動かしながら魚に食われて釣るやり方です。 ルアー釣りは楽しいのですが、根掛かりなどにより損失。 そのまま海の底に残り続ける。 素材にもよりますが、プラスチックで作られているものは厄介です。 ルアーは海を汚してしまう…。 でも、地球に優しい釣りをするために企業も考えています。 例えば「マルキュー」の「パワークラブ(蟹)」。 蟹に似せた疑似餌なのですが、実際に使ってみると喰いがいい!カサゴがよく釣れます。 この人工餌の特徴は生分解性。 通常のルアーに比べて環境に優しい特徴があります。 パワークラブの場合は、魚が食べたとしても体内で分解することができます。 そして、水中に残ったとしても微生物により分解されるため無害な疑似餌です。 釣りを楽しみながら地球も汚さない。 生分解性プラスチックの重要性がわかってきたのではないでしょうか? まとめ ゴミを減らし、海で分解されるプラスチックを増やす 地球は限られたスペースしかありません。 このスペースの中で多くの人、そして多くの動物・植物が共存をしています。 その中で人が作り出すゴミの中には有害なものが多く含まれています。 地球には食物連鎖があるのですが、ゴミはまわりまわって自分の口の中へ入ってくる可能性が非常に高い状態です。 企業が自然界に分解されるプラスチックを増やしていく中で、一人一人がゴミ自体を増やさない努力をしていくことが大切です。

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海洋汚染とは?原因や環境への影響、現状について解説!

海洋 プラスチック 問題

この記事のポイント 波と共に押し寄せ、海岸を埋め尽くすゴミの山。 洋上はるかな無人島の浜にも打ち上げられる空のペットボトル。 海流に乗って何千キロも流され、浮遊を続けるビニール袋、海底の泥の中に大量に堆積するマイクロプラスチック… 今、海に大量に流入するプラスチックが、世界的な問題となっています。 経済の成長や便利なライフスタイルへの移行と共に増加の一途をたどってきた、この海洋を汚染するプラスチックごみ。 多くのプラスチック製品を生産、消費している日本も、無関係ではありません。 国際的にも大きな責任を持つ国の一つとして、この「海洋プラスチック問題」の解決に向けて早急に対応していく必要があります。 今、世界で起きている「海洋プラスチック」の問題 洋服から自動車、建設資材に至るまで、私たちの生活のあらゆる場面で利用されているといっても過言ではないプラスチック。 手軽で耐久性に富み、安価に生産できることから、製品そのものだけでなく、ビニールや発泡スチロールなどの包装や梱包、緩衝材、ケースなどにも幅広く使われています。 しかし、プラスチックの多くは「使い捨て」されており、利用後、きちんと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません。 手軽に使える分、手軽に捨てられてしまう、そうした面もあるといえます。 そして環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」です。 プラスチックごみは、河川などから海へと流れ込むためです。 こうした大量のプラスチックごみは、既に海の生態系に甚大な影響を与えており、このままでは今後ますます悪化していくことになります。 例えば海洋ごみの影響により、魚類、海鳥、アザラシなどの海洋哺乳動物、ウミガメを含む少なくとも約700種もの生物が傷つけられたり死んだりしています。 海洋ごみが完全に自然分解されるまでに要する年数。 5mm以下になったプラスチックは、マイクロプラスチックと呼ばれています。 マイクロプラスチックについては、人を含む生物の身体や繁殖などに、具体的にどのような影響を及ぼすのか、詳しいことはまだ明らかにされていません。 しかし、本来自然界に存在しない物質が広く生物の体内に取り込まれた結果を、楽観視することは許されません。 そして、前述しましたように、これらのプラスチックは自然界の中で、半永久的に完全に分解されることなく存在し続けます。 世界と国内でのプラスチックの生産量と用途別の生産割合。 「容器包装等」が最も多い。 海で発生する海洋プラスチックは、陸上からの物と比較すれば多くありません。 しかしながら、やむを得ず放棄されたもしくは投棄された漁具 ALDFG: Abandoned, lost or otherwise discarded fishing gear)の多くがプラスチックでできたものであり、特に深刻な問題を引き起こしています。 その一例が、「ゴーストネット」と呼ばれる、廃棄された漁網です。 例えば「流し網」などは何キロにもおよぶ長さを持つ漁網ですが、主にプラスチックでできています。 これら漁網が意図的であるかどうかに関わらず、一旦海に廃棄されると、やはり分解されることなく長い間海に残り続けます。 そして、アザラシや海鳥、ウミガメなどに誤って絡まり、これらの動物がひどい場合には何年間も苦しんだりして命を落とす問題が、世界各地の海で頻発しているのです。 環境に負荷をかけた、持続可能とはいえない経済発展が続く限り、この海洋プラスチックの問題も、今後さらに拡大すると考えられています。 日本では廃棄されるプラスチック(廃プラ)の有効利用率が84%と特に進んでいるとされていますが、全体の57. これはつまり、化石燃料を燃やし、CO2排出しているということですので、今後ますます深刻化する地球温暖化への対策まで含めた視点で見たときに、とても資源が有効かつ持続可能な方法で利用されているとは言えません。 廃プラの処理状況。 しかし、世界最大の輸入国である中国がリサイクル処理に伴う環境汚染などを理由に2017年から輸入規制を始めたことで、日本のプラスチックごみの行き場がなかなか見つからないといった問題も起こっています。 しかしプラスチックくずの海外輸出については、プラスチックごみの処理を、処理体制が整っていないアジアの途上国に実質的に押し付けることにより、アジアからの海洋プラスチックごみ流出を加速させることにつながるとして懸念する声もあります。 他の輸出先を探すのではなく、輸出すること自体を見直すべきではないでしょうか。 日本の海岸に漂着したごみの量と内訳。 漂着ごみの大半を漁具を含むプラスチック類が占めている。 また、日本海側で漂着が多いのが分かる。 海洋プラスチックの問題を解決していくうえでは、法律の整備に基づいた生産・使用削減やリサイクルシステムの改良などが重要な手立てになりますが、そうした政策面での改善は、日本はまだ遅れを取っています。 問題の解決に向けて プラスチックごみの問題を解決するために必要なことの基本は、いわゆる3Rです。 リデュース(Reduce)=出すごみの総量を減らすこと• リユース(Reuse)=再利用すること• リサイクル(Recycle)=再生産に回すこと これを徹底することが、海に流入するプラスチックを減らすことにつながります。 とりわけ、プラスチック生産量の多い日本の場合、重要となるのは生産・使用を「リデュース=減らすこと」。 世界では、使い捨てプラスチックの代表格であるレジ袋の使用規制が、2018年2月の時点で45か国以上で発効、若しくは、議会承認を受けています。 今日本では、これら先進事例に学びながら、負の遺産ならぬ負のプラスチックごみを未来の世代にのこすことのないよう、取り組みの強化が求められています。 海洋プラスチック問題に対するWWFジャパンの取り組み 国際的にもその深刻さがクローズアップされる「海洋プラスチック問題」。 その解決に向けて、WWFジャパンでは特に、「使い捨て用プラスチック」の使用削減を中心とした取り組みを推進していきます。 プラスチックごみへの日本と海外の対応 海外ではプラスチックの生産・使用自体を削減する動きが、さらに加速しつつあります。 例えば2018年6月にカナダで開かれたG7シャルルボワ・サミットでは、「海洋プラスチック憲章」が提示されました。 「海洋プラスチック憲章」自体は、2030年に向けて先進国各国で海洋プラスチック問題に取り組んでいくための大枠を定めたもので、問題解決には十分な内容とは言えませんが、日本はアメリカと並び、この「憲章」への署名を見合わせました。 その後、国内外から日本に対し、プラスチック問題へのより責任ある取組への要請が高まったこともあり、日本では2019年6月に大阪で開催予定のG20サミットに向け、世界のプラスチック対策をリードしていくことを目指して「プラスチック資源循環戦略」を策定中です。 しかし、海外では既に45か国以上でレジ袋の使用禁止が議会承認されています。 また主要なプラスチックごみである、たばこのフィルターについても2030年までに8割削減するとしています。 このように世界ではプラスチックを減らす動きが加速しており、海洋プラスチック問題の深刻さと今後への影響、そしてプラスチックの大量生産・使用国としての日本の立場を考えるならば、日本は「憲章」の内容に合わせることでなく、その内容を十分に上回る取り組みを約束することが求められるといえるでしょう。 日本で取り組むべきこと:使い捨て用プラスチックを中心としたリデュース(削減) 大量のプラスチックが日常的に利用される暮らしが当たり前になっている日本は、1人当たりの容器包装等プラスチックの発生量が世界で2番目に多く、世界第3位のプラスチックの生産国として、世界の海洋プラスチックごみ問題の一因を作りだしていることは事実です。 使用量を削減するための代替品として、バイオマスプラスチックや、生分解性プラスチック、紙などの利用への移行が考えられます。 だだ、これらについては、本当に環境への影響がないといえるのか、また紙のように森林の破壊につながる可能性のある資源については、その持続的な利用が担保できる状態での代替品への移行が可能なのかを、慎重に検討していくべきと考えます。 これらの多くが使い捨てされています。 プラスチックに代わる代替品が十分に確立されていない中で、削減余地の大きい「使い捨てプラスチック」の生産・使用を減らしていくことこそが、日本でも優先的に取り組むべき課題として重要なものであるとWWFジャパンは考えています 日本で取り組むべきこと:サーマルリカバリーを含む燃焼処理からの脱却 日本では、プラスチックのリサイクル、有効利用が進んでいるとする意見が聞かれますが、実はこの中身には、焼却による「熱エネルギーとしての再利用」が多く含まれています。 これは、「サーマルリカバリー」「サーマルリサイクル」「熱回収」といった呼称で呼ばれますが、プラスチック資源としての再利用を目指した取り組み(マテリアルリサイクル)とは根本的に異なります。 地球温暖化が全人類の問題となっている中で、原油由来のプラスチックの燃焼処理を推進することは、今世紀後半の実質的な温室効果ガス排出ゼロを目指すパリ協定の理念、そして、2050年までの温室効果ガス排出量80%削減を目指す日本の姿勢とも明らかに矛盾するものです。 したがって、日本政府がサーマルリカバリーを推進するかのような文脈でプラスチックの資源循環戦略を進めるとした場合、国内外で受け入れられない可能性もあります。 WWFジャパンの取り組み 日本はこれから、海洋プラスチックごみ問題に、どのように取り組むべきなのか。 WWFジャパンは、海洋プラスチックごみ問題の解決に取り組むNGOや市民団体と、「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」を結成し、今後の海洋プラスチック問題に日本としてどう取り組むべきかの議論を重ねてきました。 そして、2018年10月29日、環境大臣向けに「減プラスチック社会提言書」を「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」による共同提言として提出。 「減プラスチック社会提言書」は、海洋プラスチック問題の解決に向け、2030年までに日本が「減プラスチック社会」転換することを図るものです。 その中で、使い捨てプラスチックの大幅使用削減、サーマルリカバリー(熱回収)を含むプラスチックの燃焼処理への依存からの脱却、そして、それらを促進する法的規制の導入を骨子としています。 使い捨てプラスチック削減については、2018年10月に環境省が素案として示した、「2030年までの使い捨て(ワンウェイ)プラスチックの使用削減25%」を大幅に上回る「最低でも50%以上の削減」を求めています。 WWFジャパンで引き続き、「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」のメンバーをはじめ、国内外でこの問題に取り組む研究者、諸機関、団体、企業等と共に、問題の解決を目指した取り組みを推進していきます。 また、サンゴ礁をはじめ、世界でも貴重な海洋生態系が残る南西諸島の島々などをフィールドに、地域の市民団体などと協力した、海岸に漂着したゴミのクリーンアップなども行なってゆきます。 , et al. , et al. Ivar, and Monica F. Costa. , et al. 地球温暖化、海洋汚染、森林破壊、絶滅の脅威…地球に起こっている事実を、あなたはいくつ知っていますか?美しい地球が、悲しい地球になる前に、WWFといっしょに、地球をHELPしてください。

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海洋プラスチックごみ問題とは? 原因と対策を解説

海洋 プラスチック 問題

この記事のポイント 波と共に押し寄せ、海岸を埋め尽くすゴミの山。 洋上はるかな無人島の浜にも打ち上げられる空のペットボトル。 海流に乗って何千キロも流され、浮遊を続けるビニール袋、海底の泥の中に大量に堆積するマイクロプラスチック… 今、海に大量に流入するプラスチックが、世界的な問題となっています。 経済の成長や便利なライフスタイルへの移行と共に増加の一途をたどってきた、この海洋を汚染するプラスチックごみ。 多くのプラスチック製品を生産、消費している日本も、無関係ではありません。 国際的にも大きな責任を持つ国の一つとして、この「海洋プラスチック問題」の解決に向けて早急に対応していく必要があります。 今、世界で起きている「海洋プラスチック」の問題 洋服から自動車、建設資材に至るまで、私たちの生活のあらゆる場面で利用されているといっても過言ではないプラスチック。 手軽で耐久性に富み、安価に生産できることから、製品そのものだけでなく、ビニールや発泡スチロールなどの包装や梱包、緩衝材、ケースなどにも幅広く使われています。 しかし、プラスチックの多くは「使い捨て」されており、利用後、きちんと処理されず、環境中に流出してしまうことも少なくありません。 手軽に使える分、手軽に捨てられてしまう、そうした面もあるといえます。 そして環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」です。 プラスチックごみは、河川などから海へと流れ込むためです。 こうした大量のプラスチックごみは、既に海の生態系に甚大な影響を与えており、このままでは今後ますます悪化していくことになります。 例えば海洋ごみの影響により、魚類、海鳥、アザラシなどの海洋哺乳動物、ウミガメを含む少なくとも約700種もの生物が傷つけられたり死んだりしています。 海洋ごみが完全に自然分解されるまでに要する年数。 5mm以下になったプラスチックは、マイクロプラスチックと呼ばれています。 マイクロプラスチックについては、人を含む生物の身体や繁殖などに、具体的にどのような影響を及ぼすのか、詳しいことはまだ明らかにされていません。 しかし、本来自然界に存在しない物質が広く生物の体内に取り込まれた結果を、楽観視することは許されません。 そして、前述しましたように、これらのプラスチックは自然界の中で、半永久的に完全に分解されることなく存在し続けます。 世界と国内でのプラスチックの生産量と用途別の生産割合。 「容器包装等」が最も多い。 海で発生する海洋プラスチックは、陸上からの物と比較すれば多くありません。 しかしながら、やむを得ず放棄されたもしくは投棄された漁具 ALDFG: Abandoned, lost or otherwise discarded fishing gear)の多くがプラスチックでできたものであり、特に深刻な問題を引き起こしています。 その一例が、「ゴーストネット」と呼ばれる、廃棄された漁網です。 例えば「流し網」などは何キロにもおよぶ長さを持つ漁網ですが、主にプラスチックでできています。 これら漁網が意図的であるかどうかに関わらず、一旦海に廃棄されると、やはり分解されることなく長い間海に残り続けます。 そして、アザラシや海鳥、ウミガメなどに誤って絡まり、これらの動物がひどい場合には何年間も苦しんだりして命を落とす問題が、世界各地の海で頻発しているのです。 環境に負荷をかけた、持続可能とはいえない経済発展が続く限り、この海洋プラスチックの問題も、今後さらに拡大すると考えられています。 日本では廃棄されるプラスチック(廃プラ)の有効利用率が84%と特に進んでいるとされていますが、全体の57. これはつまり、化石燃料を燃やし、CO2排出しているということですので、今後ますます深刻化する地球温暖化への対策まで含めた視点で見たときに、とても資源が有効かつ持続可能な方法で利用されているとは言えません。 廃プラの処理状況。 しかし、世界最大の輸入国である中国がリサイクル処理に伴う環境汚染などを理由に2017年から輸入規制を始めたことで、日本のプラスチックごみの行き場がなかなか見つからないといった問題も起こっています。 しかしプラスチックくずの海外輸出については、プラスチックごみの処理を、処理体制が整っていないアジアの途上国に実質的に押し付けることにより、アジアからの海洋プラスチックごみ流出を加速させることにつながるとして懸念する声もあります。 他の輸出先を探すのではなく、輸出すること自体を見直すべきではないでしょうか。 日本の海岸に漂着したごみの量と内訳。 漂着ごみの大半を漁具を含むプラスチック類が占めている。 また、日本海側で漂着が多いのが分かる。 海洋プラスチックの問題を解決していくうえでは、法律の整備に基づいた生産・使用削減やリサイクルシステムの改良などが重要な手立てになりますが、そうした政策面での改善は、日本はまだ遅れを取っています。 問題の解決に向けて プラスチックごみの問題を解決するために必要なことの基本は、いわゆる3Rです。 リデュース(Reduce)=出すごみの総量を減らすこと• リユース(Reuse)=再利用すること• リサイクル(Recycle)=再生産に回すこと これを徹底することが、海に流入するプラスチックを減らすことにつながります。 とりわけ、プラスチック生産量の多い日本の場合、重要となるのは生産・使用を「リデュース=減らすこと」。 世界では、使い捨てプラスチックの代表格であるレジ袋の使用規制が、2018年2月の時点で45か国以上で発効、若しくは、議会承認を受けています。 今日本では、これら先進事例に学びながら、負の遺産ならぬ負のプラスチックごみを未来の世代にのこすことのないよう、取り組みの強化が求められています。 海洋プラスチック問題に対するWWFジャパンの取り組み 国際的にもその深刻さがクローズアップされる「海洋プラスチック問題」。 その解決に向けて、WWFジャパンでは特に、「使い捨て用プラスチック」の使用削減を中心とした取り組みを推進していきます。 プラスチックごみへの日本と海外の対応 海外ではプラスチックの生産・使用自体を削減する動きが、さらに加速しつつあります。 例えば2018年6月にカナダで開かれたG7シャルルボワ・サミットでは、「海洋プラスチック憲章」が提示されました。 「海洋プラスチック憲章」自体は、2030年に向けて先進国各国で海洋プラスチック問題に取り組んでいくための大枠を定めたもので、問題解決には十分な内容とは言えませんが、日本はアメリカと並び、この「憲章」への署名を見合わせました。 その後、国内外から日本に対し、プラスチック問題へのより責任ある取組への要請が高まったこともあり、日本では2019年6月に大阪で開催予定のG20サミットに向け、世界のプラスチック対策をリードしていくことを目指して「プラスチック資源循環戦略」を策定中です。 しかし、海外では既に45か国以上でレジ袋の使用禁止が議会承認されています。 また主要なプラスチックごみである、たばこのフィルターについても2030年までに8割削減するとしています。 このように世界ではプラスチックを減らす動きが加速しており、海洋プラスチック問題の深刻さと今後への影響、そしてプラスチックの大量生産・使用国としての日本の立場を考えるならば、日本は「憲章」の内容に合わせることでなく、その内容を十分に上回る取り組みを約束することが求められるといえるでしょう。 日本で取り組むべきこと:使い捨て用プラスチックを中心としたリデュース(削減) 大量のプラスチックが日常的に利用される暮らしが当たり前になっている日本は、1人当たりの容器包装等プラスチックの発生量が世界で2番目に多く、世界第3位のプラスチックの生産国として、世界の海洋プラスチックごみ問題の一因を作りだしていることは事実です。 使用量を削減するための代替品として、バイオマスプラスチックや、生分解性プラスチック、紙などの利用への移行が考えられます。 だだ、これらについては、本当に環境への影響がないといえるのか、また紙のように森林の破壊につながる可能性のある資源については、その持続的な利用が担保できる状態での代替品への移行が可能なのかを、慎重に検討していくべきと考えます。 これらの多くが使い捨てされています。 プラスチックに代わる代替品が十分に確立されていない中で、削減余地の大きい「使い捨てプラスチック」の生産・使用を減らしていくことこそが、日本でも優先的に取り組むべき課題として重要なものであるとWWFジャパンは考えています 日本で取り組むべきこと:サーマルリカバリーを含む燃焼処理からの脱却 日本では、プラスチックのリサイクル、有効利用が進んでいるとする意見が聞かれますが、実はこの中身には、焼却による「熱エネルギーとしての再利用」が多く含まれています。 これは、「サーマルリカバリー」「サーマルリサイクル」「熱回収」といった呼称で呼ばれますが、プラスチック資源としての再利用を目指した取り組み(マテリアルリサイクル)とは根本的に異なります。 地球温暖化が全人類の問題となっている中で、原油由来のプラスチックの燃焼処理を推進することは、今世紀後半の実質的な温室効果ガス排出ゼロを目指すパリ協定の理念、そして、2050年までの温室効果ガス排出量80%削減を目指す日本の姿勢とも明らかに矛盾するものです。 したがって、日本政府がサーマルリカバリーを推進するかのような文脈でプラスチックの資源循環戦略を進めるとした場合、国内外で受け入れられない可能性もあります。 WWFジャパンの取り組み 日本はこれから、海洋プラスチックごみ問題に、どのように取り組むべきなのか。 WWFジャパンは、海洋プラスチックごみ問題の解決に取り組むNGOや市民団体と、「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」を結成し、今後の海洋プラスチック問題に日本としてどう取り組むべきかの議論を重ねてきました。 そして、2018年10月29日、環境大臣向けに「減プラスチック社会提言書」を「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」による共同提言として提出。 「減プラスチック社会提言書」は、海洋プラスチック問題の解決に向け、2030年までに日本が「減プラスチック社会」転換することを図るものです。 その中で、使い捨てプラスチックの大幅使用削減、サーマルリカバリー(熱回収)を含むプラスチックの燃焼処理への依存からの脱却、そして、それらを促進する法的規制の導入を骨子としています。 使い捨てプラスチック削減については、2018年10月に環境省が素案として示した、「2030年までの使い捨て(ワンウェイ)プラスチックの使用削減25%」を大幅に上回る「最低でも50%以上の削減」を求めています。 WWFジャパンで引き続き、「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」のメンバーをはじめ、国内外でこの問題に取り組む研究者、諸機関、団体、企業等と共に、問題の解決を目指した取り組みを推進していきます。 また、サンゴ礁をはじめ、世界でも貴重な海洋生態系が残る南西諸島の島々などをフィールドに、地域の市民団体などと協力した、海岸に漂着したゴミのクリーンアップなども行なってゆきます。 , et al. , et al. Ivar, and Monica F. Costa. , et al. 地球温暖化、海洋汚染、森林破壊、絶滅の脅威…地球に起こっている事実を、あなたはいくつ知っていますか?美しい地球が、悲しい地球になる前に、WWFといっしょに、地球をHELPしてください。

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